数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
「国語と英語、どっちを先に完成させればいいんですか?」——これは受験相談の場で、毎年本当に多くの受験生・保護者の方からいただく質問です。特に高校2年生の秋から高校3年生の春にかけて、この悩みは最高潮に達します。どちらも配点が高く、どちらも「なんとなく勉強しているのに点が上がらない」という経験をしやすい科目だからこそ、迷うのは当然です。
今回は、この疑問に対して「受験の種類」「現在の実力差」「志望校の配点」という3つの軸から、明確な優先順位の考え方をお伝えします。曖昧な精神論ではなく、具体的・実践的な判断基準を提示しますので、ぜひ最後まで読んでください。
はじめに|なぜこの質問が難しいのか
「国語と英語、どちらを先に仕上げるか」という問いが難しいのには、明確な理由があります。それは、どちらの科目も「基礎力」と「応用力」の両方を問われる、構造が似た科目だからです。
英語には単語・文法・読解・英作文があり、国語には漢字・語彙・文法・読解・記述があります。どちらも積み上げ型であり、どちらも「長文読解」という最終到達点に向かって進んでいく科目です。だからこそ、「どっちも大事」「どっちも似てる」と感じて、優先順位が決められなくなるのです。
しかし、優先順位を決めないまま両方を「なんとなく」やり続けることが、最も時間を無駄にするやり方です。今日のQ&A記事では、その迷いに終止符を打ちます。
核心情報|結論から言います
翔先生と私・藤原進之介の共通見解として、まず結論をお伝えします。
「原則として、英語を先に仕上げるべきです。ただし、国語の偏差値が英語より10以上低い場合、または志望校の国語配点が英語を大幅に上回る場合は、国語を優先してください。」
この結論には、3つの根拠があります。
根拠① 英語は「仕上がるまでの時間」が長い
英語は単語・熟語・文法・構文・長文読解・英作文と、習得すべき要素が非常に多く、かつそれぞれに相当な練習量が必要です。単語だけでも共通テストレベルで約3000語、難関私大・国公立二次試験では5000語以上が求められます。英語を「仕上げる」には、早くても半年、多くの生徒には1年以上のスパンが必要です。
一方、国語——特に現代文——は、適切な読解メソッドと記述訓練を積めば、3〜4ヶ月で大きく得点を伸ばせる科目です。もちろん古文・漢文は文法や単語の暗記が必要ですが、英語の語彙量と比較すれば圧倒的に少ない量で対応できます。
つまり、仕上げるのに時間がかかる英語を先に着手・完成させ、国語は後半で集中的に伸ばすのが、時間効率の観点から最も合理的なのです。
根拠② 英語は「配点の比重」が高い入試が多い
共通テストでは英語・リーディングが100点、リスニングが100点、合計200点です。国語は200点ですので同等に見えますが、私立大学・国公立大学の二次試験では、英語の配点が国語を大きく上回るケースが多くあります。
例えば、早稲田大学・慶應義塾大学・東京大学・一橋大学など、難関校の多くは英語の配点が全体の30〜40%を占めます。英語で安定して得点できることが、合格の「最低条件」になっている大学が非常に多いのです。
根拠③ 国語力は英語にも波及する
ここが多くの受験生が見落としているポイントです。実は、国語の読解力・論理的思考力・要約力が高まると、英語の長文読解にも好影響を与えます。英語の長文読解で「なんとなく訳せているのに問題が解けない」という状態は、実は日本語の論理的読解力が不足していることに原因がある場合が多いのです。
だからこそ、英語を先に「形にしながら」、国語の基礎力も同時進行で養い、後半に国語を一気に完成させるという流れが、最も効果的な戦略になります。
具体的な方法|タイプ別・優先順位の決め方
「原則は英語優先」とわかりました。では、自分の状況に応じてどう判断すればよいか、タイプ別に解説します。
タイプA|英語も国語も標準的(偏差値50〜55程度)
このタイプは、英語を最優先にしながら、国語の基礎を並行して固めるスタイルが最適です。
- 英語:週5〜6日、単語・文法・読解を中心に
- 国語:週2〜3日、漢字・語彙・現代文の読み方の型を習得
高2の1月〜高3の6月で英語を「共通テスト8割レベル」に仕上げ、高3の7月以降に国語を集中強化するイメージです。
タイプB|英語が得意・国語が苦手(英語偏差値60以上・国語偏差値50以下)
このタイプは、今すぐ国語の勉強量を増やすべきです。英語は「維持」に切り替えて、国語に重点を移します。
よくあるのが、英語が好きだから英語ばかり勉強して、国語を後回しにし続けるパターンです。英語偏差値が65を超えてきたら、それ以上伸ばすのに必要な時間対効果は下がります。その時間を国語に回すだけで、総合点が大幅にアップします。
- 英語:週3日(現状維持・長文演習中心)
- 国語:週4〜5日(現代文の論理読解+古文文法+漢文句法)
タイプC|国語が得意・英語が苦手(国語偏差値60以上・英語偏差値50以下)
このタイプは、英語を最優先で仕上げることが急務です。英語の偏差値が50を割っている場合、どんなに国語が得意でも合格は非常に困難です。
国語は「得意科目の維持」だけで十分です。模試の復習や週1〜2回の読解練習で得点をキープしながら、残りのエネルギーを英語に注ぎ込んでください。
- 英語:週6日(単語・文法から徹底的にやり直し)
- 国語:週1〜2日(模試復習・過去問演習)
