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共通テスト現代文「実用的な文章」攻略法|広告・報告書・グラフ付き問題を解く

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

共通テストの現代文といえば、多くの受験生が「論述的な評論文や小説を読む試験」というイメージを持っているのではないでしょうか。しかし2021年度の共通テスト導入以降、現代文の出題傾向に大きな変化が生まれています。それが「実用的な文章」の出題です。

広告のキャッチコピー、行政機関の報告書、グラフや表を含む複合資料——これらを読み解く力が、共通テスト現代文では明確に問われるようになりました。ところが多くの受験生は、この「実用的な文章」への対策を後回しにしがちです。「なんとなく読めばわかる」と油断して、本番で予想外の失点を喫するケースが後を絶ちません。

この記事では、共通テスト現代文「実用的な文章」の攻略法を、具体例を交えながら徹底解説します。広告・報告書・グラフ付き問題それぞれの読み方、設問の解き方、そして今日から実践できるトレーニング法まで、受験生の皆さんに最大限役立つ情報をお届けします。


核心情報|「実用的な文章」とは何か、なぜ難しいのか

まず、共通テストにおける「実用的な文章」の定義を整理しておきましょう。文部科学省・大学入試センターが示す学習指導要領の観点から、「実用的な文章」とは以下のような文章を指します。

  • 広告・パンフレット・チラシ
  • 行政・企業の報告書・白書
  • グラフ・表・図を含む資料文
  • 説明書・マニュアル・契約書
  • 新聞記事・ニュースリリース
  • 複数の資料を組み合わせた「複合テキスト」

これらに共通するのは、「情報を伝達する目的で書かれた、実社会で実際に使われる文章」であるという点です。文学的な表現や論理的な主張とは異なり、「誰が・何を・誰に・どのように伝えるか」という機能的な構造を持っています。

では、なぜ受験生にとって難しいのでしょうか。翔先生に聞いてみました。

「翔先生:実用的な文章が難しい理由は、大きく三つあります。一つ目は情報が複数のメディアに分散していること。本文・グラフ・注釈・広告コピーなど、異なる形式の情報を同時に処理しなければなりません。二つ目は設問が”照合型”であること。正確に情報を読み取り、選択肢と突き合わせる作業が求められ、スピードと精度が問われます。三つ目は受験生に実体験が少ないこと。報告書や行政資料を日常的に読む高校生はほとんどいないので、文章の構造自体に戸惑うんです。」

つまり、「実用的な文章」は読解力の問題というよりも、情報処理のスキルと文書形式への慣れの問題なのです。だからこそ、正しい攻略法を身につければ、短期間で得点を伸ばすことが十分に可能です。


具体的な方法|ジャンル別・実用的な文章の解き方

①広告・パンフレット問題の解き方

広告やパンフレットは、「目的」と「対象読者(ターゲット)」を最初に把握することが最重要です。広告文は情報を伝えると同時に、読み手を特定の行動(購買・応募・来場など)に誘導する意図を持っています。

【具体的な読み方の手順】

  1. タイトル・キャッチコピーを確認する:広告の核心メッセージが凝縮されています。
  2. 対象(ターゲット)を読み取る:「〇〇な方へ」「高校生限定」などの言葉に注目。
  3. 提供情報のジャンルを整理する:日時・場所・料金・条件など箇条書き的に頭の中で分類する。
  4. 注意事項・例外条件を丁寧に確認する:選択肢に使われる”罠”はほぼここに隠れています。

【例題イメージ】

あるイベントのチラシ問題で、「高校生は入場無料」と本文にある一方、注釈に「ただし事前申込が必要」と記されている場合、「高校生は当日でも無料で入れる」という選択肢は誤りです。こういった本文と注釈の矛盾・補足関係を見落とすことが最大の失点原因になります。

