はじめに
数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
「うちの子、国語だけどうしても伸びなくて…」「塾に通わせているのに、なぜか国語の成績だけ上がらないんです」——こういったご相談は、保護者面談のたびに必ずといっていいほど耳にします。
そしてその流れで必ず出てくるのが、今回のテーマである「国語が得意な子って、どんな習慣があるんですか?」という質問です。
先日も、小学6年生の保護者の方から同様のご相談をいただきました。「同じクラスに、塾にも通っていないのに国語だけは常にトップの子がいる。あの子は何が違うんだろう」と。その言葉がとても印象に残っています。
実は私自身、これまで1000人以上の生徒を直接指導・監修してきた経験から、国語が得意な子には驚くほど明確な「共通の習慣」があるということに気づいています。才能や生まれつきのセンスではなく、日々の小さな行動の積み重ねが、国語力の差を生んでいるのです。
今回は翔先生の現場の声も交えながら、その共通点を余すことなく大公開します。保護者の方も、受験生本人も、ぜひ最後までお読みください。
結論から言います|藤原の答え
結論を先にお伝えします。
国語が得意な子に共通する習慣は、大きく分けて「5つ」あります。
- 「なぜ?」と問いかける読み方をしている
- 語彙を意識的に「使う」習慣がある
- 「声に出す」文化が日常にある
- 読書の「量」より「対話」を重視している
- 答え合わせで「なぜ間違えたか」を言語化している
注目してほしいのは、「毎日たくさん本を読んでいる」が第一位ではないということです。これは多くの方の予想を裏切るポイントではないでしょうか。
「読書量=国語力」という思い込みが、実は多くの家庭での国語学習を遠回りにしています。国語が得意な子は、量よりも「読み方の質」と「言葉との関わり方」が根本的に異なるのです。
以下、それぞれを詳しく解説していきます。
詳しく解説|なぜそうなのか
① 「なぜ?」と問いかける読み方をしている
国語が得意な子は、文章を読むときに受動的ではなく、能動的です。文字を目で追うだけでなく、常に「なぜ主人公はここで泣いたのか?」「筆者はなぜこの順番で話を展開しているのか?」と問いかけながら読んでいます。
私がよく例に出すのは、ある中学3年生の男の子のエピソードです。彼は読書が特別好きなわけではありませんでした。しかし、本を読んでいるときや授業中に先生が話しているとき、必ず「どうして?」という一言を口にする習慣がありました。最初は周囲から「うるさい」と思われることもあったそうですが、その習慣が国語の読解力を爆発的に伸ばし、最終的に難関校の国語で高得点を叩き出したのです。
文章の「表面」ではなく「構造」を読む力——これが国語が得意な子の最大の特徴です。この習慣は、今日から意識するだけで鍛えられます。
【今すぐできるアクション】
読んだ文章の一節を選んで、「なぜ筆者・作者はここでこの言葉を使ったのか?」を一行だけノートに書いてみましょう。週3回続けるだけで、3ヶ月後には読み方が変わります。
② 語彙を意識的に「使う」習慣がある
「語彙力が大切」とよく言われますが、国語が得意な子と苦手な子の差は「語彙を知っているかどうか」ではなく「語彙を使っているかどうか」にあります。
新しい言葉に出会ったとき、多くの子はスルーするか、せいぜい意味を調べておしまいです。しかし国語が得意な子は、その言葉を自分の日常の文脈に当てはめて使ってみるのです。
例えば「逡巡(しゅんじゅん)」という言葉を覚えたとき、「今日の昼ごはん、ラーメンにするかうどんにするか逡巡した」と自分の言葉として使う。これをやっている子は、テストで同じ言葉を見たときに「あ、あのとき使った言葉だ」と体感として引き出せるのです。
日本国語塾トップでは、この「使う語彙学習」を非常に重視しています。単語カードを作るよりも、日記や会話の中で意識的に新語を使う練習を推奨しています。
【今すぐできるアクション】
