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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

小論文の「具体例の選び方」技術|説得力ある例を選ぶ5つの基準

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数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。
スタディサプリ国語講師の山下翔平先生と一緒に解説します!

はじめに|「具体例」ひとつで小論文は激変する

小論文を書くとき、あなたはどのように「具体例」を選んでいますか?

「とりあえず思いついたことを書く」「なんとなく有名な話を入れておく」——そんなふうに、具体例をなんとなく選んでいる受験生が非常に多いのが現実です。しかし、小論文における具体例の選び方は、単なる「飾り」ではありません。論の説得力そのものを左右する、最重要技術のひとつです。

先日、日本国語塾TOPに通う高校3年生のAさん(仮名)が持ってきた小論文に、こんな一文がありました。

「たとえば、スマートフォンの普及によって現代人のコミュニケーション能力が低下している。私の友人も、会話より LINE を好む。」

内容そのものは間違いではありません。しかし、この例では論証力がほぼゼロです。なぜなら、「友人がLINEを好む」という個人的な体験は、一般論を支える根拠としてあまりにも弱いからです。採点者の目には「主観的な印象を書いただけ」に映ります。

一方、同じテーマで指導後にAさんが書いた文章はこうです。

「たとえば、総務省の情報通信白書(2022年版)によれば、10代・20代のスマートフォン利用者のうち、約6割が対面よりもSNSでのやり取りを「楽だ」と感じると回答している。また、認知科学者の苫米地英人氏らも、デジタルコミュニケーションへの依存が対人スキルの発達を阻害する可能性を指摘している。」

同じ主張でも、具体例の質が変わるだけでこれほど説得力が増します。小論文の「具体例の選び方」技術を磨くことが、合格答案への最短ルートです。本記事では、藤原先生・山下先生の実指導経験をもとに、説得力ある具体例を選ぶ5つの基準を徹底解説します。


なぜ重要か|具体例の選び方が合否を分ける理由

小論文の採点において、具体例は「論証の柱」として評価されます。どれほど論理的な構成を組んでいても、具体例が弱ければ「主張に説得力がない」と判断されてしまいます。逆に言えば、具体例の選び方を制した受験生が小論文を制するといっても過言ではありません。

採点者が具体例に求めるもの

大学入試や就職試験の採点者は、小論文を読む際に以下の点を意識しています。

  • 主張と具体例が論理的につながっているか
  • 具体例の信頼性・客観性は十分か
  • 具体例が論点にとって本当に適切か
  • 具体例が独自の視点・知識を反映しているか

これらのポイントがすべてクリアされているとき、小論文は初めて「説得力がある」と評価されます。逆に、「とりあえずエピソードを入れた」だけの答案は、採点者にすぐ見破られます。

なぜ多くの受験生が具体例で失敗するのか

日本国語塾TOPでの指導経験から言えば、具体例で失敗する受験生には共通のパターンがあります。

  1. 「自分の体験」だけに頼りすぎる
  2. 「有名だから」という理由だけで例を使う
  3. 具体例と主張の間に論理的なつながりがない
  4. 例の出典・信頼性を全く意識しない
  5. 反論への対応を考えずに例を出す

これらのミスを防ぐために、小論文における具体例の選び方には明確な「基準」が必要です。次のセクションから、その基準を体系的に解説していきます。


基礎知識の完全整理|小論文における「具体例」とは何か

具体例の役割を正しく理解する

小論文において、「具体例」とは抽象的な主張を具体的に裏付けるための素材です。論文全体の構造を「主張→根拠→具体例→再主張」と考えると、具体例は「根拠をさらに肉付けするもの」として位置づけられます。

具体例には大きく分けて以下の種類があります。

種類 内容 信頼性
統計・データ 政府機関・研究機関の調査結果 ◎ 非常に高い
専門家の見解 学者・専門家の論文・発言 ○ 高い
歴史的事実 歴史上の出来事・人物の行動 ○ 高い
社会的事例 実際の企業・団体・制度の事例 △ 中程度
個人体験 自分・身近な人の体験 ▲ 低い(補助的に使用)

「良い具体例」と「悪い具体例」の違い

端的に言えば、良い具体例とは「主張を客観的・論理的に支えられるもの」であり、悪い具体例とは「主観的・感情的・論点とズレたもの」です。この区別が、小論文の具体例の選び方の出発点です。


