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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

【オリジナル問題】接続語・指示語練習問題 第4回|10問一問一答と詳しい解説

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

藤原:翔先生、接続語・指示語シリーズも第4回になりましたね。

翔:はい。今回は「接続語の選択問題」と「指示語の指示内容を記述する問題」を半分ずつ用意しました。特に指示語問題は、記述式の入試でそのまま出題されやすい形式です。

藤原:指示語の問題は、答えを本文からそのまま抜き出すだけでは減点されることが多いですよね。

翔:そうなんです。指示内容を「文として成立する形」に整えて答える練習が必要です。この回で、接続語の論理関係の見抜き方と、指示内容の言い換え方の両方を鍛えていきましょう。

問題(全10問)

第1問

私は毎朝五時に起きて公園を走ることにしている。(  )、体を動かすと頭がすっきりして、一日の作業効率が上がるからだ。

ア しかし イ なぜなら ウ ところで エ あるいは

第2問

新しい機械を導入すれば作業時間は大幅に短縮されるはずだった。(  )、操作に慣れるまでに予想以上の時間がかかり、当初の計画は大きく狂ってしまった。

ア だから イ ところが ウ つまり エ なぜなら

第3問

この店のパンは小麦の香りが豊かで評判がよい。(  )、価格が手ごろなので学生にも人気がある。

ア しかも イ ただし ウ もっとも エ したがって

第4問

休日の過ごし方として、家でゆっくり読書をするか、(  )外に出て体を動かすか、いつも迷ってしまう。

ア すなわち イ それとも ウ しかも エ なぜなら

第5問

彼の主張は一貫している。(  )、目先の利益よりも長期的な信頼関係を重視すべきだ、という考え方である。

ア しかし イ つまり ウ だから エ あるいは

第6問

実験のデータを丁寧に集め、条件を何度も見直した。(  )、今回の結果は十分に信頼できるものだと考えている。

ア ところが イ したがって ウ ところで エ もっとも

第7問

子どもの頃、祖父の家の庭には大きな柿の木があった。秋になると実がたくさんなり、家族総出でそれをもいで近所に配って歩いた。その光景は、今でも私の記憶の中で色あせることなく残っている。

問 傍線部「その光景」が指す内容を、文中の言葉を用いて三十字以内で説明しなさい。

第8問

都市部では公共交通機関が発達しているため、自家用車を持たない人も多い。しかし地方では、駅やバス停までの距離が長く、車がなければ通勤も買い物も難しい。この違いが、地域ごとの生活様式の差を生み出している。

問 傍線部「この違い」が指す内容を、四十字以内で説明しなさい。

第9問

先輩は、後輩の失敗を頭ごなしに叱ることをせず、まず本人に原因を考えさせ、次に一緒に改善策を探るという指導を続けていた。そうした姿勢に、多くの後輩が信頼を寄せていた。

問 傍線部「そうした姿勢」が指す内容を、二十五字以内で説明しなさい。

第10問

近年、多くの企業が紙の書類を減らし、社内の連絡や記録をすべて電子データで管理するようになった。保管場所を取らず、検索も瞬時にできるため、業務の効率は格段に上がったという。ただし、停電やシステム障害が起きた際には情報にまったくアクセスできなくなるという弱点も抱えている。この問題を解決するために、多くの企業が紙の記録を一部残す方針に転じつつある。

問 傍線部「この問題」が指す内容を、四十字以内で説明しなさい。

解答・解説

第1問の解答と解説

解答:イ なぜなら

前の文で「毎朝走ることにしている」という行動が述べられ、後の文でその理由(体がすっきりし効率が上がるから)が説明されています。理由を導く接続語「なぜなら」が入り、文末の「〜からだ」と呼応する点も見抜きの手がかりになります。「しかし」は逆接なので前後の内容が対立していないこの文脈には合いません。理由説明の接続語は、文末表現とセットで判断すると確実です。

第2問の解答と解説

解答:イ ところが

前の文は「短縮されるはず」という期待、後の文は「予想以上に時間がかかり計画が狂った」という予想外の結果です。前後が食い違う逆接関係なので「ところが」が正解です。「だから」は順接、「つまり」は言い換え、「なぜなら」は理由説明であり、いずれも前後の対立関係を表せません。期待と結果のズレを表す文脈では逆接の接続語を優先的に検討しましょう。

第3問の解答と解説

解答:ア しかも

「香りが豊かで評判がよい」という良い点に、「価格が手ごろで人気」という別の良い点が付け加えられています。同じ方向性の内容を重ねて強調する添加の接続語「しかも」が適切です。「ただし」「もっとも」は例外や条件を補う逆接的な働きを持つため、良い点を重ねるこの文脈には合いません。プラスの内容が重なる場合は添加の接続語を思い浮かべましょう。

