数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。
スタディサプリ国語講師の山下翔平先生と一緒に解説します!
はじめに|「をり・はべり・いまそかり」で点数が変わる
古文の敬語は、多くの受験生にとって「なんとなくわかるけど、確信が持てない」という曖昧地帯になりがちです。尊敬語・謙譲語・丁寧語の三分類は覚えた。でも、いざ問題を解こうとすると手が止まる——。そんな経験はありませんか?
実は、古文の補助動詞「をり・はべり・いまそかり」こそ、敬語体系の核心を握るキーワードです。この3語をしっかり整理しておくだけで、文章の人間関係の読み取り、敬意の方向の把握、そして記述・選択どちらの問題においても正確に答えられるようになります。
私が日本国語塾TOPで指導している生徒の中に、高校2年生のAさんがいました。模試では現代文が得意なのに、古文になった途端に正答率が50%を切ってしまう。その原因を丁寧に分析してみると、補助動詞の敬語判定が根本からズレていることが判明しました。特に「はべり」を尊敬語と思い込んでいたのです。この誤解を解いて、補助動詞の用法を体系的に整理したところ、次の模試では古文の得点が20点以上アップしました。
本記事では、「をり・はべり・いまそかり」の補助動詞としての用法を完全攻略するために、基礎から応用まで丁寧に解説していきます。山下翔平先生の実際の指導エピソードも交えながら、現場で使える知識に仕上げていきましょう。
なぜ重要か|「をり・はべり・いまそかり」が合否を分ける理由
大学入試における古文問題の配点構造を見ると、敬語に関する問いは非常に頻出です。共通テストにおいても、国公立二次試験においても、私立大学の入試においても、「この敬語は誰から誰への敬意を表しているか」「この動詞の敬語の種類を答えよ」という問いは繰り返し出題されます。
その中で「をり・はべり・いまそかり」の補助動詞は、単独で問われるだけでなく、文脈読解の土台としても機能します。例えば、「はべり」が補助動詞として使われている文を見たとき、それが丁寧語であることを瞬時に判断できれば、話者が誰に対して敬意を示しているかが明確になります。これは、登場人物の関係性を読み解く鍵になり、文章全体の理解を深めるのです。
また、「をり・はべり・いまそかり」は補助動詞としての用法と、本動詞としての用法の両方を持っています。この区別ができていないと、敬語判定はもちろん、品詞分解・文法問題でも失点します。特に「をり」は丁寧語ではなく、「はべり」と「いまそかり」は丁寧語・謙譲語として機能する——この根本的な整理が、受験古文において合否を左右するのです。
日本国語塾TOPでは、この「をり・はべり・いまそかり」の補助動詞の体系を、最初の敬語学習で必ず徹底させています。なぜなら、ここを曖昧にしたまま先に進むと、複合敬語や敬語の重なりを扱う場面で必ずつまずくからです。
基礎知識の完全整理|「をり・はべり・いまそかり」の全体像
補助動詞とは何か
まず「補助動詞」の定義を確認しておきましょう。補助動詞とは、動詞の連用形や連体形などに付いて、その動詞に意味を添える動詞のことです。現代語でも「〜してあげる」「〜している」のような使い方をしますが、古文では特に敬語の意味を添える補助動詞が重要になります。
古文における補助動詞の代表的なものとしては、尊敬の補助動詞(たまふ・おはす・おはします)、謙譲の補助動詞(たてまつる・まゐる・きこゆ)、そして丁寧の補助動詞(はべり・いまそかり)があります。「をり」は丁寧語ではなく、存在・継続を表す補助動詞として分類されますが、文脈によっては敬語と組み合わさることが多いため、ここで合わせて整理します。
「をり」の基本整理
