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はじめに
数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
先日、日能研に通う6年生の保護者の方からこんなご相談をいただきました。
「うちの子、メモリーチェック(以下MチェB)は毎週やっているんですが、国語の偏差値がなかなか上がらなくて…。メモリーチェックって、結局何のためにやってるんでしょうか?」
うんうん、わかります!これ、日能研生の保護者さんから本当によく聞かれるご質問です。お子さんも「毎週やってるのに意味あるの?」と感じているかもしれません。
結論から言いましょう。メモリーチェックは「使い方を知っている子」にとっては最強の武器、でも「なんとなくこなしている子」には宝の持ち腐れになります。
この記事では、日能研の国語メモリーチェックを最大限に活かした学習法を、偏差値帯別のアドバイスも交えながら徹底的に解説します。翔先生の現場目線のコメントも随所に入れていきますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
なぜこれが重要なのか
まず、日能研の国語メモリーチェックがどんな教材かを整理しましょう。
日能研のメモリーチェックは、語彙・慣用句・ことわざ・文学的知識・読解の基礎知識などを体系的にまとめた確認用テキストです。毎週の授業と連動しており、「今週の授業で学んだことが定着しているか」をチェックする役割を担っています。
では、なぜこれが中学受験の国語対策で重要なのか?理由は大きく3つあります。
① 難関校ほど「語彙力の差」が合否を分ける
偏差値60以上の学校、たとえば開成・麻布・女子学院・雙葉などの入試問題を見ると、文章そのものの難易度が高く、知らない言葉が1つあるだけで文章全体の意味が取れなくなるリスクがあります。語彙はいわば「読解の地盤」。地盤が弱ければ、どんな読解テクニックも砂上の楼閣です。
② メモリーチェックは「出題パターン」に直結している
日能研のカリキュラムは、多くの中学受験校の出題傾向に合わせて設計されています。つまり、メモリーチェックに載っている語彙や知識は、実際の入試に出やすい頻出事項ということ。「なんとなく重要そうだから載っている」のではなく、データに基づいて選定されているわけです。
③ 「知っているつもり」を「確実に使える」に変える
国語で最も多い失点パターンの一つが、「なんとなくわかる」で止まってしまうこと。メモリーチェックは、曖昧な知識を確実にアウトプットできるレベルまで引き上げるための道具です。ここを意識して使うかどうかで、効果が10倍変わります。
具体的な方法・ステップ解説
ステップ1:「眺める」から「再現する」へ——能動的な読み方に変える
まず、一番多い間違った使い方から話しましょう。それは「ただ読んで終わり」にしてしまうことです。
翔先生いわく、「メモリーチェックを教科書みたいにパラパラ読んでいる子は多いんですが、それだと記憶に残らないんです。人間の脳は、受け身で得た情報より、自分でアウトプットした情報のほうが圧倒的に定着しやすい」とのこと。
具体的な方法はこうです:
- メモリーチェックを見ながら、語句の意味を自分の言葉でノートに書く(コピーではなく「自分語」で!)
