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Q&A|国語が得意なのに模試で点が取れません。何が違うのですか?

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

「国語は好きだし、本もよく読む。でも模試になると点が取れない……」

こういう相談、実は塾の現場でとても多いんです。先日も中学3年生の女の子が相談に来てくれました。読書量は学年トップクラス、作文コンクールでも入賞経験あり。それなのに、模試の国語の偏差値は50前後で伸び悩んでいるというのです。

翔先生もこうおっしゃっていました。「”国語が得意”という感覚と、”模試で点が取れる”という能力は、実はまったく別のスキルセットなんですよね」と。これがこの問題の核心です。

本記事では、「国語が得意なのに模試で点が取れない」という矛盾の正体を徹底解説します。原因の分析から今日すぐできる対策まで、塾現場のリアルなエピソードとともにお届けします。ぜひ最後まで読んで、明日の勉強に活かしてください。


核心情報・基礎知識|「国語力」と「模試の国語」は別物

「国語が得意」には2種類ある

まず大前提として、「国語が得意」という状態には大きく2種類あります。

  • ①感性的・直感的な国語力:読書量が多い、文章を感覚的に理解できる、情緒的な読み方が得意
  • ②論理的・技術的な国語力:出題意図を把握し、根拠を特定して答えを導き出せる

模試や入試で点を取るために必要なのは、圧倒的に②の論理的・技術的な国語力です。

①だけ持っている生徒は「なんとなく読めるけど、なぜその答えなのか説明できない」という状態になりがちです。一方、②を鍛えた生徒は、難しい文章でも「この問いはここが根拠だから、この選択肢が正解」と論理的に解答できます。

模試の国語で点が取れない最大の理由は、①の力を磨いているのに②の訓練をしていないから、これに尽きます。

模試の国語が問うているのは「テキスト処理能力」

模試や入試の国語問題、特に現代文は「文章を楽しむ」ための試験ではありません。

出題者が問うているのは、「この文章の中から、指定された情報を正確に取り出し、設問の条件に合わせて答えられるか」というテキスト処理能力です。

これはある意味、情報処理の試験に近い。読書が好きな人が「この小説、感動した!作者の気持ちよくわかる!」と思っていても、それは試験には直結しません。試験では「筆者はなぜこの表現を使ったのか、本文の言葉を使って40字以内で答えなさい」という問いに答えなければならないのです。

翔先生の言葉を借りると、「受験国語は、文章を”味わう”のではなく”解剖する”作業」です。この意識の切り替えが最初の一歩です。


具体的な方法・解説|なぜ点が取れないのか、5つの原因と対策

原因①|「感覚読み」から抜け出せていない

読書好きの生徒に最も多いのが、この「感覚読み」の問題です。

感覚読みとは、文章を「なんとなく」理解しながら読み進めるスタイルのこと。読書では有効ですが、試験では致命的なミスにつながります。

具体例:
「筆者がこの段落で最も伝えたいことは何か」という問いに対し、感覚読みの生徒は「なんとなくこのあたりのことを言ってる気がする」と選択肢を選びます。しかし正解は「第3段落の最後の一文に、筆者の主張が明確にまとめられている」というように、本文に根拠があります。

対策:「根拠の明示」を習慣化する

問題を解いたあと、必ず「なぜその答えにしたか、本文の何行目を根拠にしたか」を声に出すか書き出す練習をしてください。これを繰り返すだけで、感覚読みから論理読みへの移行が加速します。

原因②|設問の「条件」を読み飛ばしている

国語の問題文には、細かい条件が付いていることが多いです。

  • 「本文中の言葉を使って」
  • 「筆者の考えを踏まえた上で」
  • 「30字以上40字以内で」
  • 「二つの理由を挙げて」

塾の現場で答案を見ると、国語が得意と自負している生徒ほど、こういった条件を無視して「自分の言葉」で答えてしまうことが多いです。「内容は合っているのに×」という悲しいミスが頻発します。