「をり」はラ行変格活用動詞で、本動詞としては「いる・ある(存在する)」という意味を持ちます。補助動詞としては、動詞の連用形に付いて「〜している」という継続・存在を表します。敬語の種類としては、「をり」自体に敬語の意味はありません。ただし、上に尊敬の助動詞「たまふ」が加わることで尊敬の意味が生まれます。
- 活用:ラ行変格活用(をら・をり・をり・をる・をれ・をれ)
- 意味(本動詞):いる・ある
- 意味(補助動詞):〜している・〜てある
- 敬語の種類:なし(丁寧語でも謙譲語でも尊敬語でもない)
「はべり」の基本整理
「はべり」はラ行変格活用動詞で、古文敬語の中でも特に重要な語のひとつです。本動詞としては「侍る」と書き、「お仕えする・お側に控える」という謙譲の意味を持ちます。補助動詞としては、動詞の連用形に付いて丁寧の意味を添えます。この「補助動詞としての丁寧語」という用法が、受験でもっとも問われる点です。
- 活用:ラ行変格活用(はべら・はべり・はべり・はべる・はべれ・はべれ)
- 意味(本動詞):お仕えする・侍る(謙譲語)
- 意味(補助動詞):〜です・〜ます(丁寧語)
- 敬語の種類:本動詞→謙譲語、補助動詞→丁寧語
- 敬意の方向:話し手から聞き手への敬意(丁寧語として使われる場合)
「いまそかり」の基本整理
「いまそかり」はカ行変格活用動詞「いまそかり」のラ行変格活用とする説もありますが、一般的には「います」「いらっしゃる」の古語として整理されます。本動詞としては「いらっしゃる・おいでになる」という尊敬の意味を持ち、補助動詞としては「〜でいらっしゃる・〜ておられる」という尊敬または丁寧の意味を添えます。「おはす」「おはします」と並ぶ尊敬の補助動詞として頻出です。
- 活用:ラ行変格活用(いまそかり系)
- 意味(本動詞):いらっしゃる・おいでになる(尊敬語)
- 意味(補助動詞):〜でいらっしゃる(尊敬語・丁寧語)
- 敬語の種類:尊敬語(または丁寧語)
- 敬意の方向:話し手または書き手から動作主への敬意
三語の比較まとめ表
| 語 | 活用 | 本動詞の意味 | 補助動詞の意味 | 敬語の種類 |
|---|---|---|---|---|
| をり | ラ変 | いる・ある | 〜している | なし |
| はべり | ラ変 | お仕えする(謙譲) | 〜です・〜ます | 本動詞→謙譲語 補助動詞→丁寧語 |
| いまそかり | ラ変系 | いらっしゃる(尊敬) | 〜でいらっしゃる | 尊敬語(丁寧語) |
実践ステップ解説|「をり・はべり・いまそかり」を読み解く5つの手順
ステップ1:本動詞か補助動詞かを見極める
まず最初に確認すべきは、「をり・はべり・いまそかり」が本動詞として使われているか、補助動詞として使われているかの判断です。
見極めのポイント:直前の語を確認する。直前に動詞の連用形があれば補助動詞、なければ本動詞の可能性が高い。
【例文1】
「山里に住みはべり。」
→「住み」(動詞「住む」の連用形)+「はべり」→補助動詞として「住んでおります」(丁寧語)
【例文2】
「御前にはべり。」
→「御前に」(場所を示す体言+格助詞)+「はべり」→本動詞として「御前にお仕え申し上げる」(謙譲語)
ステップ2:「はべり」の本動詞・補助動詞の敬語の違いを理解する
「はべり」において特に注意が必要なのは、本動詞と補助動詞で敬語の種類が変わる点です。
本動詞「はべり」は謙譲語です。動作主(主語)が自分を低めて、動作の向かう先(多くは貴人)への敬意を示します。
補助動詞「はべり」は丁寧語です。話し手が聞き手(読者)に対して丁寧に述べるための表現です。
【例文3:本動詞・謙譲語】
「かくなむはべる。」(このようでございます)
→補助動詞として用いられ、丁寧語。話し手から聞き手への敬意。
【例文4:本動詞・謙譲語】
