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Q&A|小論文を書くとき何を書けばいいかわからず止まってしまいます

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はじめに|その悩み、よく聞きます

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

「小論文を書こうとすると、頭が真っ白になってペンが止まってしまう」「何を書けばいいかわからなくて、時間だけが過ぎていく」——これは、日本国語塾TOPに相談に来る受験生から、毎年必ずと言っていいほど聞く悩みです。

特に初めて小論文に取り組む高校生や、推薦入試・AO入試を控えた受験生にとって、この「止まってしまう」という現象は本当に深刻です。模試や授業では現代文の読解はできるのに、いざ自分で書くとなると手が動かない。そのギャップに苦しんでいる方がとても多いのです。

保護者の方も、「うちの子、小論文の練習をしようとするたびに固まってしまって……」と心配されているケースをよく見かけます。

安心してください。この悩みには、明確な原因と、今日から使える具体的な解決策があります。この記事では、私・藤原と翔先生が現場で実際に使っている指導法を惜しみなく公開します。最後まで読んで、ぜひ実践してみてください。


藤原からの結論|ズバリ答えます

結論から言います。

「何を書けばいいかわからない」の本当の原因は、「知識不足」でも「語彙力不足」でもありません。”小論文を書く前の思考の型”を持っていないことが原因です。

多くの受験生は、「小論文=いきなり文章を書くもの」だと勘違いしています。でも実際は違う。小論文は「書く前の7割」で決まります。頭の中で論の骨格を組み立ててから書き始める——この順序を知らないから、白紙の前で止まってしまうのです。

逆に言えば、「書く前の思考の型」さえ身につければ、小論文は必ず書けるようになります。難しい知識も、特別な才能も必要ありません。今日から変わることができます。


詳しく解説|なぜ止まるのか・どうすれば動けるのか

① 「何を書けばいいかわからない」の正体:3つの原因

小論文を書くとき止まってしまう原因は、大きく分けて3つあります。自分がどのタイプかを確認してみましょう。

タイプ 症状 根本原因
Aタイプ テーマを見ても何も思い浮かばない 問いの分解ができていない
Bタイプ 考えはあるけど文章にできない 論の構造(型)を知らない
Cタイプ 書き始めても途中で詰まる 根拠・具体例の引き出しが少ない

多くの受験生はこの3つが複合的に絡み合っています。特に多いのが「Aタイプ+Bタイプの複合型」です。テーマを見て「何のことを言えばいいんだろう」と固まってしまい、仮に思いついても「どういう順番で書けばいいか」がわからない——このパターンです。

② 「問いを分解する」ことが最初のカギ

小論文のテーマは、一見漠然としているものが多いです。たとえば、

  • 「少子化について、あなたの考えを述べなさい」
  • 「AI社会における人間の役割について論じなさい」
  • 「ボランティア活動の意義について600字以内で述べなさい」

これらをそのまま「よし、少子化について書くぞ!」と突撃してもペンは止まります。なぜなら、テーマが広すぎて「何の角度から切り込めばいいか」が定まっていないからです。

ここで使うのが「問いの分解」というテクニックです。大きなテーマを、自分が答えられる小さな問いに分割するのです。

たとえば「少子化」というテーマであれば——

  • 少子化とは何か?(定義の確認)
  • なぜ少子化が問題になっているのか?(現状・背景)
  • 少子化の原因は何か?(原因分析)
  • どんな解決策が考えられるか?(対策の提案)
  • 自分はどう考えるか?(自分の立場・意見)

このように分解すると、急に「書けそう」という感覚が出てくるはずです。小論文で止まってしまう受験生の多くは、この分解をせずにいきなり書こうとしています。

③ 小論文の「黄金の型」を覚えよう

問いを分解したら、次は構成です。小論文には、どんなテーマにも使える基本構成があります。私が受験生に最初に教える「黄金の型」はこれです。

段落 役割 目安の分量
第1段落 問題提起+自分の立場(主張)を明示する 全体の20〜25%
第2段落 主張の理由・根拠を述べる 全体の40〜50%
第3段落 反論への対応(譲歩と再反論) 全体の15〜20%
第4段落 まとめ・結論の再確認 全体の10〜15%

