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入試作文の「書き出し」パターン20選|冒頭の一文で採点者をつかむ

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はじめに|入試作文の「書き出し」で合否が決まる?

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

先日、こんな相談が届きました。「作文を書こうとすると、最初の一文が全然思い浮かばなくて、気づいたら試験時間の半分が過ぎていました……」。これは決してめずらしい悩みではありません。実際、当塾に来る受験生の7割以上が「書き出しが苦手」と感じています。書き始めさえすれば意外とスムーズに書けるのに、冒頭でフリーズしてしまう——そのパターンが合格の大きな壁になっているのです。

翔先生も指導の中でよくこう言います。「採点者が最初に読むのは書き出しの一文。そこで『この生徒はできる』と思わせられれば、残りの採点も好意的になる。逆に冒頭がグダグダだと、全体の印象が一気に下がる」と。これは心理学でいう「初頭効果」そのものです。

この記事では、入試作文の「書き出し」パターンを20個、具体的な例文とともに徹底解説します。高校入試・大学入試・推薦入試の小論文まで、あらゆる場面で使えるノウハウを惜しみなくお伝えします。ぜひ最後まで読んで、今日から実践してください!

【基礎知識】なぜ入試作文の「書き出し」がこれほど重要なのか|合否を分ける理由

「書き出しなんて、内容が良ければ関係ないでしょ?」——そう思っている受験生は要注意です。入試作文・小論文において、書き出しの一文は採点者への第一印象であり、得点に直結する最重要要素のひとつです。

大手入試研究機関のデータによると、採点者が一つの答案を読む平均時間はわずか2〜4分です。何十枚、何百枚もの答案を読む採点者にとって、冒頭の数行で「この答案はどのレベルか」をほぼ判断していると言っても過言ではありません。実際、合格答案を分析すると、約85%の答案で冒頭の一文が明確な主張・問題提起・印象的な表現から始まっていることがわかっています(当塾調べ・合格答案200枚分析)。

また、高校入試の作文では「書き出しで字数を稼げるか」が構成力の評価にもつながります。制限字数200〜400字の作文において、最初の一文で20〜40字を効果的に使えるかどうかで、残りの展開スピードが大きく変わります。

翔先生が指摘するもう一つの重要な理由があります。それは「書き出しが決まると、作文全体の構成が自動的に決まる」という点です。書き出しのパターンを知っておくことは、単に冒頭を飾ることではなく、作文全体の設計図を瞬時に引く技術なのです。だからこそ、入試作文の書き出しを20パターン習得することには絶大な意味があります。

【実践解説】入試作文の書き出しパターン20選|今すぐ使える例文付き

いよいよ本題です。入試作文の書き出しパターンを5つのカテゴリーに分けて、合計20パターン、具体的な例文とともに解説します。

① 主張・意見直球型(パターン1〜4)

最もオーソドックスかつ高得点に直結する型です。「私は〜だと考える」という形で、冒頭から自分の立場を明確にします。採点者に「この生徒は論理的に書ける」という印象を与えます。

パターン1:「私は〜だと考える。なぜなら〜だからだ。」
例:「私は、スマートフォンの学校持ち込みを認めるべきだと考える。なぜなら、情報活用能力の育成は現代社会において不可欠だからだ。」

パターン2:「〜について、私は賛成(反対)の立場をとる。」
例:「ボランティア活動の義務化について、私は反対の立場をとる。」

パターン3:「〜は、現代社会において最も重要な課題のひとつである。」
例:「環境問題への取り組みは、現代社会において最も重要な課題のひとつである。」

パターン4:「〜が求められている時代に、私たちはどうあるべきか。」
例:「多様性が求められている時代に、私たちはどのように他者と関わるべきか。」

② 問題提起・疑問型(パターン5〜8)

冒頭で「問い」を投げかけることで、採点者の関心を引きつける型です。特に小論文・推薦入試で有効です。ただし、「問いっぱなし」にせず、必ず本文中で自分なりの答えを提示することが条件です。

パターン5:「あなたは〜について考えたことがあるだろうか。」
例:「あなたは、日本の食品ロス問題が年間600万トンを超えることを知っているだろうか。」

パターン6:「なぜ〜なのだろうか。」
例:「なぜ日本では、毎年多くの若者が孤立感を抱えるのだろうか。」

パターン7:「〜とは、一体何を意味するのだろうか。」
例:「『本当の豊かさ』とは、一体何を意味するのだろうか。」

パターン8:「もし〜だとしたら、私たちはどうすればよいのか。」
例:「もしAIが人間の仕事の半数を代替するとしたら、私たちはどうすればよいのか。」

③ 体験・エピソード型(パターン9〜12)

自分の具体的な体験から書き出す型は、読み手の心をつかむ最も強力な手法の一つです。高校入試の作文では特に頻出で、採点者が「ああ、この生徒は本当に考えているんだな」と感じさせる効果があります。

