数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
「国語の読む力と書く力、どちらを先に鍛えればいいですか?」——これは保護者の方や受験生から非常によく寄せられる質問です。学校の授業では「読解」と「作文・記述」がセットで扱われることが多いのですが、限られた学習時間の中で「どちらを優先すべきか」は、多くの方にとって切実な悩みです。
今回は、この問いに対して「読む力」と「書く力」の本質的な関係を整理した上で、受験対策にも、そして受験が終わった後の人生にも役立つ考え方をお伝えします。ぜひ最後までお読みください。
日本国語塾TOPの考える「本物の国語力」
国語の力は、テクニックではありません。
テストの点数を上げるだけでなく、一生涯にわたって人生を豊かにする力です。
読む力・書く力・考える力は、受験が終わっても、就職しても、親になっても、ずっとあなたを支え続けます。
日本国語塾TOPでは、受験対策と並行して「一生の国語力」を育てる講座も実施中です。
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はじめに|そもそも「読む力」と「書く力」はなぜ混同されるのか
多くの受験生が「読解問題は解けるのに、記述問題になるとうまく書けない」「作文は得意だけど、読解問題で点が取れない」という経験をしています。これは偶然ではありません。読む力と書く力は、密接に関係しながらも、鍛え方が異なるスキルだからです。
学校の国語の授業では「文章を読む→問いに答える→作文を書く」という流れが多く、読む活動と書く活動が混然一体となっています。そのため、「どちらが土台になるのか」「どちらを先に強化すべきなのか」という優先順位が見えにくくなってしまいます。
日本国語塾TOPでは、国語力はテクニックではなく、一生涯にわたって人生を豊かにする力だと考えています。だからこそ、「今だけ点数が上がればいい」という発想ではなく、「なぜそうなのか」を根本から理解することを大切にしています。
核心情報|結論は「読む力が先」——その理由を徹底解説
結論から申し上げます。「読む力」を先に鍛えるべきです。
ただし、これは「書く力は後回しでいい」という意味ではありません。読む力は書く力の土台であり、読む力なしに書く力は育たないという構造的な理由があります。以下に、その根拠を3つの視点から解説します。
① インプットなしにアウトプットはできない
「書く」という行為は、自分の中にある言葉・知識・論理の構造を外に出すことです。しかし、その「中にあるもの」はどこから来るのでしょうか。答えは明確で、読書や文章との接触、すなわち「読む」という行為から来ます。
たとえば、料理を作るためには食材が必要です。どれほど料理の腕があっても、冷蔵庫が空では何も作れません。書く力における「食材」にあたるのが、読む力によって蓄積された語彙・表現・論理パターンです。
優れた文章を書く人は、例外なく大量の文章を読んでいます。作家の村上春樹さんは10代から膨大な量の本を読んでいたことで知られていますし、受験の世界でも、記述・論述が得意な生徒は総じて読解力が高い傾向にあります。
② 「書く力」の評価基準は「読む力」の中にある
「よい文章とはどんな文章か」を判断するためには、多くの文章を読んで、「よい文章の基準」を自分の中に持っている必要があります。この基準がなければ、自分の書いた文章の善し悪しを判断することができません。
実際に、国語の記述問題で点数が伸び悩む生徒の多くは、「自分の答えが正しいかどうか」を自己評価できていません。これは読む力が不足しているために、「正解の文章がどういうものか」のイメージが持てていないからです。
読む力を鍛えることは、書く力の「ものさし」を手に入れることでもあるのです。
③ 読む力は「考える力」と直結している
読解とは単に文字を追う作業ではありません。「筆者は何を言いたいのか」「どんな論理構造になっているか」「この言葉にはどんな意味が込められているか」を能動的に考える行為です。
この「考えながら読む」習慣が身につくと、書くときにも「読み手はどう感じるか」「この順番で書くと伝わるか」という視点が自然と生まれます。読む力・書く力・考える力はそれぞれ独立したものではなく、読む力を中心として三位一体で育つものなのです。
具体的な方法|読む力→書く力を段階的に育てる学習ステップ
