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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】古典文学史練習問題 第2回|10問一問一答と詳しい解説

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

藤原:翔先生、今回は古典文学史シリーズの第2回ですね。

翔先生:はい。前回に続き、今回も入試で頻出の有名作品に絞って、「作品名」「成立時代」「ジャンル」「作者」の4つの要素を組み合わせて出題します。

藤原:この4つはセットで覚えないと、試験本番で「ジャンルは合っているのに作者を混同する」というミスが起きがちです。

翔先生:そうですね。今回は『竹取物語』『源氏物語』『枕草子』『方丈記』『土佐日記』『徒然草』『平家物語』『古今和歌集』『更級日記』『大鏡』という、まさに古典文学史の骨格となる10作品を扱います。1問ずつ、知識を整理していきましょう。

問題(全10問)

第1問

「かぐや姫」の物語として知られ、現存する日本最古の物語文学とされる『竹取物語』が成立したのは、次のうちどの時代か。「奈良時代」「平安時代前期」「鎌倉時代」の中から答えなさい。

第2問

光源氏を中心とする貴族社会を描いた『源氏物語』の作者を答えなさい。

第3問

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という一節で知られる『方丈記』は、随筆・日記・軍記物語のうち、どのジャンルに分類されるか答えなさい。

第4問

「春はあけぼの」の一節で知られ、清少納言が書いた随筆作品の作品名を答えなさい。

第5問

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて」という書き出しで、男性でありながら女性に仮託して書いたとされる日記文学の作者を答えなさい。

第6問

「つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて」の書き出しで知られる『徒然草』が成立したのは、次のうちどの時代か。「平安時代前期」「平安時代後期」「鎌倉時代末期」の中から答えなさい。

第7問

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という一節で始まり、平家の栄華と没落を琵琶法師の語りによって伝えたとされる軍記物語の作品名を答えなさい。

第8問

紀貫之らが編纂に関わった、最初の勅撰和歌集(天皇の命によって編纂された和歌集)の作品名を答えなさい。

第9問

菅原孝標女が、少女時代からの半生を回想して書いた作品の名を答えなさい。また、この作品のジャンルも合わせて答えなさい。

第10問

藤原道長ら藤原氏の栄華を、紀伝体(人物の伝記を並べる形式)で描いた歴史物語の作品名を答えなさい。

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:平安時代前期

『竹取物語』は平安時代前期、10世紀頃に成立したとされる作り物語で、作者は未詳です。「現存する日本最古の物語文学」という表現は非常によく出題されるので、そのまま覚えておきましょう。奈良時代と混同する受験生が多いですが、奈良時代の文学は『万葉集』や『古事記』『日本書紀』などであり、仮名文字を用いた物語文学は平安時代に入ってから成立したという流れを理解しておくと混同を防げます。「かぐや姫」というキーワードから即座に『竹取物語』を思い出せるようにしておきましょう。

第2問の解答と解説

解答:紫式部

『源氏物語』は平安時代中期に成立した作り物語で、作者は紫式部です。清少納言と紫式部はどちらも平安中期の女性作家として並べて出題されることが多く、「清少納言=枕草子(随筆)」「紫式部=源氏物語(物語)」というジャンルの対応もセットで覚えると混同しません。同時代にライバル的な立場にあったとされる点も、文学史の背景知識として押さえておくと理解が深まります。

第3問の解答と解説

解答:随筆

『方丈記』は鎌倉時代前期に鴨長明が書いた随筆で、『枕草子』『徒然草』とあわせて「三大随筆」と呼ばれます。無常観を主題とし、天災や社会の混乱を記した内容が特徴です。日記文学と混同されやすいですが、日記文学は特定の期間の出来事を時系列で記すのに対し、随筆は筆者の思索や感想を自由な形式でまとめたものである点が異なります。この違いを意識するとジャンル判定のミスが減ります。

