高校入試後期試験まで
時間

文化祭・体育祭の「振り返り作文」で内申点を上げる書き方|学校行事と国語力

Facebook
Twitter

はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

文化祭や体育祭が終わった後、多くの学校で「振り返り作文」や「感想文」を書く機会がありますよね。「楽しかった」「頑張った」だけで終わらせていませんか?実はこの振り返り作文、書き方ひとつで内申点に大きく影響することをご存知でしょうか。

今回は、文化祭・体育祭の振り返り作文を通じて内申点を上げるための具体的な書き方を、国語力の観点からわかりやすく解説します。受験を控えた中学生・高校生の皆さん、そして保護者の方にもぜひ読んでいただきたい内容です。

「作文なんて感想を書けばいいだけでしょ?」と思っている人ほど、この記事を最後まで読んでください。振り返り作文は、あなたの思考力・表現力・自己分析力を先生に見せる絶好のチャンスです。正しい書き方をマスターすれば、国語の評定アップはもちろん、総合的な内申点向上にもつながります。


核心情報:振り返り作文が内申点に直結する理由

まず押さえておきたいのは、なぜ振り返り作文が内申点に影響するのかという根本的な理由です。

文部科学省の学習指導要領では、国語の評価の観点として「思考・判断・表現」と「主体的に学習に取り組む態度」が明記されています。振り返り作文は、まさにこの2つの観点を直接評価できる材料になるのです。

先生の立場から考えてみましょう。定期テストでは測りにくい「自分の経験を言語化する力」「出来事を分析して学びにつなげる力」が、振り返り作文には如実に表れます。つまり、振り返り作文は国語力そのものを測るツールでもあるのです。

また、特別活動(学校行事)の評価においても、振り返り作文は重要な資料として活用されます。「この生徒は行事をただ楽しんだだけでなく、そこから何かを学んで次に活かそうとしている」と先生に感じさせることができれば、評価は自然と高くなります。

翔先生からひとこと:「実際に私が指導してきた生徒の中でも、振り返り作文の書き方を変えただけで、国語の評定が4から5になったケースは珍しくありません。作文を『課題』と思わず、『アピールの場』と捉え直してほしいんです。」


具体的な方法:内申点が上がる振り返り作文の書き方

① 基本構成「PREP法」を使う

振り返り作文で最も効果的な構成は、ビジネス文書でも使われる「PREP法」です。

  • P(Point):結論・主張 → 最初に「この行事で自分が得た一番の学び」を書く
  • R(Reason):理由 → なぜそう感じたのか、根拠を示す
  • E(Example):具体例 → 実際にあった出来事・エピソードを入れる
  • P(Point):結論の繰り返し・展望 → これからどう活かすかで締める

たとえば体育祭の振り返り作文なら:

(P)今年の体育祭で、私は「声を出してチームを引っ張ることの大切さ」を学んだ。
(R)リレーの練習では、最初はバトンパスがうまくいかず、チームの雰囲気が沈んでいた。そこに言葉かけが必要だと気づいた。
(E)私が「大丈夫、もう一回やってみよう」と声をかけたとき、チームメートの表情が変わり、最終的に本番では自己ベストのタイムが出た。
(P)この経験から、言葉の力が人を動かすことを実感した。今後の学校生活でも、積極的に声かけができる人間になりたい。

このような構成にするだけで、文章に論理性と説得力が生まれます。

② 「感情語」ではなく「思考語」を使う

内申点が上がらない振り返り作文に共通しているのが、「楽しかった」「嬉しかった」「大変だった」という感情語の多用です。感情を書くこと自体は悪くありませんが、それだけでは「思考・判断・表現」の評価は得られません。

感情語を思考語に変換する練習をしましょう。

感情語(NG) 思考語(OK)
楽しかった この活動を通じて、〇〇の重要性を再認識した
大変だった 困難に直面したとき、私は〇〇という判断をした
嬉しかった この結果から、〇〇という努力が正しかったと確認できた
頑張った 〇〇という課題を解決するために、△△という工夫をした

このように「何を感じた」から「何を考え、どう行動したか」に視点を移すだけで、作文の質は劇的に上がります。

③ 「課題→行動→結果→学び」の4ステップで書く

振り返り作文において最も評価される構造は「課題解決型の物語」です。具体的には以下の4ステップで書きます。

  1. 課題:行事の中でぶつかった困難・問題は何だったか
  2. 行動:その課題に対して自分はどう考え、何をしたか
  3. 結果:その行動の結果はどうだったか(成功でも失敗でもOK)
  4. 学び:その経験から何を学び、今後どう活かすか

文化祭の例で考えてみましょう。クラスで劇を発表する場合:

(課題)文化祭の劇練習では、セリフを覚えるのが遅い人とすでに覚えた人の間に温度差が生まれ、練習が停滞するという問題が生じた。
(行動)私はこの状況を改善するため、昼休みに個別練習の時間を設けることを提案し、自分が中心となって練習相手になった。
(結果)本番までには全員がセリフを完璧に覚え、観客から大きな拍手をもらうことができた。
(学び)この経験から、問題を他人事にせず当事者意識を持って行動することの大切さを学んだ。この姿勢は、受験勉強においても、諦めずに課題に向き合い続けることに活かしていきたい。