ステップ1:精読トレーニングで「読む力」の土台をつくる
最初に取り組むべきは、1つの文章をじっくり丁寧に読む「精読」の習慣です。速読や多読も大切ですが、まずは「1つの文章から最大限の情報を取り出す力」を養うことが優先です。
【具体的な精読の手順】
- 段落ごとに「この段落で筆者が最も言いたいことは何か」を一文でまとめる
- 接続詞(しかし・つまり・なぜなら・したがって)に印をつけ、論理の流れを把握する
- 文章全体の「主張」と「根拠」の構造を図解する
- 知らない語彙が出てきたら必ず調べてノートに記録する
この作業を1日1文章(200〜400字程度)から始めるだけで、1ヶ月後には読解スピードと理解の深さが大きく変わります。
ステップ2:「要約」で読む力と書く力をつなぐ
読む力から書く力への最も効果的な橋渡しが「要約」です。要約とは、読んだ文章の核心を自分の言葉で簡潔にまとめる作業であり、読む力(理解)と書く力(表現)の両方を同時に鍛えることができます。
要約の練習では次のルールを意識してください。
- 元の文章の言葉をそのままコピーしない(自分の言葉に変換する)
- 字数制限を設ける(例:400字の文章を100字に)
- 「何について」「筆者はどう主張しているか」の2点を必ず盛り込む
要約が上手にできるようになると、記述問題・小論文・作文のすべてに対応できる基礎力が整います。
ステップ3:「模倣書き」で書く力を本格的に育てる
読む力がある程度ついてきたら、次は「良い文章の構造を真似て書く」練習に入ります。作家や文人が「写経」(良い文章を書き写す)を行うのも、この原理に基づいています。
【模倣書きの実践例】
「空気の汚染が深刻化している。なぜなら〜だからである。したがって、私たちは〜すべきだ。」
という論理構造を学んだら、同じ構造を使って別のテーマ(例:スマートフォンの使用時間)で文章を書いてみる。
このように、論理の「型」を読んで吸収し、それを書く練習に活かすというサイクルを繰り返すことで、読む力と書く力が螺旋状に高まっていきます。
ステップ4:読んだことを「議論・対話」で深める
読んだ内容を誰かと話し合う、または自分で問いを立てて考える習慣も重要です。「この筆者の意見に賛成か反対か」「もし自分が反論するとしたら何と言うか」という問いを立てることで、批判的読解力(クリティカルリーディング)が育ちます。これは難関大学の入試問題や、社会に出てからのビジネス文書を読み書きする際に特に力を発揮します。
藤原&翔先生の実践アドバイス
藤原進之介より
私が長年の指導経験の中で気づいたことがあります。それは、「読む力」を丁寧に育てた生徒は、後から「書く力」が急速に伸びるという事実です。
逆に、読む力が不十分なまま記述・作文の練習だけをしても、成長の天井がすぐに来てしまいます。書き方のテクニックだけ覚えても、「何を書くか」「どんな言葉を使うか」「どう論理を組み立てるか」というコンテンツが不足しているからです。
日本国語塾TOPでは、受験対策と並行して「一生の国語力」を育てる講座を実施していますが、どのコースでも最初の1〜2ヶ月は読解力の強化に集中することが多いです。この土台づくりが、その後の記述力・小論文力の飛躍的な向上につながっています。
国語力はテクニックではなく、一生涯にわたって人生を豊かにする力です。受験が終わっても、社会に出ても、人生のあらゆる場面で「読む力」が先に来ます。就職活動での長文読解、ビジネスでの契約書の確認、子育てでの絵本の読み聞かせ——すべての場面で、読む力が土台になっています。
翔先生より
生徒たちからよく聞かれるのが「先生、記述問題が全然書けないんですけど、どうすればいいですか?」という質問です。私がまず確認するのは、「じゃあ、今日渡した問題文、もう一度声に出して読んでみて」ということです。
すると多くの場合、本文の読み方が浅く、重要な言葉を読み飛ばしていたり、接続詞の意味を無意識にスキップしていたりしていることがわかります。書けない原因の8割は、実は「読み方」の問題なのです。
私が授業でよく使うのが「スローリーディング」という手法です。文章を意図的にゆっくり読み、「この言葉の意味は?」「この文と前の文はどんな関係?」と自問しながら進みます。最初は時間がかかりますが、このトレーニングを続けると、文章の構造が「見える」ようになってきます。そうなると、記述問題でも「何を書けばいいか」が自然とわかるようになるのです。
