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Q&A|現代文は満点近く取れるのに古文・漢文が壊滅的です。対処法は?

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はじめに|現代文は得意なのに古文・漢文が取れない…そのジレンマに答えます

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

「現代文は模試でほぼ満点なのに、古文・漢文になった途端に10点台…」「国語全体で見ると平均点以下になってしまう」——そんな悩みを抱える受験生は、実はとても多いです。

一見すると不思議に思えるこの現象ですが、実は構造的な理由があります。現代文の読解力が高いということは、「論理的思考力」や「文脈把握力」は十分に育っている証拠です。つまり、古文・漢文が壊滅的な状態にあるのは、能力の問題ではなく、学習アプローチの問題なのです。

この記事では、古文・漢文が苦手な現代文得意勢に向けて、今日から使える具体的な対処法を藤原&翔先生が徹底解説します。最後まで読めば、「何をどの順番でやればいいか」が完全にクリアになります!


核心情報|古文・漢文が壊滅する本当の理由

現代文と古文・漢文は「別の言語」だと理解せよ

まず最初に、最も重要な事実をお伝えします。

古文・漢文は、現代語読解の延長線上にありません。

現代文が得意な生徒ほど、無意識に「日本語として読もう」としてしまいます。しかし古文は、現代日本語とは単語・文法・語感がまったく異なる「古代日本語」であり、漢文にいたっては「古代中国語」です。

英語が苦手な人に「英語も日本語と同じ言語だから感覚で読めるよ」と言っても通じないように、古文・漢文を「なんとなく読もう」とするアプローチは根本的に間違っています。

この誤解が、現代文得意×古文漢文壊滅という状況を生み出す最大の原因です。

古文・漢文が「壊滅的」になる3大パターン

  • ①単語を覚えていない(語彙ゼロ問題):「あはれ」「をかし」「いとほし」などの頻出単語の意味を知らないまま読もうとしている
  • ②文法が抜けている(助動詞・助詞の意味を無視):「なり」「べし」「けり」など、文の意味を左右する助動詞を読み飛ばしている
  • ③返り点・句法を丸暗記していない(漢文の基礎ゼロ問題):レ点・一二点の使い方や「不〜」「使〜」などの基本句法を習得していない

裏を返せば、この3つさえ潰せば古文・漢文は急激に点数が伸びます。現代文の力がある人は読解センスが高いので、基礎知識さえ入れれば一気にスコアが伸びやすいのです。


具体的な方法・解説|古文・漢文を短期間で立て直す勉強法

①古文単語は「300語」に絞って完全習得する

古文単語の参考書を見ると500語・600語と書いてあるものもありますが、受験で頻出の単語は実質200〜300語に絞られています。まずここを完璧にすることが最優先です。

おすすめの学習法:

  • 「読んでみて・ゴロで覚える古文単語315」などのゴロ系参考書を活用する
  • 1日20〜30語ずつ、10日〜15日でひと回り完成させる
  • 「現代語との意味の違い」に注目して覚える(例:「ありがたし」→現代語は「感謝」だが古語は「めったにない・珍しい」)

実例:翔先生の指導経験より

「以前、現代文偏差値72の生徒が古文で3割しか取れないという状況で来塾しました。古文単語を2週間で300語詰め込んで演習に入ったところ、1ヶ月後には古文の得点率が7割を超えました。読解センスが高い分、単語さえ入れれば文意がつかめるようになるんです。」(翔先生)

②古文文法は「助動詞16個」の意味・活用を最優先で覚える

古文文法と聞くと「活用表を全部覚えなきゃ…」と思って挫折する生徒が多いですが、実は助動詞の意味と接続を理解するだけで読解の精度が劇的に変わります。

絶対に覚えるべき助動詞(優先順位順):

  • 「ず」(打消)
  • 「き」「けり」(過去・詠嘆)
  • 「む」「むず」(意志・推量)
  • 「べし」(推量・意志・命令・可能・当然・義務)
  • 「なり」(断定・伝聞)
  • 「たり」(完了・存続)
  • 「る」「らる」(受身・自発・可能・尊敬)

特に「べし」と「なり」は入試で頻繁に問われます。意味が複数あるため、文脈から判断する練習も合わせて行いましょう。

また、敬語(尊敬・謙譲・丁寧)の区別も必須です。古文では主語が省略されるケースが多く、敬語の種類を読み解くことで「誰が誰に何をしているか」が判断できます。主語把握は古文読解の肝であり、現代文得意の生徒がつまずく代表的なポイントでもあります。

③漢文は「返り点・句法30個」を先に完成させる

漢文は、古文以上に「知識ゲー」の側面が強い科目です。知識さえ入れれば得点できる、むしろ受験国語の中で最も「コスパが高い」分野ともいえます。

漢文学習の正しい順番:

  1. 返り点(レ点・一二三点・上中下点)の読み方をマスター
  2. 再読文字(未・将・当・応・宜・須・猶・由・盍)を暗記
  3. 否定・疑問・反語・使役・受身・比較・限定・累加・仮定・抑揚の句法を習得
  4. 基本的な漢字の読み・意味(白文読解対策)を補強

句法は約30個が頻出ですが、特に「不〜」「無〜」(否定)、「何〜乎」(疑問)、「豈〜哉」(反語)、「使〜」(使役)、「於〜」(比較)は頻出中の頻出です。これだけで共通テスト漢文の6〜7割の問いに対応できます。

④音読・素読で「文体のリズム」を身体に染み込ませる

古文・漢文の読解において、意外と効果的なのが音読(素読)です。黙読で単語や文法を確認するだけでなく、実際に声に出して読むことで文体のリズムが体感的にわかるようになります。

