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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

大阪大学の国語|現代文の傾向と対策

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

今回のテーマは「大阪大学の国語|現代文の傾向と対策」です。大阪大学の国語、特に現代文は、記述式の設問が中心となり、単に本文の内容を正しく理解するだけでなく、その理解を「設問の要求に沿った文章」として表現する力が強く問われる科目です。この記事では、大阪大学の現代文で求められる設問タイプを整理し、評論文の説明記述で高得点を取るための答案設計の方法を、藤原と翔先生の対話も交えながら具体的に解説していきます。

なお、試験時間・配点・大問数などの実施形式は年度によって変更される可能性があります。必ず最新の募集要項・入試要項でご確認ください。

出題の全体像

大阪大学の国語は、文系学部において現代文(評論・小説など)と古文・漢文を組み合わせた形式で出題される傾向が続いています。現代文については、選択式ではなく記述式の設問が中心となることが特徴で、「本文中の言葉を用いて説明せよ」「筆者の考えを踏まえて具体的に述べよ」といった形式の設問が多く見られます。

大阪大学の現代文で重視されるのは、以下の3点だと翔先生は言います。

1. 論理構造を正確に把握する力

評論文は「筆者が何を主張し、その根拠として何を挙げ、どういう具体例や対比を用いているか」という論理構造で成り立っています。大阪大学の現代文では、この構造を正確につかんでいるかどうかが、記述の精度に直結します。

2. 抽象と具体を行き来する読解力

評論文は抽象的な概念を、具体例や比喩を使って説明していく構成が一般的です。大阪大学の現代文で求められる説明記述は、「抽象的な主張を、本文の言葉を使いながら、自分の言葉で過不足なく言い換える」作業そのものです。抽象と具体を行き来しながら読めているかが問われます。

3. 設問の要求を正確に読み取る力

これは非常に重要なポイントです。大阪大学の現代文の設問は「何を」「どの範囲で」「どのような形式で」答えさせたいのかが、設問文に明確に書かれています。この要求を外してしまうと、内容がどれだけ正しくても得点にならないことがあります。

設問タイプ別の解き方

大阪大学の現代文で頻出する設問タイプを、翔先生と一緒に3つに分類して解説します。

タイプ1:傍線部説明問題

「傍線部はどういうことか、説明せよ」という形式です。このタイプでは、まず傍線部そのものを分解し、指示語や比喩表現、抽象的な言葉を具体化する作業が必要です。

以下は解説のための藤原の自作例文です。

「言葉は世界を切り取る網である。」

この一文が傍線部だった場合、「網」という比喩を、本文中の文脈に照らして具体化する必要があります。例えば本文中に「私たちは言葉によって初めて対象を認識し、区別する」という記述があれば、「言葉によって世界の中の対象を区別し、認識可能な形に切り分けているということ」のようにまとめます。比喩や指示語をそのまま残した答案は減点対象になりやすいため、必ず具体的な言葉に置き換えることが重要です。

タイプ2:理由説明問題

「なぜそう言えるのか、説明せよ」という形式です。このタイプでは、傍線部の内容そのものではなく、その手前にある因果関係・論理の流れを本文からたどる必要があります。

翔先生は次のように指導しています。「理由説明問題では、傍線部の直前だけでなく、段落全体、時には数段落前までさかのぼって根拠を探す必要があります。大阪大学の現代文は文章量が多いため、根拠が離れた場所にあることも珍しくありません。」

自作例文で確認しましょう。

「近代科学は、自然を征服の対象として捉えてきた。しかし、そのことが結果として人間自身の生存基盤を脅かすことになった。」

この後に「なぜ人間の生存基盤が脅かされることになったのか」と問われた場合、単に「自然を征服の対象として捉えたから」と書くだけでは不十分です。本文中に「自然を資源として一方的に利用し続けた結果、生態系の均衡が崩れた」といった記述があれば、その因果関係を明示的に書き加える必要があります。理由説明では、因果関係を「つなぐ言葉」まで含めて答案化することが得点のカギです。