「殿の御前にはべりて、御言葉を承る。」(殿の御前にお仕えして、お言葉を承る)
→本動詞として「お側に控える」の意。謙譲語として主語を低める。
ステップ3:「をり」の敬語でない点を明確にする
「をり」は存在・継続を表す動詞であり、それ自体には敬語の意味がありません。したがって、「をり」が補助動詞として使われていても、それ単独で敬語の意味にはなりません。
ただし、注意したいのが「〜てをり」の形が尊敬語「たまふ」と組み合わさって「〜てをりたまふ」という複合敬語になるケースです。この場合、敬意は「たまふ」が担います。
【例文5】
「書きをりたまふ。」(書いていらっしゃる)
→「をり」は継続を示す補助動詞。「たまふ」が尊敬の補助動詞として機能している。
ステップ4:「いまそかり」の用法を文脈で判断する
「いまそかり」は「おはす」「おはします」と同様に、尊敬の動詞として機能します。本動詞では「いらっしゃる」、補助動詞では「〜でいらっしゃる・〜ておいでになる」の意味になります。
「いまそかり」は主に地の文(物語の語り手の文)で使われることが多く、語り手から登場人物(特に高貴な人物)への敬意を示します。
【例文6】
「帝、御前にいまそかり。」(帝が、御前においでになる)
→本動詞。帝に対する語り手の尊敬。
【例文7】
「思し嘆きいまそかる。」(お嘆きになっていらっしゃる)
→「思し嘆き」(尊敬の動詞「思す」の連用形+「嘆き」)+「いまそかる」→補助動詞として尊敬を重ねる二重敬語に近い用法。
ステップ5:敬意の方向を正確に特定する
敬語問題で最終的に問われるのは「誰から誰への敬意か」という点です。「をり・はべり・いまそかり」それぞれについて、敬意の方向を整理しておきましょう。
- をり(補助動詞):敬意の方向なし
- はべり(本動詞・謙譲語):動作主(主語)から動作の向かう先(貴人)への敬意
- はべり(補助動詞・丁寧語):話し手・書き手から聞き手・読み手への敬意
- いまそかり(本動詞・補助動詞・尊敬語):語り手・話し手から動作主(主語となる高貴な人物)への敬意
【練習問題】
次の文中の「はべり」の種類(本動詞/補助動詞)と敬語の種類を答えよ。
①「かかるほどに、殿上人のはべるが、〜」(枕草子)
②「かくなむ申しはべる。」
【解答】
①「はべる」——直前に「殿上人の」とあり、「殿上人がいる」の意。本動詞・謙譲語。
②「申しはべる」——「申し」(動詞の連用形)+「はべる」→補助動詞・丁寧語。
🎓 藤原先生:「山下先生、実際に授業でこの『はべり』の本動詞と補助動詞の区別を教えるとき、生徒はどんな反応をしますか?」
📚 山下先生:「そうですね、スタディサプリの授業でも必ず出てくる質問なんですが、『はべり』が本動詞のときは謙譲語、補助動詞のときは丁寧語、という切り替えがなかなか腑に落ちない生徒が多いんです。『同じ単語なのに敬語の種類が変わるの?』って。そこで私は『はべり』の語源から説明するようにしています。元々は貴人の近くに控える意味の謙譲語だったものが、補助動詞として文末に添えられるようになると、丁寧に話す場面で使う丁寧語に変化していったんです。」
🎓 藤原先生:「なるほど!それは日本国語塾TOPでも使えるアプローチですね。私も実際、生徒に『はべり』を本動詞で使うと謙譲語、補助動詞として文末で使うと丁寧語、と色分けして板書しています。視覚的に整理すると一気に定着するんです。実はある生徒は『はべりは二面性を持つ語』とノートに書いていて、それが彼女なりの覚え方として非常に機能的でした。」
【藤原×山下 会話で深掘り】現場から見えること
🎓 藤原先生:「山下先生、今日のテーマ『をり・はべり・いまそかり』の補助動詞を現場で教えていて、受験生が一番つまずくポイントはどこだと感じますか?」
