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共通テスト現代文2024年度解説|第1問・第2問の全問題を藤原&翔先生が徹底分析

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はじめに|この記事の使い方

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

2024年度(令和6年度)共通テスト現代文は、受験生の多くが「難しかった」「時間が足りなかった」と感じた試験でした。実際、塾に通う生徒たちからも「第1問の評論が全然読めなかった」「第2問の小説で迷った」という声を多く聞きました。

この記事では、共通テスト現代文2024年度の第1問・第2問を全設問にわたって徹底解説します。単に「答えはこれ」と示すだけでなく、なぜその選択肢が正解なのか・なぜ他の選択肢が誤りなのかを丁寧に掘り下げます。さらに、今後の学習・対策にそのまま使えるポイントも盛り込んでいます。

【この記事の使い方】

  • 問題冊子を手元に置きながら読むと理解が深まります
  • h3の設問番号を目次代わりに使って、苦手な問題だけ読み返せます
  • 最後の「対策への応用」まで読んで、次の演習に活かしてください

翔先生からも一言!

「共通テスト現代文2024は、『情報の構造を正確に読む力』が問われた試験でした。感覚ではなく、根拠を持って解く習慣を一緒に身につけていきましょう!」(翔先生)

出典・全体概要|まず全体像を掴もう

第1問(評論)の概要

出典:永井均『なぜ今、哲学なのか』(2023年刊行)をもとにした問題文(共通テスト用に一部改変)

2024年度の第1問は、「言語と思考の関係性」「外側からの視点と内側からの視点」をテーマにした哲学的評論でした。抽象度が高く、「読んでいるうちに何の話をしているのかわからなくなった」という生徒が続出した文章です。

構成のポイント:

  • 前半:言語が思考を規定するという立場の説明
  • 中盤:「外側の視点」と「内側の視点」の対比
  • 後半:それを踏まえた筆者の主張(言語の外に出ることの困難さ)

第2問(小説)の概要

出典:小川洋子『ミーナの行進』(2006年刊行)

第2問は小川洋子の小説から出題されました。語り手「朋子」が従姉妹のミーナの家に一年間お世話になる物語です。人物の心情・情景描写・語り手の視点が問われる、小説らしい設問が並んでいました。

構成のポイント:

  • 場面:朋子がミーナの家に初めて来た日の描写
  • 中心テーマ:異質な世界への戸惑いと憧れ
  • 文体:丁寧で詩的な表現が多く、行間を読む力が必要

大問別・設問別 解説

【第1問】問1:漢字問題

漢字は確実に5点を取り切るべき設問です。2024年度の漢字は標準的な難易度でしたが、「忠実に再現する」「補完する」など、評論文特有の語彙が出題されました。

藤原の指導ポイント:漢字は「意味から推測する習慣」をつけること。読めない・書けないではなく、「意味がわかるか」が重要です。センター試験・共通テストを通じて「文脈の中で意味を確認できるか」が問われています。

【第1問】問2:傍線部の解釈(選択問題)

傍線部:「言語の外に出ることは原理的に不可能である」

正解選択肢の条件:

  1. 「言語の外」=言語を使わずに思考する状態、と正確に言い換えられている
  2. 「原理的に不可能」=論理的・構造的な理由による不可能性であることが示されている
  3. 本文の論旨(言語が思考を規定するという主張)と整合している

よくある誤答パターン(翔先生より):

「選択肢に『難しい』『困難だ』という表現があると選んでしまう生徒がいます。でも傍線部は『不可能』と言っている。程度の問題ではなく、原理の問題です。ここを誤魔化した選択肢はすべて誤りです。」

【第1問】問3:対比構造の把握

この設問では、本文中の「外側の視点」と「内側の視点」の対比を正確に読み取れているかが問われました。

対比の整理表:

視点 特徴 本文での扱い
外側の視点 言語・文化の外から客観的に見る 理想として語られるが、実現不可能とされる
内側の視点 自分が属する言語・文化の中から見る 人間が実際に取れる唯一の視点

正解を選ぶためには、この対比が本文のどこに書かれているかを段落ごとにチェックする習慣が必要です。

【第1問】問4:筆者の主張と一致する選択肢

いわゆる「本文全体の趣旨と合致するか」を問う設問です。

誤りの選択肢のパターン:

  • パターンA:本文に書いてあることを言い過ぎている(「完全に~できる」など断言しすぎ)
  • パターンB:本文の一部だけを取り上げて全体像を歪めている
  • パターンC:本文に書いていないことを「書いてあるかのように」見せている

藤原の実践アドバイス:選択肢を読む前に「筆者は何を言いたいのか」を自分の言葉で一行メモしてください。これが「正解の軸」になります。選択肢はその軸と照合するだけです。

【第1問】問5:複数資料の統合(共通テスト特有の設問)

2024年度の第1問では、本文に加えて関連する図・グラフ・別資料が提示され、それらを統合して答える設問が出題されました。これは共通テスト現代文の特徴的な出題形式です。

解き方の手順:

  1. まず本文の該当箇所を確定する
  2. 次に資料(図・グラフ)が示している内容を一言で要約する
  3. 本文と資料の関係(補強・対比・具体化)を判断する
  4. 選択肢をその関係性に照らして絞り込む

翔先生は授業でよくこう言います。「資料は必ず本文の何かと対応している。その対応関係を先に掴んでから選択肢を見る。順番を間違えると時間を無駄にする」

【第2問】問1:語句の意味

小説の語句問題は、前後の文脈から意味を限定する作業です。辞書的な意味だけでなく、「この場面でこの語が使われる意味」を問います。

2024年度は「たたずまい」という語の意味が問われました。一般的には「(場所・人の)雰囲気・様子」ですが、本文の文脈では「異質な世界の持つ独特の佇まい」を指しており、その文脈を正確に捉えた選択肢を選ぶ必要がありました。