共通テスト現代文「実用的な文章」では、広告問題においても本文・図・注釈の三点セットを必ず確認する習慣をつけてください。


②報告書・白書問題の解き方

報告書・白書は、官公庁や企業が調査結果をまとめた文書です。文体は硬く、専門用語も多いですが、構造はきわめてロジカルです。

【報告書の典型的な構造】

  • 目的・背景:なぜこの調査をしたのか
  • 調査方法:誰を対象に、どうやって調査したのか
  • 結果・データ:数値・割合・傾向
  • 考察・まとめ:データから読み取れること

設問では、「この報告書の目的として最も適切なものを選べ」「データから読み取れる内容として正しいものを選べ」といった形式が頻出です。

【解き方のポイント】

特に注意すべきは、「報告書本文の主張」と「グラフ・表のデータ」が一致しているかどうかを確認する問題です。報告書では、執筆者の解釈(考察)とデータ(事実)が混在します。選択肢が「データの読み取り」を問うているのか「執筆者の解釈」を問うているのかを、常に意識して解く必要があります。

翔先生からのアドバイス:

「報告書問題では、『〜と考えられる』『〜の可能性がある』といった推測表現と、『〜であることが明らかになった』という断定表現の違いを敏感に拾ってください。選択肢に断定的な表現があるのに、本文が推測表現だった場合、その選択肢は誤りです。この区別が得点を分けます。」


③グラフ・表を含む複合問題の解き方

共通テスト現代文「実用的な文章」で最も受験生を苦しめるのが、グラフや表を読み取る複合問題です。本文とグラフを照合しながら解答しなければならず、情報処理の負荷が一気に高まります。

【グラフ問題を解く3ステップ】

ステップ1:グラフのタイトル・単位・出典を先に確認する
グラフを読む前に、必ずタイトル(何を示したグラフか)・単位(%か実数か)・調査年・出典を確認してください。これを怠ると、数値の意味を誤解したまま設問に進んでしまいます。

ステップ2:最大値・最小値・変化の傾向をつかむ
折れ線グラフなら増減のトレンド、棒グラフなら高低の差、円グラフなら割合の大小を素早く把握します。全部を細かく読む必要はなく、設問が何を問うているかに応じて、必要な部分だけをピンポイントで参照するのが正解です。

ステップ3:本文の記述とグラフを突き合わせる
「本文では〜と述べているが、グラフと整合するか」を確認します。本文の記述が正確にデータを反映しているかどうかを問う設問が頻出です。例えば「若者の読書時間は年々減少している」という本文の記述に対し、グラフが「2018年以降は横ばい」を示している場合、「年々減少」は不正確となります。

【複数資料の照合問題】
近年の共通テストでは、「本文A+グラフB+メモC」という形式の複数資料照合問題が出題されています。この場合、各資料の役割を分担して理解することが重要です。本文=主張・背景、グラフ=根拠データ、メモ=補足情報、という役割分担を意識すると整理しやすくなります。


藤原&翔先生の実践アドバイス

ここでは、私・藤原と翔先生それぞれの視点から、実践的なアドバイスをお伝えします。

藤原進之介より:

「実用的な文章」は、受験生が苦手意識を持ちやすい反面、正しい解き方を身につければ確実に得点できるジャンルです。評論や小説と違い、答えは必ず文章・グラフ・図の中にあります。主観的な読解は一切不要。むしろ、自分の感想や知識を持ち込まないことが正解への近道です。

私がいつも受講生に伝えるのは、「根拠を指させるかどうか」という基準です。選択肢を選ぶ際に、本文・グラフ・図のどこかに根拠を指さして示せるなら正解、示せないなら選んではいけない。この習慣だけで、正答率は格段に上がります。

翔先生より:

「僕がおすすめしたいのは、日常生活の中で実用文を読む習慣をつけることです。市役所のお知らせ、電車内の広告、ニュースサイトの統計記事——これらを『設問を作るとしたら何を問うか?』という視点で読む練習をしてみてください。受験勉強とは思えない日常の中に、最高の練習素材が転がっています。また、過去問・試行調査問題は必ず時間を計って解くこと。読む速度と処理速度が試されているので、スピード感覚を磨いてください。」


