はじめに|古文副詞で点数が変わる!
数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。
スタディサプリ国語講師の山下翔平先生と一緒に解説します!
古文の副詞「いと・いみじ・をさをさ・え〜ず」——これらを正確に理解できていますか?
先日、日本国語塾TOPの授業でこんなことがありました。高校2年生のAさん(仮名)が、模試の解答を持ってきて「なんでここが間違いなんですか?」と首をかしげていました。問題文に「をさをさ〜ず」という表現が使われていたのですが、Aさんは「をさをさ」を「少し」という意味だと思って読んでいたのです。正しくは「ほとんど〜ない」という部分否定の副詞。たった一語の誤解が、設問の選択肢4つすべての判断を狂わせてしまっていました。
古文の副詞は「程度」と「否定」を精密に表現するための重要な道具です。現代語では一言で済んでしまうニュアンスを、古文は副詞によって細かく区別しています。「いと・いみじ・をさをさ・え〜ず」の4つを完全整理することは、古文読解の土台を固める第一歩です。
この記事では、日本国語塾TOPの指導現場で実際に使っている教え方をもとに、これらの古文副詞を体系的に整理していきます。共通テスト・大学入試・定期試験のいずれにも直結する内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
なぜ重要か|古文副詞「いと・いみじ・をさをさ・え〜ず」が合否を分ける理由
副詞の誤読が「文意の真逆」を生む
古文の副詞は、文全体の意味の方向性を決定します。特に「をさをさ〜ず」「え〜ず」のような否定と呼応する副詞(呼応の副詞・陳述の副詞)は、打消しの助動詞「ず・ぬ・ね」と必ずセットで意味をなします。
もし「え〜ず」の「え」を見落としたまま読むと、「できない」という否定的なニュアンスが「できる」という肯定に化けてしまいます。これは文意が真逆になるということです。現代語訳・内容一致問題・心情把握問題のすべてに影響が及びます。
共通テスト・難関大入試での出題頻度
共通テストの古文では、毎年のように副詞の意味が問われる問題や、副詞を正しく訳せているかどうかを前提とした選択肢が登場します。「いと」「いみじ」は程度を強調する副詞として『源氏物語』『枕草子』『竹取物語』などの頻出作品に何度も登場します。
また、早稲田・慶應・東大などの難関大の古文では、現代語訳問題において副詞の訳し漏れ・訳し間違いが減点対象になります。日本国語塾TOPでは、副詞を「得点源」として徹底的にトレーニングしています。
暗記だけでは不十分|文脈と構造の理解が必要
「いみじ」が「非常に・はなはだ」という意味だと知っていても、文脈によって良い意味にも悪い意味にもなることを理解していなければ得点には結びつきません。副詞は単語帳の暗記だけでなく、文法的な構造と文脈の中での用法まで含めて習得する必要があります。
基礎知識の完全整理|古文副詞4選の意味・用法・注意点
① 「いと」——程度の副詞の基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品詞 | 副詞(程度の副詞) |
| 現代語訳 | 非常に・たいそう・とても |
| 特徴 | 形容詞・形容動詞・副詞を修飾する。肯定文・否定文どちらにも使える |
| 否定文での訳 | 「いと〜ず」→「全然〜ない/あまり〜ない」(文脈による) |
例文:「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、いとをかし。」(『枕草子』)
→「春は夜明けがよい。だんだんと白くなっていく山ぎわが、たいそう趣深い。」
「いと」は平安文学に頻出の最頻出副詞のひとつです。形容詞・形容動詞の前に置かれ、その程度を強調します。現代語の「とても」に最も近い感覚ですが、より文語的な重みがあります。
② 「いみじ」——強意の形容詞から副詞的用法へ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品詞 | 形容詞(シク活用)/副詞的用法「いみじく」 |
| 現代語訳(肯定) | 非常に・はなはだしく・すばらしい・立派だ |
| 現代語訳(否定・悪文脈) | ひどい・恐ろしい・つらい |
| 副詞的用法 | 「いみじく」の形で「非常に・たいへん」 |
注意点:「いみじ」は文脈によって良い意味にも悪い意味にもなることが最大の落とし穴です。
例文①(良い意味):「いみじうをかしけれ。」→「非常に趣深い。」
例文②(悪い意味):「いみじう泣き給ふ。」→「たいそうひどく(深く)お泣きになる。」
「いみじ」の語源は「忌む」に通じ、「度を超えている状態」を表します。その「度を超えている」状態が良い方向なら「すばらしい」、悪い方向なら「ひどい・つらい」となります。文脈判断が必須の語です。
③ 「をさをさ〜ず」——部分否定の呼応副詞
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品詞 | 副詞(陳述の副詞・呼応の副詞) |
| 呼応する語 | 打消しの助動詞「ず・ぬ・ね」など |
| 現代語訳 | ほとんど〜ない・めったに〜ない |
| まぎらわしい訳 | 「少し」「時々」ではない! |
例文:「をさをさ眠れず。」
→「ほとんど眠れない。」(「少し眠れない」ではない!)
