数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
はじめに
「模試のたびに国語の点数が10点以上ブレる」「前回は85点だったのに、今回は65点…なぜ?」という相談は、日本国語塾トップに寄せられる質問の中でも、特に多いものの一つです。
国語の点数が安定しない悩みは、受験生本人だけでなく、保護者の方にとっても大きな不安の種になります。数学や英語と違って、「なんとなく読んで、なんとなく解いている」という状態が続きやすい国語は、実力がついているのかどうか判断しにくい科目でもあります。
しかし、断言します。国語の点数が模試ごとに大きくブレるのには、必ず理由があります。そしてその理由を特定すれば、点数は必ず安定します。
今回は、国語の点数が安定しない根本原因と、具体的な安定化の方法を、藤原進之介と翔先生が徹底的に解説していきます。模試のたびに一喜一憂してきた受験生・保護者の方は、ぜひ最後まで読んでください。
核心情報|国語の点数がブレる「本当の理由」
国語の点数が模試ごとに10点以上ブレる受験生には、ほぼ共通した特徴があります。それは、「運に頼った読み方・解き方をしている」ということです。
もう少し具体的に言うと、次の3つのどれか(または複数)が当てはまるケースがほとんどです。
- ① 文章の難易度・ジャンルへの依存:「たまたま読みやすい文章だった」「今回は苦手な論説文だった」という”文章ガチャ”状態になっている
- ② 感覚的な解き方:「なんとなくこれっぽい」「直感でAを選んだ」という根拠のない選択をしている
- ③ 時間配分の不安定さ:問題によって時間のかけ方がバラバラで、最後の問題を焦って解くことがある
翔先生からも補足してもらいましょう。
「藤原先生がおっしゃる通りで、私が生徒を指導していてよく見る光景があります。それは、点数が高かった模試のあとに”なぜその答えを選んだか”を聞くと、『なんとなくそう思った』と答える生徒が非常に多いということです。これは非常に危険なサインです。正解していても、再現性がない。だから次の模試では別の答えを選んでしまう。国語の点数を安定させるためには、正解した問題も不正解の問題も、すべて”根拠”をもって説明できる状態を目指す必要があります。」
この「再現性」という概念が、国語の点数安定化の最大のキーワードです。以降は、この再現性をどう作り上げるかを、具体的な方法と合わせて解説していきます。
具体的な方法|国語の点数を安定させる5つのアプローチ
① 「読解の型」を身につける
国語の点数が安定しない最大の原因の一つが、文章の読み方に「型」がないことです。数学で公式を使うように、国語にも文章を読む際の「型」があります。
論説文・評論文であれば、次のような型が基本になります。
- 筆者の主張はどこか?(結論・まとめの段落を先に確認する)
- 対比構造はあるか?(「〜に対して」「一方で」などのキーワードに注目)
- 具体例と抽象のどちらを読んでいるか?(具体例は「主張の裏付け」として軽く読む)
- 接続詞に注目する(「しかし」「つまり」「なぜなら」は文章構造の道しるべ)
たとえば、「しかし」の後には筆者の本当に言いたいことが来ることが多く、「つまり」の後にはそれまでの内容のまとめが来ます。これを意識するだけで、文章の核心を素早く見つけられるようになります。
物語文・小説であれば、
- 登場人物の気持ちの変化を追う
- 場面の転換点はどこか?
- 心情を示す語句(色・天候・身体反応など)を見逃さない
これらの「型」を意識して読む練習を繰り返すことで、どんな文章が出題されても同じ手順で読み解けるようになります。「型」があれば、文章ガチャに左右されなくなるのです。
② 選択肢問題は「消去法+根拠の明示」を徹底する
模試で最も点数がブレやすいのが、記号選択問題です。ここで「なんとなく選ぶ」習慣を持っている生徒は、点数が安定することは絶対にありません。
日本国語塾トップでは、選択肢問題に対して次のルールを徹底するよう指導しています。
- 正解を探すのではなく、誤りを見つける(消去法):「これが正解だ」と探すのではなく、「この選択肢のここが本文と違う」と消去していく
- 消去の根拠を本文の該当箇所と照合する:「なんとなく変」ではなく、「第3段落の○行目にこう書いてあるからこの選択肢は間違い」と言えるようにする
- 最後に残った選択肢が本文と矛盾しないか、必ず確認する
具体的な誤り選択肢のパターンを知っておくことも有効です。頻出の引っかかりパターンとしては、「本文には書いていないことを付け加えている」「因果関係が逆になっている」「部分的には正しいが全体として意味が変わっている」などがあります。これを事前に知っておくだけで、選択肢問題の正答率は大きく上がります。
③ 記述問題は「採点基準を意識した答え方」を練習する
記述問題は、配点が大きい分、ここでの失点が点数のブレに直結します。多くの受験生が陥るのが、「なんとなく書けた気がする」という感覚で答えを書いてしまうことです。
記述問題には採点基準(採点のポイント)があります。模試や入試の記述問題は、おおむね以下の要素で採点されています。
- 条件の充足:「〇文字以内で」「〜という言葉を使って」などの指示を守っているか
- 本文の根拠:本文のどの部分を根拠に書いているか明確か
- 論理のつながり:「〜なので、〜だから、〜である」という因果関係が正しくつながっているか
翔先生が指導で実際に使っている記述の型が「理由+具体内容+結論」の三段構成です。
「記述問題は、まず問われていることに正面から答えることが最優先です。たとえば『なぜ主人公は泣いたのか』という問いに対して、最初に『〜だから』と理由を書き始め、次に本文の具体的な描写を根拠として盛り込み、最後に問いに対する答えをもう一度まとめる。この流れで書く練習をするだけで、記述の点数は格段に安定します。」
