2027年度共通テスト試験日まで
時間
Picture of 藤原 進之介

藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】漢字読み練習問題 第1回|10問一問一答と詳しい解説

Facebook
Twitter

はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

藤原:翔先生、今回から「漢字読み練習問題」のシリーズを始めますね。第1回のテーマは何にしましょうか。

翔先生:はい。入試の漢字読み問題で受験生がつまずきやすいのは、「熟字訓」「重箱読み」「湯桶読み」の3つのタイプなんです。今回はこれらをバランスよく含めた10問を用意しました。

藤原:熟字訓は「明日(あす)」のように、漢字一字一字の音訓とは関係なく熟語全体で読みが決まるパターンですね。

翔先生:その通りです。重箱読みは「音+訓」、湯桶読みは「訓+音」で読む熟語のこと。この違いを意識するだけで、初見の漢字にも対応できる読みの感覚が身につきます。

藤原:では早速、10問に挑戦してみましょう。

問題(全10問)

第1問

梅雨の時期には、しとしとと降り続く五月雨が庭木を濡らしていた。

下線部(太字部分)の読みをひらがなで答えなさい。

第2問

創業百年を誇るこの老舗の和菓子屋は、今も昔ながらの製法を守っている。

第3問

合格発表を待つ間、彼女は固唾をのんで掲示板を見つめていた。

第4問

今週の番組編成には、新しい特集コーナーが加わるらしい。

第5問

朝食の支度をするため、母は台所に立って包丁を握った。

第6問

兄は工作が得意で、弟に木工の手本を見せてくれた。

第7問

新商品の見本を配布して、来店客の反応を確かめることにした。

第8問

会計上、二つの取引の債権と債務を相殺して処理することにした。

第9問

同じ内容の説明が資料の中で重複していたため、担当者に修正を依頼した。

第10問

大事な話し合いを疎かにしてはいけないと、先生は繰り返し注意した。

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:さみだれ

「五月雨」は熟字訓の代表例で、「五」「月」「雨」のどの字にも「さみだれ」という読み方は個別に存在しません。熟語全体で一つの和語(大和言葉)を当てているため、丸ごと覚えるしかない語です。旧暦五月(現在の六月頃)に降り続く長雨を指す言葉で、俳句などにも頻出します。「ごがつあめ」と読んでしまう誤答が非常に多いので注意しましょう。「五月雨式(さみだれしき)」という慣用表現とセットで覚えておくと定着しやすくなります。

第2問の解答と解説

解答:しにせ

「老舗」も熟字訓で、「老」を「し」、「舗」を「にせ」と分解して読むわけではなく、全体で「しにせ」という一つの読みが与えられています。もともとは「仕似す(しにす)」という古語(同じ商売を代々受け継ぐ意)に由来するとされ、そこから「老舗」という漢字が当てられました。「ろうほ」と音読みしてしまう誤りが受験生に多く見られるため、頻出の熟字訓として必ず押さえておきたい一語です。老舗企業・老舗旅館のように現代文でも頻繁に登場します。

第3問の解答と解説

解答:かたず

「固唾」は「固い唾(つば)」の意味を持つ熟字訓で、緊張したときに口の中にたまる唾を指します。「固唾をのむ」で「緊張して息を詰めて見守る」という慣用句になり、入試では読みだけでなく意味・用法もセットで問われやすい語です。「かたつば」「こたい」などの誤読が起こりやすいので、必ず「かたず」という読みごと暗記しましょう。慣用句として文脈の中で覚えると忘れにくくなります。

第4問の解答と解説

解答:ばんぐみ

「番組」は「番(バン=音読み)」+「組(くみ=訓読み)」という構成で、音読み+訓読みで読む「重箱読み」の代表例です。重箱読みは「音が先、訓が後」に来るのが特徴で、「重箱(ジュウばこ)」という言葉自体がこのパターンの名前の由来になっています。「組」を音読みの「ソ」と間違えて読んでしまうケースや、逆に全体を訓読みだと思い込んで読み間違えるケースがあるため、音訓の組み合わせを意識して覚えることが大切です。