今週覚えた新しい言葉を1つ選んで、今日の出来事を説明するときに1回だけ使ってみてください。親子でやると効果が倍増します。
③ 「声に出す」文化が日常にある
これは多くの保護者が見落としているポイントです。国語が得意な子の家庭を観察すると、「声に出す」機会が圧倒的に多いという特徴があります。
音読はもちろんですが、それだけではありません。「今日学校でどんなことがあった?」「その映画、どんなストーリーだった?」と聞かれたときに、きちんと言語化して話す習慣がある。夕食の会話で自分の意見を述べる習慣がある。こういった日常の積み重ねが、国語力の土台になっています。
国語の記述問題や作文が得意な子は、「考えを言葉にするトレーニング」を日常的にやっているのです。逆に言えば、記述問題が苦手な子の多くは、日常で「自分の気持ちや考えを言葉にする」機会が少ない傾向があります。
【今すぐできるアクション】
夕食時に「今日の出来事を3文で話す」ルールを家族で作ってみましょう。慣れてきたら「理由も含めて」「相手を説得するように」などの条件を加えるとさらに効果的です。
④ 読書の「量」より「対話」を重視している
「国語が得意な子はたくさん本を読んでいる」——これは半分正しくて、半分間違いです。
正確に言うと、国語が得意な子は「本を読んだ後に誰かと話す」習慣があるのです。読んで終わりではなく、「この本の主人公、どう思う?」「あのシーンでなんで泣いたの?」と親や友人と対話をしている。
読書は「インプット」ですが、対話は「アウトプット」です。インプットだけでは、国語の試験で問われる「説明する力・根拠を示す力」は育ちません。アウトプットとセットになって初めて、読書が国語力に直結するのです。
私が指導した生徒の中に、月に50冊以上本を読んでいるのに国語の成績が伸び悩んでいた子がいました。原因を探ると、本を読んでも誰とも話さず、感想も書かず、ひたすら次の本に移っていたのです。読書の「消費者」になっていたわけです。そこで親御さんに協力していただき、週に1冊だけ読んだ本について10分間話す時間を設けたところ、3ヶ月で国語の偏差値が8ポイント上がりました。
【今すぐできるアクション】
読み終えた本・読んだ文章について、「一番印象に残った場面」と「その理由」を親に話す習慣をつけましょう。週1回、5分でOKです。
⑤ 答え合わせで「なぜ間違えたか」を言語化している
国語が得意な子と苦手な子の差が最も如実に出るのが、答え合わせのやり方です。
苦手な子の答え合わせ:「×だった。正解は②か。ふーん。」→次へ
得意な子の答え合わせ:「×だった。私は③を選んだ。なぜ③にしたかというと…でも正解の②は…ということは、私の読み方のどこが違ったのか?」→言語化→修正
この差は、半年後・1年後に圧倒的な学力差として現れます。国語の問題には「なんとなく」が通用しないからです。特に記述問題・選択問題では、「なぜその選択肢が正しくて、なぜ他の選択肢が違うのか」を言葉で説明できるかどうかが本物の読解力の証明です。
日本国語塾トップの授業では、答え合わせに授業時間の40%以上を使うことがあります。それほど、間違えた理由の言語化を重視しています。
【今すぐできるアクション】
次回の国語のテストや問題集で、間違えた問題を1問だけ選び、「なぜ間違えたか」を3行で書いてみてください。これを続けることで、自分の「読み間違いのクセ」が見えてきます。
翔先生の補足・現場からの声
翔先生:藤原先生の解説、とても大切なポイントが詰まっていましたね。私からは、現場で実際に生徒を教えていて感じる「もう一歩踏み込んだ話」をさせてください。
私が担当している生徒の中で、国語が急激に伸びたタイミングを振り返ると、ほぼ全員に共通する「転換点」があります。それは「国語の問題を、作った人の立場で考え始めたとき」です。
「この問題を作った先生は、受験生に何を試したかったのか?」という視点を持てた瞬間から、国語の問題が「謎解き」に変わるんです。すると急に面白くなって、自分から問題集を開くようになる。このモチベーションの変化が、習慣の定着につながります。
