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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

読書好きなのに国語の成績が悪い理由|本好きの子が点を取れない「本当の原因」【日本国語塾TOP】

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この記事で分かること

  • 読書好きなのに国語の成績が伸びない「本当の理由」
  • 読書で身につくものと、試験国語で必要なスキルの違い
  • 読書好きの子が試験でやりがちな3つのミスパターン
  • 国語の点数を上げるための具体的な学習ステップ
  • 日本国語塾が読書好きの子の「得点力」を伸ばす指導方法

「うちの子は本が大好きで、毎日かなりの量を読んでいます。なのに、国語のテストの点数が全然上がらなくて…」

このようなご相談を、保護者の方からよくいただきます。読書量が多ければ国語が得意になるはずだ——そう思うのは自然なことです。しかし実際には、本をたくさん読んでいるお子さんが国語の試験で思うように点数を取れないケースは珍しくありません。この記事では、その「矛盾」に見える現象の仕組みを丁寧に解説し、読書好きなお子さんが国語の得点を伸ばすために必要なことをお伝えします。

「本を読んでいるのに国語が伸びない」は矛盾ではない

結論から申し上げます。読書量と国語の試験の点数は、直接つながっているわけではありません。これは矛盾ではなく、「読書という行為」と「国語の試験」が求めているものが、根本的に異なるからです。

本を読むときは、お子さんは自分のペースで、自分が感じたように物語や文章を楽しみます。気になる場面は何度も読み返し、気に入った登場人物に感情移入し、自由に想像をふくらませながら読み進めます。一方、国語の試験では「この登場人物はなぜこの行動をとったのか、本文の言葉を使って答えなさい」といった問いに答えなければなりません。自分の感想や想像ではなく、文章中に書かれた根拠を特定し、設問の形式に合わせて答える技術が問われます。これは読書とはまったく異なるスキルセットです。

本をたくさん読むお子さんは、「読む体力」と「語彙の土台」を持っています。これは国語学習における大きな強みです。しかし、その強みを試験の得点に変換するには、もうひとつ別の技術を身につける必要があります。

読書で得られるものと、試験の国語で必要なものの違い

読書で得られるもの:語彙・読む速度・背景知識・読む楽しさ

  • 語彙力:日常会話では出会わない表現や、抽象的な言葉に自然と触れられます。
  • 読む速度:長文を苦にせず読み進める体力が身についています。
  • 背景知識:歴史・科学・人間関係など、説明文や評論の理解を助ける知識が蓄積されています。
  • 読む楽しさ:文章を読むこと自体への抵抗感がなく、学習への入り口が広く開いています。

試験で必要なもの:根拠を特定する技術・設問への回答技術・記述の型

  • 根拠を特定する技術:「本文のどこに書いてあるか」を正確に見つける読み方。感覚ではなく、論理的に文章を追う力が必要です。
  • 設問への回答技術:「なぜですか」「どういうことですか」など、問いの種類によって答え方が異なります。設問の意図を正確に読み取る技術が必要です。
  • 記述の型:記述問題では「〜から(ため)、〜(こと)。」のように、理由と結論を接続する型があります。読書では使われない「答え方の作法」です。

読書好きのお子さんは素材(語彙・読む力)を持っています。あとはこの「型と技術」を加えるだけで、得点は大きく変わります。

読書好きが陥りやすい国語のミスパターン3つ

①「あらすじは言えるが設問に答えられない」

本好きのお子さんは、文章全体の流れをすらすらと話すことができます。ところが「第3段落でAさんが泣いたのはなぜですか」と聞かれると、うまく答えられないことがあります。これは、読書のときに「物語全体を大きく感じ取る」読み方が染み付いているためです。試験では、特定の箇所を局所的に精読し、そこに書かれた情報だけで答える必要があります。大きく読む習慣と、ピンポイントで根拠を取り出す習慣は、意識して切り替えなければ身につきません。

②「自分の感想・解釈を書いてしまう」

読書感想文や日記では、自分が感じたことを自由に書くことが正解です。そのため、記述問題でも「私は〜だと思います」「きっと〜という気持ちだったのでしょう」と、自分の感想を書いてしまうお子さんがいます。試験の記述問題では、「自分がどう思うか」ではなく「本文に何と書いてあるか」を根拠にして答えることが原則です。「本文に書いていないことは書かない」というルールを意識的に学ぶ必要があります。

