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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

慶應義塾大学商学部の論文テスト|傾向と対策

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数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

はじめに

藤原:今回は「慶應義塾大学商学部」のB方式で課される「論文テスト」について、翔先生と一緒に解説していきます。慶應商学部を志望する受験生の多くが、この科目の対策に悩みますよね。

翔:そうですね。一般的な現代文の記述問題とは違って、資料を読み解く力や数的な処理能力まで問われるのが特徴です。「国語なのに数字が出てくる」という点で戸惑う受験生がとても多い印象です。

藤原:この記事では、慶應義塾大学商学部の論文テストがどのような出題形式になっているのか、その全体像を整理したうえで、設問タイプ別の解き方、そして実践的な学習アドバイスまでを一気にお伝えします。年度によって細かい出題内容は変わりますので、断定的な過去問の内容には触れず、「どう考え、どう解くか」という普遍的な力の部分を中心に解説していきます。

翔:試験時間や配点、大問数などの制度的な部分は年度によって変更される可能性があるため、必ず最新の募集要項・入試要項でご確認いただくようお願いします。この記事では、あくまで近年の傾向として一般的に言える範囲でお話ししていきますね。

出題の全体像

藤原:慶應義塾大学商学部の論文テストは、いわゆる「小論文」という名称でありながら、実際には現代文の読解力・資料の読み取り力・数的な処理能力・そして論理的な文章構成力という、複数の力が複合的に問われる科目です。

翔:ポイントは大きく3つあります。1つ目は「文章読解」、2つ目は「図表・データなどの資料読解」、3つ目は「それらを踏まえた記述・論述」です。単純な作文力だけでは太刀打ちできない設計になっているんですよね。

藤原:近年は、文章と資料(グラフ・表・統計データなど)が組み合わされた形で出題されるという傾向が続いています。ただし具体的な出題テーマや年度ごとの詳細については、必ず最新の募集要項・入試要項や大学発表の情報でご確認いただきたいと思います。

翔:大切なのは「文章の内容を正確に読み取る力」「数値やデータを論理的に処理する力」「自分の考えを筋道立てて表現する力」の3つを、バランスよく鍛えていくことです。この3つはどれか一つが欠けても得点が伸びません。

藤原:特に商学部という学部の性質上、経済・社会・ビジネスに関連するテーマが扱われやすいというのも特徴の一つです。日頃から新聞やニュースで経済・社会問題に触れておくことが、読解の土台作りにつながります。

設問タイプ別の解き方

文章読解問題の解き方

翔:まず文章読解問題ですが、慶應商学部の論文テストで出される文章は、評論的・論説的な内容が多いというのが一般的な傾向です。ここで大事なのは「筆者の主張とその根拠を分けて読む」という基本姿勢です。

藤原:例えば、こんな自作の例文で考えてみましょう。

(以下は解説のための自作例文です)
「近年、企業のデジタル化が進む中で、従来型の対面営業の価値が見直されつつある。数値だけでは測れない信頼関係の構築こそが、長期的な顧客満足につながるからである。」

翔:この例文なら、「主張」は”対面営業の価値が見直されている”、「根拠」は”数値だけでは測れない信頼関係が長期的満足につながる”という部分です。この主張と根拠の対応関係を素早く見抜く練習を重ねることが、論文テスト対策の基本になります。

藤原:さらに、文章が長くなるほど「対比構造」を意識することが重要です。「従来型 vs 新しいもの」「短期的 vs 長期的」といった対比のキーワードに印をつけながら読む習慣をつけましょう。

資料・データ読解問題の解き方

翔:ここが慶應商学部の論文テストの最大の特徴ですね。グラフや表などの資料を正確に読み取り、そこから言えることと言えないことを区別する力が問われます。

藤原:例えば、こんな自作の資料設定で考えてみます。

(以下は解説のための自作設定です)
「ある地域における、10年間の若年層の就業率と平均通勤時間の推移を示した表がある。就業率は緩やかに上昇し、平均通勤時間は横ばいで推移している。」

翔:ここで受験生がやりがちな失敗は、「就業率が上がったから通勤時間も伸びたはずだ」というように、データにない因果関係を勝手に作ってしまうことです。この例では通勤時間は横ばいなので、そのような因果関係は資料からは読み取れません。

藤原:資料読解の鉄則は「資料に書かれていることだけを根拠にする」という一点に尽きます。自分の推測や一般常識を混ぜてしまうと、それだけで大きく減点される可能性があります。

翔:また、数値の増減だけでなく「変化の割合」「グラフの傾き」「単位」にも注意を払いましょう。例えば「件数」と「割合(%)」を混同して比較してしまうミスは非常に多いです。