実践ステップ解説|説得力ある具体例を選ぶ5つの基準

ここからが本記事の核心です。日本国語塾TOPが実際の指導で使っている、小論文の具体例の選び方における5つの基準を詳しく解説します。

基準①:「論点との直結性」——テーマにど真ん中で刺さる例を選ぶ

具体例を選ぶ最初の基準は、その例が論点に直接関係しているかどうかです。どれほど「面白い」「詳しい」例であっても、論点から外れていれば逆効果です。

【悪い例】テーマ「高齢化社会における医療費削減の必要性」に対して:

「江戸時代には平均寿命が短く、多くの人が50歳前後で亡くなっていた。」

→ 歴史的事実ではあるが、現代の医療費問題には直接つながらない。

【良い例】同テーマに対して:

「厚生労働省の推計によれば、2025年には団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)となり、国民医療費は約54兆円に達する見込みである。このままでは現役世代の保険料負担が限界を迎えるという指摘がある。」

→ 論点(医療費削減の必要性)に直接つながっている。

チェックポイント:例を書いた後に「だから何?」と自問してみてください。「だから、主張が正しい」と自然につながれば合格です。

基準②:「客観性・信頼性」——出典・根拠がある例を選ぶ

小論文において最も重視されるのが、具体例の客観性と信頼性です。採点者は「この受験生は信頼できる情報を持っているか」を常に確認しています。

信頼性の高い具体例の典型例は以下の通りです:

  • 政府・公的機関の統計(厚生労働省、総務省、文部科学省など)
  • 国際機関のデータ(WHO、UNESCO、OECDなど)
  • 大学・研究機関の研究成果
  • 専門家・研究者の著作・論文での主張
  • 裁判例・法律・制度の実例

重要なのは、完全に正確な数字を覚える必要はないという点です。「○○省の調査によれば〜という傾向が見られる」という形でも十分です。ただし、完全な誤情報は厳禁です。

実指導エピソード①(藤原先生)

以前、医学部志望の生徒Bくん(仮名)が「日本の自殺者数は年間10万人以上」と書いてきたことがあります。実際の数字は2022年時点で約2万1千人ですから、これは重大な誤情報です。採点者が専門知識を持っている場合、こうした誤りは一発で信頼性を失わせます。数字には慎重に。「約○万人規模」という表現でぼかすことも有効な戦術です。

基準③:「反論耐性」——突っ込まれても崩れない例を選ぶ

優れた小論文の具体例は、反論されても論の骨格を支え続けられるものです。採点者は「この例は反例を挙げれば崩れるのではないか」という視点でも読んでいます。

【反論に弱い例】

テーマ「運動は学力向上に効果がある」に対して:
「私の友人は毎日サッカーをしており、成績が良い。」

→ 反論:「運動しても成績が悪い人はたくさんいる」で簡単に崩れる。

【反論に強い例】

「文部科学省が実施した体力・運動能力調査と全国学力・学習状況調査の結果を組み合わせた分析では、体力合計点の高い児童・生徒ほど、国語・算数(数学)の得点も高い傾向が認められている。また、海外の研究(Hillmanら、2008年)でも、有酸素運動が前頭前野の認知機能を活性化することが示されている。」

→ 複数の根拠が重なり、単純な反例では崩しにくい。

チェックポイント:選んだ具体例に「でも〜という例もある」と反論してみましょう。それに対して「しかし〜」と切り返せるかどうかを確認してください。

基準④:「具体性の適切なレベル」——詳しすぎず、曖昧すぎない例を選ぶ

具体例は「具体的すぎる」のも「抽象的すぎる」のも問題です。小論文における具体性の最適レベルを意識することが大切です。

抽象的すぎる例:

「環境問題は世界的な課題であり、多くの国が取り組んでいる。」

→ 何の情報も加えていない。具体例として機能していない。

具体的すぎる例:

「2021年11月1日から12日にかけてスコットランドのグラスゴーで開催されたCOP26では、197カ国が参加し、気温上昇を1.5℃に抑えるための『グラスゴー気候合意』が採択されたが、石炭火力発電の『段階的廃止』が『段階的削減』に変更された点について、インドや中国の…」

→ 詳細すぎて論の流れが止まる。字数も圧迫する。

適切な具体性の例:

「2021年のCOP26では、気温上昇を1.5℃に抑える目標が国際合意として明記された。しかし、石炭火力の扱いをめぐり先進国と途上国の利害が対立したことは、環境問題が経済格差と切り離せないことを示している。」