③「物語は得意だが評論・説明文は苦手」

小説や児童文学を好んで読むお子さんに多いパターンです。物語文はキャラクターの感情を追いながら読めるため、読書の経験が生きやすい分野です。しかし中学・高校の試験では、評論文や説明文の比重が大きくなります。評論・説明文は感情移入ではなく、論理の流れを追って読む必要があります。「筆者の主張はどこか」「具体例と抽象論の関係はどうなっているか」といった構造的な読み方は、物語の読み方とは別のスキルです。

国語の成績が上がらない理由については、「国語だけ偏差値が上がらない」記事も参考にしてみてください。

読書好きが国語の得点を伸ばすための具体的ステップ

  • ステップ1:設問の「聞き方」を分類して覚える——「理由を問う問題」「心情を問う問題」「言い換えを求める問題」など、設問のパターンを整理します。パターンごとに答え方の型があります。まずこの型を知ることが第一歩です。
  • ステップ2:「本文のどこに書いてあるか」を指さし確認する練習——答えを書いたあと、「この答えの根拠は本文の〇行目」と指さしで確認する習慣をつけます。本文に根拠がない答えは、どれだけ正しそうでも失点になります。
  • ステップ3:説明文・評論文の音読と要約練習——物語だけでなく、教科書や新聞の解説記事など、論理的な文章を声に出して読む練習をします。段落ごとに「この段落は何を言っているか」を一文でまとめる要約練習も効果的です。
  • ステップ4:記述答案を「型」で仕上げる練習——「〜という気持ちがあったから、〜した(こと)。」のように、理由+結論の形で答えをまとめる練習を重ねます。最初は型通りに書くことを優先し、慣れたら自分の言葉で肉付けします。
  • ステップ5:過去問を使って「採点基準」を逆算する——模範解答と自分の答えを比較し、「どの言葉が必要だったか」を分析します。これを繰り返すことで、採点者が何を求めているかが見えてきます。

読書好きのお子さんは、これらのステップを踏むと伸びるスピードが速い傾向があります。語彙と読む力という土台があるため、「型と技術」を乗せるだけで点数に直結しやすいのです。

日本国語塾の指導について

日本国語塾では、読書好きのお子さんの「素材の豊かさ」を活かしながら、試験で得点するための技術を体系的に指導します。入塾時に「設問への答え方の型が身についているか」「本文根拠を使えているか」「説明文の読み方」の3点を個別に確認し、お子さんの状況に合わせた学習計画を作成します。読書量があるのに点数が伸び悩んでいるお子さんは、多くの場合「型と根拠の使い方」だけを習得することで、点数が変わります。授業はオンラインで完結するため、全国どこからでもご受講いただけます。

読書好きなのに国語の点数が伸び悩んでいるお子さんへ

まずは無料の体験授業で、お子さんの「今の状態」を一緒に確認しましょう。型と技術を加えるだけで、得点は変わります。

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よくある質問

Q1. 読書量が多いと、国語の受験勉強は有利になりますか?

A. 有利になる要素は確かにあります。語彙力・読む速度・背景知識の3点は、読書によって積み上がるものであり、国語学習の土台として大切です。ただし「有利である」と「そのまま得点できる」はイコールではありません。試験で得点するには、根拠の特定・設問への回答技術・記述の型といった、読書とは別のスキルを加える必要があります。

Q2. 本をたくさん読んでいるのに、漢字テストの点数も低いのはなぜですか?

A. 読書中は「なんとなく意味がわかる」状態で読み飛ばすことが多いため、漢字の字形を正確に覚えていないケースがあります。漢字の習得には、正しく書く練習を別途行う必要があります。読書は「知っている漢字を増やす」効果はありますが、「書ける漢字を増やす」には書き取り練習が必要です。

Q3. 読書量と国語の成績の関係は、学年が上がるにつれてどう変わりますか?

A. 小学校低学年では読書量の多い子が国語の成績でも上位になりやすい傾向があります。しかし高学年から中学・高校にかけて、試験の問題が「記述中心」「評論文の比重増加」へと難化します。この段階で読書量と得点の相関が弱まり、技術的な訓練の有無が差に出やすくなります。

Q4. 読書好きの子が国語の試験を苦手と感じないようにするには、何から始めればよいですか?

A. 「読んだ本の一場面について、登場人物がなぜそう行動したかを、本文の言葉を使って説明する練習」から始めるのがおすすめです。好きな本を使えるので抵抗感が少なく、かつ「本文の言葉を使う」という試験の基本習慣を自然な形で身につけることができます。


※本記事の内容は一般的な学習指導の傾向に基づく情報提供を目的としています。個々のお子さんの状況によって効果は異なります。具体的な学習方針については、専門の指導者にご相談ください。

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