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現代文の記述問題の書き方|採点者に刺さる答案の作り方

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

先日、こんな相談が生徒から届きました。

「先生、模試の記述問題って、書いてはいるんですけど……全然点数が来ないんです。読めてると思うのに、なんで?」

これ、あるあるです。ものすごーくあるある。翔先生も「僕が受験生のとき、同じ悩みで死にかけました(笑)」と言うくらい、多くの受験生がハマる落とし穴です。

「ちゃんと読んだ」「内容もわかった」「書いた」――それなのに採点者に刺さらない答案になってしまう。これが現代文記述問題の最大の罠です。

この記事では、現代文の記述問題の書き方を、採点者の視点・論述の構造・よくある失敗パターンまで徹底解説します。読み終わった後には「あ、これが足りなかったのか」と必ずわかるはずです。では、いきましょう!

なぜこれが重要なのか

まず冷静な現実をお伝えします。現代文の記述問題は、配点が大きいです。共通テストはマーク式ですが、難関私大・国公立大の二次試験では記述・論述形式が主流で、1問あたり10〜20点という問題も珍しくありません。

そして恐ろしいのが、記述は「部分点がもらえる反面、ゼロにもなりやすい」という点です。マーク式なら勘で正解する可能性もありますが、記述で的外れなことを書けば0点。それどころか、「ちょっとしか書けなかった」人より「たくさん書いたのに0点」という人が続出する科目なんです。

だからこそ、「正しく書く技術」を身につけることが、現代文の得点を大きく左右します。「読む力」と「書く力」は別物。読めているのに書けないのは、書き方の型を知らないからに過ぎません。逆に言えば、型を知れば劇的に点数は上がります。

翔先生も言っています。「記述って、実はスポーツのフォームと同じなんです。正しいフォームを身につければ、同じ力でも結果がまったく変わる。」まさにその通り。さっそく、その”フォーム”を学んでいきましょう。

具体的な方法・ステップ解説

ステップ1:問いをきちんと分解する

記述問題で最初にやるべきことは、問い(設問)を徹底的に分解することです。意外と多くの受験生が「なんとなく問題を読んで、なんとなく書き始める」という恐ろしい行動をとっています。

例えばこんな問いがあったとします。

「傍線部Aで筆者が『近代の孤独』と述べる理由を、本文全体の論旨をふまえて120字以内で説明せよ。」

この問いには、実は複数の要求が隠れています。

  • ①「近代の孤独」とは何か(概念の定義)
  • ②筆者がそれを「孤独」と呼ぶ理由(因果関係)
  • ③本文全体の論旨をふまえて(部分的な抜き出しではNG)
  • 120字以内(字数制限)

これを分解せずに書き始めると、②だけ書いて③が抜ける、あるいは①だけ書いて②がない、という答案になります。設問分解は答案構成の設計図。ここを怠ると、後でどれだけ頑張っても採点者には刺さりません。

ステップ2:本文から「根拠」を拾う

現代文の記述問題で絶対に守るべきルールがあります。それは、「自分の考えを書かない」ということです。

現代文はあくまで「筆者の主張・論旨を正確に読み取る」試験。採点者が見ているのは「あなたがどう思うか」ではなく、「本文の内容を正確に把握できているか」です。

だから答案の根拠はすべて本文の中にあります。手順としては以下の通りです。

  1. 設問の傍線部・問いに関連するキーワードを本文からマークする
  2. そのキーワードの前後文脈、特に「言い換え」「対比」「因果」の関係を確認する
  3. 関連箇所に優先順位をつけ、「絶対使う根拠」「使えそうな根拠」に分類する

