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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】漢字読み練習問題 第2回|10問一問一答と詳しい解説

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

藤原:翔先生、漢字読みシリーズの第2回ですね。今回はどんなところに焦点を当てましたか?

翔先生:はい。前回に続いて、今回は「熟字訓」「重箱読み」「湯桶読み」を中心に、入試で狙われやすい読み間違えのパターンを10問に凝縮しました。特に「訓読み+音読み」「音読み+訓読み」の組み合わせは、意識していないと本番でつまずきやすいポイントです。

藤原:「台所(だいどころ)」や「合図(あいず)」のように、普段何気なく使っている言葉ほど、いざ漢字だけを見ると読めなかったりしますよね。

翔先生:その通りです。今回の10問を解けば、熟字訓・重箱読み・湯桶読みの見分け方が体系的に整理できるはずです。ぜひ紙に書き出しながら挑戦してみてください。

問題(全10問)

第1問

梅雨の時期に降り続く五月雨のような雨は、古来から日本人の心情に寄り添ってきた。

第2問

祖母は毎朝、台所に立って味噌汁を作ってくれた。

第3問

先生が手を挙げるのを合図に、生徒たちは一斉に走り出した。

第4問

初詣には多くの人が神社の境内に集まる。

第5問

彼の包丁さばきはまるで玄人のようだった。

第6問

兄の丁寧な字は、妹にとって良い手本となった。

第7問

この辞書の凡例には、記号の意味が詳しく説明されている。

第8問

弟はお気に入りのテレビ番組を毎週楽しみにしている。

第9問

彼は「意気地がない」と言われるのが一番嫌いだった。

第10問

今月の利益と先月の損失を相殺して計算する。

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:さみだれ

「五月雨」は、漢字一字一字の音や訓を単純に足しても読みが導けない「熟字訓」の代表例です。旧暦五月(現在の梅雨の時期)に降り続く長雨を指す言葉で、「五月」を「さ」、「雨」を「みだれ」と分解して読むわけではなく、三文字全体で一つの読みを持つ点が最大の特徴です。「ごがつあめ」と読んでしまう誤答が非常に多いので注意しましょう。俳句や随筆などの古典的文章にも頻出する語なので、文学的な文脈と合わせて覚えておくと定着しやすくなります。

第2問の解答と解説

解答:だいどころ

「台所」は、「台(だい)」を音読み、「所(どころ)」を訓読みで読む「重箱読み」の代表例です。重箱読みとは、二字熟語の上の字を音読み、下の字を訓読みで読む組み合わせを指します。「たいしょ」と音読みだけで読んでしまう誤りが多いですが、これは湯桶読みと重箱読みを混同しているために起こりやすいミスです。「重箱(じゅうばこ)」自体が重箱読みの語源となっていることも合わせて覚えると、区別が明確になります。

第3問の解答と解説

解答:あいず

「合図」は、「合(あい)」を訓読み、「図(ず)」を音読みで読む「湯桶読み」の代表例です。湯桶読みは重箱読みとは逆に、上の字を訓読み、下の字を音読みで読む組み合わせを指します。「がっと」と音読みだけで読んでしまう誤答が見られますが、日常語であるだけに読み方を疑わずに正しく発音できるかどうかが問われます。「湯桶(ゆとう)」という語自体が湯桶読みの由来であることとセットで押さえておきましょう。

第4問の解答と解説

解答:けいだい

「境内」は神社や寺の敷地内を指す語で、両方とも音読みですが、「きょうない」ではなく「けいだい」という特殊な音(呉音)で読む点が入試で狙われやすいポイントです。「境」を「けい」と読むのは限られた熟語のみであり、日常的な「境(さかい)」の訓読みや「境界(きょうかい)」の音読みに引っ張られて誤読しやすい漢字です。神社仏閣に関する文章や随筆でよく登場するため、意味とセットで覚えておくと安心です。