第4問の解答と解説

解答:枕草子

清少納言が平安時代中期に書いた随筆が『枕草子』です。「春はあけぼの」で始まる冒頭部分は特に有名で、四季の情景描写と宮廷生活の観察記録が織り交ぜられている点が特徴です。三大随筆のうち成立が最も早いこと、宮中の女房として仕えた経験が作品の背景にあることもあわせて覚えておくと、時代背景を問う問題にも対応できます。

第5問の解答と解説

解答:紀貫之

『土佐日記』は紀貫之が平安時代前期に、女性に仮託して書いた日記文学です。男性である紀貫之がなぜ女性の立場で書いたのかという点は、当時仮名文字が主に女性の手による文章で使われていたことと関連しており、背景知識として理解しておくと記憶に定着しやすくなります。日記文学のジャンルとしては『更級日記』『和泉式部日記』などと並べて整理すると効果的です。

第6問の解答と解説

解答:鎌倉時代末期

『徒然草』は兼好法師(吉田兼好)によって鎌倉時代末期に書かれた随筆です。『方丈記』(鎌倉時代前期)と時代が異なる点に注意しましょう。三大随筆はそれぞれ成立時代が異なるため、「枕草子(平安中期)→方丈記(鎌倉前期)→徒然草(鎌倉末期)」という順序で時代の流れとともに覚えると、混同を防ぎやすくなります。

第7問の解答と解説

解答:平家物語

『平家物語』は鎌倉時代に成立した軍記物語で、作者は未詳です。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という冒頭は仏教的な無常観を表しており、平家一門の興亡を琵琶法師が語り伝えた「語り物文学」としての性格を持つ点が大きな特徴です。作者未詳である点を「作者は◯◯である」と誤って断定しないよう注意しましょう。

第8問の解答と解説

解答:古今和歌集

『古今和歌集』は平安時代前期、905年頃に成立した最初の勅撰和歌集で、紀貫之らが撰者として編纂に関わりました。奈良時代に成立した私撰的な性格の強い『万葉集』と混同しないよう注意が必要です。「最初の勅撰和歌集」というキーワードは頻出なので、この表現とともに作品名を結びつけて覚えておきましょう。

第9問の解答と解説

解答:作品名は更級日記、ジャンルは日記(日記文学)

『更級日記』は菅原孝標女が平安時代中期に、少女時代から晩年までの半生を回想して書いた日記文学です。文学に憧れた少女時代の描写が特に有名で、女性による回想録的な日記文学として『和泉式部日記』などと並べて整理されます。作者名の「菅原孝標女」は「孝標の娘」という意味であり、実名が伝わっていない点も特徴として押さえておきましょう。

第10問の解答と解説

解答:大鏡

『大鏡』は平安時代後期に成立した歴史物語で、作者は未詳です。藤原道長を中心とした藤原氏の栄華を、人物ごとの伝記を並べる「紀伝体」という形式で描いた点が最大の特徴で、これは日本の歴史物語として紀伝体を採用した最初の作品とされています。同じ歴史物語である『今鏡』『水鏡』『増鏡』とあわせて「四鏡」と呼ばれることも覚えておくと、関連問題にも対応しやすくなります。

藤原&翔先生のワンポイント

翔先生:今回のように、同じジャンル(随筆・日記・物語・和歌集など)の作品をグループ化して整理すると、時代の流れが一気に見えてきますね。

藤原:その通りです。特に「三大随筆」「四鏡」のような並べ方は、単独で覚えるより記憶が定着しやすくなります。作品同士を比較しながら、成立時代の早い順・遅い順で並べ替える練習も効果的です。

翔先生:また、冒頭の一節(「春はあけぼの」「つれづれなるままに」など)を覚えておくと、作品名を思い出す強力な手がかりになります。文学史は暗記量が多い分野ですが、キーワードとセットで覚えることで確実に得点源にできます。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は古典文学史の中でも入試頻出の10作品について、成立時代・ジャンル・作者を問う問題を通じて整理しました。文学史は一度きちんと体系化して覚えれば、確実に得点できる分野です。次回もさらに知識を広げていきますので、繰り返し練習して定着させていきましょう。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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