はじめに|その悩み、よく聞きます
数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
「小論文を書こうとするとフリーズしてしまう」「何を書けばいいかまったくわからない」「書き出しで30分過ぎてしまった……」
これは本当によくある相談です。日本国語塾TOPには全国からオンラインで生徒が集まりますが、小論文に関する悩みの第1位がまさにこれ。「書けない」ではなく「何を書けばいいかわからない」という状態です。
実はこの悩み、原因がはっきりしています。そして原因がわかれば、対処法もシンプルです。この記事では、小論文を書くとき何を書けばいいかわからなくなる本質的な理由と、今日から実践できる具体的な解決策をお伝えします。受験生はもちろん、お子さんの指導に悩む保護者の方にも役立つ内容です。
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藤原からの結論|ズバリ答えます
「何を書けばいいかわからない」のは、「意見の出し方」を知らないからです。
小論文が書けない生徒のほとんどは、「いきなり文章を書こうとしている」という共通点があります。料理に例えるなら、レシピも材料も揃えずにいきなり鍋を火にかけるようなもの。それでは止まって当然です。
小論文とは「考えを文章で表現する作業」ではなく、「考える作業」と「書く作業」の2段階で構成されています。多くの受験生が「書く作業」だけをしようとして詰まってしまうのです。
結論をひとことで言えば、「書く前に考えるための型(フレームワーク)を持つこと」が解決策です。この記事ではその型を具体的にお伝えします。
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詳しく解説|なぜ止まってしまうのか・どうすればいいのか
① 「何を書けばいいかわからない」の正体は「意見がない」ではなく「意見の整理ができていない」
生徒に「小論文のテーマについて何も考えがないの?」と聞くと、ほとんどの子が「少しはある」と答えます。完全に白紙ではないのです。問題は、その断片的な考えをどう整理して、論理的な文章にすればいいかわからないこと。
つまり「意見がない」のではなく「意見の整理の仕方がわからない」が本当の問題です。これは非常に重要な区別です。意見がないなら内容知識を増やすしかありませんが、整理の仕方の問題なら「型」を覚えるだけで劇的に改善できます。
② 小論文を書くとき何を書けばいいか迷う人が陥るワナ
よくある失敗パターンを整理します。
| 失敗パターン | 具体的な症状 | 本当の原因 |
|---|---|---|
| 完璧主義型 | 「最高の意見」を探して動けない | 小論文は「正解探し」ではないと知らない |
| 作文混同型 | 感想や体験談を書こうとする | 小論文と作文の違いを理解していない |
| 知識不足型 | テーマについて何も知らない | 背景知識・社会問題への関心が薄い |
| 構成未習得型 | 書き始めても途中で迷走する | 序論・本論・結論の型を知らない |
このうち「構成未習得型」と「完璧主義型」が最も多く、かつ最もすぐ改善できるタイプです。
③ 小論文と作文・感想文は根本的に違う
「小論文を書くとき何を書けばいいかわからない」という悩みの背景には、小論文・作文・感想文の混同があります。
- 感想文:「私はこう感じた」が中心。主観的でOK
- 作文:体験や出来事を文章にする。構成は自由
- 小論文:「主張+根拠+考察」の論理的構成が必須。客観性が求められる
小論文は「あなたはどう思いますか?」という問いに、論理的な根拠を持って答える文章です。「思った」「感じた」だけでは不十分で、「なぜそう考えるか」「どういう根拠があるか」「どんな反論が考えられるか」まで踏み込む必要があります。
④ 「意見の出し方」の最強フレームワーク|PREP法
小論文で何を書けばいいか迷ったとき、まず使ってほしいのがPREP法です。
- P(Point):結論・主張を一言で言う
- R(Reason):その理由を述べる
- E(Example):具体的な例・データ・事実を挙げる
- P(Point):再度、結論を確認して締める
例えば「AIの普及について賛成か反対か述べよ」というテーマなら:
【P】私はAIの普及に賛成である。
【R】なぜなら、AIは人間が苦手とする単純作業を代替することで、人間がより創造的な仕事に集中できる環境をつくるからだ。
【E】実際、医療分野では画像診断AIの導入により、見落としリスクが大幅に低下したという報告がある。また、工場の自動化により生産性が向上した事例も多い。
【P】以上の理由から、AIの普及は社会全体の質を向上させるものとして積極的に推進すべきだと考える。
このように、PREP法に当てはめて「材料」を先に箇条書きにするだけで、何を書けばいいかが一気に明確になります。
⑤ 書く前の「5分メモ」が止まりを完全に解消する
小論文を書くとき何を書けばいいかわからず止まってしまう最大の原因は、「考えながら書こうとすること」です。考える作業と書く作業を同時にやろうとするから脳がフリーズするのです。
解決策はシンプル。本番でも5分間は「メモタイム」に使うことです。
- テーマを読んで、まず自分の立場(賛成・反対・条件付き賛成など)を決める
- PREP法の4項目を箇条書きでメモ用紙に書き出す
- 反論(「しかし〜という意見もある」)とその切り返しを考える
- 字数配分を決める(800字なら序論100字・本論550字・結論150字など)
このメモが揃えば、あとは「清書するだけ」の状態になります。多くの受験生がこの5分を惜しんで直接書き始め、途中で詰まって時間を大量にロスします。逆に言えば、この5分を徹底するだけで他の受験生に大きく差をつけられます。
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翔先生の実践アドバイス|現場からの声
翔先生(日本国語塾TOPの現役講師)からのアドバイスをお届けします。