- 書き終わったら本文を閉じて、語句だけを見て意味が言えるか確認する
- 言えなかったものにチェックマークをつけて、翌日もう一度確認する
このサイクルを「1回やって終わり」ではなく、3日後・1週間後・2週間後と繰り返すのがポイントです。記憶は繰り返しで定着するので、復習スケジュールを手帳やカレンダーに書き込んでしまいましょう。
ステップ2:偏差値帯別の重点ポイントを知る
メモリーチェックの使い方は、お子さんの現在の偏差値帯によって変えるべきです。
偏差値45〜50の場合:「量より確実性」を優先
この帯のお子さんは、まず基本語彙・基本慣用句を完璧ににすることが最優先。メモリーチェックの全範囲を浅くやろうとせず、「今週の範囲を完璧に」という姿勢で取り組みましょう。基礎語彙が固まるだけで、偏差値は5〜8ポイント上がることも珍しくありません。
偏差値50〜57の場合:「意味を知る」から「文脈で使える」へ
この帯になると、語句の意味は「なんとなく知っている」状態になっています。ここで必要なのは「文脈の中で正確に使いこなせる」レベルへの引き上げです。
おすすめの練習法:メモリーチェックの語句を使って、自分でオリジナルの例文を作ることです。「泰然自若」という語句なら「テストで難問が出ても泰然自若として解き続けた」のように、自分の体験に引き付けた例文を作るだけで、記憶の定着率が格段に上がります。
偏差値58以上の場合:「知識の横断活用」を意識する
上位層のお子さんは、語句の知識を読解・記述の両方に応用する力が求められます。たとえば「逆境」という語句を知っているだけでなく、「筆者が逆境を乗り越えてきた経験が、この文章のトーンを形成している」と読解の中で意識できるかどうか。メモリーチェックの語句が、実際の読解文のどの部分で活きているかを考えながら勉強する習慣をつけましょう。
ステップ3:「文学的知識」セクションを甘く見ない
メモリーチェックには語彙だけでなく、作家名・作品名・文学史的知識も掲載されています。「どうせ直接問われないだろう」と軽視しがちですが、実はこれが侮れません。
たとえば「芥川龍之介の作品の主題は『人間のエゴや弱さ』が多い」という知識があれば、芥川作品を素材にした文章読解で、主題を掴むスピードが格段に上がります。文学的知識は「読解のショートカット」になるのです。
週に1〜2項目でいいので、作家・作品の基本情報をノートにまとめ、著者の「傾向」まで押さえておきましょう。
ステップ4:メモリーチェックを「本文読解」とセットにする
ここが多くの日能研生に欠けている視点です。メモリーチェックは単独で練習するものではなく、授業テキストの本文読解と連動させることで効果が倍増します。
具体的には:
- 授業で読んだ文章の中に、メモリーチェックで覚えた語句が出てきたらマーカーで印をつける
- 「この文脈では、この語句はこういう意味で使われているんだ」と文脈と語義をセットで確認する
- 記述問題で答えを書くとき、メモリーチェックの語句を意図的に使ってみる
この「往復運動」が、語彙力を生きた力に変えるコツです。
藤原流のポイント
ここからは、私・藤原進之介が実際の指導で大切にしている、ちょっとマニアックな視点をお伝えします。
「感情語」の習得を最優先せよ
中学受験の国語で最頻出の問題タイプは何だと思いますか?そう、「登場人物の気持ち・心情を答える問題」です。物語文でも説明文の筆者の主張把握でも、「どう感じているか」を読み取る問題が圧倒的に多い。
ところが多くの子が、心情を表現するときに「うれしい・かなしい・びっくりした」の3語くらいしか使えないんです(笑)。これでは記述問題で点が取れません。
メモリーチェックに出てくる感情・心情に関連する語句——「懊悩(おうのう)」「呵責(かしゃく)」「憂愁(ゆうしゅう)」「忸怩(じくじ)」など——は、記述解答のボキャブラリーとして積極的に使えるように、特別扱いして覚えてください。感情語の語彙が増えるだけで、記述の得点が目に見えて変わります。
「反対語」とセットで覚えると理解が2倍深まる
語句を覚えるとき、単語単体で覚えるより反対語・対義語とセットにするとはるかに定着しやすくなります。「抽象←→具体」「客観←→主観」「形式←→内容」などのペアを意識して整理すると、文章の論理構造も見えやすくなります。これは読解力の底上げにも直結します。
「週1回の総復習テスト」を自分でやってみる
日能研では週に一度の確認テスト(育成テスト)がありますが、それ以外にも自宅で「セルフ小テスト」をやる習慣を持つことを強くおすすめします。
やり方はシンプル。語句を紙に書いて隠して、意味を声に出して言う。意味を隠して、語句を書く。この2方向からのテストを週