ORIGINAL LEARNING MATERIAL · VOL.6
要約を骨組みから作る
削るのではなく、論理を残して短くする
見つける → 指さす → 言いかえる → つなぐ → 書く
数強塾グループ 国語専門塾「藤原進之介の日本国語塾TOP」 無料公開オリジナル教材
制作:日本国語塾TOP 教材制作チーム/代表・総合監修:藤原進之介
この巻で身につくこと
要約は本文の一部をつなぐ作業ではありません。筆者の論理関係を壊さず、自分の文で小さく組み直す作業です。
- テーマ:要約
- 対象の目安:中1〜高1
- 今巻の鉄則:残すのは問い・対比・因果・主張。削るのは重複する具体例、飾り、同じ意味の言い換えです。
基礎ドリル|5題
DRILL 1
「赤、青、黄色など色とりどりの花」を意味を保って短くしなさい。
解答と解説を開く
解答:色とりどりの花。
具体的な列挙を上位語へまとめます。
DRILL 2
「私は〜と思う」「〜ではないだろうか」を要約するときの注意を答えなさい。
解答と解説を開く
解答:筆者の主張であることを保ち、断定の強さを変えない。
文末の態度も意味の一部です。
DRILL 3
三つの具体例が同じ主張を支えるとき、要約ではどうしますか。
解答と解説を開く
解答:共通点を一つの上位語にまとめる。
すべての例を残す必要はありません。
DRILL 4
対比文の片側だけを残すと何が起きますか。
解答と解説を開く
解答:筆者が何と何を区別したかが消え、主張の意味が変わる。
重要な対立軸は両側を残します。
DRILL 5
要約に自分の感想を入れてはいけない理由を答えなさい。
解答と解説を開く
解答:本文の内容と自分の評価が混ざるから。
要約と意見は別の作業です。
実践1|失敗の記録
成功した方法だけを記録しても、次の改善には十分ではない。失敗した条件を残せば、同じ失敗を避けられるだけでなく、どの工夫が成功につながったかも分かる。記録とは、結果を飾るものではなく、次の判断に使う材料なのである。
問1(12点)|本文を45字以内で要約しなさい。
模範解答・採点の窓を開く
模範解答(37字):失敗の条件も記録することで工夫の効果が分かり、記録を次の判断材料にできる。
- 要素:問いに必要な内容
- 根拠:本文中の語句・関係
- 形:設問の文末・字数条件
問2(6点)|筆者が否定する記録の捉え方を答えなさい。
模範解答・採点の窓を開く
模範解答(20字):成功した結果だけを飾るものとする捉え方。
- 要素:問いに必要な内容
- 根拠:本文中の語句・関係
- 形:設問の文末・字数条件
実践2|便利さと選択
選択肢が増えると自由が広がるように見える。しかし、違いを比べる基準がなければ、選ぶ負担も増える。大切なのは数の多さではなく、自分が何を優先するかを言葉にできることである。
問1(12点)|本文を40字以内で要約しなさい。
模範解答・採点の窓を開く
模範解答(35字):選択肢の多さより、違いを比べて自分の優先基準を言葉にすることが大切だ。
- 要素:問いに必要な内容
- 根拠:本文中の語句・関係
- 形:設問の文末・字数条件
問2(6点)|対比されている二つを答えなさい。
模範解答・採点の窓を開く
模範解答(23字):選択肢の数の多さと、自分の優先基準を持つこと。
- 要素:問いに必要な内容
- 根拠:本文中の語句・関係
- 形:設問の文末・字数条件
解き終わったら
- 答えの根拠を本文中で指させるか。
- 自分の常識や感想を足していないか。
- 主語と述語、因果の向きが合っているか。
- 設問に合う文末で答えたか。
- 間違いの原因を一言で説明できるか。
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