→ 適度な詳しさで、論点(格差と環境問題の関連性)につながっている。

基準⑤:「独自性・視野の広さ」——みんなが書く例から一歩抜け出す

小論文の採点者は、1日に何十本・何百本もの答案を読みます。その中で「おっ、この受験生は知識の幅が広い」と思わせる具体例は、明らかに印象が違います。

みんなが書きがちな「使い古された例」を把握し、それより一歩深い、あるいは違う角度の例を選ぶ意識が大切です。

よく使われすぎて印象が薄い例(一例):

  • 「スティーブ・ジョブズが〜」(イノベーション・挑戦の例として)
  • 「戦後の日本の高度経済成長が〜」(経済発展の例として)
  • 「SNSが普及して〜」(コミュニケーションの例として)

これらが「悪い」わけではありません。ただ、同じ例を使うなら、他の人より深く掘り下げた使い方をする必要があります。あるいは、同じ論点でも少し珍しい・具体的な事例を選ぶことで差がつきます。

実指導エピソード②(山下先生)

スタディサプリで多くの生徒を指導してきた経験から言うと、「AIと仕事」というテーマで「チェスの世界チャンピオンがコンピューターに敗れた」という例を使う受験生が非常に多いです。確かに良い例ですが、今や「それよりも新しい事例」がたくさんあります。たとえば「2023年にアメリカの脚本家組合(WGA)がAIによる脚本生成への規制を求めてストを行った」という事例は、同じ論点をより現代的・多面的に語れます。新聞・ニュースを日頃から読む習慣が、具体例の引き出しを増やします。


【藤原×山下 会話で深掘り】現場から見えること

🎓 藤原先生:「山下先生、スタディサプリでの指導経験から言って、生徒が具体例の選び方で一番つまずくのはどのポイントだと思いますか?」

📚 山下先生:「やっぱり『主張と例のつながり』ですね。例そのものは良いのに、それが論点に対してどういう意味を持つのかを説明できていない生徒が多い。具体例を出した後に必ず『この例が示すのは〜ということである』という一文を入れるよう指導しています。例を出して終わり、ではなく、例を解釈して主張につなぐ。この一手間が合否を分けます。」

🎓 藤原先生:「まさに。日本国語塾TOPでも全く同じことを言っています。私はそれを『例の回収』と呼んでいて、具体例は『提示→説明→回収』の3ステップで使うよう指導しています。生徒に『この例、ちゃんと回収できてる?』と聞くと、多くの場合『あ、できてないです』となる(笑)。具体例の選び方と同じくらい、使い方も重要ですよね。」

📚 山下先生:「そうですね。あとは『知っている例だけで勝負しようとする』問題もあります。受験生は知識の引き出しが限られているので、同じ例を使いがちです。だから日頃のインプットが本当に大事。新聞・ニュース・新書を読む習慣がある生徒は、具体例の引き出しが段違いに豊富です。それが小論文の具体例の選び方の質に直結しています。」

🎓 藤原先生:「インプットは本当に大事ですね。日本国語塾TOPでは『小論文ネタ帳』を作ることを推奨しています。テーマ別に具体例をストックしておく。今日の記事で紹介した5つの基準で例をフィルタリングして、使えるものだけをネタ帳に入れる。このプロセスを繰り返すことで、本番でも迷わず例を選べるようになります。」


🎓 藤原先生:「もう一点、山下先生に聞きたいのですが、具体例を使いすぎて失敗するケースってありますか?」

📚 山下先生:「あります、あります。具体例を入れすぎて、肝心の『主張』や『考察』が薄くなってしまうパターンです。小論文は事実を羅列するレポートではなく、論者の視点・主張が中心であるべきです。具体例は『主張を支える道具』であって、主役ではない。800字の小論文なら具体例は1〜2個に絞り、残りの字数で考察を厚くするほうが評価されます。」

🎓 藤原先生:「バランスの問題ですね。私が指導するときは『小論文の字数の40%を超えて具体例に使わない』というルールを教えています。800字なら約320字まで。それ以上になると、例の羅列になってしまいます。具体例の選び方と同時に、分量の使い方も戦略的に考えることが大切です。」

📚 山下先生:「その40%ルールは使えますね!生徒にも伝えます。あと、複数の例を使うなら、同じ角度の例を2つ使うより、異なる分野・角度の例を1つずつ組み合わせるほうが論の幅が出て採点者に好印象です。たとえば『統計データ+専門家の意見』や『国内事例+海外事例』という組み合わせは鉄板ですね。」

🎓 藤原先生:「日本国語塾TOPでも全く同じ指導をしています!角度の違う例を組み合わせることで、主張の普遍性・信頼性が一気に上がりますからね。これは小論文の具体例の選び方における、上級テクニックとも言えます。」


