はじめに|「英語も現代文も苦手」そのダブル悩みを一気に解決します
数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
「英語長文も現代文も、どちらも読むのが遅くて点が取れない……」
こんな悩みを抱えている受験生、実はとても多いです。そして保護者の方からも「英語の塾と国語の塾、両方通わせるのは大変で……」というご相談をよくいただきます。
でも、ちょっと待ってください。英語長文と現代文読解には、驚くほど多くの「共通点」があります。 この事実を知らずに、英語は英語だけ・現代文は現代文だけと切り離して勉強しているとしたら、それはとてももったいない話です。
この記事では、英語長文と現代文読解の共通点を徹底的に掘り下げ、両方を同時に伸ばす最強の学習法をお伝えします。翔先生との対話形式も交えながら、塾現場のリアルな声とともにお届けしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。読み終わる頃には「今日から何をすればいいか」が明確になっているはずです。
核心情報|英語長文と現代文読解は「同じスキル」で解ける
まず最初に、最も重要な結論をお伝えします。
英語長文と現代文読解は、言語が違うだけで求められる「読解スキルの本質」はほぼ同じです。
翔先生もよくこう言っています。「英語が得意な子は現代文もできる傾向があるし、逆に現代文の論理的読解ができるようになった子は、英語長文の得点も自然と上がっていくんです」と。これは偶然ではなく、構造的な理由があります。
共通する5つの核心スキル
- ①段落・パラグラフの構造把握:英語のパラグラフリーディングも日本語の文章構造読解も、「何がトピックで何がサポートか」を見抜く力が必要
- ②接続詞・ディスコースマーカーの読み取り:「しかし/however」「つまり/therefore」「なぜなら/because」――言語は違っても、論理の流れを示す言葉の機能は同じ
- ③筆者の主張・論旨の把握:どちらの試験でも「筆者が最も言いたいこと」を問う問題が頻出
- ④対比・具体例・言い換えの認識:文章が「AではなくB」「例えば〜」「すなわち〜」という構造で書かれることは日英共通
- ⑤設問の選択肢を論理的に絞る力:本文との一致・不一致を正確に判断するプロセスは、英語でも日本語でも変わらない
この5つのスキルを意識して鍛えることが、英語長文と現代文読解を同時に伸ばすための大前提になります。
具体的な方法|両方を同時に伸ばす5つの学習アプローチ
①「接続詞マッピング」で論理構造を可視化する
翔先生が授業で必ず実践させる方法が、この「接続詞マッピング」です。
やり方はシンプル。現代文の問題文を読みながら、接続詞や接続表現(「しかし」「したがって」「一方」「つまり」など)に印をつけ、文章の流れを矢印や図で可視化します。
具体例:
「近代科学は自然を客体として扱ってきた。しかし、近年の環境問題はその限界を示している。つまり、私たちは自然との新たな関係性を構築する必要がある。」
この3文を図にすると「従来の主張 → 反論・問題提起 → 筆者の主張」という構造が見えてきます。
これを英語でも同様に行います。
“Modern science has treated nature as an object. However, recent environmental issues have revealed its limitations. Therefore, we need to build a new relationship with nature.”