受験生の皆さんには特に伝えたいのですが、入試本番まで時間がない場合でも、読む力を鍛えることを最優先にしてください。読む力が上がると、記述・選択肢・語彙問題のすべてにプラスの効果が出ます。これは経験上、間違いありません。
よくある失敗と解決策
失敗1:「読む力が先」と聞いて、ひたすら読書量を増やしてしまう
問題点:量だけ増やしても、読み方が浅いままでは読む力は伸びません。100冊を流し読みするより、10冊を精読する方が国語力は上がります。
解決策:1日15〜20分の精読時間を確保し、量より質を意識してください。特に受験生は、教科書・過去問・問題集の文章を「精読素材」として活用するのが効率的です。
失敗2:読む力がついたら書く練習をしない
問題点:読む力だけ高めて、書く練習をしないと、いざ試験になって書けないという状況が生まれます。インプットとアウトプットのバランスが崩れた状態です。
解決策:読む力の練習(精読・要約)と書く練習(記述・作文)の比率を6:4または7:3程度に保つことをおすすめします。読む力が十分ついてきたら、5:5に近づけていきましょう。
失敗3:記述問題を「暗記」で乗り切ろうとする
問題点:「本文の言葉をそのまま抜き出せばいい」「答えの型を覚えれば点が取れる」という発想で学習しても、応用問題や初見の文章には対応できません。
解決策:答えを覚えるのではなく、「なぜそれが答えになるのか」を文章の論理から説明できるようにすることが大切です。これが本物の読む力・書く力です。受験が終わっても使い続けられる本物の国語力は、この「なぜ」を積み重ねることで育ちます。
失敗4:書く力の練習を「作文」だけに限定する
問題点:「書く練習=作文・感想文を書くこと」と思っている生徒が多いですが、国語の試験で求められる「書く力」は多様です。
解決策:要約・説明・意見陳述・論述など、さまざまな「書き方」の形式を経験してください。特に要約は読む力と書く力を同時に鍛えられる最強のトレーニングです。
今日からできるアクション
理屈はわかった、でも今日から何をすればいいの?——そんな方のために、今すぐ始められる具体的なアクションを3つ紹介します。
アクション1:今日読んだ文章を1文で要約する
教科書の1ページでも、ニュース記事でも構いません。読んだ後に「この文章で筆者が最も言いたいことは〇〇だ」と1文で書いてみてください。これだけで、読む力と書く力の両方が鍛えられます。
アクション2:接続詞に注目しながら文章を読む
明日から文章を読む際に、「しかし」「なぜなら」「したがって」「つまり」などの接続詞に意識的に注目してください。接続詞は文章の論理構造を示す「道路標識」です。これを意識するだけで、文章の読み方が劇的に変わります。
アクション3:国語の問題を「答え合わせ」で終わらせない
問題を解いた後、正解を確認するだけでなく、「なぜその答えが正しいのか」を本文の言葉を使って説明できるか確認してください。これが読む力の定着と、書く力への転換に最も効果的な学習法です。
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まとめ・日本国語塾トップについて
今回の問いへの答えをあらためて整理します。
- 読む力が先、書く力は後——これが基本の順序です。
- 読む力は書く力の土台であり、インプットなしにアウトプットはできません。
- 精読・要約・模倣書きのサイクルで、読む力→書く力へと段階的に育てましょう。
- ただし「読む力が先」とは「書く練習をしない」という意味ではなく、読む力を6〜7割、書く練習を3〜4割という比率でバランスよく進めることが大切です。
- 受験のためだけでなく、受験が終わっても使い続けられる本物の国語力を目指してください。
国語力はテクニックではなく、読む力・書く力・考える力で人生を豊かにする力です。受験という山を越えた先にも、この力はずっとあなたを支え続けます。日本国語塾TOPは、そんな本物の国語力を育てることを使命としています。
日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
国語力はテクニックではなく、一生を豊かにする力。受験対策から社会人まで、本物の国語力を育てます。
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