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漢文の返み点の読み方|レ点・一二三点を完全マスター

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漢文の返り点の読み方|レ点・一二三点を完全マスター


漢文の返り点の読み方|レ点・一二三点を完全マスター

はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

先日、こんな質問が生徒から届きました。

「先生、漢文って上から読むんじゃないんですか? 矢印みたいな記号がごちゃごちゃついてて、どこから読めばいいのか全然わかりません……。なんか呪文みたいです」

……呪文!! なかなかパワーワードですね(笑)。
でもね、その感覚、すごくよくわかります。初めて漢文の教科書を開いたとき、あの「レ」とか「一」とか「二」とか書かれた謎の記号の群れを見て、「これは一体何の言語なんだ?」と思った受験生は、日本全国で星の数ほどいます。安心してください。

でも実は、返り点のルールはたった数種類。正しい順番で理解すれば、あっという間に「呪文」が「日本語」に見えてきます。
今回は翔先生と一緒に、漢文の返り点の読み方を基礎から丁寧に解説していきます。レ点・一二三点・上中下点をこの記事一本で完全マスターしましょう!

なぜ返り点の読み方が重要なのか

「そもそも漢文って、読めなくても文脈でなんとかなりませんか?」という声も聞きます。
……甘い!!(笑)

漢文の入試問題では、書き下し文に直す問題・現代語訳問題・内容理解問題の3種類が頻出です。そのすべての土台になるのが「漢文を正しい語順で読む能力」、つまり返り点の解読スキルです。

  • 返り点を無視すると、語順がバラバラになり意味が崩壊します。
  • 書き下し文の問題は、返り点通りに読めているかを直接問います。
  • 現代語訳も、正しい語順で読めていないと全く別の意味になります。

共通テストでも国公立二次試験でも私立大学の入試でも、漢文は「短時間で高得点を狙えるコスパ最高の分野」です。その入り口となる返り点を制すれば、漢文全体の得点が一気に安定します。
まさに「返り点を制する者は漢文を制す」。翔先生もいつもそう言っています。

具体的な方法・ステップ解説

ステップ1:返り点とは何かを理解する

まず大前提として。

漢文はもともと中国語(漢語)で書かれた文章です。中国語は「主語→動詞→目的語」の語順なのに対し、日本語は「主語→目的語→動詞」の語順。つまり語順が根本的に違います

そこで昔の日本人は賢いことを考えました。「漢字の横に小さな記号を書いて、日本語の語順で読む順番を教えてあげればいいんじゃないか!」
それが返り点(かえりてん)です。返り点は「ここで一度戻って読んでね」という道案内の標識なのです。

翔先生の例え話がわかりやすいので紹介しましょう。

「Googleマップの経由地設定みたいなものです。目的地(意味)は同じでも、最短ルートで行くためにどこを経由するかを返り点が教えてくれるんです」

なるほど、さすが翔先生!

ステップ2:レ点の読み方をマスターする

返り点の中で最もよく登場し、最も重要なのがレ点(レてん)です。
形は小さな「レ」の字。漢字の右下に小さくついています。

【レ点のルール】

レ点がついた漢字は、その一つ前の漢字(上の漢字)を後で読むというサインです。
つまり「レ点がついた字の次の字を先に読んでから、レ点の字を読む」……ではなく、正確に言うと「レ点の字を読む前に、一つ下の字を先に読む」という仕組みです。

【例1】

不(レ)読(「不」にレ点)

→ 読む順番:読 → 不
→ 書き下し文:「読まず」

漢字の並びは「不・読」ですが、レ点があるので「読」を先に読み、次に「不」を読みます。
「読まず(not read)」という意味になります。

【例2】レ点が連続する場合】

不(レ)可(レ)読(「不」と「可」にそれぞれレ点)

→ 読む順番:読 → 可 → 不
→ 書き下し文:「読むべからず」

レ点が連続すると、一番下から順番に上へ読み上がっていきます
これが「ボトムアップ方式」。下から読んで上に返る、これがレ点の本質です。

ポイント:レ点は「隣の一文字だけ」に効果があるのがミソです。二文字以上を飛び越えることはありません。それが一二三点との違いです(後述)。

ステップ3:一二三点(いちにさんてん)の読み方をマスターする

次に登場するのが一二三点(一・二・三と書く返り点)です。
漢字の右下に「一」「二」「三」と数字がついています。

【一二三点のルール】

一二三点は「一」→「二」→「三」の順番で読むというサインです。
レ点と違い、離れた文字を指定して読む順番を示すことができます。

【例】

我(一)書(二)読(三)(「我」に一点、「書」に二点、「読」に三点)

→ 読む順番:我(一) → 書(二) → 読(三)
※ この例では一点・二点・三点の順に並んでいるのでそのまま読む

もう少し実践的な例を見てみましょう。

【実践例】

以(二)文(一)会(三)友(「以」に二点、「文」に一点、「会」に三点)

→ 読む順番:文(一) → 以(二) → 会(三) → 友
→ 書き下し文:「文を以て友を会す」

一点がついた「文」を最初に読み、次に二点の「以」、そして三点の「会」、最後に返り点のない「友」を読みます。

重要ポイント:一二三点は「必ず数字の小さい順(一→二→三)に読む」。これだけ覚えれば大丈夫です。

ステップ4:レ点と一二三点が組み合わさった場合

入試で頻出なのが、レ点と一二三点が同時に登場するパターンです。
ここで多くの受験生がつまずきます。でも安心してください。ルールは単純です。

【組み合わせのルール】

一レ点(一にレをつけた記号)が登場することがあります。
これは「一点に返ってくる際に、さらにもう一字下に返る」という意味です。
読む順番は:下の字 → 一レ点の字 → 二点の字

【例】

能(二)書(一レ)読

→ 読む順番:読 → 書 → 能
→ 書き下し文:「書を読むこと能ふ」

最初に「読」を読み(レ点で一字戻る)、次に「書」を読み(一点)、そして「能」を読む(二点)という流れです。

ステップ5:上中下点(じょうちゅうかてん)を理解する

上中下点は、一二三点だけでは対応できないほど複雑な返り方が必要なときに使われます。
一二三点が「第一グループ」、上中下点が「第二グループ」というイメージです。

【上中下点のルール】

一二三点を全部読み終わったあと、上→中→下の順番で読む

【例】

聖(上)人(二)者(一)也(下)

→ 読む順番:者(一) → 人(二) → 聖(上) → 也(下)
→ 書き下し文:「聖人たる者なり」

まず一二三点グループを処理(一→二の順)してから、上中下点グループ(上→下の順)を処理する。
「一二三点グループを先に、上中下点グループを後に」というのが基本の法則です。

藤原流のポイント

ここからは、私・藤原進之介が受験指導の現場で培ってきた「藤原流の返り点攻略法」をお伝えします。翔先生も「これは本当に使えます!」と太鼓判を押しているポイントです。

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