第4問の解答と解説

解答:イ それとも

「読書をするか」「外に出て体を動かすか」という二つの選択肢が並べられ、どちらか一方を選ぶ文脈です。選択を表す接続語「それとも」が正解となります。「すなわち」は言い換え、「しかも」は添加であり、選択肢の提示には使えません。「〜か、〜か」という形と組み合わされる接続語は選択の「それとも」だと覚えておくと迷いません。

第5問の解答と解説

解答:イ つまり

前文「主張は一貫している」という抽象的な表現を、後文で「長期的な信頼関係を重視すべきという考え方」と具体的に言い換えています。抽象から具体への言い換えを示す「つまり」が正解です。「だから」は原因・結果の順接であり、言い換えの関係にはなりません。要約・言い換えの接続語は、前後の内容が実質的に同じことを述べているかで見分けます。

第6問の解答と解説

解答:イ したがって

「データを丁寧に集め条件を見直した」という原因が前にあり、「結果は信頼できる」という結論が後に続いています。原因から当然導かれる結論を示す「したがって」が正解です。「ところが」は逆接で文脈に反し、「もっとも」は補足条件を表すため不適切です。順接の接続語は、前の内容が後の内容の理由や根拠になっているかを確認して判断しましょう。

第7問の解答と解説

解答例:秋に大きな柿の木に実がなり、家族総出でもいで近所に配って歩いた光景。

「その」は直前の内容を指す指示語なので、直前の一文「秋になると実がたくさんなり、家族総出でそれをもいで近所に配って歩いた」がそのまま指示内容にあたります。ここでの「それ」は柿の実を指しており、多重に指示語が使われている点にも注意が必要です。解答は「〜光景」につながる形に整え、名詞の連体修飾として完結させることが大切です。指示語の答えは、抜き出した部分がそのまま傍線部と置き換えられるかを必ず確認しましょう。

第8問の解答と解説

解答例:都市部では車がなくても生活できるが、地方では車がないと生活が難しいという違い。

「この違い」は、直前の二文で対比的に述べられている都市部と地方の状況全体を指しています。都市部の状況だけ、あるいは地方の状況だけを書くと不十分な解答になるため、両者を対比させた形でまとめる必要があります。「違い」という言葉自体が二つの事柄の対比を前提とするため、片方だけを答えると論理的に成立しません。指示語が「違い」「対比」「両者」などの語を伴う場合は、対応する二つの内容を必ずセットで探しましょう。

第9問の解答と解説

解答例:後輩に原因を考えさせ、一緒に改善策を探るという指導の姿勢。

「そうした姿勢」は、直前で具体的に説明されている先輩の指導方法(頭ごなしに叱らず、考えさせ、一緒に探る)全体を指しています。部分的な要素だけを抜き出すと不十分になるため、指導の流れ全体を簡潔にまとめる必要があります。「そうした」は複数の要素をひとまとめにして受ける指示語なので、列挙されている内容を一文に凝縮する練習が効果的です。字数制限がある場合は、キーワードを残しつつ言葉を削る技術も求められます。

第10問の解答と解説

解答例:電子データ管理は、停電やシステム障害の際に情報にまったくアクセスできなくなること。

「この問題」は、直前の一文で述べられている電子データ管理の弱点、すなわち停電やシステム障害時に情報へアクセスできなくなる点を指しています。前半で述べられた「効率が上がった」という利点は「問題」には該当しないため、混同して長く書きすぎないよう注意が必要です。指示語の直前に「ただし」という逆接があることからも、直前の弱点部分だけが指示対象であると判断できます。逆接の後に置かれた指示語は、逆接以降の内容だけを指すことが多いという点を覚えておきましょう。

藤原&翔先生のワンポイント

翔:接続語問題は、選択肢を全部文に入れて読んでみるより先に、前後の文の「関係」を一言でメモする癖をつけるとミスが減ります。原因・結果なのか、対立なのか、言い換えなのか、まず関係を決めてから選択肢を絞り込みましょう。

藤原:指示語問題は、答えを書いたあとに必ず傍線部にそのまま当てはめて読み直すことが大切です。「〜という違い」「〜という姿勢」のように、指示語の直後の言葉と自然につながるかを確認すれば、指示内容のズレをかなり防げます。焦らず、指示語の直前から範囲を広げすぎない意識を持ちましょう。

まとめ・日本国語塾TOPについて

今回は接続語10問を通じて、順接・逆接・添加・選択・言い換え・結論という基本的な論理関係と、指示語の指示内容を正確にとらえる記述練習を行いました。どちらも現代文の読解の土台となる力ですので、間違えた問題は必ず解説を読み直し、なぜその接続語・指示内容になるのかを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

日本国語塾TOPは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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