2027年度共通テスト試験日まで
時間
Picture of 藤原 進之介

藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】接続語・指示語練習問題 第1回|10問一問一答と詳しい解説

Facebook
Twitter

はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

藤原:翔先生、今日から「接続語・指示語」シリーズがスタートしますね。

翔先生:はい。現代文の土台となる単元です。接続語と指示語は、評論・小説を問わずあらゆる文章に出てきますし、正確に読めていないと選択肢問題も記述問題も一気に崩れてしまいます。

藤原:特に受験生がつまずくのは、「なんとなく雰囲気で選んでしまう」ところですよね。

翔先生:その通りです。接続語は前後の文の「論理関係」を機械的に判断すれば必ず一つに決まりますし、指示語も「指示語の直前」を丁寧に見れば必ず答えが特定できます。今回の第1回では、基本の接続語(順接・逆接・並列・対比・例示・転換・理由説明)と、指示語の指示内容を記述する練習を通して、この「機械的に解く力」を身につけていきましょう。

問題(全10問)

第1問

毎日十分間だけ英単語を覚える時間を作った。( )、三か月後には二千語近くの単語を覚えることができた。

ア.しかし イ.その結果 ウ.たとえば エ.ところで

第2問

彼は入念に準備をして試験に臨んだ。( )、結果は不合格だった。

ア.だから イ.そして ウ.しかし エ.なぜなら

第3問

この店ではパンを焼くことができる。( )、コーヒー豆の焙煎も自分たちで行っている。

ア.または イ.しかも ウ.したがって エ.ところが

第4問

次の文章を読み、傍線部「これ」が指す内容を、文中の言葉を用いて二十字以内で説明しなさい。

植物は光合成によって自らエネルギーを作り出す。動物にはこの能力がない。これこそが、植物と動物を分ける最も大きな違いの一つである。

第5問

その村では長年、水不足に悩まされてきた。( )、地下水の水位が年々低下し続けていたからである。

ア.そのうえ イ.ただし ウ.なぜなら エ.あるいは

第6問

兄は文系科目が得意で、国語や社会で高得点を取る。( )、弟は理系科目に強く、数学や物理を得意としている。

ア.一方 イ.すると ウ.つまり エ.さて

第7問

次の文章を読み、傍線部「その」が指す内容を、文中の言葉を用いて二十五字以内で説明しなさい。

江戸時代の町人たちは、寺子屋で読み書きそろばんを学んだ。その教育の成果は、識字率の高さとなって現れ、幕末に来日した外国人を驚かせたという。

第8問

この地域では伝統的な祭りが数多く残っている。( )、五月に行われる田植え祭りは県内でも特に有名である。

ア.しかし イ.たとえば ウ.したがって エ.また

第9問

次の文章を読み、傍線部「そう」が指す内容を、文中の言葉を用いて二十字以内で説明しなさい。

祖父はいつも「早寝早起きが健康の秘訣だ」と言っていた。私はずっとそうだと信じて疑わなかったが、大学生になってから夜型の生活を続けた友人の元気な様子を見て、少し考え方が変わった。

第10問

ここまで、地球温暖化の原因について見てきた。( )、その対策について具体的に考えていきたい。

ア.しかし イ.次に ウ.すなわち エ.ただし

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:イ.その結果

前の文「十分間だけ単語を覚える時間を作った」という原因(行動)と、後の文「二千語近く覚えられた」という結果が、順接の関係でつながっています。因果関係を表す語を選ぶ問題で、「その結果」は前の内容を受けて結果を示す典型的な表現です。「しかし」は逆接なので前後が対立していなければ使えず、「たとえば」は具体例を挙げる場合、「ところで」は話題転換の場合に使う語であり、いずれも文脈に合いません。前後の内容が「原因→結果」の自然な流れになっているかを確認する癖をつけましょう。

第2問の解答と解説

解答:ウ.しかし

「入念に準備をした」という内容と「不合格だった」という内容は、期待される結果と実際の結果が食い違う逆接の関係にあります。ここで「だから」を選んでしまうミスが多いですが、「だから」は順当な結果を導く語であり、この文脈には合いません。逆接の接続語を選ぶ際は、前後の内容が「予想通りか、予想に反しているか」を意識して判断することが大切です。「そして」は単純な並列・継続、「なぜなら」は理由説明のための語であり、いずれも不合格という意外な結果を導く働きはありません。

第3問の解答と解説

解答:イ.しかも

「パンを焼くことができる」に加えて「コーヒー豆の焙煎も行っている」と、前の内容に新たな情報を付け加えて強調する添加の関係になっています。「しかも」は前の内容に加えてさらに程度の高いことを付け加える際に使う語で、この文脈にぴったり合います。「または」は選択、「したがって」は順接の結論、「ところが」は逆接であり、いずれも「加えて紹介する」という文脈には合いません。並列や添加を表す接続語は種類が多いので、「単なる並列(また)」か「程度を強める添加(しかも)」かを見分ける練習をしておきましょう。