具体的には、教科書や問題集の例文を毎日5〜10分音読する習慣をつけましょう。最初は意味がわからなくても構いません。読み慣れることで「ここに助動詞がくる」「この構文は〇〇のパターン」という感覚が養われます。

漢文は特に音読の効果が大きく、「白文(返り点なし)」を音読できるレベルになると、読解スピードが格段に上がります。

⑤演習は「解いて・全訳して・照合する」の3ステップで

基礎知識が入ったら、次は演習です。ただし、多くの受験生がやりがちな「問題を解いて答え合わせで終わり」というやり方では伸びません。

正しい演習の3ステップ:

  1. 解く:時間を計って問題を解く(辞書・参考書は見ない)
  2. 全訳する:自分の力で文章を全文現代語訳してみる
  3. 照合する:模範訳と自分の訳を1文ずつ比較し、ズレた箇所の単語・文法を辞書で確認する

この3ステップを踏むことで、「なぜ間違えたか」が語彙・文法・読み方のどの段階なのかが明確になります。現代文が得意な生徒は、この「なぜ間違えたかを分析する力」がすでに高いので、このプロセスが特に効果的です。


藤原&翔先生の実践アドバイス|塾現場からの声

藤原進之介より

「私が見てきた現代文得意×古文漢文苦手の生徒に共通しているのは、『自分の読解力で何とかなるはず』という無意識の過信です。現代文の力は本当に素晴らしいのですが、その力を古文・漢文で活かすには、まず知識のインフラを整備する必要があります。英語でいえば、どんなに地頭が良くてもアルファベットと基本単語を知らなければ英文は読めませんよね。古文単語・文法、漢文句法はそのアルファベットと基本単語に相当します。

ここを1〜2ヶ月で集中的に固めれば、現代文で培った読解力が一気に爆発します。実際、古文漢文に『勉強法の本質』を持ち込んだ途端に点数が急伸する生徒を何人も見てきました。今が正念場です。」

翔先生より

「授業でよく言うのですが、古文は『現代語との差分ゲーム』です。現代語感覚から『どこがズレているか』を意識するだけで理解がグッと深まります。例えば『めでたし』は現代語だと『おめでとう』のイメージですが、古語では『すばらしい・美しい』という意味です。こういった現代語との意味のズレを意識的にメモしていくだけで、語彙力は面白いほど定着します。

漢文については、句法を覚えた後に過去問の漢文をひたすら音読することをおすすめしています。共通テストレベルであれば、句法30個+音読習慣で8割は十分射程に入ります。苦手意識をなくすことが最初の一歩なので、ぜひ『知識を入れれば解ける科目だ』という認識に切り替えてください!」


よくある疑問・失敗パターンと解決策

Q1. 単語を覚えたのに文章が読めないのはなぜ?

A. 文法(特に助動詞)が抜けているケースが多いです。単語の意味がわかっても、「ず」「べし」「む」などの助動詞の意味を無視すると文の意図が正反対になることがあります。単語と文法はセットで学習してください。

Q2. 参考書を何冊もやっているのに点数が上がらない

A. 典型的な「参考書コレクター」状態です。古文単語帳は1冊、文法書は1冊に絞り、完全に習得してから次へ進んでください。広く浅くやるより、1冊を完璧にが鉄則です。

Q3. 時間がなくて古文・漢文の勉強が後回しになる

A. これは現代文得意勢に非常に多いパターンです。現代文に時間をかけすぎて古文漢文が疎かになってしまいます。スケジュールに古文・漢文の学習時間を先に確保する(ブロックタイム方式)ことを強くおすすめします。1日30分でも毎日積み重ねれば3ヶ月で大きな差が出ます。

Q4. 古文の主語がわからなくて内容が追えない

A. 古文の主語把握は最重要スキルです。①文脈から誰の行動かを判断する、②敬語の種類(尊敬語=主語が高貴な人、謙譲語=主語が低い立場の人)から推定する、③「〜て、〜て」の連続は主語が変わりやすいことを意識する——この3点を実践してみてください。


今日からできるアクション

記事を読んだその日から始められる行動をリストアップしました。

  • 今日中に:古文単語帳1冊(300語程度)を購入または決定する
  • 今日中に:漢文句法の参考書(「漢文ヤマのヤマ」等)を準備する
  • 明日から:古文単語を1日20語ずつ音読しながら覚え始める
  • 今週中に:助動詞「ず・き・けり・む・べし・なり」の意味と接続を一気に確認する
  • 今週中に:漢文の返り点・再読文字をノート1枚にまとめて毎日見る
  • 毎日の習慣:古文・漢文の例文を5分間音読する(電車の中でも可)
  • 週1回:古文または漢文の入試問題を1題解き、全訳照合を行う

これらを「今日から始めるかどうか」が、3ヶ月後の得点を決めます。現代文で培った読解力というエンジンはすでにあなたの中にあります。あとは古文・漢文という燃料を入れるだけです。


まとめ|現代文の力を古文・漢文でも活かそう

今回の記事のポイントを整理します。

  • 古文・漢文が壊滅的な理由は「能力不足」ではなく「知識インフラの未整備」
  • 古文単語300語・助動詞16個・漢文句法30個が最優先の学習対象
  • 音読・素読で文体のリズムを身体に染み込ませることが効果的
  • 演習は「解く→全訳→照合」の3ステップで深い理解を得る
  • 現代文の読解力がある人ほど、基礎知識が入ると一気に伸びる

古文・漢文は、正しい方法で学べば短期間で大きく伸びる科目です。現代文が得意なあなたには、すでに読解力という最強の土台があります。あとはやるだけです。


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