このように書くと、先生から見て「この生徒はリーダーシップがある」「問題解決能力が高い」という印象を与えることができます。

④ 具体的な数字・固有名詞を入れる

説得力のある作文には「具体性」が不可欠です。抽象的な表現を具体的な数字や固有名詞に変えるだけで、文章のリアリティが増します。

  • 「何度も練習した」→「本番の1週間前から毎日30分、放課後に練習した」
  • 「チームで協力した」→「クラス35人全員が役割を分担し、私は衣装係のリーダーを務めた」
  • 「うまくいった」→「最終的に来場者アンケートで満足度1位を獲得した」

数字と固有名詞は「事実に基づいて書いている」という信頼性を与えます。これは国語力の重要な要素のひとつです。

⑤ 「未来への展望」で締めくくる

振り返り作文の締めくくりは、単なる感想で終わらせず、必ず「これからどうするか」という前向きな展望で終えることが重要です。

先生が評価したいのは「過去の経験を未来に活かせる生徒かどうか」です。

例:「この文化祭での経験を通じて学んだ『相手の立場を考えたコミュニケーション』は、これからの学校生活だけでなく、将来社会に出たときにも必要なスキルだと思う。まず身近なところから、クラスメートへの声かけを意識的に増やしていきたい。」


藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介より:

私がこれまで多くの受験生を見てきて感じるのは、「国語が得意な子」と「国語が苦手な子」の差は、日常の経験を言語化する習慣があるかどうかにあるということです。振り返り作文はまさにその練習の場。行事が終わった直後に「一番印象に残った出来事を3つ書き出す」というメモ習慣をつけるだけで、作文を書くときに「何を書けばいいかわからない」という悩みはほぼ解消されます。スマホのメモ機能でも構いません。経験を記録することを習慣にしてください。

翔先生より:

生徒から「作文が苦手でどこから書けばいいかわからない」という相談をよく受けます。そんなときは「自分が一番困ったことは何?」という質問から始めてもらいます。「困ったこと」があれば、そこに課題があり、課題があれば行動があり、行動があれば学びがある。この流れが自然と作文の軸になります。また、振り返り作文は「いい子を演じる場」ではありません。失敗したこと、うまくいかなかったことを正直に書き、そこからの学びを丁寧に書く方が、読み手の心に響く作文になります。


よくある失敗と解決策

失敗①:時系列で書いてしまう

「〇日に準備をして、〇日に本番があって、〇日に片付けをしました」という時系列の羅列は、日記であって作文ではありません。解決策:最初に「一番伝えたい学び」を決め、その学びが生まれたエピソードだけを深掘りして書く。

失敗②:テーマが散漫になる

「協力することが大切だとわかった。また、練習の大切さも学んだ。さらに、友達のありがたさも感じた」のように、学びがバラバラに並んでいる作文は評価が低くなります。解決策:テーマはひとつに絞る。「協力」ひとつのテーマを深く掘り下げた方が、思考力の高さが伝わります。

失敗③:「みんなで」ばかりで自分の行動が見えない

「みんなで協力して、みんなで頑張りました」という表現では、自分自身の思考や行動が見えません。先生が評価したいのはあなた個人の力です。解決策:「私は〜した」「私は〜と考えた」という主語を明確にした文を意識的に増やす。

失敗④:原稿用紙のルールを守っていない

段落の書き始めの一マス空け、句読点の使い方、会話文の書き方など、基本的な原稿用紙のルールを守れていないと、内容以前の問題で評価を下げます。解決策:書き終わったら必ず見直し、形式面のチェックを忘れずに。


今日からできるアクション

振り返り作文の書き方を理解したら、すぐに実践してみましょう。以下のステップで進めてください。

  1. 【当日】行事が終わったその日のうちに、印象に残った出来事を3〜5つメモしておく
  2. 【翌日】メモの中から「最も自分が成長したと感じる出来事」をひとつ選ぶ
  3. 【作文前】「課題→行動→結果→学び」の4項目を箇条書きで整理する
  4. 【下書き】PREP法を使って段落構成を決め、下書きを書く
  5. 【見直し】感情語を思考語に変換できているか、主語「私」が明確かをチェックする
  6. 【清書】原稿用紙のルールに従って丁寧に清書する

また、日頃から国語力を高めるために以下の習慣も取り入れてみましょう。

  • 読書の習慣をつけ、語彙力を増やす
  • 日記をつけて「経験を言語化する」練習をする
  • 新聞の社説を読み、論理的な文章の構造を学ぶ
  • 書いた作文を国語の先生や塾の講師に添削してもらう

まとめ・日本国語塾トップについて

今回は、文化祭・体育祭の振り返り作文で内申点を上げるための書き方を、具体例を交えながら解説しました。

重要なポイントをまとめます:

  • 振り返り作文は「感想」ではなく「思考と学びの記録」として書く
  • PREP法・課題解決型の構成を使って論理的に書く
  • 感情語を思考語に変換し、「私」を主語にした文を意識する
  • 具体的な数字・固有名詞を入れて説得力を高める
  • 未来への展望で締めくくり、成長意欲をアピールする

振り返り作文の書き方をマスターすることは、単に内申点を上げるだけでなく、高校・大学入試の小論文・作文対策にも直結します。今のうちから「書く力」を磨いておくことが、受験成功への近道です。

日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
前橋校・横浜校・オンラインで全国対応しています。nihonkokugojuku.comからお気軽にお問い合わせください。
また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。

💬 数強塾グループ 公式LINEに登録しよう

情報I・数学・英語・国語に関する有益な情報発信や無料授業の告知をLINEで行っています。英検合格保証の英論会もこちら👇

プレゼント付き公式LINEを友だち追加

こちらの記事もどうぞ!

LINEで無料情報を受け取る