よくある間違いと対策|具体例の選び方で陥りやすい5つの罠

罠①:「自分が知っている=正確」という思い込み

記憶は必ずしも正確ではありません。特に数字・年号・人名は、うろ覚えで書くと誤情報になります。対策:不確かな情報は「〜と言われている」「〜という見方がある」という表現で曖昧さを保ちつつ使いましょう。

罠②:「有名な例=良い例」という思い込み

有名な例は確かに説得力がありますが、「使われすぎている例」は採点者に既視感を与えます。対策:有名な例を使う場合は、新しい角度や解釈を加えて差別化しましょう。

罠③:例を出して満足し、解釈・回収を忘れる

具体例を出すだけで「証明できた」と思い込むのは危険です。対策:例を出した後に必ず「この例は〜を示している」「つまり〜ということである」という一文を加えましょう。

罠④:論点と微妙にズレた例を使う

「なんとなく関係ある」程度の例は、かえって論の一貫性を損ないます。対策:例を選ぶ前に「この例は、具体的に何を証明するのか」を一文で言えるかどうかを確認しましょう。

罠⑤:個人体験を「一般論の証拠」として使う

「私が〜した経験がある」という個人体験は、普遍的な主張を支える根拠としては弱すぎます。対策:個人体験はあくまでも「導入・補助」として使い、主たる根拠には客観的データ・事例を用いましょう。

実指導エピソード③(藤原先生)

実指導エピソード③(藤原先生)

日本国語塾TOPで指導していたCさん(仮名・慶應義塾大学志望)は、非常に頭が良い生徒でしたが、小論文の具体例の選び方に一つの癖がありました。それは「自分の読書体験を根拠にする」というパターンです。「〇〇という小説を読んで感じたのだが」「〇〇のエッセイに書いてあったように」という書き方を多用していました。文学的な教養は素晴らしいのですが、小説やエッセイは「論証の根拠」としては弱く、採点者によっては「感想文と混同している」と判断されます。Cさんには「文学作品は論証の補強には使えるが、主たる根拠は社会的事実・データにすること」を徹底指導しました。その結果、答案の説得力が格段に上がり、最終的に見事合格を果たしました。具体例の選び方を変えるだけで、これほど劇的に変わるのです。


今日からできる実践チェックリスト|具体例の選び方を磨く10のステップ

以下のチェックリストを、小論文を書くたびに活用してください。全項目にチェックが入れば、あなたの具体例は合格レベルです。

【書く前のチェック】

①論点を一文で整理したか?
具体例を選ぶ前に、「自分が何を主張したいのか」を一文で書き出す。論点が曖昧なまま例を探すと、ズレた例を選びやすい。

②使おうとしている例が、論点に直接つながるか確認したか?
「だから、自分の主張が正しい」と自然につながるか?「なんとなく関係ある」程度なら使わない。

③その例の出典・根拠は信頼できるか?
政府機関・専門家・国際機関など、客観性のある出典から得た情報か?うろ覚えの情報は使わない。

④数字・固有名詞が正確かどうか不安な場合、表現を和らげたか?
「〜と言われている」「〜という調査結果がある」などの表現でリスクを下げる。

⑤例の「反論可能性」を想定したか?
「でも〜という反例もある」と突っ込まれたとき、切り返せるか?複数の角度から支えられる例か?

【書いた後のチェック】

⑥具体例を出した後に「回収」の一文を入れたか?
「この例は〜を示している」「つまり〜ということである」という解釈文が入っているか?

⑦具体例の分量が全体の40%以内に収まっているか?
800字なら約320字以内。例の羅列にならず、考察・主張の字数が確保できているか?

⑧複数の例を使う場合、異なる角度・分野の例を組み合わせているか?
「統計+専門家の意見」「国内事例+海外事例」など、角度の違う例を組み合わせると説得力が増す。

⑨個人体験だけを主たる根拠にしていないか?
個人体験は「導入・補助」にとどめ、主たる根拠には客観的データ・社会的事実を使っているか?

⑩使った例は「独自性」があるか?みんなが書く例に一工夫加えたか?
使い古された例でも、新しい角度や最新の情報を加えることで差別化できているか?

このチェックリストを習慣化することで、小論文の具体例の選び方が自然と身につきます。最初は時間がかかっても、繰り返すうちに瞬時に判断できるようになります。


Q&A|具体例の選び方についてよくある質問

Q1. 具体例は必ず1つ以上入れなければいけませんか?

