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「起承転結」vs「PREP法」|入試作文に最適な文章構成を場面別に解説

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数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

はじめに:「なんとなく書いている」作文から卒業しよう

入試の作文・小論文で、こんな悩みを抱えていませんか?

  • 「何を書けばいいかわかるけど、うまくまとまらない」
  • 「書き始めるとどんどん話が脱線してしまう」
  • 「起承転結って習ったけど、本当に入試で使えるの?」
  • 「PREP法って聞いたことあるけど、何が違うの?」

実はこれらの悩み、すべて「文章構成の選び方」を知らないことが原因です。どんなに豊富な知識や感想を持っていても、構成が間違っていると採点者には伝わりません。逆に言えば、正しい構成を選ぶだけで、作文の評価は劇的に上がります。

この記事では、入試作文・小論文で頻繁に問われる二大構成法「起承転結」と「PREP法」を徹底比較し、どの場面でどちらを使うべきかを具体例付きで解説します。ぜひ最後まで読んで、今日から実践してください。


核心情報:「起承転結」と「PREP法」は何が違うのか?

まず、それぞれの構成法の基本を確認しましょう。

起承転結とは?

起承転結は、もともと漢詩の構成法に由来する日本でなじみ深い文章の型です。

パート 役割 目安の分量
話題・テーマを提示する 全体の約15〜20%
「起」を受けて内容を展開・補強する 全体の約25〜30%
視点を変える・反論・別角度を提示する 全体の約25〜30%
まとめ・自分の意見・提言 全体の約20〜25%

起承転結の最大の特徴は「」の存在です。読み手に「おっ、なるほど」という驚きや気づきを与えることで、文章に深みと説得力が生まれます。感想文・随筆・体験作文など、物語性や感情の動きを伝える場面で特に力を発揮します。

PREP法とは?

PREP法はビジネス文書・スピーチ・論述試験などで広く使われる論理的文章構成です。

パート 役割 目安の分量
P(Point) 結論・主張を最初に述べる 全体の約15〜20%
R(Reason) その理由を述べる 全体の約25〜30%
E(Example) 具体例・データ・エピソードで補強する 全体の約25〜30%
P(Point) 結論を再度まとめる 全体の約15〜20%

PREP法の最大の特徴は「結論ファースト」です。採点者は最初の一文で「この生徒が何を言いたいか」を即座に把握できます。小論文・意見文・課題作文など、論理的な主張が求められる場面で圧倒的な効果を発揮します。

一言で言うと…

起承転結=「感情・物語で読み手を引き込む構成」
PREP法 =「論理・根拠で読み手を納得させる構成」

どちらが「正しい」ということはありません。入試作文で重要なのは、出題形式に合わせて正しい構成を選ぶ力です。


具体的な方法:場面別・構成の選び方と書き方

① 体験作文・感想文 → 起承転結が最適

「あなたが最も成長したと感じた体験を書きなさい」「読書感想文」など、自分の体験や感情の変化を軸にした作文には起承転結が向いています。

【例題】「あなたが最も成長したと感じた体験を600字で書きなさい」

起:私が最も成長したと感じるのは、中学3年生の夏に経験した学校の合唱コンクールのことだ。私はそれまで「目立つのが嫌い」という理由で、練習にも消極的に参加していた。

承:しかし、担任の先生から「指揮者をやってみないか」と声をかけられた。断ろうとしたが、先生は「お前には伝える力がある」と言ってくださった。その言葉が気になり、引き受けることにした。

転:練習は苦難の連続だった。クラスメートに伝わらず、孤立しそうになった日もあった。ある日、思い切って「みんなで優勝したい」と本音を伝えた。すると、クラス全体の空気が変わった。

結:コンクールでは優勝こそできなかったが、終わった後にクラスメートから「ありがとう」と言われた。あの体験から、私は「自分の言葉で人と向き合うこと」の大切さを学んだ。この経験は、これからの人生でも必ず活きると確信している。