接続詞の機能が完全に対応していることがわかりますね。この訓練を日英交互にやることで、両方の読解力が加速度的に伸びていきます。翔先生のクラスでは、この方法を1ヶ月続けた高校2年生が「現代文の選択肢問題で迷わなくなった」「英語のパッセージの要旨が掴みやすくなった」と報告してくれたケースが複数あります。
②「段落要約トレーニング」で読解スピードを上げる
英語長文でも現代文でも、「木を見て森を見ず」状態になる受験生が非常に多いです。一文一文を丁寧に読もうとするあまり、全体の流れが見えなくなってしまう。
そこで有効なのが、各段落(パラグラフ)を15字以内で要約する練習です。
実践ステップ:
- 現代文の文章を段落ごとに区切る
- 各段落の「言いたいこと1つ」を15字以内でメモする
- 全段落の要約を並べて読み、文章全体の流れを確認する
- 同じことを英語長文でも行う(日本語でメモしてOK)
例えば、共通テストの現代文で5段落ある文章なら、「①近代の自然観の登場」「②科学的客観性の功罪」「③環境問題の本質」「④東洋的自然観との対比」「⑤新たなパラダイムの提唱」のように要約します。
この訓練を毎日1題ずつ続けると、3週間程度で段落単位での意味把握が自動化されてきます。英語長文の授業でも同じ手法を使うことで、勉強量を増やさずに効果を2倍にできます。
③「言い換え発見ゲーム」で語彙力と読解力を同時強化
現代文の難しさの一つに「難解な抽象語・専門用語」があります。英語長文も同様に、知らない単語が出てきたときに詰まってしまう。
しかし、良質な文章には必ずといっていいほど「言い換え」が存在します。難しい概念を別の言葉で説明し直しているのです。
言い換え発見ゲームのやり方:
- 現代文の文章中で「難しいと感じた語句」に赤線を引く
- その前後5文の中で「同じ内容を別の言葉で言っている箇所」を探す
- 見つけた言い換えに青線を引き、ペアで確認する
- 英語長文でも同様に、未知単語の前後から意味を推測する訓練を行う
例えば「自己言及性(セルフリファレンシャリティ)」という語が出てきたとき、その直後に「つまり、自分自身を対象として語る性質」と書かれていることが多い。英語でも “serendipity” という語の直前に “the unexpected discovery of something valuable” という説明が来ているケースがよくあります。
この「言い換え発見力」を磨くことが、英語長文と現代文読解の両方を同時に伸ばす最も即効性の高い方法の一つです。
④「問いを先に読む」習慣で目的意識を持って読む
多くの受験生が「最初から本文を全部読んで、それから問題を解く」という順番で取り組んでいます。しかし、これは非常に非効率です。
英語長文でも現代文でも、「問いを先に確認してから本文を読む」習慣をつけてください。
問いを先に確認することで、
- 「第3段落について問われているな」→ 第3段落を特に丁寧に読む
- 「筆者の主張を問われているな」→ 逆接の後ろと最終段落に注意して読む
- 「下線部の意味を問われているな」→ 下線部の前後の文脈を特に意識する
という「目的意識を持った読み方」ができるようになります。
藤原が指導した生徒のAさん(高校3年生・当初現代文40点台)は、この「問いを先に読む」方法を取り入れただけで、2ヶ月後の模試で現代文の点数が70点台に上がりました。同じタイミングで英語長文の得点率も10%以上改善されたのは、根本的な読解スキルが向上したからです。
⑤「日英比較読み」で読解の本質を体感する
これは少し上級者向けですが、非常に効果的な方法です。
同じテーマの文章を、日本語版と英語版で読み比べるのです。
例えば、「人工知能と社会」「環境問題」「言語と思考」といったテーマは、共通テストの現代文にも英語長文にも頻出します。同じテーマを日本語で先に理解してから英語で読む(または逆)と、「文章の構造が同じだ」「同じ論理展開だ」という感覚が生まれ、読解への自信が大幅に高まります。
具体的には、NHKや朝日新聞のニュースを日本語で読んだ後、BBC・CNNの同じテーマの記事を英語で読む訓練が効果的です。翔先生は「ニュース日英比較読み」を高校生に週2回の宿題として出しており、受講生のほぼ全員が「読む抵抗感が減った」と感想を述べています。
藤原&翔先生の実践アドバイス|塾現場からの声
藤原より:
「私が最も強調したいのは、英語と国語を『別科目』として扱いすぎないことです。脳科学的に見ても、言語処理は共通の神経基盤を使っています。つまり、現代文読解のトレーニングは英語長文読解の土台を直接強化するのです。逆も然り。受験生には限られた時間を最大限効率化してほしいので、今日紹介した方法を必ず試してみてください。」
翔先生より:
「僕が塾で毎日生徒たちを見ていて感じるのは、現代文ができない子は英語の長文問題でも選択肢で迷う、という共通パターンです。なぜかというと、どちらも『本文に書いてあることを正確に根拠として選ぶ』という同じ能力が必要だから。だから国語の授業で徹底的に『本文根拠主義』を叩き込むと、英語の成績にも波及効果が出てくることが多い。これは受験指導をしていて、何百人もの生徒で確認してきた事実です。」
保護者の方へ:
「英語塾・国語塾と複数通わせる必要はありません。読解の本質は同じです。むしろ国語の読解力を先にしっかり上げることが、英語の偏差値アップへの近道になるケースが非常に多い。ご家庭での声かけとして『今日読んだ文章、どんな話だった?』と聞くだけでも、子どもの言語処理能力の定着を助けることができます。ぜひ試してみてください。」
よくある疑問・失敗パターンと解決策
Q1.「英語は英語で考えないといけないのでは?」
A. 読解の基礎段階においては、日本語で論理構造を確認することは非常に有効です。「英語で考える」ことと「論理構造を把握する」ことは別の話。まず日本語で論理的読解力を鍛え、それを英語に応用するアプローチは、特に共通テスト・大学入試レベルでは非常に効果的です。
Q2.「現代文は感覚で解くものでは?」
A. これが最も多い誤解です。現代文は感覚ではなく、本文に書かれた根拠に基づいて論理的に解く科目です。この誤解を持ったまま勉強しても成績は上がりません。「本文根拠主義」に切り替えることが第一歩です。
Q3.「英語と現代文、どちらを先に鍛えるべき?」
A. 母語である日本語の読解力を先に鍛えることをお勧めします。現代文の論理的読解力は英語長文にも転用できますが、逆は転用しにくい。まず現代文で「読解の型」を作り、それを英語に応用する順番が最も効率的です。
Q4.「忙しくて日英両方の練習時間が取れない」
A. 時間がない場合は「現代文の接続詞マッピング」だけを徹底してください。この1つの習慣が英語長文にも波及する最も投資対効果の高いアクションです。1日10分、1題だけでも続けることが重要です。
よくある失敗パターン
- 失敗①:単語・文法の暗記ばかりで読解練習が後回し → 語彙・文法は「読むための道具」。道具だけ揃えても使い方を練習しなければ点は取れません
- 失敗②:解いて丸つけするだけで復習をしない → 「なぜこの選択肢が正解か」「本文のどこが根拠か」を必ず確認する習慣を
- 失敗③:得意科目ばかり勉強して読解系を後回し → 読解系は短期集中よりも「毎日少しずつ」が圧倒的に効果的です
今日からできるアクション|チェックリスト
以下のチェックリストを印刷orスクリーンショットして、今日から実践してみてください。
✅ 今週すぐできること
- □ 現代文の問題文を1つ選び、接続詞すべてに印をつける(接続詞マッピング)
- □ 同じ文章の各段落を15字以内で要約する(段落要約トレーニング)
- □ 次回の英語長文問題を解く前に、設問を先にすべて確認する
- □ 現代文の文章中で難しい語句1つを選び、前後5文から言い換えを探す
- □ 今日読んだ文章のテーマを一言で言えるか確認する
✅ 今月のルーティン
- □ 毎日1題、現代文か英語長文の段落要約を行う
- □ 週2回、同じテーマの日本語・英語記事を読み比べる(ニュース日英比較読み)
- □ 問題を解いた後、「本文根拠」を必ず確認してから答え合わせする
- □ 間違えた問題の「なぜ間違えたか」を3行で書き出す(メタ認知ノート)
✅ 保護者の方ができるサポート
- □ 「今日読んだ文章、どんな内容だった?」と夕食時に1問聞く
- □ 子どもが要約した内容を聞いて「それって要するに?」と深掘りする
- □ 英語と国語の勉強時間を分けすぎず、読解系として一体的にサポートする
まとめ|英語長文と現代文読解の共通点を活かして最短で成績を上げよう
この記事では、英語長文と現代文読解の共通点と、両方を同時に伸ばす最強学習法についてお伝えしました。
重要ポイントをまとめます:
- 英語長文と現代文読解は「論理構造の把握・接続詞の読み取り・筆者の主張の把握」など、本質的なスキルが共通している
- 接続詞マッピング・段落要約・言い換え発見・問いを先に読む・日英比較読みの5つが最強アプローチ
- 現代文の読解力を先に上げることが、英語長文の得点アップへの最短ルート
- 「本文根拠主義」を徹底することが、選択肢問題で迷わなくなる鍵
- 毎日10分の継続が、短期集中よりも圧倒的に効果的
「英語も国語も苦手」と感じているあなたへ。それは2つの別々の問題ではなく、「読解力」という1つの根本課題かもしれません。今日紹介した方法で、その根っこを一緒に育てていきましょう。
翔先生も「まず1週間だけ試してみて。必ず変化を感じるはずだから」と言っています。ぜひ今日のチェックリストから始めてみてください。
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