「をさをさ〜ず」は部分否定を表します。「全く〜ない(全否定)」ではなく「ほとんど〜ない(部分否定)」という微妙なニュアンスです。「眠れることはあるが、ほとんど眠れない」という状態を表しています。受験生が「少し」と誤訳することが多いので要注意です。
④ 「え〜ず」——不可能を表す呼応副詞
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品詞 | 副詞(陳述の副詞・呼応の副詞) |
| 呼応する語 | 打消しの助動詞「ず・ぬ・ね」など |
| 現代語訳 | 〜できない(不可能) |
| 重要な特徴 | 意志や努力ではなく「状況的・能力的な不可能」を表す |
例文:「え言はず。」
→「言うことができない。」
「え〜ず」は、英語の「cannot」に近い「不可能」を表します。「言いたくない(意志)」ではなく「言えない(能力・状況)」という違いを押さえることが大切です。また、「え」が文頭や文中に単独で使われたとき、後ろに打消しが来ることを予測して読む習慣をつけましょう。
実践ステップ解説|古文副詞を試験で使いこなす5つのステップ
ステップ1|副詞の「種類」を見極める
古文の副詞には大きく分けて①程度の副詞(いと・いみじく など)、②陳述の副詞(呼応の副詞)(をさをさ〜ず・え〜ず など)があります。まず「この副詞はどちらのタイプか?」を即座に判断できるようにすることが第一歩です。
陳述の副詞は必ず後半に対応する語(打消し・推量・仮定など)が来ます。文を読み進める際に「え」「をさをさ」が出てきたら「後ろに打消しが来るはずだ」と予測しながら読む癖をつけましょう。
ステップ2|「いと」と「いみじ」の程度の差を体感する
「いと」=「とても」、「いみじ」=「非常に・はなはだしく」と単純に暗記するだけでは不十分です。実際の文章では、この2つが組み合わさって登場することもあります。
例文:「いといみじうあはれなり。」
→「たいそうはなはだしく、しみじみと趣深い。」
「いと」が全体の程度を高め、「いみじう(いみじの連用形)」がさらに強調を加えています。このように重ねて使われるパターンを知っておくと、文章の感情的な強度を正確に読み取れます。
ステップ3|「をさをさ〜ず」を「全否定」と区別して訳す
「全く〜ない(全否定)」を表す副詞としては、「さらに〜ず」「つゆ〜ず」「ゆめ〜な(禁止)」などがあります。「をさをさ〜ず」はこれらと混同されがちですが、部分否定(ほとんど〜ない)という点で明確に異なります。
比較表:
| 副詞 | 呼応 | 意味 | 否定の程度 |
|---|---|---|---|
| をさをさ | 〜ず | ほとんど〜ない | 部分否定 |
| さらに | 〜ず | 全く〜ない | 全否定 |
| つゆ | 〜ず | 少しも〜ない | 全否定 |
| え | 〜ず | 〜できない | 不可能 |
ステップ4|「え〜ず」の不可能の「理由」まで読み取る
入試の記述問題では、「え〜ず」を「〜できない」と訳すだけでなく、なぜできないのかという文脈上の理由まで押さえることが求められます。
例題:「あはれと思ひながら、え立ち寄らず。」
→「しみじみと思いながらも、立ち寄ることができない。」
この文では「立ち寄れない理由」が文脈上に存在します(身分の差・時間的制約・状況的な制約など)。単に「できない」と訳して終わりにせず、その理由・背景を文脈から補うことで高得点の訳が完成します。
ステップ5|実際の入試問題で副詞を「意識的に」拾う訓練
日本国語塾TOPでは、過去問演習の際に「副詞に下線を引いてから訳す」という練習法を採用しています。副詞を先にマークすることで、訳し忘れや誤訳を防ぐことができます。
実践例題(現代語訳):
「をさをさ文も書かず、え人にも会はで、いみじう心細く思ひたり。」
