2027年度共通テスト試験日まで
時間
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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

聖光学院中学校の国語|2026過去問の出題意図・記述問題・60分150点対策

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聖光学院中学校の過去問を一回で終わらせない復習法

60分150点の大きな配点では、短い知識問題から長い記述まで空欄を減らす総合力が必要です。学校公式の出題意図がある年度は、模範解答だけでなく採点要素の説明を優先します。

過去問は一回解いて点数を出すだけでは、翌年の初見問題へつながりません。一回目は本番時間で実力を測り、二回目は時間を外して本文根拠を探し直し、三回目は一週間以上空けて同じ判断を再現できるか確認します。答えを覚えている問題では、正解番号ではなく、根拠の位置と他の選択肢が誤りになる理由を説明してください。

答案を五つの失点原因に分ける

分類確認すること次の練習
知識不足漢字・語句・文法を知らなかった意味と例文を付けて翌日・七日後に再テスト
根拠不足本文の必要箇所を見つけられなかった設問語と本文の言い換えを線で結ぶ
設問誤読理由・内容・心情・表現効果を取り違えた問いの主語・条件・文末を囲む
答案不足根拠は分かったが要素を書き切れなかった模範解答を二〜四要素へ分解して再答案
時間不足解けば正解できた問題が残った各大問の上限時間と保留記号を決める

同じ合計点でも、知識不足が減って時間不足が増えた場合と、時間内に全部触れたが根拠不足が多い場合では、次の一週間に行う練習が違います。得点表には合計点だけでなく、五分類の失点数を書いてください。

さらに、正解した問題も「自信をもって正解」「二択で偶然正解」「見直しで修正」の三つに分けます。偶然正解を実力として数えないことで、本番でも再現できる得点と、まだ不安定な得点を区別できます。

説明的文章は具体例と主張を分ける

段落の横に「問題提起」「一般的な考え」「反論」「具体例」「筆者の主張」「言い換え」の役割を短く書きます。具体例の内容を詳しく覚えるより、その例が何を説明するために置かれたかを一文で言える状態にします。

選択肢は本文に同じ言葉があるだけで選びません。主語、時点、因果、程度、範囲の五点を確認し、「一部だけ合う」「原因と結果が逆」「本文より言い過ぎ」のどれかを説明します。正解の理由だけでなく、不正解の決め手を言葉にすると、二択で迷う時間が減ります。

物語文・随筆は変化の前後を取る

人物の気持ちは「うれしい」「悲しい」だけで答えず、発言、沈黙、視線、動作、情景、他者との関係を証拠にします。変化前に何を信じていたか、どの出来事や言葉がきっかけになったか、変化後に何を理解したかを三列で整理してください。

本文にない性格判断や道徳的評価を足すと、もっともらしくても採点対象から外れます。記述は「なぜそうしたか」「何が変わったか」「どんな意味か」という設問の種類に合わせ、必要な範囲だけを書きます。

記述答案を採点要素から組み立てる

理由説明なら背景・直接原因・結果、心情説明なら出来事・人物の期待や価値観・感情、内容説明なら抽象語・具体的内容・筆者の評価へ分けます。字数が短い場合は重複表現を削り、本文語句を並べただけの答案には語句同士の関係を補います。

模範解答と表現が違っても、必要な要素と因果関係が保たれていれば学習上の価値があります。反対に一字一句を写しても、自分の答案に何が不足していたか説明できなければ、次の初見問題では再現できません。

本番時間へ近づける四段階

  1. 時間無制限で本文根拠と設問条件を正確に取る。
  2. 大問ごとに制限時間を設定し、終了時刻を記録する。
  3. 一年度分を本番時間で通し、保留と見直しの順序を固定する。
  4. 別年度でも同じ手順が使えるか確認し、配分を微調整する。

40字なら二要素、80字なら三要素を目安に下書きし、変化前・契機・変化後、または信念・現実・感情のように関係を整理してから書きます。

家庭での一週間メニュー

  • 月曜:過去問で誤った漢字・語句を十語復習する。
  • 火曜:説明文一段落を四十字で要約する。
  • 水曜:物語の変化前・契機・変化後を三列にする。
  • 木曜:誤った選択肢の主語・因果・程度を直す。
  • 金曜:記述一問を採点要素から書き直す。
  • 土曜:大問別または一年度分の時間演習を行う。
  • 日曜:五分類の失点数を集計し、翌週の重点を一つ決める。

保護者は正解を先に教えるより、「根拠は本文のどこか」「その選択肢はどの語が違うか」「記述に足りない要素は何か」と質問します。答案の表現が模範解答と違うときは、本文根拠と設問条件に戻って判断してください。

聖光学院は、学校自身が「合否を分けた問題やポイント」を公開しています。2026年度の公式解説では、書かれた言葉の細部から文章の構造を組み立てる力が中心に置かれました。本記事では問題文を転載せず、公式説明を学習手順へ落とし込みます。