📚 山下先生:「間違いなく『をり』ですね。生徒の多くが、『をり』も丁寧語かな?と思い込んでいるんです。『はべり』『いまそかり』が敬語として機能するイメージが強いので、同じように扱ってしまう。でも『をり』には敬語の意味が一切ない。これを最初にはっきり言わないと、文章を読むときに敬語の判定が全部ずれてしまいます。」
🎓 藤原先生:「おっしゃる通りです。私が日本国語塾TOPで担当したある受験生——高3の男の子だったんですが——彼は模試の古文で毎回8割近く取れていたのに、『をり』を丁寧語として処理していた。たまたま問われていなかっただけで、センター形式の問題でその点を突かれたとき、一問まるごと落としてしまったんです。それからは必ず最初に『をり』は非敬語と確認するようにしています。」
📚 山下先生:「そうなんですよね。あと、私がスタディサプリで教えていて気になるのは、『いまそかり』を軽視する生徒が多いことです。出題頻度では『はべり』の方が圧倒的に高いので、『いまそかり』は後回しにしがちなんですが、実は『竹取物語』や『源氏物語』などの典型的な教材では頻出なんです。しかも補助動詞として使われたときの訳が難しい。単に『いらっしゃる』で済まないケースもある。」
🎓 藤原先生:「確かに。『いまそかり』の補助動詞としての訳は文脈依存が高いですよね。日本国語塾TOPでは、典型的な作品の用例を複数提示して、それぞれを訳させる演習を繰り返しています。語彙として覚えるだけでなく、文章の中で使いこなせるようにする。その積み重ねが最終的に合否を分けると思っています。」
よくある間違いと対策|「をり・はべり・いまそかり」補助動詞の落とし穴
間違い①「をり」を丁寧語と思い込む
先述の通り、「をり」に敬語の意味はありません。「〜てをり」は単に「〜している」という継続・存在を表すだけです。敬語として機能させるには、「をり」の後に「たまふ」などの敬語が付く必要があります。
対策:「をり」単体 → 非敬語、と反射的に判断できるよう練習する。
間違い②「はべり」を常に謙譲語と判断する
「はべり」は本動詞では謙譲語ですが、補助動詞として文末に置かれる場合は丁寧語です。入試問題では「はべり」を補助動詞として使っている場面を見せて「敬語の種類を答えよ」と問うことが多いです。補助動詞か本動詞かを先に判断してから、敬語の種類を答えましょう。
対策:直前に動詞の連用形があれば補助動詞→丁寧語、と手順を踏む習慣をつける。
間違い③「いまそかり」を「おはす」と同じように扱いすぎる
「いまそかり」と「おはす」「おはします」はどれも尊敬の動詞ですが、用法に微妙な差があります。「いまそかり」は比較的古い語であり、「おはす」「おはします」の方が後の時代の作品で一般的になります。試験では区別が問われることはほとんどありませんが、訳の精度を上げるために別々に覚えておくことが重要です。
対策:「いまそかり」は「おいでになる」「いらっしゃる」と訳す基本を固める。
間違い④本動詞の「はべり」で敬意の方向を誤る
本動詞「はべり」(謙譲語)の場合、敬意の方向は「動作主→動作の向かう先(貴人)」です。「はべり」の主語(誰がお仕えするのか)と、仕える相手(誰への敬意か)を文脈から読み取る必要があります。この読み取りを怠ると、記述問題での失点につながります。
対策:「はべり」が本動詞のとき、主語と仕える対象を文脈から特定する練習を繰り返す。
間違い⑤補助動詞の連続(二重敬語)を整理できない
古文では「〜てはべりたまふ」「〜ていまそかりたまふ」のように、複数の敬語補助動詞が連続することがあります。この場合、それぞれの敬語が誰の誰への敬意かを分解して考える必要があります。一気に訳そうとすると混乱するので、一語ずつ分解する習慣が重要です。