翔先生の言葉を借りると、「本文はネタ帳。採点者を説得するすべての材料がそこにある。自分の頭の中からは何も出してはいけない。」これ、永久保存版のアドバイスです。

ステップ3:答案の「型」に当てはめる

根拠が揃ったら、いよいよ答案を組み立てます。記述答案には基本的な型(フォーム)があります。問われ方によって使い分けますが、代表的なものを紹介します。

【理由説明型】「〜はなぜか」「〜の理由を述べよ」

→ 「〜(原因・背景)であるから、〜(結果・状態)ということ。」

【内容説明型】「〜とはどういうことか」「〜を説明せよ」

→ 「〜(主語)が、〜(状況・定義)であり、〜(意義・結論)ということ。」

【対比説明型】「〜と〜の違いを述べよ」

→ 「〜(AとBの相違点の軸)において、Aは〜であるのに対し、Bは〜である。」

この型を意識するだけで、答案は格段に「論理的に読めるもの」になります。採点者はこの型を無意識に期待しながら読んでいます。型に乗っかることは、採点者の読解コストを下げる=点数をもらいやすくするということです。

ステップ4:「過不足なく」書く

型ができたら、字数に合わせて肉付けします。ここで意識すべきは「過不足なく」という感覚です。

  • 足りない答案:必要な要素が欠けている。「〜だから」で終わっていて、結論がない。
  • 多すぎる答案:関係ない情報を詰め込みすぎて、核心がぼやける。

字数制限は「上限」ではなく「目安」です。120字以内なら、100〜120字を目指しましょう。採点者は字数ぎりぎりまで書いた答案の方が「要素を網羅しようとしている」と読みます。逆に60字程度では「何か要素が抜けているな」と判断されがちです。

また、文末は「〜ということ。」「〜という考え方。」など体言止めに近い形で締めると、説明文として自然にまとまります。「〜だと思います」は絶対NG。主観が混じったと判断され、減点対象になります。

藤原流のポイント

ここからは、私・藤原進之介が特に強調したいオリジナルの視点をお伝えします。

「採点者は30秒で答案を読む」という意識を持て。

大学入試の採点者は、何百・何千という答案を読みます。1答案にかけられる時間は本当に短い。だからこそ、「一読してわかる答案」が圧倒的に有利です。

具体的には、以下の3点を意識してください。

  1. 主語と述語を明確に:「〜が、〜である」という骨格をはっきりさせる。主語がない文章は読みにくく、意味が取りにくい。
  2. 接続語を正確に使う:「なぜなら」「しかし」「つまり」「そのため」などの接続語は、論理の道案内。むやみに使うより、正確に使う。
  3. キーワードを本文から拝借する:筆者の言葉をそのまま使うことで、採点者に「本文を根拠にしている」と伝わりやすくなる。完全に自分の言葉に言い換えると、ズレが生じるリスクがある。

翔先生の補足:「答案って、採点者への手紙なんです。読んでくれる人のことを考えて書く。これだけで答案の質はかなり変わります。」

もう一つ。「減点されない答案」を目指しすぎないことも大切です。減点を恐れて当たり障りのない答案を書くと、肝心の要素が薄くなる。大胆に本文の核心をつかんで、論理的に書く。これが「採点者に刺さる答案」の正体です。

よくある間違いと対策

最後に、現代文の記述でありがちな失敗パターンと、その対策を整理します。自分がどれに当てはまるか、チェックしてみてください。

❌ 間違い①:傍線部の言葉をそのまま使って「説明したつもり」になる

例:「傍線部Aを説明せよ」という問いに、「近代の孤独とは、近代における孤独のことであり……」と書く。
✅ 対策:傍線部の言葉は「問い」であって「答え」ではありません。その言葉が本文中でどう定義・説明されているかを探し、言い換えて書くこと。

❌ 間違い②:「〜と感じたから」「〜と思ったから」という主観的表現を使う

✅ 対策:現代文の記述は「筆者の論旨の再現」です。「筆者は〜と述べており、それは〜という理由による」という客観的な書き方を徹底する。

❌ 間違い③:要素を羅列するだけで論理がつながっていない

例:「Aであり、Bであり、Cである。」(なぜAがBにつながるのかが不明)
✅ 対策:接続語を活用して、AとBとCの論理的な関係性を示す。「Aであるため、Bが生じ、その結果としてCという状態になるということ。」

❌ 間違い④:字数が大幅に足りない

✅ 対策:要素が足りていないサインです。もう一度設問を分解して、「根拠となる情報が揃っているか」を確認する。特に因果の両端(原因と結果)が揃っているか

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