「小論文の授業をしていて感じるのは、『自分の意見なんてない』と思い込んでいる生徒が非常に多いということです。でも実際に話してみると、みんな何かしら考えているんですよ。
私がよくやるのは、『もし友達に同じ質問をされたら何て答える?』と聞くこと。小論文のテーマって、急に難しく感じてしまうんですが、友達との会話レベルにブレイクダウンすると意外とスラスラ言えたりします。その『友達に話す言葉』が、実は小論文の核になる意見なんです。
もう一つ、止まってしまう生徒に共通しているのが『1行目から完璧に書こうとすること』。下書きでいいんです。消せばいい。まず書き始めることが大事。完璧な1行目より、不完全でも書き続けることの方がずっと価値があります。」
翔先生がよく使う「ブレインダンプ法」も紹介しておきます。
テーマを見たら、制限時間3分で思いついたことを何でもメモに書き出す。正しいか間違っているか関係なし。「AIって怖い」「でも便利」「ロボットに仕事奪われる?」「でも医療は助かる」……こんなレベルでOKです。この「頭の中の整理」が終わると、驚くほどスラスラ書けるようになります。
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ケース別|タイプ別の対処法
ケース①:テーマの意味・背景知識がわからない
「SDGs」「少子高齢化」「情報リテラシー」など、テーマ自体が難しくて何も浮かばないケースです。
対処法:日頃から「テーマ別メモ帳」を作る
- 新聞・ニュース・NHKのWebサイトを週2回チェックする習慣をつける
- 「環境問題」「AI・テクノロジー」「医療・福祉」「グローバル化」「教育」などのカテゴリ別にノートにまとめる
- 志望校の過去問テーマを3年分調べ、頻出テーマを把握しておく
背景知識は一夜漬けでは身につきません。受験3ヶ月前から意識的に社会問題へのアンテナを立てることが重要です。
ケース②:意見はあるが、根拠が出てこない
「なんとなく賛成だけど、なぜかと言われると困る」というケースです。
対処法:「根拠の3分類」を使う
- 統計・データ:「〇〇の調査によると…」「日本の少子化率は…」
- 具体的事例:「実際に〇〇という事例がある」「〇〇の取り組みでは…」
- 論理的推論:「〇〇であれば、必然的に〇〇となる」
この3つのどれかに当てはまる根拠を1つでも見つけられれば、小論文として成立します。完璧なデータがなくても、「一般的に知られていることを論理的に使う」だけでも十分です。
ケース③:書き始めることができない(書き出しでフリーズ)
最初の1文が書けないというケースです。これは非常に多い。
対処法:書き出しの「鉄板フレーズ」を持っておく
| フレーズ | 使いやすい場面 |
|---|---|
| 「〇〇について、私は〜と考える。」 | 最もシンプル。迷ったらこれ |
| 「近年、〇〇が社会問題となっている。」 | 社会問題系テーマ |
| 「〇〇には賛否両論があるが、私は〜の立場をとる。」 | 賛否を問う問題 |
| 「〇〇とは何か。一言で言えば、〜である。」 | 定義・説明を求める問題 |
書き出しに凝る必要はありません。まず立場と主張を明確にする1文を書くことだけを意識しましょう。
ケース④:書いていると途中で迷走して止まる
書き始めはできるが、中盤で「何が言いたいんだっけ」となるケースです。
対処法:「1段落1主張の原則」を守る
段落ごとに「この段落で言いたいことは1つだけ」と決めます。段落の最初の文(トピックセンテンス)にその段落の主張を書き、後はその補足・根拠・例だけを書く。これを守るだけで迷走がほぼゼロになります。
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今日からできる3ステップ
小論文を書くとき何を書けばいいかわからなくなる問題を解決するために、今日から実践できる3つのアクションをまとめます。
ステップ1:PREP法でショート小論文を毎日1本書く(5〜10分)
テーマは何でも構いません。「スマホは学校に持ち込むべきか」「部活動は必修にすべきか」などの身近なテーマから始めましょう。PREP法に従って200〜300字のショート小論文を毎日書く習慣をつけます。最初は短くていい。「書く」習慣が最重要です。
ステップ2:過去問テーマでメモ練習をする
志望校の過去3年分の小論文テーマを調べ、それぞれについて「実際には書かずにメモだけ作る」練習をします。P(主張)・R(理由)・E(例)・反論・切り返しをメモ用紙に書く練習を繰り返すことで、「メモで考える」習慣が身につきます。この習慣こそが、本番でフリーズしないための最大の武器になります。
ステップ3:社会問題テーマの「ネタ帳」を作る
ノート1冊を「小論文ネタ帳」と決め、以下のカテゴリで情報を蓄積します。
- 環境・SDGs
- AI・テクノロジー・デジタル化
- 少子高齢化・人口問題
- 教育・学校制度
- グローバル化・国際問題
- 医療・福祉・健康
各カテゴリに「問題点」「解決策」「具体的事例・データ」を3つずつ書き溜めるだけで、本番でのネタ切れがほぼなくなります。このネタ帳は試験直前の見直しにも非常に有効です。
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まとめ・日本国語塾トップについて
「小論文を書くとき何を書けばいいかわからず止まってしまう」という悩みの正体は、「書く前の考える作業」が欠けていることでした。
この記事のポイントをまとめます。
- 小論文は「考える作業」と「書く作業」の2段階に分けて取り組む
- PREP法(主張→理由→例→再主張)で事前にメモを作ってから書く
- 本番でも5分間はメモタイムに使う。これだけで大半のフリーズは解消される
- 書き出しは「型フレーズ」を使えばいい。完璧な書き出しは不要
- 日頃から社会問題のネタ帳を作り、背景知識を蓄積しておく
- 「友達に話す言葉」が意見の核になる。難しく考えすぎない
小論文は才能ではなく、正しい方法と練習量で必ず上達する技術です。今日から一つずつ実践してみてください。
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