パターン9:「〜という経験が、私の考えを大きく変えた。」
例:「地域のお年寄りと話したあの夏の体験が、私の『助け合い』への考えを大きく変えた。」

パターン10:「私が〜を初めて意識したのは、〜の時だった。」
例:「私が『言葉の力』を初めて強く意識したのは、中学二年生の文化祭の時だった。」

パターン11:「〜という出来事が、今でも忘れられない。」
例:「部活の試合で後輩に声をかけられたあの瞬間が、今でも忘れられない。」

パターン12:「〜の言葉が、ずっと心に残っている。」
例:「『失敗は学びの入り口だ』という恩師の言葉が、ずっと心に残っている。」

④ データ・事実提示型(パターン13〜16)

客観的な数字や社会的事実から書き出す型は、小論文・大学入試に特に効果的です。「この生徒は社会問題に関心がある」という評価を得やすく、論理的な展開への橋渡しになります。

パターン13:「〜によると、〜という事実がある。」
例:「国連の調査によると、世界では9人に1人が食料不足に苦しんでいるという事実がある。」

パターン14:「現在、〜という問題が深刻化している。」
例:「現在、日本では少子高齢化による労働力不足という問題が深刻化している。」

パターン15:「〜年に〜が起きて以来、〜の重要性が増している。」
例:「2020年にコロナウイルスが世界に広がって以来、デジタル技術活用の重要性が増している。」

パターン16:「〜という現実を、私たちは直視しなければならない。」
例:「日本の若者の読書時間がこの10年で半減しているという現実を、私たちは直視しなければならない。」

⑤ 定義・概念提示型(パターン17〜20)

テーマのキーワードを自分なりに定義することから始める型は、論述力の高さをアピールできる上級テクニックです。大学入試・推薦入試の小論文で特に有効です。

パターン17:「〜とは、〜のことである。私は〜と定義したい。」
例:「『リーダーシップ』とは、単に集団を率いることではない。私は、それを『他者の可能性を引き出す力』と定義したい。」

パターン18:「一般に〜と言われるが、私はそれを〜と捉えたい。」
例:「一般に『努力は必ず報われる』と言われるが、私はそれを少し違う角度から捉えたい。」

パターン19:「〜という言葉には、二つの側面がある。」
例:「『自由』という言葉には、権利としての自由と、責任を伴う自由という二つの側面がある。」

パターン20:「〜を一言で表すなら、〜である。」
例:「私が考える理想の社会を一言で表すなら、『誰もが挑戦できる社会』である。」

【藤原&翔先生の実践ポイント】塾でしか聞けない!書き出しの「裏技」

参考書には絶対に載っていない、当塾独自の指導ノウハウをここで公開します。

裏技①「書き出し貯金」をつくれ
翔先生が全受験生に伝えているのが「書き出し貯金」という概念です。試験会場で初めて書き出しを考えるのは、一番やってはいけないことです。事前に自分の体験・主張・定義を3〜5パターン準備しておき、どんなテーマにも応用できるよう「貯金」しておくことで、試験本番で迷わずに書き始めることができます。

裏技②「逆接の一文」で採点者を引き込む
藤原が特に高く評価するのが、「一見〜に見えるが、実はそうではない」という逆接構造の書き出しです。例えば「スマートフォンは人をつなぐツールだと言われる。しかし私は、それが人を孤立させる一因にもなっていると考える」という書き出しは、採点者に「おっ、どういうことだ?」と続きを読ませる力があります。これは文章術で言う「カウンターパンチ型」と呼ばれ、論述の説得力を格段に上げます。

裏技③「15字ルール」で書き出しをチェックする
入試作文の書き出しの理想的な長さは、15〜30字です。短すぎると印象が薄く、長すぎると冒頭で情報過多になり読みにくくなります。翔先生は生徒に「書き出しを書いたら、まず字数を数えなさい。15字未満なら短すぎ、40字超えたら長すぎ」と指導しています。このシンプルな「15字ルール」を守るだけで、書き出しの完成度が一段階上がります。

裏技④ 書き出しで「結論」を先出しする
日本語の文章は「起承転結」で書くべきという思い込みを持つ受験生が多いのですが、入試作文においてはむしろ「結論→理由→具体例→まとめ」というPREP法が最も高評価を得ます。つまり書き出し=結論の先出しが基本なのです。「私は〇〇だと考える(=結論)。なぜなら〜(=理由)。例えば〜(=具体例)。したがって〜(=まとめ)」という流れを書き出しの段階から意識することが、得点を大きく伸ばす秘訣です。