対策:敬語が重なる文を分解して、それぞれの敬意の方向を書き出す練習をする。
今日からできる実践チェックリスト|「をり・はべり・いまそかり」補助動詞マスターへの道
以下のチェックリストを使って、自分の理解度を確認しましょう。
- ☑ 「をり」はラ行変格活用動詞であることを言える
- ☑ 「をり」補助動詞に敬語の意味がないことを説明できる
- ☑ 「はべり」の本動詞が謙譲語であることを確認した
- ☑ 「はべり」の補助動詞が丁寧語であることを確認した
- ☑ 本動詞と補助動詞の見分け方(直前の語の品詞確認)を実践できる
- ☑ 「いまそかり」の意味・活用・敬語の種類を整理した
- ☑ 三語の比較表を自分で書けるようになった
- ☑ 「はべり」の敬意の方向(丁寧語→
今日からできる実践チェックリスト|「をり・はべり・いまそかり」補助動詞マスターへの道(続き)
- ☑ 「はべり」の敬意の方向(丁寧語→話し手から聞き手)を文例で確認した
- ☑ 「いまそかり」の敬意の方向(尊敬語→語り手から動作主)を文例で確認した
- ☑ 「をり」単体では非敬語、「をりたまふ」で尊敬語となる仕組みを説明できる
- ☑ 典型的な作品(竹取物語・源氏物語・枕草子)で三語の用例を1つずつ探した
- ☑ 敬語の重なり(二重敬語)を含む文を分解して敬意の方向を特定できた
- ☑ 入試過去問で「はべり」「いまそかり」が問われた問題を1題以上解いた
- ☑ 本動詞か補助動詞かを判断する手順を声に出して言える(アウトプット定着)
- ☑ 「をり・はべり・いまそかり」の活用表をすべて正確に書ける
このチェックリストを印刷して、学習ノートに貼り付けておくことをおすすめします。日本国語塾TOPでは、このチェックリストを活用した自己点検を毎週の授業前に実施しています。一項目ずつ確実にクリアしていくことで、「をり・はべり・いまそかり」の補助動詞に関する知識が確実に定着します。
Q&A|よくある質問|「をり・はべり・いまそかり」補助動詞について
Q1:「はべり」と「さぶらふ」は同じ意味ですか?
A:非常に良い質問です。「はべり(侍り)」と「さぶらふ(候ふ)」は、どちらも「お仕えする・お側に控える」という意味の謙譲語であり、用法がよく似ています。ただし、時代による使い分けがあります。「はべり」は平安時代の仮名文学で多く使われ、「さぶらふ」は平安中期以降から鎌倉・室町時代にかけて武家文学・漢文訓読系の文章で広く使われるようになります。また、「さぶらふ」が補助動詞として使われる場合も丁寧語として機能するという点では「はべり」と共通しています。試験では混同しないよう、作品の時代背景とともに整理しておくと安心です。
Q2:「いまそかり」はどんな作品でよく出てきますか?
A:「いまそかり」は主に上代・中古の作品に登場します。教科書レベルでは『竹取物語』が代表的で、帝や高貴な人物の存在・動作を表す場面で使われます。また、『源氏物語』の地の文でも登場します。受験的には「おはす」「おはします」ほど頻度は高くありませんが、『竹取物語』を扱う大学入試では出題実績があります。「いまそかり=いらっしゃる(尊敬)」という訳を確実に覚えておきましょう。
Q3:「をり」が出てきたら、敬語判定は不要ですか?
A:「をり」単体では敬語の意味を持ちませんが、周囲の語と組み合わさることで敬語表現の一部になることがあります。例えば「書きをりたまふ」では、「をり」は継続を示す補助動詞であり、「たまふ」が尊敬の補助動詞として機能しています。したがって、「をり」が出てきたら「をり自体は非敬語だが、周囲に敬語がないか確認する」という習慣をつけることが大切です。「をり」だけを見て「敬語なし」と判断して終わりにしないよう注意してください。
Q4:補助動詞「はべり」の丁寧語としての敬意は、具体的に誰に向いていますか?