この例では、「転」で状況が逆転しており、読み手に「どうなるんだろう?」という引力が生まれています。感情の動きが自然に伝わるのが起承転結の強みです。

② 意見文・課題作文 → PREP法が最適

「スマートフォンの学校持ち込みについてあなたの意見を書きなさい」「地域の環境問題について提言しなさい」など、自分の主張と根拠を明確に示す作文にはPREP法が向いています。

【例題】「SNSの利用を中学生に制限すべきか、あなたの意見を600字で書きなさい」

P(結論):私は、中学生のSNS利用には一定の制限を設けるべきだと考える。

R(理由):その理由は二つある。第一に、SNSの長時間利用は睡眠不足や学習集中力の低下につながるからだ。第二に、中学生はまだ情報リテラシーが十分でなく、誤情報や誹謗中傷に巻き込まれるリスクが高いからだ。

E(具体例):実際、文部科学省の調査によれば、スマートフォンを深夜まで使用する中学生ほど学力が低い傾向にある。また、私の身近でも、悪意あるコメントを受けて不登校になった友人がいた。こうした事例は決して他人事ではない。

P(再結論):もちろん、SNSはコミュニケーションや情報収集に役立つツールでもある。しかし、使い方を学ぶ前に無制限に開放することは危険だ。保護者と学校が連携し、利用時間や閲覧内容に適切なルールを設けることが、中学生の健全な成長に不可欠であると私は強く主張する。

冒頭で主張を明示しているため、採点者が途中で読むのを止めても「この生徒の主張は○○だ」と理解できます。これが論述試験でのPREP法の最大の強みです。

③ 課題文読解型小論文 → 起承転結+PREP法のハイブリッド

多くの難関校の入試では、「課題文を読んで自分の意見を書く」形式が出題されます。この場合は、PREP法で論理的な柱を作りながら、承・転の部分で起承転結的な「視点の転換」を加えるハイブリッド型が最も効果的です。

①結論(P):課題文の主張に対して自分の立場を明示する

②理由(R):筆者の論拠を踏まえながら自分の理由を述べる

③展開・転換(E+転):課題文とは別の視点・体験・反論を加えて深める

④再結論(P):より深化した結論でまとめる

このハイブリッド型は、「論理力」と「思考の深さ」を同時にアピールできるため、高校・大学入試の小論文で非常に高い評価を得やすい構成です。


藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介からのアドバイス

私が長年の指導経験で感じることは、「構成を先に決めてから書き始める生徒」と「書きながら考える生徒」では、最終的な完成度に圧倒的な差があるということです。

特に入試本番では時間が限られています。作文に使える時間が30〜40分だとすれば、最初の5〜7分は必ず「構成メモ」に使ってください。

【構成メモの作り方(3ステップ)】

  1. 出題形式を確認する:「体験・感想型」か「意見・主張型」かを判断する
  2. 使う構成を決める:体験型→起承転結、意見型→PREP法
  3. 各パートに1〜2フレーズのキーワードを書く:このメモが「設計図」になる

設計図なしに家を建てる大工はいません。作文も同じです。5分の構成メモが、残り25分の執筆を何倍も楽にしてくれます。

翔先生からのアドバイス

生徒さんからよく「転ってどこで入れればいいの?」という質問をもらいます。

「転」を入れるコツは、「しかし」「一方で」「ところが」「だが」という逆接の接続詞を意識することです。承までで述べた内容に対して、あえて「でも、こういう見方もある」「当初の自分はこう思っていたが…」という形で視点を切り替えるのが「転」の本質です。

例えば体験作文で「最初は自信がなかった→やってみたら楽しかった」という変化を書くとき、その「変化のきっかけ」こそが「転」になります。「転」がリアルで具体的なほど、読み手の心に響く文章になります。