よくある失敗と解決策

失敗①:本文だけを読んで、グラフや注釈を確認しない

解決策:問題文を受け取ったら、まず「何種類の資料があるか」を確認し、すべての資料に目を通してから設問に入る習慣をつけましょう。複合テキスト問題では、設問が「どの資料を参照すれば解けるか」を先に把握することで、解答スピードが大幅に上がります。

失敗②:選択肢の言葉を本文に探して「似ている」から選んでしまう

解決策:正確な「照合」が必要です。選択肢の内容が本文・グラフと「完全に一致するか」を確認してください。「似ている」は不正解のサインです。特に数値・割合・順位の記述は一字一句正確に照合してください。

失敗③:時間をかけすぎて後半の問題が解けない

解決策:実用的な文章問題には時間配分の目安を設けましょう。一般的に、第1問(実用的な文章)には15〜18分を目安にし、粘りすぎないことが重要です。解けない設問は後回しにし、確実に解ける問題から得点を積み上げてください。

失敗④:自分の知識・経験で「常識的に判断」してしまう

解決策:共通テスト現代文は、「本文に書いてあることだけ」が正解の根拠になります。「社会的にはこうだから」「常識的に考えれば」という判断は一切禁物です。本文・資料に根拠がなければ、どれほど常識的に正しく見える選択肢でも選んではいけません。


今日からできるアクション

最後に、今日から実践できる具体的なトレーニングをお伝えします。

アクション①:大学入試センターの試行調査・過去問を解く
共通テストの実用的な文章問題は、大学入試センターが公開している試行調査(プレテスト)や本試験問題に豊富な例があります。まずはこれらを時間を計りながら解くことが最優先です。

アクション②:官公庁の白書・報告書の「要旨」を週1回読む
内閣府や文部科学省が公開している白書の要旨ページは、報告書文体に慣れるための最高の教材です。10分程度で読める分量なので、週1回の習慣にしてみてください。

アクション③:新聞の統計グラフ記事を「設問作成者目線」で読む
日本経済新聞やNHKのウェブサイトにあるデータ記事を読み、「もし設問を作るとしたら何を問うか」と考えながら読む練習をしてください。この視点が身につくと、設問の意図を素早く見抜けるようになります。

アクション④:選択肢を消去法で絞る練習をする
「正解を探す」より「誤りを消す」消去法のほうが、実用的な文章問題では有効です。選択肢を一つずつ、本文・グラフと照合しながら「どこが違うか」を明示的に確認する練習を積んでください。

アクション⑤:日本国語塾トップで添削・解説指導を受ける
独学で限界を感じたら、専門家の指導を受けることが最短ルートです。日本国語塾トップでは、共通テスト現代文「実用的な文章」を含む全ジャンルの対策授業を提供しています。ぜひご相談ください。


まとめ・日本国語塾トップについて

共通テスト現代文「実用的な文章」は、広告・報告書・グラフ付き問題を中心に、情報処理スキルと正確な照合能力が問われる新しい出題ジャンルです。

攻略のポイントをまとめると:

  • 広告問題は「目的・対象・注意事項」の三点を確認する
  • 報告書問題は「事実とデータ」「執筆者の解釈」を区別する
  • グラフ問題は「タイトル・単位・傾向」を先に把握してから本文と照合する
  • 根拠を本文・資料に「指さして示せる」選択肢だけを選ぶ
  • 時間配分を意識し、消去法を活用する

「実用的な文章」は慣れれば得点源になるジャンルです。正しい方法で練習を積み、共通テスト本番で確実に点を取りましょう!

私・藤原進之介と翔先生が、皆さんの合格を全力でサポートします。


日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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