対策:設問を2回読み、条件に線を引く

問題を解き始める前に、設問文を2回読み、条件になっている部分(字数・指定語句・根拠の範囲など)に必ず線を引く習慣をつけましょう。これだけで得点が5〜10点変わることもあります。

原因③|選択肢の「ひっかけ」パターンを知らない

模試の選択肢問題には、明確なひっかけパターンがあります。国語が得意な生徒は「なんとなく合ってそう」という直感で選ぶため、巧妙なひっかけに引っかかりやすいのです。

代表的なひっかけパターン:

  • 「言い過ぎ」型:本文には書いていない断定表現が含まれている(「必ず」「すべて」「完全に」など)
  • 「一部正解」型:選択肢の前半は正しいが、後半に誤りが混入している
  • 「本文外情報」型:一般常識や自分の知識と一致しているが、本文には書かれていない
  • 「因果逆転」型:原因と結果が逆になっている

翔先生がよく授業で言うのは「正解を探すのではなく、間違いを消せ」という言葉です。各選択肢を本文と照合しながら消去法で絞り込む訓練が、模試の得点を安定させます。

原因④|漢字・語彙の失点を甘く見ている

「国語が得意」という生徒が盲点にしやすいのが、漢字・語彙問題の失点です。

模試の国語の配点を見ると、漢字・語句の問題だけで全体の15〜20%を占めることが珍しくありません。ここをきちんと取れているかどうかで、偏差値は大きく変わります。

読書が好きな生徒は「なんとなく意味は知っている」語彙が多い一方、正確な読み書き・意味の細かいニュアンス・慣用句の用法まで完璧に習得しているかというと、意外と穴があることが多いです。

対策:漢字・語彙は「書いて覚える」を継続する

読書で「見たことある」レベルの語彙を、「書ける・説明できる」レベルに引き上げる作業が必要です。1日10個でいいので、漢字・慣用句・四字熟語を書いて覚える習慣をつけましょう。

原因⑤|時間配分の戦略がない

模試では時間制限があります。国語が好きで文章にのめり込んでしまう生徒ほど、大問1に時間をかけすぎて、後半の問題が塗り絵になってしまうという失敗をしがちです。

対策:「解く順番」と「時間の上限」を事前に決める

  • 漢字・語句など確実に取れる問題から解く
  • 読解の大問1問につき、最大15〜20分という上限を設ける
  • わからない問題は飛ばして後回しにする

模試は「全問完璧に解く試験」ではなく「取れる問題を確実に取る試験」です。この意識の転換が大切です。


藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介より

私がこれまで多くの受験生を指導してきた中でわかったことがあります。それは、「国語が得意」という自信が、逆に成長を止める壁になることがある、ということです。

数学が得意な生徒は「解法を知らないから解けない」と認識しやすく、新しい解法を素直に学びます。しかし国語が得意な生徒は「自分は国語ができる」という自己認識があるため、「なぜ間違えたのか」を深く振り返らないことが多い。

模試の見直しをするとき、数学なら「解法が違った」とすぐ気づきます。でも国語は「なんとなく読み間違えた気がする」で終わりにしてしまう。これが一番もったいない。

国語の見直しこそ、最も論理的に・徹底的に行ってほしいのです。「なぜこの選択肢が正解なのか」「自分が選んだ選択肢のどこが本文と矛盾しているのか」を言語化する習慣が、模試の国語で点を取れる力に直結します。

翔先生より

私が授業でよくやるのが、「解答の実況中継」という練習です。問題を解きながら、頭の中でやっていることを口に出してもらうんです。

「まずこの設問を読んで、条件は字数40字以内と本文中の言葉を使うこと。では本文を見て……第2段落にキーワードが出てきた。ここを中心に答えをまとめる」というように。