また、保護者の方によく伝えているのは「子どもの話を最後まで聞く習慣」の大切さです。親が途中で話を引き取ってしまうご家庭の子は、「言葉で最後まで伝えきる力」が育ちにくい傾向があります。「で、どうなったの?」「それで、あなたはどう思ったの?」と最後まで引き出してあげてください。
もう一つ付け加えると、国語が得意な子は「曖昧なまま終わらせない」習慣があります。意味がわからない言葉があったとき、意味が曖昧なままにしない。「なんとなくわかった」で済ませない。この小さな誠実さが、語彙力と読解力の両方を支えています。
実際に、中学2年生のある生徒は「わからない言葉は絶対にその日中に調べる」というルールを自分に課していました。最初は辞書を引くのが面倒だと言っていましたが、スマートフォンの辞書アプリを使うようにしてから、調べる習慣が一気に定着しました。今では語彙力が飛躍的に伸び、記述問題でも的確な言葉が選べるようになっています。
こんな場合はどうする?|ケース別アドバイス
ケース① 「本を読むのが嫌い」という子の場合
無理に読書を強制するのは逆効果です。まずは「短い文章との接触頻度を上げる」ことから始めましょう。新聞のコラム(天声人語など)、興味のある分野の雑誌記事、好きなアーティストのインタビュー記事——なんでもOKです。
大切なのは「読んだ後に一言感想を言う」こと。「面白かった」「つまらなかった」だけでなく、「なぜそう感じたか」まで言えると理想的です。短くてもいい。習慣になることが優先です。
ケース② 読書は好きなのに国語の成績が上がらない場合
これは非常によくある悩みです。原因は「読むための読書」になっているから。「分析するための読書」に切り替える必要があります。
具体的には、読んだ文章を「筆者の主張は何か」「それを支える根拠は何か」という視点で整理する練習をしましょう。説明文・論説文の場合は、段落ごとに「この段落の役割は?」を一言で書くトレーニングが効果的です。
ケース③ 語彙力はあるのに記述問題が書けない場合
語彙はあっても「構成力」が育っていないケースです。「結論→理由→根拠」の3点セットで答える練習をしましょう。
例えば「主人公の気持ちを書きなさい」という問題なら、「〇〇という気持ち(結論)。なぜなら〜(理由)。本文には〜とあるから(根拠)。」という形で答えを組み立てる習慣をつけることが、記述力を急激に上げる最短ルートです。
ケース④ 小学校低学年から国語が得意な子に育てたい場合
低学年の段階では、「本の読み聞かせ+会話」が最強の習慣です。読み聞かせのあとに「どのシーンが好きだった?」「なんでそのシーンが好きなの?」と聞いてあげるだけで、表現力と読解力の両方が育ちます。
また、子どもの「なぜ?」という疑問を大切にしてください。「うるさいな」と流してしまうのではなく、「どうしてだと思う?」と一緒に考える姿勢が、国語が得意な子を育てる最大の環境づくりになります。
まとめ・日本国語塾トップのご紹介
今回は「国語が得意な子に共通する習慣」について、藤原・翔先生の両視点から詳しく解説しました。最後に、ポイントをおさらいしましょう。
- ✅ 「なぜ?」と問いかけながら読む習慣がある
- ✅ 語彙を「知る」だけでなく「使う」習慣がある
- ✅ 声に出す・言語化する機会が日常に豊富にある
- ✅ 読書後に「対話」する習慣がある
- ✅ 間違えた理由を言語化して終わる答え合わせをしている
これらはどれも、今日から始められる習慣です。才能やセンスの話ではありません。国語が得意な子は、「国語が得意になる習慣」を積み重ねてきた子なのです。
「うちの子にこの習慣を定着させるにはどうすればいいか」「もっと具体的なアドバイスがほしい」という方は、ぜひ日本国語塾トップへご相談ください。お子さんの現状を丁寧にヒアリングした上で、最適な学習プランをご提案します。
日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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