この型を使って「少子化」テーマで例文の骨格を作ると、こうなります。

【第1段落】近年、日本の少子化は深刻な社会問題となっている。私はこの問題の根本的な解決策として、働き方改革と保育環境の整備を最優先すべきだと考える。

【第2段落】その理由は二点ある。第一に……(経済的な負担の軽減について具体的データや事例を入れる)。第二に……(育児と仕事の両立困難という現状について述べる)。

【第3段落】もちろん、少子化対策として移民政策を推進すべきという意見もある。しかし、文化的摩擦や社会統合のコストを考えると、まず国内の環境整備を優先すべきである。

【第4段落】以上のことから、少子化問題の解決には……(主張を簡潔にまとめる)。

いかがでしょうか。「型」に沿って骨格を作ると、あとは各段落に肉付けをするだけです。白紙の恐怖がずいぶん和らぐはずです。

④ 「具体例の引き出し」を事前に作っておく

Cタイプの「書き始めても途中で詰まる」悩みは、具体例・根拠が出てこないことが原因です。これは付け焼き刃では解決できませんが、準備段階でできることがあります。

入試の小論文テーマは、ある程度パターン化されています。以下のテーマは毎年どこかの大学で出題されているといっても過言ではありません。

  • 少子高齢化・人口減少問題
  • AI・テクノロジーと社会
  • 環境問題・SDGs
  • グローバル化・多文化共生
  • メディアリテラシー・SNSの功罪
  • 教育・学力格差
  • 医療・福祉
  • 働き方改革・ジェンダー平等

これらのテーマについて、新聞やニュースを参考に「現状・問題点・解決策」を各テーマ1ページにまとめた「小論文ネタ帳」を作っておくだけで、本番で詰まる確率が大幅に下がります。


翔先生の実践アドバイス|現場からの声

ここからは、日本国語塾TOPで実際に小論文指導をしている翔先生からのアドバイスをお届けします。

翔先生より:

生徒さんから「小論文を書くとき止まってしまう」と相談を受けたとき、私が最初にやることは「とにかく5分間、思ったことをなんでも書かせる」ことです。これを「ブレインダンプ」と呼んでいます。

頭の中にあることを、文章の体裁など気にせずとにかく書き出す。「少子化って、子どもが少ないってことだよな。お金がかかるから?保育園が足りない?でも昔も貧しかったのに子どもは多かった……」という感じでいいんです。

このブレインダンプをすると、自分が「何を考えていて」「何を知らないのか」が見えてきます。すると、「知らないからこそ書けない」のか、「知っているけど整理できていない」のかが区別できる。この区別が次のステップを決めるカギになります。

また、私がよく使う別の手法が「反論から考える」です。「この主張の反対側はどんな意見か」を先に考えると、なぜか自分の意見がクリアになってくる。試してみてください。

翔先生の「ブレインダンプ」は、私も全力でおすすめしています。白紙恐怖症の受験生が、この手法で劇的にペンが動くようになるのを何度も目撃してきました。最初から「きれいな文章を書こう」と思わなくていい。まず脳の中身を紙に出すこと——これが最初の突破口です。


ケース別|タイプ別の対処法

ケース① テーマを見ても何も思い浮かばない人へ

対処法:「5W1H分解法」を使う

テーマに対して、Who(誰が)・What(何を)・When(いつ)・Where(どこで)・Why(なぜ)・How(どうやって)を当てはめて考えてみましょう。全部埋まらなくても構いません。埋まった部分が、あなたの書ける内容のヒントになります。

また、「自分の身近な経験」と結びつける訓練も有効です。「少子化」というテーマなら「自分のきょうだいは何人?」「親から聞いた話は?」という個人の経験から入ると、書きやすくなります。

