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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】四字熟語練習問題 第3回|10問一問一答と詳しい解説

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

藤原:翔先生、四字熟語シリーズも第3回になりましたね。

翔先生:はい。今回は入試の語彙問題で得点差がつきやすい四字熟語を10個そろえました。空欄補充、意味の選択、誤用の訂正など、出題形式もバリエーションを持たせています。

藤原:今回のテーマは「一字の違いで意味が変わる四字熟語」と「使い方を間違えやすい四字熟語」の見極めです。漢字の一字一字に意味があることを意識しながら解いてみてください。

翔先生:それでは、全10問に挑戦していきましょう!

問題(全10問)

第1問

次の空欄に漢字一字を入れて、四字熟語を完成させなさい。

「危機一( )」……非常に危険な瀬戸際であることを表す。

第2問

次の四字熟語の意味として最も適切なものを、ア〜エから選びなさい。

「五里霧中」

ア 物事の判断がつかず、迷ってしまうこと
イ 物事の見通しが完全に立っていること
ウ 自分の力を過信して失敗すること
エ 多くの人の意見が一致していること

第3問

次の空欄に漢字一字を入れて、四字熟語を完成させなさい。

「( )載一遇」……千年に一度しかないような、めったにない好機のこと。

第4問

次の一文には、四字熟語の使い方に誤りがある。誤りを指摘し、正しい表現に直しなさい。
※学習用に作成した例文です。

「彼は自画自賛の精神で、周囲の意見に一切耳を貸さず、自分の考えだけを押し通した。」

第5問

次の四字熟語の意味として最も適切なものを、ア〜エから選びなさい。

「付和雷同」

ア 自分なりの確固たる考えを持ち、周囲に流されないこと
イ 自分の考えを持たず、軽々しく他人の意見に同調すること
ウ 二つの物事を同時に成し遂げること
エ 周囲を気にせず、自分勝手にふるまうこと

第6問

次の空欄に漢字一字を入れて、四字熟語を完成させなさい。

「起( )回生」……絶望的な状況を立て直し、勢いを取り戻すこと。

第7問

次の四字熟語「大同小異」と意味が最も近いものを、ア〜エから選びなさい。

ア 似たり寄ったり
イ 千差万別
ウ 一長一短
エ 言語道断

第8問

次の空欄に漢字一字を入れて、四字熟語を完成させなさい。

「針小( )大」……小さなことを大げさに言うこと。

第9問

次の一文における四字熟語の使い方は正しいか、誤っているかを判断しなさい。誤っている場合はその理由も述べなさい。
※学習用に作成した例文です。

「新入生の彼は、先輩たちを立てながら控えめに振る舞い、傍若無人な態度で好感を持たれた。」

第10問

次の四字熟語「付和雷同」と対照的な態度・姿勢を表す言葉として最も適切なものを、ア〜エから選びなさい。

ア 唯々諾々
イ 自画自賛
ウ 独立独歩
エ 五里霧中

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:髪

「危機一髪(ききいっぱつ)」は、髪の毛一本ほどのわずかな差で危険な事態に陥りそうな、非常に切迫した状況を表す四字熟語です。「間一髪」と混同して「間」の字を入れてしまう誤りが多く見られますが、両者は別の四字熟語であり、「危機一髪」は必ず「髪」で終わります。「発」と書く誤答も多いので注意しましょう。危険が迫っている状況の描写や、物語文の緊迫した場面の読解でもよく問われる語です。

第2問の解答と解説

解答:ア

「五里霧中(ごりむちゅう)」は、深い霧の中にいるように見通しが立たず、物事の判断に迷う様子を表します。もとは中国の故事に由来し、五里四方に立ち込める霧の中で方角を見失う様子から生まれた言葉です。イの「見通しが立っている」は正反対の意味であり、対比として選択肢に紛れ込みやすいので注意が必要です。「霧」という漢字が持つ「視界が悪い」というイメージから意味を推測すると覚えやすくなります。

第3問の解答と解説

解答:千

「千載一遇(せんざいいちぐう)」は、千年に一度しか出会えないほどの、非常にめったにない好機を表します。「載」は「年」の意味で使われている点がポイントで、「千歳一遇」と書く誤りもよく見られますが、標準的な表記は「千載一遇」です。チャンスを表す文脈、特に「二度とないこの機会を逃さず行動する」という場面で頻出するため、意味と表記の両方を正確に押さえておきましょう。

第4問の解答と解説

解答:誤用。正しくは「唯我独尊」または「傍若無人」に直すべき。

「自画自賛(じがじさん)」は、本来「自分の描いた絵に自分で賛(詩や文章)を書き添える」ことから転じて、「自分のしたことを自分でほめること」を意味する四字熟語です。例文のように「周囲の意見に耳を貸さず自分の考えを押し通す」という文脈には合いません。この場合は「他人を気にせず勝手気ままにふるまう」という意味の「傍若無人」を用いるのが適切です。「自画自賛」を単に「自己中心的な態度」全般の意味だと誤解している受験生が多いため、「自分をほめる」という核となる意味を正確に押さえることが大切です。