【解答例】「ほとんど手紙も書かず、人にも会うことができないで、非常に(はなはだしく)心細く思っていた。」
この一文に「をさをさ〜ず」「え〜ず」「いみじう」の3つが集中しています。副詞を正確に処理できるかどうかで、この文の現代語訳の質が大きく変わります。
【藤原×山下 会話で深掘り】現場から見えること
🎓 藤原先生:「山下先生、スタディサプリの授業でも『いみじ』の文脈判断はよく問題になりますか?」
📚 山下先生:「そうですね。映像授業を見ている生徒さんからよくいただく質問が、まさに『いみじ』の良い意味・悪い意味の見分け方なんです。単語帳には両方の意味が書いてあるのに、いざ文章に出てきたときに判断できないという声が多くて。」
🎓 藤原先生:「日本国語塾TOPでも同じですね。私が授業で使っている方法は『感情の向き』を問う、というものです。その文で登場人物がプラスの感情を持っているのか、マイナスの感情を持っているのかを先に読み取る。そうすると『いみじ』の方向性が自然と決まってくる。」
📚 山下先生:「それは使えますね! 泣いている・悲しんでいる場面なら『ひどく・つらく』、称賛・感動の場面なら『たいそう・すばらしく』という流れですね。感情のコンテキストから副詞の意味を確定させる、という読み方は非常に実践的だと思います。」
🎓 藤原先生:「そうです。副詞は単語単体で丸暗記するより、文脈のなかで生きた言葉として覚えることが大切。これは古文の副詞全体に言えることですね。『いと』も『をさをさ〜ず』も、必ず文脈とセットで確認する習慣を持ってほしい。」
この会話にある「感情の向きから副詞の意味を確定させる」という読み方は、日本国語塾TOPの授業でも繰り返し練習しています。単語帳の丸暗記だけでなく、文脈読解力を同時に鍛えることが、本番での得点力に直結します。
🎓 藤原先生:「山下先生、『え〜ず』の呼応について、生徒が一番つまずくポイントはどこですか?」
📚 山下先生:「やはり『え』だけが出てきて、後ろの打消しが離れた位置にある文ですね。特に助詞や敬語語句が間に挟まると、呼応関係が見えにくくなる。たとえば『え、かかることは、思ひもかけず』のような文では、『え』と『ず』の間にかなりの距離がある。」
🎓 藤原先生:「そこですよね。だから私は生徒に『えを見たら、文末に向けて打消しアンテナを張れ』と言っています。『え』が出てきた瞬間に、その文末には必ず打消しの語が来ると身体で覚えてしまう。実は呼応副詞全般に使えるコツで、『をさをさ』も同じ。『をさをさ』が来たら打消しを探す、この反射が身につけば相当読解力が上がります。」
📚 山下先生:「それは本当に大切なことで、共通テストの選択肢を切る際にも有効ですよね。『え〜ず』の訳が含まれていない選択肢は即切り、という判断ができるようになる。副詞の知識が選択肢処理のスピードと精度を上げてくれる。」
🎓 藤原先生:「まさにそれが、古文副詞が合否を分けると言われる理由ですね。1語の副詞を知っているだけで、選択肢が1つか2つ即座に消える。積み上げると大きな差になります。」
よくある間違いと対策|古文副詞の誤用パターン
間違い①|「をさをさ」を「少し」と訳してしまう
冒頭のAさんのケースがまさにこれです。「をさをさ」は「ほとんど〜ない」という部分否定であり、「少し」「たまに」という意味は持ちません。この誤解の原因は、「をさ」という語に「少し」のイメージを重ねてしまうことにあります。
対策:「をさをさ=ほとんど〜ない」をセットで丸ごと覚える。「をさをさ」を見たら即座に「ほとんど〜ない」と反応できるようにフラッシュカードなどで反復練習する。
間違い②|「え〜ず」の「え」を見落とす
文章を速く読もうとするあまり、「え」という一文字を読み飛ばしてしまうケースが多発します。「え」は非常に短い語ですが、これがあるかないかで文意が全く変わります。