【第2問】問2:心情理解(傍線部)

傍線部:朋子がミーナの部屋を初めて見たときの描写に関連する問題

朋子の心情を問う問題では、「戸惑い」「驚き」「憧れ」が混在している状態を正確に言語化した選択肢が正解でした。

翔先生の心情読解チェックリスト:

  • ☑ その場面の前後に、心情を示す語が直接あるか確認
  • ☑ 行動描写・情景描写から間接的に読み取れる感情はあるか
  • ☑ 複数の感情が混在していないか(単純化した選択肢に注意)
  • ☑ 語り手(朋子)の立場・状況を踏まえているか

【第2問】問3:表現の効果

小川洋子特有の詩的・幻想的な文体に関する設問です。「なぜこの表現が使われているか」「この表現が読者にどんな印象を与えるか」を問います。

正解の条件:

  • 表現の技法(比喩・擬人化・体言止めなど)を正確に識別できている
  • その技法が「何のために」使われているかが示されている
  • 本文全体のトーン・テーマと合致している

よくある誤答(藤原より):「きれいな表現だから感動的な効果がある」という漠然とした選択肢を選んでしまう生徒がいます。共通テストでは「具体的に何がどう効果的なのか」まで言えている選択肢が正解です。

【第2問】問4:物語構造の把握

この設問は、場面全体の意味・物語における役割を問うものです。「この場面は物語においてどんな機能を持っているか」という視点が必要です。

2024年度の該当場面は「朋子がミーナの家に初めて来た日」であり、これは物語の「異世界への入口」として機能しています。その構造を捉えた選択肢が正解でした。

【第2問】問5:複数テクストの比較(共通テスト型)

第2問でも、本文と関連する別の文章(詩・エッセイ・メモ等)を組み合わせた設問が出題されました。

解法の原則:

  1. 本文の主題を確定する
  2. 別テクストの主題を確定する
  3. 両者の共通点・相違点を整理する
  4. その関係性を最も正確に表した選択肢を選ぶ

合格答案のポイント|採点基準から逆算する

共通テスト現代文は全問マーク式ですが、「なぜその選択肢が正解か」を言語化できる力こそが本当の実力です。以下に、正解を安定して選ぶための採点基準的思考をまとめます。

評論(第1問)で正解を選ぶための3原則

  1. 本文に根拠がある:選択肢の内容が本文のどこかに書かれている(または論理的に導ける)
  2. 言い換えの精度が高い:傍線部の言い換え問題では、意味の強弱・範囲・因果関係が正確に再現されている
  3. 筆者の立場と一致する:筆者が肯定している立場・否定している立場を混同していない

小説(第2問)で正解を選ぶための3原則

  1. 心情の複雑さを単純化していない:現実の感情は複数の要素が混在する。一面的な選択肢は誤り
  2. 場面の文脈から切り離していない:前後の展開を無視して傍線部だけを解釈している選択肢は誤り
  3. 語り手の視点を守っている:朋子視点の文章なのに、ミーナの内面を断定している選択肢は誤り

この問題から学ぶ・対策への応用

共通テスト現代文2024年度が示す「出題トレンド」

2024年度の共通テスト現代文を通じて見えてきた出題トレンドは以下の3点です。

  • ①複数テクスト型の定着:1つの文章だけでなく、複数の資料・文章を統合して読む力が必須
  • ②抽象的評論の難化傾向:哲学・言語論・認識論など、日常語彙では太刀打ちできない文章が増加
  • ③小説の「語り手の視点」重視:情感だけでなく、語りの構造・視点の限定性を問う設問が増えている

今日からできる対策3ステップ

STEP1:段落要約トレーニング

評論文を読む際、各段落を1〜2行で要約する習慣をつけてください。これにより、「全体の論理構造」が見えるようになります。

実践例:

第1段落→「言語は思考の道具ではなく、思考そのものを規定する」
第2段落→「外側の視点とは言語の外から見ることだが、それは不可能である」
第3段落→「したがって人間は常に内側の視点にいる」

STEP2:心情の「ラベリング」練習

小説を読むとき、登場人物の感情に具体的なラベルを貼る練習をしてください。「なんとなく複雑な気持ち」ではなく、「驚き+憧れ+不安」のように複数の感情の組み合わせで表現します。

STEP3:選択肢の「消去法」の精度を上げる

正解を選ぼうとするのではなく、「なぜこれが誤りか」を言語化する練習を積んでください。消去法の精度が上がると、2択まで絞り込んだ後の正解率が劇的に上がります。

翔先生の「現場で気づいた」こと

「塾の授業で気づいたのですが、共通テスト現代文で高得点を取る生徒は、必ずしも読書量が多いわけではありません。『根拠を持って選ぶ』習慣が身についているかどうかが最大の差です。感覚で解いていた生徒が、この習慣を身につけた途端に点数が20点以上上がることもあります。」(翔先生)

まとめ・日本国語塾トップについて

今回は共通テスト現代文2024年度の第1問・第2問を全設問にわたって解説しました。

この記事のまとめ:

  • 第1問(評論)は「言語と思考の関係性」がテーマ。対比構造と複数テクストの統合が鍵
  • 第2問(小説)は小川洋子の詩的文体に対応する読解力と、心情の複雑さを正確に捉える力が必要
  • 共通テスト現代文で安定して高得点を取るには「根拠を持って選ぶ」習慣が最重要
  • 対策は「段落要約」「心情ラベリング」「消去法の精度向上」の3ステップから

共通テスト現代文2024年度の解説は以上です。2025年度以降の対策にも、今回の分析は直接活きてきます。ぜひこの記事を何度も読み返し、解き直しの際に参考にしてください。


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