この実況中継をさせると、感覚読みの生徒はすぐにわかります。「なんとなくこれかな」という言葉が出てきたとき、そこが弱点です。

国語が得意と感じている皆さんも、ぜひ一度、自分の「解く手順」を言語化してみてください。意外な盲点が見えてくるはずです。


よくある疑問・失敗パターンと解決策

Q. 読解の答え合わせをしても、解説を読んでも「なぜそうなるのか」が腑に落ちません

A. これは非常によくある悩みです。解説書に書いてあることが「当たり前のこと」に見えるのに、なぜか自分では同じように解けない……という状態ですね。

原因は、「解説を読む」ことと「解き方を身につける」ことを混同しているからです。解説を読んで「なるほど」と思っても、それは知識になっただけ。同じ問題を解説なしで再度解き、今度は自分の言葉で根拠を説明できて初めて「身についた」と言えます。

対策:復習は「再解答→根拠説明→解説照合」の3ステップで

Q. 古文・漢文が特に苦手です。現代文は得意なのに……

A. 現代文と古文・漢文は、ほぼ別の教科だと思ってください。古文は「古語の意味・文法・敬語」を知識として習得した上で読む必要があり、漢文は「句法・返り点のルール」を覚えることが大前提です。

現代文の読解力は確かに古文・漢文でも活きますが、土台となる知識なしには読解力を発揮できません。まずは古語単語300語・重要文法を集中的に覚える時期を作りましょう。

Q. 国語の模試対策として、何か良い問題集はありますか?

A. 問題集よりも先に、「解き方の型」を学ぶ参考書を一冊やり込むことをおすすめします。おすすめは、現代文の論理的読解法を解説した参考書(例:「現代文読解力の開発講座」「入試現代文へのアクセス」など)です。

その後、実際の模試の過去問や、志望校の過去問を使って実践練習を積むのが最も効率的な流れです。


今日からできるアクション|チェックリスト

以下のチェックリストで、自分の現状を確認してみてください。

✅ 読解・解答プロセスの確認

  • □ 解答の根拠を本文の何行目かで説明できるか?
  • □ 設問の条件(字数・指定語句など)を毎回確認してから解いているか?
  • □ 選択肢を消去法で絞り込む練習をしているか?
  • □ 解き終わった後、選んだ選択肢の根拠を言語化できるか?

✅ 語彙・漢字の確認

  • □ 1日10個、漢字・語句を書いて覚える習慣があるか?
  • □ 慣用句・四字熟語・ことわざを体系的に学習しているか?
  • □ 模試の漢字・語句問題を8割以上正解できているか?

✅ 時間管理の確認

  • □ 模試で大問ごとに時間の上限を設けているか?
  • □ 確実に点が取れる問題から解く順番を意識しているか?
  • □ わからない問題に固執せず、飛ばして次に進めるか?

✅ 復習の確認

  • □ 模試の見直しで「なぜ間違えたか」を言語化しているか?
  • □ 間違えた問題を解説を見ずに再解答しているか?
  • □ 苦手なひっかけパターンを記録・分析しているか?

チェックできない項目が多いほど、そこが得点アップの伸びしろです。一つずつ潰していきましょう。


まとめ・日本国語塾トップについて

今回は「国語が得意なのに模試で点が取れない」という悩みについて、徹底的に解説しました。

最後に要点を整理します。

  • 「国語が得意」という感覚と「模試で点が取れる力」は別物。感性的な国語力だけでなく、論理的・技術的な国語力を鍛える必要がある。
  • 模試の国語は「文章を楽しむ」試験ではなく「文章を解剖するテキスト処理能力」を問う試験。
  • 得点が伸びない主な原因は、①感覚読み、②設問条件の読み飛ばし、③ひっかけパターン未習得、④語彙・漢字の甘さ、⑤時間配分の無戦略。
  • 解答根拠の言語化・設問条件への意識・消去法の活用・漢字語彙の継続学習・時間管理の戦略化、この5つを実践することで模試の国語は必ず伸びる。

「国語が得意」というベースがある生徒は、正しい訓練をすれば一番早く成長できます。焦らず、着実に、論理的な読解の力を積み上げていきましょう。

日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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