また、PREP法では「E(具体例)」が最も重要なパートです。抽象的な理由だけでは採点者を説得できません。「自分の体験」「統計・データ」「社会的な出来事」の3種類の具体例を1つずつ引き出しに持っておくと、どんなテーマにも応用できます。


よくある失敗と解決策

失敗① 体験作文なのにPREP法を使ってしまう

【失敗例】「私は部活動を通じて成長したと主張する。理由は3つある…」

体験作文でいきなり「主張する」「理由は3つ」と書くと、論文調になりすぎて感情が伝わりません。採点者は「この生徒は体験を持っているのか?」と疑問に思います。

【解決策】体験作文は「あの日、私は…」「中学2年の春、予想もしない出来事があった」のように、具体的な場面から書き始めるのがベストです。読み手を物語に引き込む「起」を大切にしましょう。

失敗② 意見文で結論を最後まで引っ張ってしまう

【失敗例】「SNSにはメリットもあります。でもデメリットもあります。だから…(400字後)…制限が必要だと思います。」

意見文で結論を最後にすると、採点者は「この生徒が何を言いたいのか」が最後までわかりません。途中で読む気が失せてしまうリスクもあります。

【解決策】意見文は必ず第一段落で「私は○○と考える」と結論を示してください。PREP法の「P(結論)」を絶対に冒頭に置くことを鉄則にしましょう。

失敗③ 「転」がなく、ただの説明文になってしまう

【失敗例】「最初は嫌だった→でも練習した→うまくなった→よかったです。」

これは起承転結の形を取っていますが、実際には「起→承→承→結」になっています。視点の転換がなく、単なる時系列の説明になっています。

【解決策】「転」では「自分の価値観が変わった瞬間」「予想外の出来事」「別の視点からの気づき」を書くことを意識してください。感情の変化ポイントを一つ探すと、自然に「転」が生まれます。

失敗④ 字数配分がバラバラになる

600字の作文なのに「起」だけで400字使ってしまい、「結」が50字になってしまう失敗は非常によくあります。

【解決策】構成メモの段階で、各パートの目標字数を書いておきましょう。600字なら「起:100字・承:150字・転:200字・結:150字」というように数字で管理することで、バランスの取れた作文が書けます。


今日からできるアクション

理論を学んだだけでは入試では通用しません。今日から以下の3つのアクションを始めましょう。

アクション① 過去問を「構成分析」する

志望校の過去の作文問題を1問取り出し、「これは体験型か意見型か?」を判断する練習をしましょう。10問やれば、出題パターンが見えてきます。

アクション② 「構成メモ練習」を週3回やる

実際に作文を書く前に、「構成メモだけを5分で作る練習」を繰り返しましょう。書くのは各パートのキーワードだけでOKです。これを続けることで、本番でも瞬時に設計図が描けるようになります。

アクション③ 書いた作文を「構成ラベル」で振り返る

書いた作文の各段落の横に「起」「承」「転」「結」または「P」「R」「E」「P」とラベルを貼る振り返りをしてください。ラベルが貼れない段落は「不要か、位置が間違っている」ということです。この振り返りを続けることで、構成感覚が劇的に鍛えられます。


まとめ・日本国語塾トップについて

この記事では、入試作文・小論文における二大構成法「起承転結」と「PREP法」を場面別に解説しました。最後に要点を整理します。

出題形式 最適な構成 ポイント
体験作文・感想文 起承転結 感情の変化・「転」のリアルさが鍵
意見文・課題作文 PREP法 結論ファースト・具体例の充実が鍵
課題文読解型小論文 ハイブリッド型 論理の柱+視点の転換で深みを出す

「構成を選ぶ力」こそが、入試作文の合否を分ける最重要スキルです。今日学んだことを、まず1問の練習問題で試してみてください。必ず変化を実感できるはずです。

翔先生と私、藤原進之介は、あなたの国語力向上を全力でサポートします。引き続き、日本国語塾TOPの記事で国語の実力を伸ばしていきましょう!


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