A:丁寧語は「話し手・書き手から聞き手・読み手への敬意」を示します。古文の場合、会話文中で使われる「はべり」の丁寧語は、話し手が相手(聞き手)に対して丁寧に話している表現です。地の文で使われる場合は、作者・語り手が読者に対して丁寧に語りかけている表現と解釈します。試験で「誰から誰への敬意か」と問われたら、「話し手(または作者)から聞き手(または読者)への敬意」と答えれば正解になります。
Q5:「をり・はべり・いまそかり」はすべてラ行変格活用ですか?活用表も教えてください。
A:はい、「をり」「はべり」はラ行変格活用(ラ変)です。「いまそかり」については諸説ありますが、受験では「ラ変型の活用をする動詞」として整理されることが多いです。以下に活用表をまとめます。
語 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 をり をら をり をり をる をれ をれ はべり はべら はべり はべり はべる はべれ はべれ いまそかり いまそから いまそかり いまそかり いまそかる いまそかれ いまそかれ ラ変の特徴は「連体形が『る』で終わる」点です。これは接続の問題(例:助動詞「り」は已然形・命令形接続)にも関わってくるので、活用の形とセットで覚えておきましょう。
🎓 藤原先生:「山下先生、Q&Aの中でも触れましたが、活用表の暗記って生徒はどんな方法で定着させていますか?スタディサプリでの工夫があれば教えてください。」
📚 山下先生:「私の授業では、活用表を丸暗記させるよりも、実際の文中で活用形を見つけてもらう演習を優先しています。たとえば『はべる』という形が出てきたら、『これは連体形だから、後ろに何かを修飾しているはずだ』と考える——そういう逆引きの思考を鍛えているんです。そうすることで、活用表が単なる暗記事項でなく、読解の道具として機能するようになります。実際、スタディサプリの視聴者からも『活用形を覚えてから文章の構造が見えるようになった』という声をよくいただきます。」
🎓 藤原先生:「それは素晴らしいアプローチですね。日本国語塾TOPでも同じ考え方を取り入れています。特に『はべる』『はべれ』などの活用形を実際の文中で指摘させる問題を自作して、個別指導の中で使っています。ある生徒はこの練習を2週間続けただけで、文法問題の正答率が劇的に上がったと言っていました。活用は暗記ではなく運用——この考え方が大切だと思います。」
まとめ|日本国語塾トップで差をつけよう
本記事では、古文の補助動詞「をり・はべり・いまそかり」について、基礎の整理から実践的な読み解きの手順、よくある間違いとその対策まで徹底解説しました。最後に重要ポイントを整理しておきましょう。
- 「をり」は存在・継続を表す補助動詞であり、それ自体に敬語の意味はない
- 「はべり」は本動詞では謙譲語、補助動詞では丁寧語として機能する——この二面性が最重要ポイント
- 「いまそかり」は本動詞・補助動詞ともに尊敬語として機能し、高貴な人物への敬意を示す
- 三語はすべてラ行変格活用(またはラ変型)であり、「連体形がる」の形に注意する
- 本動詞か補助動詞かの判断は、直前の語の品詞を確認することで行う
- 敬意の方向は、敬語の種類(尊敬・謙譲・丁寧)によって異なるため、種類の判定と方向の特定をセットで行う
- 「をり・はべり・いまそかり」の補助動詞を正確に扱えることが、古文の敬語体系全体の理解につながる
古文の敬語は、覚えるだけでは不十分です。文章の中で使いこなせてはじめて、得点に直結します。「をり・はべり・いまそかり」の補助動詞を完全攻略し、敬語の核心を掴むことで、古文全体の読解力が格段にアップします。日本国語塾TOPでは、この記事で紹介した内容をさらに深く、個別指導で丁寧に扱っています。ぜひ一緒に、古文の敬語を完全攻略しましょう。
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古文の「をり・を深めるために
古文の「をり・は、国語力の土台として非常に重要な分野です。古文の「をり・について、日本国語塾では担任講師が一人ひとりの理解度に合わせて丁寧に指導しています。古文の「をり・に関する疑問や学習上の課題があれば、まずは無料体験授業でご相談ください。
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