第5問の解答と解説

解答:くろうと

「玄人」は、その道に熟達した専門家を指す熟字訓で、「げんじん」と音読みしてしまう誤りが非常に多い語です。対義語である「素人(しろうと)」とセットで出題されることが多いため、両方まとめて熟字訓として暗記しておくと効率的です。「玄」という漢字自体には「くろ」という意味合いが古くからあり、その意味から「くろうと」という読みが定着したとされます。意味と読みを結びつけて覚えることが、忘れにくくするコツです。

第6問の解答と解説

解答:てほん

「手本」は、「手(て)」を訓読み、「本(ほん)」を音読みで読む湯桶読みの語です。第3問の「合図」と同じパターンであり、見本・模範という意味を持つ非常に日常的な言葉です。「しゅほん」のように音読みで統一して読んでしまう誤答が起こりやすいため、湯桶読みという読み方のルールを理解しているかどうかが正誤の分かれ目になります。訓読みが先に来る語のイメージをつかんでおきましょう。

第7問の解答と解説

解答:はんれい

「凡例」は、書物の初めにある使い方や記号の説明を指す語で、「ぼんれい」と誤読されることが非常に多い漢字です。「凡」という字は「平凡(へいぼん)」のように「ぼん」と読む場合と、「凡例」のように「はん」と読む場合があり、後者は特殊な読み方として覚えておく必要があります。入試の評論文や説明文の冒頭でも使われる語なので、正確な読みを押さえておくと本文理解にも役立ちます。

第8問の解答と解説

解答:ばんぐみ

「番組」は、「番(ばん)」を音読み、「組(ぐみ)」を訓読みで読む重箱読みの語です。第2問の「台所」と同じパターンであり、日常的に使う言葉であるがゆえに、あらためて漢字だけを見せられると読み方に迷う受験生が少なくありません。「ばんそ」と音読みで統一してしまう誤答に注意が必要です。テレビ・ラジオに関する話題を扱った文章でよく登場する語でもあります。

第9問の解答と解説

解答:いくじ

「意気地」は、自分の意志を貫こうとする気力や気概を意味する熟字訓で、「いきじ」と読んでしまう誤りが非常に多い語です。三字全体で一つの読みを構成する熟字訓であるため、単純に一字ずつ音や訓を当てはめても正しい読みにはたどり着けません。「意気地がない」「意気地なし」という慣用表現とあわせて、意味と読みを一体で覚えておくことが大切です。

第10問の解答と解説

解答:そうさい

「相殺」は、互いに差し引きしてゼロにすることを意味する語で、「そうさつ」と誤読されることが非常に多い漢字です。「殺」という字は「殺す(ころす)」のイメージから「さつ」と読みたくなりますが、「相殺」の場合は「さい」という特殊な音読みになります。この読み方は「殺」の呉音由来とされ、経済や法律に関する評論文にも頻出する重要語です。意味だけでなく読み方まで正確に押さえておきましょう。

藤原&翔先生のワンポイント

翔先生:今回のように、重箱読み・湯桶読み・熟字訓は「なぜその読み方になるのか」という成り立ちを理解すると、丸暗記よりもずっと記憶に残ります。

藤原:そうですね。特に「凡例(はんれい)」や「相殺(そうさい)」のように、一見普通に見えて実は特殊な音を持つ漢字は、入試の評論文でも頻出です。読めないと文脈理解にも影響するので、意味とセットで覚える習慣をつけましょう。

翔先生:おすすめの勉強法は、間違えた漢字を「読み方+意味+例文」の3点セットでノートにまとめることです。1問ずつでも積み重ねれば、確実な得点源になります。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は熟字訓・重箱読み・湯桶読みを中心とした10問をお届けしました。日常的によく使う言葉ほど、いざ漢字だけを見ると読めないというケースが多いので、繰り返し練習して定着させていきましょう。次回もさらに実践的な問題をご用意しますので、ぜひ挑戦してみてください。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。前橋校・横浜校・オンラインで全国対応しています。nihonkokugojuku.comからお気軽にお問い合わせください。また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。

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