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最新要項で確認できる試験形式

科目時間配点
国語60分150点
算数60分150点
理科・社会各40分各100点

国語と算数が同じ150点で、国語の一問の失点が四科合計へ与える影響は小さくありません。過去問は学校公式で販売されていますが、公式解答・配点は掲載されていないため、根拠と採点要素を自力で説明できる復習が重要です。

2026年度・公式解説が示した中心課題

学校公式説明は、第三問を例に「書かれた言葉の細部から構造を組み立てる力」を挙げています。文章を雰囲気で要約するのではなく、人物の発言、認識、変化を複数の要素として結びつけることが必要です。

40字の理由説明で必要だった二層

公式説明によると、ある人物が感情的になった理由には、①相手の音楽的可能性を信じていること、②その信念を裏づける結果や証拠がまだないと本人も分かっていること、という同時に存在する二つの要素がありました。「好きな相手を批判されたから」といった一層だけの説明では、葛藤の構造が不足します。

答案化の手順:感情の名前を先に決めず、「期待している内容」と「現実の制約」を二列に分けます。その矛盾が、なぜ強い言葉や感情につながるのかを40字へ圧縮します。

80字の変化説明で必要だった三段階

別の設問では、①以前は自分が納得する音楽だけを作り助言を退けていた、②相手の真剣で感情のこもった言葉を受けた、③誰のために作るのかを考え始めた、という「変化前・契機・変化後」の三段階が求められました。

心情変化を「反省した」「考えが変わった」だけで済ませず、何から何へ変わったのか、その契機は何かを本文語句から特定します。この三段階は他年度・他校の人物変化記述にも応用できます。

60分150点の時間戦略

  1. 記述字数と設問条件を先に確認。
  2. 本文を読みながら人物の価値観と対立を欄外に短く記録。
  3. 40字では二要素、80字では三要素を目安に下書き。
  4. 一問に固執せず、根拠が揃わない問題は保留。
  5. 見直しでは変化前後、主語、因果、字数を確認。

12週間の対策計画

期間内容
1〜3週人物関係、発言意図、対比の読み取り
4〜6週40〜80字記述を2要素・3要素へ分解
7〜9週60分演習。公式解説と自分の根拠を照合
10〜12週複数年度で変化説明・理由説明を再現

よくある質問

公式解答がない場合、どう採点しますか

学校が公開した出題意図、本文根拠、設問条件を使い、答案に必要な要素が含まれるかを確認します。市販解答は参考になりますが、一字一句の一致だけで判断しません。

物語文の心情はセンスですか

センスではありません。発言・行動・人物関係・変化の契機を時系列で整理すると、答案の根拠を共有できる形にできます。

日本国語塾TOPについて
日本国語塾TOPは、藤原進之介が代表を務める数強塾グループの国語専門塾です。 中学受験の過去問を「答え合わせ」で終わらせず、本文根拠・設問要求・記述の採点要素まで分解してオンライン個別指導します。 学校別の国語対策を相談する

公式資料・出典

過去問の著作権は各出典・著作者に帰属します。本記事は問題文を転載せず、公式発表の数値と出題方針をもとに学習方法を解説しています。年度により形式は変わるため、受験年度の募集要項も必ず確認してください。

公式解説を過去問研究の中心にする

聖光学院の強みは、学校が過去三年分の「合否を分けた問題やポイント」を公開していることです。市販の模範解答だけでなく、出題者が何を見ようとしたかを確認できます。問題を解いた後は、公式説明に現れる「細部」「構造」「変化」などの語を、自分の答案が満たしているか点検します。

2026年度の題材から学べる一般原則

公式説明で扱われた人物の葛藤は、一つの感情語では説明できませんでした。相手の可能性を信じる一方、それを支える実績がないことも理解している。この「Aである、しかしBでもある」という併存を読めるかが40字記述の核心です。

80字記述では、変化前・きっかけ・変化後の三段階が必要でした。この型は題材固有の丸暗記ではなく、別の物語でも使えます。ただし、各段階を本文中の固有の発言や行動へ戻して確認しなければ、一般論だけの答案になります。

150点科目としての得点管理

国語は算数と同じ150点です。過去問ノートでは、文章ごとの点数に加えて、40字以下、41〜80字、81字以上という記述字数別の得点率を記録します。短い記述で要素を詰め込みすぎる生徒と、長い記述で変化の契機を落とす生徒では対策が異なります。

公式解答がない場合の採点手順

  1. 設問が求める内容を一語で分類する。
  2. 本文根拠を複数候補から絞る。
  3. 必要要素を変化前・契機・変化後などへ分解する。
  4. 自分の答案の各語がどの根拠に対応するか線で結ぶ。
  5. 公式の出題意図、市販解説、授業での検討を照合する。

出典作品を読むときの注意

出典作品を事前に読むことは読書経験を広げますが、同じ箇所が出ることを期待する対策ではありません。初見の文章でも、人物の価値観、対立、転換点を再現性のある手順で取れるようにします。

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