第4問の解答と解説

解答:植物が光合成によって自らエネルギーを作り出す能力

指示語の指示内容を探すときは、まず指示語の直前の文をチェックするのが鉄則です。「これ」の直前には「動物にはこの能力がない」とあり、さらにその前には「植物は光合成によって自らエネルギーを作り出す」とあります。ここから、「これ」が指しているのは「植物が光合成によって自らエネルギーを作り出す能力」であるとわかります。指示語の答えを作る際は、指示語をそのまま「これ」と書かず、指示内容を名詞化して具体的に説明することが重要です。字数制限に合わせて簡潔にまとめる練習も同時に行いましょう。

第5問の解答と解説

解答:ウ.なぜなら

前の文「水不足に悩まされてきた」という結果に対し、後の文で「地下水の水位が低下し続けていたからである」と理由が述べられています。文末が「〜からである」という形になっている点も、理由説明の接続語「なぜなら」を選ぶ強いヒントです。「そのうえ」は添加、「ただし」は条件の限定、「あるいは」は選択を表す語であり、理由を導く働きはありません。文末の形(〜からだ・〜ためだ)と接続語が対応しているかをセットで確認する習慣をつけると、理由説明の問題は確実に得点できます。

第6問の解答と解説

解答:ア.一方

兄の得意分野(文系)と弟の得意分野(理系)が対比的に述べられており、両者を比較する対比の接続語が求められています。「一方」は二つの事柄を並べて対比・比較する際に使う代表的な語です。「すると」は順接の展開、「つまり」は言い換え・要約、「さて」は話題転換の語であり、対比を表す働きはありません。対比の接続語問題では、前後の主語や内容が「異なる二つのもの」を扱っているかどうかを確認することがポイントです。

第7問の解答と解説

解答:江戸時代の町人たちが寺子屋で読み書きそろばんを学んだこと

「その教育」の「その」が指す内容は、直前の一文「江戸時代の町人たちは、寺子屋で読み書きそろばんを学んだ」全体です。指示語の後ろに名詞(この場合「教育」)が続く「連体詞型」の指示語は、その名詞と意味がつながるように指示内容をまとめる必要があります。単に「寺子屋」とだけ答えると、「教育」という語と結びつかず不十分な解答になってしまうので注意しましょう。指示内容を文全体から探し、字数制限内で過不足なくまとめる練習を積むことが得点力アップの近道です。

第8問の解答と解説

解答:イ.たとえば

前の文「伝統的な祭りが数多く残っている」という一般的な内容に対し、後の文で「田植え祭り」という具体例が挙げられています。抽象的な内容から具体的な内容へと展開する際に使うのが例示の接続語「たとえば」です。「しかし」は逆接、「したがって」は順接の結論、「また」は並列であり、いずれも「具体例を挙げる」という文脈には合いません。例示の問題では、後ろの文が固有名詞や数値など「具体的なもの」になっているかを確認すると見分けやすくなります。

第9問の解答と解説

解答:早寝早起きが健康の秘訣だということ

「そう」は直前の祖父の発言「早寝早起きが健康の秘訣だ」という内容全体を受けています。指示語の直前に「」(かぎかっこ)でくくられた発言がある場合、その発言内容がそのまま指示内容になることが多いので、まずかぎかっこの中身を確認する癖をつけましょう。ここで「祖父の言葉」とだけ答えると内容が不十分になるため、発言の具体的な中身まで書き込む必要があります。指示語の答えは「何を指すか」を具体的に、かつ文として自然につながる形で書くことが求められます。

第10問の解答と解説

解答:イ.次に

前半で「原因について見てきた」という話の区切りを述べ、後半で「対策について考えていきたい」と新しい話題へ話を進めています。これは論の展開・話題の推移を示す接続語「次に」がふさわしい文脈です。「しかし」は逆接、「すなわち」は言い換え、「ただし」は条件の限定であり、話を前へ進める働きはありません。論説文でよく使われる「まず〜次に〜最後に」という展開の型を意識しておくと、文章全体の構成を把握しやすくなります。

藤原&翔先生のワンポイント

翔先生:接続語問題を解くコツは、選択肢を先に見るのではなく、まず前後の文の関係を「順接・逆接・並列・対比・例示・理由・転換」のどれに当てはまるかを自分の頭で先に判断することです。そのうえで選択肢を見ると、迷わず一つに絞れます。

藤原:指示語問題も同じで、「指示語の直前を見る」「答えを指示語に当てはめて意味が通るか確認する」という二つのチェックを必ず行うことが大切です。この二つの手順を習慣化するだけで、正答率は大きく上がります。今回の10問で基本の型を体に染み込ませて、次回はより複雑な文章にも挑戦していきましょう。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は、接続語・指示語の基礎となる10問を通して、論理関係の見抜き方と指示内容のまとめ方を練習しました。接続語・指示語は現代文の読解全体を支える土台となる単元です。ぜひ繰り返し解いて、機械的に正解を導ける力を身につけてください。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
前橋校・横浜校・オンラインで全国対応しています。nihonkokugojuku.comからお気軽にお問い合わせください。
また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。

💬 数強塾グループ 公式LINEに登録しよう

情報I・数学・英語・国語に関する有益な情報発信や無料授業の告知をLINEで行っています。英検合格保証の英論会もこちら👇

プレゼント付き公式LINEを友だち追加

こちらの記事もどうぞ!

LINEで無料情報を受け取る

オンライン授業の受講方法が分からない。
初めてで不安である、という方も気軽にご連絡ください。