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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】慣用句練習問題 第1回|10問一問一答と詳しい解説

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

藤原:翔先生、今日は慣用句の第1回ですね。テーマは「体の部位を使う慣用句」です。

翔先生:はい。「顔」「耳」「口」「手」「足」など、体の部位が入る慣用句は入試でも本当によく出ます。特に、空欄に漢字一字を入れさせる問題と、意味を正しく選ばせる問題の2パターンが頻出なので、今回はその両方を体験してもらいます。

藤原:大事なのは「なんとなく意味を知っている」で終わらせず、正しい用法まで押さえることですね。似た意味の慣用句と混同しやすいものも多いので、そこを一問ずつ丁寧に解説していきます。

翔先生:この記事を解き終えるころには、体の部位を使う頻出慣用句10個を、意味・漢字・使い方までセットで説明できるようになっているはずです。それでは早速いってみましょう!

問題(全10問)

第1問

次の文の( )に体の部位を表す漢字一字を入れなさい。
「大勢の前で失敗を指摘され、( )から火が出るほど恥ずかしかった。」
※学習用に作成した例文です。

第2問

次の文の( )に体の部位を表す漢字一字を入れなさい。
「彼女には昔ずいぶん世話になったので、今でも( )が上がらない。」
※学習用に作成した例文です。

第3問

次の文の( )に体の部位を表す漢字一字を入れなさい。
「父の説教は( )が痛い話ばかりだったが、素直に聞くことにした。」
※学習用に作成した例文です。

第4問

次の文の( )に体の部位を表す漢字一字を入れなさい。
「秘密にすると約束していたのに、つい( )が滑って友人に話してしまった。」
※学習用に作成した例文です。

第5問

次の文の( )に体の部位を表す漢字一字を入れなさい。
「新入社員のわがままな態度に、先輩たちはすっかり( )を焼いていた。」
※学習用に作成した例文です。

第6問

「足を洗う」の意味として最も適切なものを、次のア〜エから一つ選びなさい。

ア 疲れをとるために休憩する
イ 悪い仲間や好ましくない行いからきっぱりと離れる
ウ 旅の準備を整える
エ 新しい仕事に慣れる

第7問

「腹を割る」の意味として最も適切なものを、次のア〜エから一つ選びなさい。

ア 激しく怒る
イ 相手を厳しく批判する
ウ 隠し事をせず本音で話す
エ 空腹に耐える

第8問

次の文の傍線部「舌を巻いた」の意味として最も適切なものを、あとのア〜エから一つ選びなさい。
「彼の作文の完成度の高さに、先生は思わず舌を巻いた。」
※学習用に作成した例文です。

ア あまりのことに言葉を失って黙り込んだ
イ 非常に驚き、深く感心した
ウ 悔しさのあまり反論できなかった
エ 相手の話を疑わしく思った

第9問

「首を長くする」の使い方として最も適切な文を、次のア〜エから一つ選びなさい。

ア 試合に負けて、彼は首を長くして肩を落とした。
イ 留学から戻る娘の帰りを、両親は首を長くして待っていた。
ウ 彼は約束を破り、首を長くして逃げ出した。
エ 難しい問題に、生徒たちは首を長くして考え込んだ。

第10問

「目に余る」の意味として最も適切なものを、次のア〜エから一つ選びなさい。

ア あまりにひどくて、黙って見過ごすことができない
イ あまりに美しくて、目が離せない
ウ 量が多すぎて、目測できない
エ 涙があふれて、視界がぼやける

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:顔

「顔から火が出る」は、恥ずかしさのあまり顔が熱くなる様子を表す慣用句です。人前で失敗したときや、恥をかいたときに使うのが基本の用法で、本問のように「大勢の前で失敗を指摘され」という文脈がヒントになります。「頭から火が出る」などと誤って覚える受験生がいますが、体の部位が変わると誤答になるので要注意です。恥ずかしさを表す表現には他にも「穴があったら入りたい」がありますが、こちらは体の部位を使わない表現である点も合わせて整理しておきましょう。

第2問の解答と解説

解答:頭

「頭が上がらない」は、恩義や引け目があって対等な態度が取れないことを表す慣用句です。「世話になった」「借りがある」といった文脈で使われる点を押さえておきましょう。似た響きの「頭を下げる」は謝罪やお辞儀を表す別の慣用句なので混同しないことが大切です。文脈上「今でも」という継続的な状態を表す語があることから、瞬間的な動作ではなく持続的な心理状態を表す「頭が上がらない」がふさわしいと判断できます。