第5問の解答と解説

解答:だいどころ

「台所」は「台(ダイ=音読み)」+「所(どころ=訓読み)」で構成される重箱読みです。第4問の「番組」と同じパターンなので、あわせて覚えると効率的です。「たいしょ」のように全体を音読みしてしまう誤りが起きやすいので注意しましょう。日常語でありながら入試の漢字読み問題では意外と正答率が下がる語の一つです。

第6問の解答と解説

解答:てほん

「手本」は「手(て=訓読み)」+「本(ホン=音読み)」という構成で、訓読みが先、音読みが後にくる「湯桶読み」の代表例です。「湯桶(ゆトウ)」という語自体がこの読み方のパターンの名称の由来になっています。重箱読みとは音訓の順番が逆になる点をしっかり区別しておきましょう。「しゅほん」のように音読みだけで読んでしまう誤答に注意が必要です。

第7問の解答と解説

解答:みほん

「見本」も「見(み=訓読み)」+「本(ホン=音読み)」で構成される湯桶読みの語です。第6問の「手本」と全く同じ構造なので、二つをセットで覚えることで湯桶読みの感覚がつかみやすくなります。「けんぽん」と誤って音読みしてしまう受験生が一定数いるため、訓読みが先にくることを意識して読む練習をしておきましょう。

第8問の解答と解説

解答:そうさい

「相殺」は「そうさつ」と誤読されることが非常に多い熟語ですが、正しい読みは「そうさい」です。「殺」という字は「サツ」だけでなく「サイ」という音読みも持っており、「相殺」ではこの「サイ」の読みが使われます。「殺す(ころす)」のイメージから「サツ」と読んでしまいがちですが、会計や法律の分野で頻出する語なので、正しい読みを確実に押さえておく必要があります。読み間違えやすい熟語として入試でも定番の出題です。

第9問の解答と解説

解答:ちょうふく

「重複」の本来の読みは「ちょうふく」で、「じゅうふく」は広く使われるようになった慣用読みです。「重」は「チョウ」と「ジュウ」の両方の音読みを持ちますが、「重複」の伝統的な読みは「チョウ」であるため、入試や国語の試験では「ちょうふく」が正答とされることが多い点に注意しましょう。「じゅうふく」も辞書には併記されつつありますが、読み問題としては「ちょうふく」を優先して覚えておくのが安全です。

第10問の解答と解説

解答:おろそか

「疎か」は形容動詞の語幹で、「いい加減にする」「軽んじる」という意味を持つ読み間違えやすい訓読みの語です。「疎」という字は「うと(い)」「そ」という読みで覚えている受験生が多く、「そか」「うとか」などと誤読してしまうケースが目立ちます。「疎かにする」という形でよく使われるので、フレーズごと覚えておくと本番でも迷わず読むことができます。文章読解の中でも頻出する語なので、意味とあわせて確実に定着させておきましょう。

藤原&翔先生のワンポイント

翔先生:漢字の読みを伸ばすコツは、一字ずつ覚えるのではなく「熟字訓」「重箱読み」「湯桶読み」というカテゴリーで整理することです。今回の「番組・台所」と「手本・見本」のように、同じ構造の語をセットで覚えると記憶が定着しやすくなります。

藤原:また「相殺」「重複」のように、慣用読みと本来の読みが混在している語は、入試では本来の読みが問われることが多いので要注意です。日頃から新聞や文章を読むときに「この漢字の読みは音?訓?」と意識する習慣をつけておくと、初見の熟語にも対応できる力がついてきますよ。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は熟字訓・重箱読み・湯桶読み・読み間違えやすい熟語をバランスよく含めた10問をご紹介しました。次回もさまざまなタイプの漢字読み問題を出題していきますので、ぜひ繰り返し解いて定着させてください。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。前橋校・横浜校・オンラインで全国対応しています。nihonkokugojuku.comからお気軽にお問い合わせください。また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。

💬 数強塾グループ 公式LINEに登録しよう

情報I・数学・英語・国語に関する有益な情報発信や無料授業の告知をLINEで行っています。英検合格保証の英論会もこちら👇

プレゼント付き公式LINEを友だち追加

こちらの記事もどうぞ!

LINEで無料情報を受け取る

オンライン授業の受講方法が分からない。
初めてで不安である、という方も気軽にご連絡ください。