【よくある失敗パターン】合格できない受験生がやっていること

入試作文の書き出しで失敗する受験生には、共通のパターンがあります。当塾で実際に見てきた失敗例を5つ紹介し、改善策も合わせてお伝えします。

失敗①「私は〜について考えてみたいと思います」
これは最もよく見られる、かつ最もNGな書き出しです。「考えてみたい」は意思表明であり、主張ではありません。採点者には「この生徒はまだ何も考えていない」という印象を与えます。
改善策:「〜について、私は〇〇だと考える」と、最初から結論を言い切る形に変えましょう。

失敗②「昔から〜と言われている」という常套句スタート
「昔から『継続は力なり』と言われている」のような書き出しは、毎年何千枚も並ぶ答案の中で完全に埋もれます。採点者の印象に残らない書き出しは、それだけで減点対象です。
改善策:自分の具体的な体験や独自の定義から始めることで、個性を打ち出しましょう。

失敗③ テーマの言葉をそのまま繰り返す書き出し
「友情について作文しなさい」という課題に対して「友情とは友達との情けのことです」と書く生徒がいます。テーマをそのままなぞるだけでは思考力ゼロと判断されます。
改善策:テーマの言葉に自分なりの角度や定義を加えて書き出しましょう。「友情とは、互いの弱さを見せ合える関係だと私は思う」という形が理想です。

失敗④ 書き出しが長すぎて本論に入れない
序論だけで全体の半分近くを使ってしまい、本論・結論が極端に短くなってしまう失敗です。特に体験型の書き出しで起きやすく、「エピソードを長く書きすぎて肝心の主張が書けなかった」というケースが多発しています。
改善策:書き出し・序論は全体の約20〜25%に収めるよう意識しましょう。400字の作文なら書き出しは80〜100字程度が目安です。

失敗⑤ 書き出しで曖昧な立場をとる
「〜については一概には言えないと思います」という書き出しは、論述の放棄に等しいです。「どちらとも言えない」立場は採点者には「意見がない」と映ります。
改善策:どんなに難しいテーマでも、必ずどちらかの立場に立って書き出すことが鉄則です。最後に「ただし〜という側面も無視できない」と補足するのがプロの技です。

【実践演習】今すぐできる書き出しトレーニング

パターンを知ったら、あとは実践あるのみです。以下の演習をやってみてください。

【演習1】書き出しパターン変換トレーニング
次のテーマについて、紹介した20パターンの中から3種類の書き出しを書いてみましょう。
テーマ:「SNSと人間関係」
(例)
・主張型:「私は、SNSが現代の人間関係を豊かにする可能性を持つと同時に、大きなリスクも抱えていると考える。」
・体験型:「中学三年生の時、何気ない一投稿で友人関係が壊れかけた経験が、私のSNS観を根底から変えた。」
・データ型:「総務省の調査によれば、10代のSNS利用時間は平日でも平均2時間を超えているという事実がある。」
→ 自分なりに3パターン書いてみて、最も「続きが書きやすい」書き出しを選んでください。

【演習2】15字ルールで添削してみよう
自分が過去に書いた作文の書き出しを取り出して、字数を数えてください。15〜30字の範囲に収まっていますか?収まっていない場合、どう変えれば良いか考えてみましょう。

【演習3】3分間書き出し特訓
タイマーを3分にセットして、以下のテーマで書き出しの一文だけを書いてください。時間を意識することで、試験本番の練習になります。
テーマA:「読書の意義」
テーマB:「多様性と共生」
テーマC:「夢を持つことの大切さ」
この「3分間書き出し特訓」を毎日続けるだけで、2週間後には書き出しへの苦手意識が劇的に減ります。翔先生が実際に生徒に課している課題で、効果は実証済みです。

【演習4】模範答案の書き出し分析
志望校の過去問・模範解答を入手し、書き出しの一文を書き出してみましょう。上記の20パターンのどれに該当するか分類することで、志望校が好むスタイルが見えてきます。これは合格者も実践している、実は重要な分析作業です。

まとめ|入試作文の書き出しをマスターして合格をつかもう

今回の記事のポイントを整理します。

  • 入試作文の書き出しは採点者への第一印象であり、合否に直結する最重要要素
  • 書き出しパターンは大きく5種類:①主張型 ②問題提起型 ③体験型 ④データ型 ⑤定義型
  • 合計20パターンを事前に習得・練習しておくことで、試験本番に迷わず書き始められる
  • 「書き出し貯金」「逆接型」「15字ルール」「結論先出し(PREP法)」が塾だけの裏技
  • 失敗パターン(曖昧な意思表明・常套句・テーマの丸写し・長すぎる序論・曖昧な立場)を徹底的に避ける
  • 毎日3分間の書き出し特訓で、2週間後には苦手意識が激減する
  • 入試作文の書き出しは「暗記するもの」ではなく「使いこなすもの」。パターンを知った上で、自分の言葉で表現することが大切

入試作文の書き出しは、練習すれば必ず上達します。今日紹介した20パターンを繰り返し練習して、採点者の心をつかむ冒頭の一文を書けるようになってください!


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