第5問の解答と解説

解答:イ

「付和雷同(ふわらいどう)」は、自分にしっかりした考えがなく、他人の意見に軽々しく同調してしまうことを表す四字熟語です。「雷同」は雷が鳴ると万物が同時に響き合うことから、他人の意見にすぐ同調する様子を意味します。アの「自分なりの確固たる考えを持つ」は正反対の意味であり、対義語的な選択肢として紛れやすいので注意しましょう。批判的に扱われる態度として、評論文でもよく登場する語です。

第6問の解答と解説

解答:死

「起死回生(きしかいせい)」は、「死にかけている者を起こし、生き返らせる」という意味から転じて、絶望的な状況を一気に立て直すことを表します。「起死」と「回生」がそれぞれ対になった構造をしている点を意識すると覚えやすいでしょう。スポーツの逆転劇や、経営の立て直しなど、「絶望的状況からの逆転」を表す文脈で頻出します。「起死」を「奇死」などと誤って覚えないよう注意してください。

第7問の解答と解説

解答:ア

「大同小異(だいどうしょうい)」は、細部には違いがあるものの、全体としてはほぼ同じであることを表す四字熟語であり、「似たり寄ったり」とほぼ同義です。イの「千差万別」はむしろ多様でそれぞれ異なるという正反対の意味を持つ語であり、混同しやすいので注意が必要です。ウの「一長一短」は長所と短所がそれぞれあることを表す語であり、意味が異なります。四字熟語同士の類義・対義関係を整理して覚えることが、選択問題での得点力につながります。

第8問の解答と解説

解答:棒

「針小棒大(しんしょうぼうだい)」は、針のように小さなことを、棒のように大きく誇張して言うことを意味します。「針」と「棒」という対比で「小さいもの」と「大きいもの」を表している構造を理解すると、漢字を忘れにくくなります。誇張表現やオーバーな物言いを批判的に述べる文脈で頻出するため、評論文の読解でも意味を正確に押さえておく必要があります。

第9問の解答と解説

解答:誤り。

「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」は「傍らに人無きが若し(そばに人がいないかのようにふるまう)」という意味から、周囲を気にせず勝手気ままにふるまうことを表す四字熟語であり、否定的なニュアンスで使われます。例文では「先輩を立てながら控えめに振る舞い」「好感を持たれた」とあり、むしろ謙虚で周囲に配慮した態度を述べているため、正反対の意味を持つ「傍若無人」を使うのは誤りです。この場合は「謙虚」「腰が低い」といった表現に直す必要があります。四字熟語は必ずプラスの意味かマイナスの意味かを確認したうえで使うことが重要です。

第10問の解答と解説

解答:ウ

「独立独歩(どくりつどっぽ)」は、他人に頼らず、自分の考えや信念に基づいて物事を進めることを表す四字熟語であり、「他人の意見に軽々しく同調する」という意味の「付和雷同」とは対照的な態度を表します。アの「唯々諾々」はむしろ他人の言いなりになる様子を表す語であり、「付和雷同」に近い意味を持つため対義語としては不適切です。四字熟語は単独で覚えるだけでなく、対義・類義の関係で整理することで、選択式の問題にも強くなります。

藤原&翔先生のワンポイント

翔先生:今回のポイントは「一字の違いで意味が変わる」ということと「プラスかマイナスかを見極める」ことですね。

藤原:そうですね。四字熟語は4文字それぞれに意味があります。「危機一髪」の「髪」、「千載一遇」の「載」のように、なぜその漢字なのかを理解して覚えると、うろ覚えによる誤字が減ります。

翔先生:また、「自画自賛」や「傍若無人」のように、プラスの意味かマイナスの意味かを取り違えると、用例問題で誤答してしまいます。四字熟語を覚えるときは、必ず短い例文とセットで、感情のニュアンス(褒め言葉か批判的な言葉か)まで確認する習慣をつけましょう。

藤原:類義語・対義語で整理する視点も大切です。「付和雷同」なら「独立独歩」、「大同小異」なら「似たり寄ったり」というように、セットで覚えることで語彙のネットワークが広がり、選択問題への対応力が一気に上がりますよ。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は入試頻出の四字熟語10題を、空欄補充・意味選択・用例判定という複数の形式で扱いました。四字熟語は暗記だけでなく、「なぜその漢字なのか」「プラスの意味かマイナスの意味か」を理解することで、応用問題にも対応できる力が身につきます。次回のシリーズもぜひ挑戦してみてください。

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