④ 時間配分のルールを「固定」する
国語の点数がブレる原因として、意外と見落とされているのが時間配分の不安定さです。「この問題が難しくて時間をとられた」「最後の問題を5分で解くはめになった」という経験がある受験生は多いはずです。
時間配分は、「その日の問題の難易度によって変える」のではなく、「事前に決めたルールを毎回守る」ことが重要です。
たとえば、50分の国語テストであれば:
- 第1問(論説文):20分
- 第2問(物語文):20分
- 見直し・転記:10分
このルールを決めたら、難しくても20分で次の大問に移ります。「難しいから時間をかける」のではなく、「時間が来たらベストの答えを書いて次に進む」という習慣が、点数の安定につながります。
⑤ 「復習ノート」で自分の弱点パターンを可視化する
国語の点数を安定させるためには、自分がどの種類の問題で、どんな理由で間違えるかを把握することが欠かせません。そのために効果的なのが「復習ノート」の活用です。
模試や問題集を解いた後に、次の情報をノートに書き出してみてください。
- 間違えた問題の種類(選択肢 / 記述 / 漢字 / 語句など)
- なぜ間違えたか(本文を読み違えた / 選択肢の違いに気づかなかった / 時間不足 など)
- 正解の根拠(本文のどこにあったか)
これを続けると、「自分は選択肢の最後の一文で引っかかることが多い」「物語文の心情問題が弱い」などの傾向が見えてきます。弱点が可視化されれば、あとはそこを集中的に練習するだけです。国語の点数が安定している受験生は、ほぼ例外なくこの「自己分析」を丁寧に行っています。
藤原&翔先生の実践アドバイス
藤原進之介より:
私が長年の指導経験を通じて感じているのは、国語を「センスの科目」だと思っている受験生が多すぎるということです。「国語は生まれつきの感覚でしょ」と思っている間は、絶対に点数は安定しません。国語は技術の科目です。正しい読解の技術、正しい解答の技術を身につければ、誰でも安定した点数が取れるようになります。
特に模試で点数がブレやすい受験生には、まず「正解した問題の根拠を言語化する」練習から始めることをお勧めします。「なぜこれが正解なのか」を自分の言葉で説明できるようになったとき、初めてその問題を「解けた」と言えるのです。
翔先生より:
私が生徒によく言うのは、「国語は毎日15分の積み重ねが一番効く」ということです。まとめて2時間勉強するよりも、毎日15〜20分、文章を読んで問題を解き、復習する習慣を作ることのほうが、点数の安定につながります。
また、特に効果的な練習として「音読」を勧めています。黙読だと無意識に飛ばし読みをしてしまいがちですが、音読することで文章を丁寧に追う習慣がつきます。音読しながら接続詞や対比の言葉に線を引く練習を毎日続けるだけで、文章の構造を掴む力は確実に上がります。
よくある失敗と解決策
失敗① 「問題をたくさん解けば上がるはずだ」という量重視の勉強
解決策:問題を解く量よりも、1問1問の「復習の質」を上げることが先決です。10問解いて全部流すより、3問解いて全問の根拠を言語化し、ノートに記録するほうが国語の力は伸びます。
失敗② 「答え合わせだけして終わり」という復習法
解決策:答え合わせは「正解 / 不正解の確認」ではなく、「根拠の確認」です。正解した問題も「なぜこれが正解か」を必ず確認してください。この習慣だけで、再現性は大きく高まります。
失敗③ 語彙・漢字の勉強を後回しにする
解決策:点数がブレる要因の一つに「語彙力不足」があります。文章中の難しい単語の意味がわからなければ、いくら読解の型を学んでも限界があります。毎日5〜10語の語彙・漢字の学習を習慣化しましょう。語彙力は短期間では上がりにくいですが、毎日の積み重ねで着実に上がる分野です。
失敗④ ジャンルの偏った練習
解決策:「論説文は得意だけど物語文が苦手」という受験生は多いです。しかし、模試では両方のジャンルが出ます。苦手ジャンルを避けずに、意識的に苦手ジャンルを多めに練習する時期を設けましょう。
今日からできるアクション
難しいことは一切ありません。今日から以下の3つだけ始めてみてください。
-
直近の模試の問題を1枚取り出し、「なぜこの答えか」を全問言語化する
正解・不正解問わず、すべての問題について根拠を言葉にしてみます。言えない問題が、あなたの弱点です。 -
「復習ノート」を1冊用意して、今日解いた問題の間違いパターンを記録する
ノートは凝らなくてOKです。「問題の種類」「間違いの理由」「正解の根拠」の3項目だけ書く欄を作れば十分です。 -
明日から毎日15分、文章1題を音読しながら読み、接続詞と対比に線を引く練習をする
教材は今使っている問題集で構いません。大切なのは継続することです。
この3つを2週間続けるだけで、次の模試での手応えが変わってくるはずです。国語の点数安定化は、正しい方向での地道な積み重ねが最短ルートです。
まとめ・日本国語塾トップについて
今回のQ&Aをまとめると、国語の点数が模試ごとに10点以上ブレる原因は「再現性のない読み方・解き方」にあります。解決策は、読解の型の習得・選択肢問題の消去法と根拠の明示・記述の三段構成・時間配分の固定・復習ノートによる弱点の可視化、この5つのアプローチを着実に実践することです。
国語はセンスの科目ではありません。正しい技術を身につければ、必ず点数は安定します。あなたの国語の点数が、次の模試から確かな手応えに変わることを心から願っています。
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