タイプD|志望校が国語重視(国語配点が英語の1.5倍以上)
例えば、一部の国公立大学や文学部・教育学部などでは、国語の配点が英語より大幅に高い場合があります。このケースでは、英語の最低ラインを確保しつつ、国語を早期から重点的に強化します。
具体的には、まず志望校の過去問を確認して、どの分野(現代文・古文・漢文・小論文)が重視されるかを把握してください。その上で、配点の高い分野から逆算して計画を立てます。
藤原&翔先生の実践アドバイス
藤原進之介より
私が受験生・保護者の方に必ずお伝えしているのは、「科目の優先順位は、感情ではなく数字で決めなさい」ということです。好きな科目を先にやるのは気持ちはわかりますが、受験は総合点で合否が決まります。
まず自分の模試の偏差値を科目別に書き出してください。次に志望校の配点比率を調べてください。この2つの数字を見れば、どちらを優先すべきかは自然と見えてきます。感情を排除して、データで判断する習慣を今から身につけてください。これは受験だけでなく、社会に出てからも一生使えるスキルです。
翔先生より
生徒さんとよく話していて気づくのですが、「国語は才能だから伸びない」と諦めている受験生が非常に多いんです。でも、それは完全な誤解です。
現代文の読解には「型」があります。論説文なら「筆者の主張→根拠→具体例→まとめ」という構造を意識して読むだけで、正答率が劇的に変わります。古文・漢文も、基本単語と文法を覚えれば、あとは読む量に比例して力がつきます。
英語を優先して仕上げながらも、国語の「読み方の型」だけは早い段階で身につけておくことをおすすめします。型を知っているだけで、後半の国語強化期に加速度的に伸びるからです。日本国語塾トップでは、この「型の習得」を最も重視した指導を行っています。
よくある失敗と解決策
失敗①|「どちらも大事」と言い訳して、どちらも中途半端になる
解決策:週ごとの勉強時間を科目別に記録し、比率を可視化する。英語と国語の比率が常に「5:5」になっている場合、優先順位が機能していないサインです。
失敗②|英語を「なんとなく」仕上げたつもりで国語に移行し、英語が崩れる
解決策:英語の「仕上がり基準」を数値で設定する。例えば「共通テスト模試で安定して160点以上」「志望校過去問で7割以上」など、具体的なゴールを設けてから国語強化に移行すること。
失敗③|国語の古文・漢文を後回しにしすぎて、直前に詰め込む
現代文はある程度短期間で伸ばせますが、古文・漢文の文法・単語は反復と定着に時間がかかります。直前に詰め込んでも定着率が低く、試験本番で思うように力を発揮できません。
解決策:古文単語・文法、漢文句法は高2のうちから少しずつ始める。1日15〜20分でも構いません。「英語優先」でも、古文・漢文の基礎インプットだけは並行して進めるべきです。
失敗④|小論文が必要な大学なのに、対策を完全後回しにする
医学部・看護学部・総合型選抜(AO入試)・一部の国公立大学では、小論文が課されます。小論文は国語力・論述力・知識を総動員する科目であり、一朝一夕では仕上がりません。
解決策:志望校に小論文がある場合は、英語・国語の優先順位とは別に、早期から小論文対策の時間を確保する。日本国語塾トップでも小論文指導を行っていますので、ぜひご相談ください。
今日からできるアクション
難しく考えすぎず、今日中に以下の3ステップを実行してください。
ステップ1|直近の模試の成績表を引っ張り出す
英語と国語、それぞれの偏差値・得点・偏差値の推移を確認します。どちらが高く、どちらが低いか。差はどれくらいか。これが全ての判断の出発点です。
ステップ2|志望校の入試配点を調べてメモする
大学の公式サイトや、各種受験情報サイトで英語・国語それぞれの配点を確認し、全体に占める比率を計算します。英語と国語の配点比率が判明したら、それを自分の偏差値と照らし合わせます。
ステップ3|来週からの勉強時間の比率を設定する
上記の分析をもとに、英語と国語の週間勉強時間の比率を決めます。例えば「英語:国語=6:4」「英語:国語=7:3」など、具体的な数字で設定してください。設定したら、手帳やスマホのカレンダーに記録し、毎週見直す習慣をつけましょう。
もし「自分でやってみたけれど、どうしても判断できない」という場合は、日本国語塾トップの無料相談を活用してください。模試の成績と志望校を教えていただければ、最適な優先順位と学習計画をご提案します。
まとめ・日本国語塾トップについて
今回のQ&Aをまとめます。
- 原則:英語を先に仕上げる(仕上げるまでの時間が長いため)
- 例外①:国語の偏差値が英語より10以上低い場合は国語を優先
- 例外②:志望校の国語配点が英語を大きく上回る場合は国語を優先
- 古文・漢文の基礎インプットは、英語優先期でも並行して進める
- 優先順位は「好み」ではなく「数字(偏差値・配点)」で決める
- 国語の「読み方の型」は早期に習得しておくと後半で加速できる
国語と英語の優先順位は、あなたの現在地と目的地によって変わります。大切なのは、感情や惰性で勉強するのではなく、データと戦略に基づいて毎週の勉強を設計することです。ぜひ今日のアクションプランを実践してみてください。
日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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