論述・記述問題の解き方

藤原:最後に記述・論述問題です。慶應商学部の論文テストでは、文章と資料の両方を踏まえたうえで、自分の考えを一定の字数でまとめる形式が一般的です。

翔:ここで重要なのが「型」を持つことです。私がいつも生徒に伝えているのは、以下の4ステップです。

  1. ①資料・文章から読み取れる事実を簡潔に整理する
  2. ②その事実に対する自分の解釈・考えを述べる
  3. ③考えの根拠を、資料や文章の内容と結びつけて説明する
  4. ④結論として、主張を簡潔にまとめ直す

藤原:この「事実→解釈→根拠→結論」という4ステップの型は、どんなテーマが出されても応用できる汎用的な構成です。論文テスト特有の”資料を絡めた論述”にも十分対応できます。

翔:注意点として、字数制限がある場合は、各ステップにどれくらいの字数を配分するかを事前に決めておくと、本番で時間切れになるリスクを減らせます。

藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原:翔先生、実際の指導現場で感じる、慶應商学部の論文テスト対策のポイントは何かありますか?

翔:はい。よく感じるのは「国語が得意な受験生ほど資料読解でつまずきやすい」という点です。文章の読解力には自信があっても、グラフや表の数値処理に慣れていないと、そこで時間を取られてしまうんですよね。

藤原:逆に、数学が得意な受験生は資料処理は得意でも、記述の「型」を知らないために、せっかく良い考えを持っていても点数につながらないケースもあります。

翔:だからこそ、論文テストの対策では「読解力」「資料処理力」「記述力」の3つをバランスよく、意識的に鍛える必要があります。どれか一つに偏った勉強法では、この科目の性質上、なかなか得点が安定しません。

藤原:私からのアドバイスとしては、普段から新聞の経済面や社説を読む際に、「筆者の主張は何か」「その根拠となるデータは何か」という2点をセットで確認する習慣をつけることをおすすめします。これは論文テストの読解パートにも資料読解パートにも直結するトレーニングになります。

翔:また、記述練習をする際は、必ず時間を計って書く練習をしてください。本番の緊張感の中で、限られた時間内に「事実→解釈→根拠→結論」の型を組み立てる訓練を重ねることが、合格への近道です。

よくある失敗と解決策

失敗1:資料の数値を感覚的に読んでしまう

藤原:資料に「約2倍になっている」と書いてあるように見えても、実際は1.5倍程度だったりすることがあります。数値は必ず具体的に確認し、感覚で判断しないことが大切です。

失敗2:文章の主張と資料の内容を切り離して考えてしまう

翔:論文テストでは、文章と資料が「セット」で出題されることが多いので、両者を関連づけて考える視点が欠かせません。文章だけ読んで満足せず、資料が何を裏付けているのかを常に意識しましょう。

失敗3:時間配分を誤り、記述に十分な時間を残せない

藤原:資料の読み込みに時間をかけすぎて、肝心の記述部分が雑になってしまうケースは非常に多いです。事前に「読解○分」「資料分析○分」「記述○分」といった時間配分を決めておき、過去問演習や模試の中で繰り返し練習しておくことが解決策になります。

失敗4:自分の意見を書きすぎて、資料や文章から離れてしまう

翔:論文テストはあくまで「文章・資料を踏まえた」論述が求められます。自分の意見を書くこと自体は良いのですが、根拠が文章や資料から離れすぎると、独りよがりな答案になってしまいます。常に「本文・資料のどこに根拠があるか」を意識して書きましょう。

今日からできるアクション

藤原:ここまでの内容を踏まえて、今日から実践できることをまとめます。

  • 新聞の社説や経済面を読み、「主張」と「根拠」を色分けしてマーキングする習慣をつける
  • グラフや表を見たら、「増減」だけでなく「割合」「単位」「期間」まで丁寧に確認するクセをつける
  • 「事実→解釈→根拠→結論」の4ステップで、200〜400字程度の短い記述練習を毎日1本続ける
  • 記述練習は必ず時間を計り、本番同様の緊張感の中で書く
  • 書いた答案は自分だけで完結させず、可能であれば先生や第三者に読んでもらい、論理の飛躍がないか確認してもらう

翔:この5つを継続するだけでも、慶應義塾大学商学部の論文テストに必要な「読解・資料処理・記述」の総合力は着実に伸びていきます。焦らず、毎日コツコツ続けることが一番の近道です。

まとめ・日本国語塾TOPについて

藤原:慶應義塾大学商学部の論文テストは、単なる小論文ではなく、文章読解・資料処理・論述力が複合的に問われる、非常にユニークな入試科目です。だからこそ、正しい対策の方向性を知っているかどうかで、大きく差がついてしまいます。

翔:今回お伝えした「主張と根拠を分けて読む」「資料は書かれていることだけを根拠にする」「事実→解釈→根拠→結論の4ステップで書く」という3つの原則を、ぜひ日々の学習に取り入れてみてください。

藤原:試験時間・配点・大問構成などの制度的な情報については、必ず最新の募集要項・入試要項をご確認いただき、最新の情報をもとに対策を進めていただければと思います。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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