第3問の解答と解説

解答:耳

「耳が痛い」は、自分の欠点や弱点を指摘されて、聞くのがつらく感じることを表す慣用句です。単に「うるさい音で耳が痛い」という物理的な痛みの意味と混同しやすいですが、本問のように「説教」「素直に聞く」という文脈があれば、比喩的な意味であるとわかります。入試ではこのように文脈から比喩表現であることを判断させる問題が頻出なので、前後の内容をよく読む習慣をつけましょう。

第4問の解答と解説

解答:口

「口が滑る」は、言ってはいけないことをうっかり言ってしまうことを表す慣用句です。「約束していたのに」「つい」という言葉から、意図せず秘密を漏らしてしまった場面だと読み取れます。似た表現の「口を割る」は、隠していたことを白状させる・白状するという意味で、うっかり漏らす「口が滑る」とは主体的な意味合いが異なるため区別して覚えておきましょう。

第5問の解答と解説

解答:手

「手を焼く」は、物事や人の扱いに困り果てることを表す慣用句です。本問では「わがままな態度」に「先輩たちは」対応しかねている様子が描かれており、まさに扱いに困っている場面です。「手が焼ける」という言い方もあり、こちらは「世話がかかる、面倒がかかる」という意味で使われますが、意味は近いので合わせて覚えておくと得点源になります。

第6問の解答と解説

解答:イ

「足を洗う」は、もともと悪事や好ましくない生活からきっぱりと離れることを意味する慣用句です。ア・ウ・エはいずれも「洗う」「足」から連想されそうな紛らわしい選択肢ですが、正しい意味ではありません。「彼はギャンブルから足を洗った」のように、後ろ暗い行いをやめる文脈で使われることを押さえておきましょう。単に「仕事をやめる」だけでは使えない点にも注意が必要です。

第7問の解答と解説

解答:ウ

「腹を割る」は、隠し事をせずに本音で話すことを表す慣用句です。「腹を割って話し合おう」のように、対人関係で誠実な話し合いを求める場面でよく使われます。アの「激しく怒る」は「腹を立てる」、エの「空腹に耐える」は無関係な選択肢であり、体の部位が同じ「腹」を使う慣用句同士を混同させる典型的なひっかけです。「腹」を使う慣用句は複数あるため、それぞれの意味を個別に整理しておくことが得点につながります。

第8問の解答と解説

解答:イ

「舌を巻く」は、相手の能力や出来栄えに非常に驚き、深く感心することを表す慣用句です。本問では「作文の完成度の高さに」感心する場面が描かれており、否定的な意味では使われていません。アの「言葉を失って黙り込む」は驚きの表現として似ていますが、感心のニュアンスが抜けているため不十分です。「舌を巻く」はほめ言葉として使われる点を必ず押さえておきましょう。

第9問の解答と解説

解答:イ

「首を長くする」は、期待や楽しみを持って、じっと待ち焦がれる様子を表す慣用句です。本問では「留学から戻る娘の帰りを」「待っていた」という文脈があり、待ち望む気持ちにぴったり合致します。ア・ウ・エはいずれも「待ち焦がれる」という意味とは無関係な文脈に「首を長くする」を当てはめた誤用例であり、こうした誤用パターンの見分けが入試では問われます。慣用句は前後の動詞(ここでは「待つ」)とセットで覚えると判別しやすくなります。

第10問の解答と解説

解答:ア

「目に余る」は、程度がひどすぎて黙って見過ごすことができない、という意味を表す慣用句です。「彼のマナー違反は目に余る」のように、多くの場合、否定的な行為や状態を非難するニュアンスで使われます。イの「美しくて目が離せない」は正反対に近い肯定的な意味であり、典型的な誤答選択肢です。「余る」という漢字から「限度を超える」というイメージを持てば、否定的な意味であることを推測しやすくなります。

藤原&翔先生のワンポイント

翔先生:今回のように、体の部位を使う慣用句は「同じ部位で複数の慣用句がある」ことが多いんです。「腹」なら「腹を割る」「腹を立てる」「腹を探る」など、意味がまったく違うものが混在するので、部位ごとにグループ化してノートにまとめるのがおすすめです。

藤原:その通りですね。加えて、慣用句は必ず「前後の言葉」とセットで覚えることも大切です。「首を長くして待つ」「口が滑って話す」のように、動詞とのつながりを意識すると、入試の空欄補充問題にも強くなります。単語カードのように慣用句だけを暗記するのではなく、短い例文ごと覚える習慣をつけましょう。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は体の部位を使う慣用句10問を通じて、意味・漢字・正しい用法を確認しました。慣用句は「なんとなく知っている」状態から一歩進み、正確な意味と使い方をセットで押さえることが得点力アップの近道です。次回もさらに入試頻出の慣用句を扱っていきますので、ぜひ継続して取り組んでみてください。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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