対策:音読練習を取り入れる。声に出して読むことで「え」の見落としが激減します。また、過去問演習時に副詞に下線を引く習慣をつけることも効果的です。
間違い③|「いみじ」を常に「すばらしい」と訳す
単語帳の最初に書いてある意味をそのまま使ってしまうパターンです。「いみじう泣く」を「すばらしく泣く」と訳してしまっては文意が破綻します。
対策:「いみじ」を使う前に必ず「この文はポジティブな文脈か、ネガティブな文脈か」を確認する。感情の向きを先に読み取る習慣(藤原先生の指導法)を実践する。
間違い④|「いと〜ず」の訳がぶれる
「いと」は肯定文にも否定文にも使われます。否定文で使われた場合、「いと〜ず」は「全く〜ない」ではなく「あまり〜ない」「そんなに〜ない」という訳になる場合が多いです。文脈によっては強い否定になることもあるので、前後の文との整合性を確認しましょう。
対策:「いと」が否定文に来たとき、「とても〜ない」か「あまり〜ない」か、文脈から判断する練習を積む。
間違い⑤|呼応の副詞を「副詞だから修飾するだけ」と軽視する
呼応の副詞(陳述の副詞)は、単に前の語を修飾するだけでなく、文末表現との文法的な呼応関係を持ちます。「え〜ず」「をさをさ〜ず」の「ず」は打消しの助動詞であり、文法問題として助動詞の活用・識別問題と組み合わせて出題されることもあります。副詞と文末の助動詞を一体として学習することが重要です。
今日からできる実践チェックリスト|古文副詞の完全習得へ
- ✅ 「いと」「いみじ」「をさをさ〜ず」「え〜ず」の意味を正確に言えるか確認した
- ✅ 「をさをさ〜ず」が「部分否定(ほとんど〜ない)」であることを人に説明できる
- ✅ 「え〜ず」が「不可能(〜できない)」を表すことを例文付きで覚えた
-
- ✅ 「いみじ」の良い意味・悪い意味を文脈から判断する練習を1題以上やった
- ✅ 「さらに〜ず」「つゆ〜ず」との違いを比較表で確認した
- ✅ 古文の過去問または教科書本文で副詞に下線を引きながら読む練習をした
- ✅ 「え〜ず」の「え」を見たら即座に打消しアンテナを張る反射が身についているか確認した
- ✅ 「いと〜ず」が否定文で使われたとき「あまり〜ない」と訳せるか確認した
- ✅ 呼応副詞(陳述の副詞)が「文末の助動詞とセットで意味をなす」という文法知識を復習した
- ✅ 今日学んだ4つの副詞(いと・いみじ・をさをさ〜ず・え〜ず)を使った例文を自分で3つ作ってみた
- ✅ フラッシュカード・単語帳に「をさをさ=ほとんど〜ない」「え〜ず=〜できない」を追記した
- ✅ 音読練習を取り入れ、副詞の見落としを防ぐ習慣を今日からスタートした
このチェックリストを週1回見直すだけで、副詞に関するミスは大幅に減ります。日本国語塾TOPでは、このようなセルフチェックの習慣化を全生徒に推奨しています。「知っている」から「使える」へのレベルアップに、チェックリストの活用は非常に効果的です。
Q&A|古文副詞「いと・いみじ・をさをさ・え〜ず」よくある質問5選
Q1. 「いと」と「いみじく」はどう使い分けるのですか?
A. 「いと」は程度の副詞として形容詞・形容動詞・他の副詞の前に置かれ、「非常に・たいそう」という意味を添えます。一方、「いみじく」は形容詞「いみじ」の連用形が副詞的に使われたものです。両者は意味が近く、「いといみじく」のように重ねて使われることもあります。ニュアンスの差としては、「いみじく」のほうが「度を超えた」という強い感情的含意を持ちます。文章中でどちらが使われているかを意識することで、筆者・語り手の感情の強度を読み取ることができます。
Q2. 「をさをさ〜ず」は全否定と部分否定のどちらですか?共通テストで問われますか?