ケース② 考えはあるが文章にできない人へ

対処法:「接続詞テンプレート」を活用する

考えを文章にできない人は、思考と文章の橋渡しとなる「接続詞の型」を使うと一気に書けるようになります。

  • 主張を述べるとき:「私は〜と考える。」「〜すべきだと主張する。」
  • 理由を述べるとき:「なぜなら〜だからである。」「その理由は二点ある。」
  • 具体例を出すとき:「たとえば〜」「実際に〜という事例がある。」
  • 反論に対応するとき:「確かに〜という意見もある。しかし〜」
  • まとめるとき:「以上のことから〜」「したがって〜」

この接続詞を「穴埋め」感覚で使うだけで、文章がつながっていきます。最初は「型通り過ぎる」と感じるかもしれませんが、それで大丈夫です。採点者は「論理的に書けているか」を見ているので、型に沿った文章は高評価を受けやすいのです。

ケース③ 書き始めても途中で詰まる人へ

対処法:「具体例ストック」と「換言法」

途中で詰まる最大の原因は「書くことがなくなった」ではなく、「同じことを違う言い方で書けない」ことです。同じ主張でも、

  • 抽象的な説明
  • 具体的なデータや事例
  • 自分の体験
  • 専門家や有識者の言葉(引用)

という4つの角度から肉付けする練習をすると、1つの主張を長く、かつ説得力を持って書けるようになります。また、前述した「小論文ネタ帳」を作り、テーマ別に具体例をストックしておくことも効果的です。


今日からできる3ステップ

理論はわかった、でも実際どうすればいいの?という方のために、今日から始められる3ステップをまとめます。

ステップ1:過去のテーマで「ブレインダンプ」を1回やる(所要時間:10分)

志望校の過去問や、以下のサンプルテーマを1つ選んで、5分間タイマーをかけて頭の中にあることを全部書き出してください。文章の体裁は一切気にしなくていいです。

  • 「SNSと現代社会」
  • 「読書の意義について」
  • 「多様性とは何か」

書き終えたら、自分が書いたものを見返して「問いの分解」のリストを作ります。これだけで、小論文を書く感覚がグッとつかめてきます。

ステップ2:「黄金の型」で骨格メモを作る(所要時間:15分)

ブレインダンプで出てきた内容を、前述の「黄金の型(4段落構成)」に当てはめて骨格メモを作ります。各段落に1〜2文のメモを書くだけで構いません。この段階では文章を完成させる必要はありません。

ステップ3:骨格を元に実際に書いてみる(所要時間:30〜40分)

骨格メモができたら、いよいよ本文を書きます。ここでは「接続詞テンプレート」を使いながら、各段落を肉付けしていきます。書き終えたら、以下のチェックリストで確認しましょう。

  • ☐ 自分の主張・立場が第1段落で明確になっているか
  • ☐ 主張の理由・根拠が2つ以上あるか
  • ☐ 具体例や事実が含まれているか
  • ☐ 反論への対応(譲歩・再反論)があるか
  • ☐ 結論が最初の主張と一致しているか
  • ☐ 原稿用紙の8割以上埋まっているか
  • ☐ 誤字・脱字・文体のゆれ(です・ます/だ・である)がないか

このチェックリストは印刷して手元に置き、毎回の練習で使ってください。

この3ステップを週に2〜3回繰り返すと、1ヶ月後には「何を書けばいいかわからない」という悩みが消えているはずです。私の塾でこのメソッドを実践した生徒は、最初は20分かけても一行しか書けなかったのが、1ヶ月後には制限時間内に600字を書き切れるようになっています。


まとめ・日本国語塾トップについて

今回の記事を振り返りましょう。

  • 小論文を書くとき止まってしまうのは、「書く前の思考の型」がないことが原因
  • 解決策の第一歩は「問いの分解」——テーマを小さな問いに分割すること
  • 「黄金の型(4段落構成)」と「接続詞テンプレート」を使えば構成力が身につく
  • 「ブレインダンプ」で白紙恐怖症を克服し、「具体例ストック」で途中詰まりを防ぐ
  • 今日から3ステップで練習を始めると、1ヶ月で確実に変わる

小論文は特別な才能が必要な科目ではありません。正しい手順と型を知り、繰り返し練習することで誰でも書けるようになります。「何を書けばいいかわからない」という悩みは、今日を境に過去のものにしましょう。

日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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