タイプ3:内容要約・趣旨説明問題

「筆者の考えを踏まえて、〜について説明せよ」といった形式です。このタイプは文章全体、あるいは広い範囲の要約力が問われます。

この場合、本文の主張を「1. 問題提起」「2. 具体例・対比」「3. 結論」という3段構成で整理し、その骨格だけを抜き出して答案にする練習が効果的です。翔先生は「まず本文を要約するのではなく、設問が求めている範囲だけを要約する意識を持つこと」を強調しています。範囲を広く取りすぎると字数がオーバーし、逆に狭すぎると論理の飛躍が生まれてしまいます。

藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原:翔先生、大阪大学の現代文で答案を書くときに、特に注意すべきポイントは何でしょうか。

翔先生:一番大事なのは「設問の要求を外さない」ことです。大阪大学の現代文は記述式の配点が大きいため、内容は合っているのに設問の型に合わない答案を書いてしまうと、大きく減点されてしまいます。

藤原:具体的にはどういうことですか。

翔先生:例えば「どういうことか」と聞かれているのに、「なぜなら」と理由を書いてしまうケースです。逆に「なぜか」と聞かれているのに、内容の言い換えだけで終わってしまうケースもあります。設問文の最後の一文、「どういうことか」「なぜか」「どう考えられるか」を必ず丸で囲んでから答案を書き始める習慣をつけると、この失敗は防げます。

藤原:もう一つ、答案の「骨格」を作ってから書く方法についても触れておきましょう。

翔先生:はい。大阪大学の現代文のような長めの記述問題では、いきなり文章を書き始めるのではなく、まず「主語+述語」の核となる一文を作り、そこに修飾語や具体例を肉付けしていく方法がおすすめです。骨格が定まっていれば、字数調整も後からしやすくなります。

よくある失敗と解決策

失敗1:本文の言葉をそのまま抜き出すだけ

大阪大学の現代文では、本文の言葉をそのまま抜き出すだけの答案は評価されにくい傾向があります。設問は「本文の言葉を使いながら、自分の言葉で説明する力」を見ているためです。解決策として、抜き出した部分を必ず「一度、自分の言葉に言い換えてから書く」というワンクッションを入れる練習をしましょう。

失敗2:字数調整で本質的な内容を削ってしまう

字数制限に合わせようとして、答案の核心部分(因果関係や具体例)を削ってしまう受験生が多く見られます。解決策としては、まず字数を気にせず骨格通りに書き、その後で「削っても論理が壊れない修飾語」から順番に削っていく方法が効果的です。

失敗3:設問の要求と答案の型がずれる

先述の通り、「どういうことか」に対して理由を書いてしまう、「なぜか」に対して言い換えだけで終わるといったミスです。解決策は、答案を書き終えた後に、設問文を声に出して読み、自分の答案がその問いに正しく対応しているかを確認する習慣をつけることです。

今日からできるアクション

  • 評論文を読む際、各段落の役割(問題提起・具体例・対比・結論)を余白にメモする習慣をつける
  • 記述問題を解いたら、必ず設問文の要求(どういうことか/なぜか/どう考えられるか)に対応しているか確認する
  • 答案を書く前に「主語+述語」の骨格を先に決めてから肉付けする練習をする
  • 比喩表現や指示語が出てきたら、その都度、本文の言葉で具体化する練習をする
  • 字数制限のある記述問題では、まず骨格通りに書き、その後で優先順位をつけて削る練習をする

大阪大学の現代文は、日々の読解トレーニングの積み重ねが答案の精度に直結します。特に評論文の説明記述では、論理構造の把握と設問の要求を外さない答案設計の両方を意識して学習を進めていきましょう。

まとめ・日本国語塾TOPについて

大阪大学の国語、特に現代文では、記述式の説明問題が中心となり、評論文の論理構造を正確に把握したうえで、設問の要求を外さない答案設計が求められます。傍線部説明問題、理由説明問題、内容要約・趣旨説明問題のそれぞれで求められる書き方の違いを理解し、日々の演習の中で「設問文の要求」と「答案の型」を一致させる練習を積み重ねていくことが、大阪大学の現代文攻略の近道です。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。前橋校・横浜校・オンラインで全国対応しています。nihonkokugojuku.comからお気軽にお問い合わせください。
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