A. 「をさをさ〜ず」は部分否定(ほとんど〜ない)です。「全く〜ない(全否定)」ではありません。共通テストでは直接「をさをさの意味として最も適切なものを選べ」という形で問われることもありますし、現代語訳の選択肢に「少しも〜ない」「ほとんど〜ない」の両方が並ぶ形で出題されることもあります。「ほとんど〜ない」を正確に選べるよう、部分否定という概念をしっかり理解しておきましょう。なお、全否定を表す代表的な副詞には「さらに〜ず」「つゆ〜ず」「毛頭〜ず」などがあります。「をさをさ〜ず」との違いを比較表で整理しておくことをおすすめします。
Q3. 「え〜ず」の「ず」が省略されることはありますか?
A. あります。会話文や和歌など、文体が省略的になる場面では「ず」が明示されないケースがあります。ただし、文脈から不可能の意味が読み取れる場合には「え」だけで不可能の意味を担っています。また、打消しの助動詞は「ず」のほかに「ぬ」「ね」「ざり」なども呼応することがあります。「え」が出てきたら、「ず」だけでなく打消しの語全般を探す意識を持ちましょう。
Q4. 「いみじ」が出てきたとき、文脈を読む時間がないときの対処法はありますか?
A. 試験本番で時間がない場合でも、最低限「直前の動詞・形容詞」を確認することをおすすめします。「泣く・嘆く・悲しむ」などの感情動詞が近くにあればネガティブ方向、「めでたし・をかし・あはれ」などのポジティブな語が近くにあれば良い意味方向と判断できます。また、主語の立場(高貴な人物か、苦境にある人物か)も手がかりになります。日本国語塾TOPでは「直前の動詞チェック」という1秒判断法を指導しています。
Q5. 古文の副詞は何語くらい覚えれば入試に対応できますか?
A. 共通テストレベルであれば、頻出副詞20〜30語程度を押さえれば大半の問題に対応できます。その中でも、今回紹介した「いと・いみじ・をさをさ〜ず・え〜ず」は最優先グループです。さらに「なほ(やはり・さらに)」「やがて(すぐに・そのまま)」「さながら(そのまま・すっかり)」「あながちに(むりやり・一途に)」なども頻出です。難関大を目指す場合は50語前後まで拡張し、呼応副詞の文法的機能まで理解しておくと万全です。日本国語塾TOPでは、レベル別の副詞習得リストを用意して段階的に指導しています。
まとめ|古文副詞「いと・いみじ・をさをさ・え〜ず」を制して差をつけよう
今回は、古文の副詞「いと・いみじ・をさをさ・え〜ず」を完全整理しました。最後に要点を振り返りましょう。
副詞 種類 意味 最重要注意点 いと 程度の副詞 非常に・たいそう 否定文では「あまり〜ない」になる場合がある いみじ 形容詞/副詞的用法 非常に・ひどく・すばらしい 文脈によって良い意味にも悪い意味にもなる をさをさ〜ず 呼応の副詞(部分否定) ほとんど〜ない 「少し」「全く〜ない」ではない え〜ず 呼応の副詞(不可能) 〜できない 「え」の見落とし厳禁・文末の打消しとセット 古文の副詞「いと・いみじ・をさをさ・え〜ず」を正確に理解することは、単語力・文法力・読解力の三つを同時に高める効果があります。これらの副詞が出てきたとき、瞬時に正確な意味と用法を判断できるようになれば、共通テストから難関大入試まで、古文問題での得点力は確実にアップします。
日本国語塾TOPでは、今回解説したような副詞・文法・読解を有機的に結びつけた指導を行っています。「暗記だけの古文」から「理解して読める古文」へ——その転換を一緒に実現しましょう。
🏫 日本国語塾TOPについて
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執筆:藤原進之介(数強塾グループ代表・日本国語塾TOP監修)/山下翔平(スタディサプリ国語講師・日本国語塾TOP在籍)
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