A. 字数制限が短い場合(400字以内など)を除き、基本的には1つ以上の具体例を入れることを強く推奨します。具体例のない小論文は「主張だけの感想文」に見えてしまうことがあります。ただし、無理に入れるよりは、論理的な考察を丁寧に積み上げることを優先してください。字数に余裕があれば、2つの異なる角度の例を組み合わせると理想的です。

Q2. 数字が正確に思い出せない場合、具体例として使えますか?

A. 使えます。ただし表現に注意が必要です。「〜という調査によれば、約〇割の人が〜と回答している」「〜の研究では、〜という傾向が示されている」のように、断定を避けつつ根拠として示す書き方が有効です。明らかに間違っている数字を断定的に書くことだけは避けましょう。採点者が専門家である場合、致命的な減点につながります。

Q3. 自分の体験談は使ってはいけませんか?

A. 完全に使ってはいけない、というわけではありません。ただし、個人体験は「主たる根拠」としてではなく、「問題意識を示す導入」や「論を補強する補助的な例」として使うのが適切です。たとえば「私自身〜という体験をしたことから、この問題に関心を持った。そして、この問題は私個人だけの話ではなく、〇〇の調査が示すように社会的にも〜」という流れで、体験談を入口にして客観的根拠へとつなぐ使い方が効果的です。

Q4. 海外の事例を使っても大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。むしろ、国内事例と海外事例を組み合わせることで「視野の広さ」をアピールでき、高評価につながることもあります。特に「国際比較」や「グローバル問題」をテーマにした小論文では、海外事例が非常に有効です。ただし、日本の大学入試では「日本社会における問題」として論じることが求められる場合も多いため、海外事例だけに偏らないよう注意しましょう。「海外ではAという取り組みが行われており、日本においても〜という観点から参考になる」という形でつなげると自然です。

Q5. 小論文の具体例の引き出しを増やすには、どんな勉強をすればよいですか?

A. 最も効果的な方法は以下の3つです。①新聞・ニュースを毎日読む:社会問題・統計・専門家の発言など、小論文に使える素材が豊富です。②新書・一般向け学術書を読む:各分野の専門的な知識と具体事例を体系的にインプットできます。③「小論文ネタ帳」を作る:読んだ情報の中で「使えそうな例」を、テーマ別(環境・医療・AI・教育・格差など)に記録しておく。この3つを継続するだけで、半年後には具体例の引き出しが別人のように増えています。日本国語塾TOPでは、この習慣化を個別指導でサポートしています。


まとめ|日本国語塾トップで差をつけよう

本記事では、小論文の「具体例の選び方」技術として、説得力ある例を選ぶ5つの基準を徹底解説しました。最後に要点を整理しましょう。

【5つの基準まとめ】

  1. 論点との直結性——テーマにど真ん中で刺さる例を選ぶ
  2. 客観性・信頼性——出典・根拠がある例を選ぶ
  3. 反論耐性——突っ込まれても崩れない例を選ぶ
  4. 具体性の適切なレベル——詳しすぎず、曖昧すぎない例を選ぶ
  5. 独自性・視野の広さ——みんなが書く例から一歩抜け出す

小論文の具体例の選び方は、一朝一夕に身につくスキルではありません。しかし、今回紹介した5つの基準とチェックリストを意識しながら繰り返し練習することで、必ず上達します。そして、具体例の質が上がれば、あなたの小論文全体の説得力が劇的に向上します。

「具体例をどう選ぶか」——この一点にこだわり続けた受験生が、小論文入試を突破していきます。

日本国語塾トップでは、今回紹介したような具体例の選び方技術を含む、小論文・記述対策を個別指導で徹底サポートしています。一人ひとりの答案を丁寧に分析し、合格答案への最短ルートをともに歩みます。ぜひ一度ご相談ください。

日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
スタディサプリ講師・山下翔平先生をはじめ、藤原進之介が厳選した一流講師が担任として指導します。
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また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。


執筆:藤原進之介(数強塾グループ代表・日本国語塾TOP監修)/山下翔平(スタディサプリ国語講師・日本国語塾TOP在籍)

小論文の「具体例の選び方」技術を深めるために

小論文の「具体例の選び方」技術は、国語力の土台として非常に重要な分野です。小論文の「具体例の選び方」技術について、日本国語塾では担任講師が一人ひとりの理解度に合わせて丁寧に指導しています。小論文の「具体例の選び方」技術に関する疑問や学習上の課題があれば、まずは無料体験授業でご相談ください。

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