高校入試後期試験まで
時間

「わかりやすい文章」を書く10の技術|受験作文からビジネス文書まで使える

Facebook
Twitter

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

「作文が苦手」「何を書けばいいかわからない」「書いても先生に伝わらないと言われる」——受験生や保護者の方から、こういったお悩みをよくいただきます。

実は、「わかりやすい文章」を書く技術は、才能ではなく、習得できるスキルです。正しい技術を身につければ、受験作文・小論文はもちろん、将来のビジネス文書やレポートにも一生使える武器になります。

この記事では、日本国語塾TOPで実際に指導している「わかりやすい文章を書く10の技術」を、具体例とともにわかりやすく解説します。ぜひ最後まで読んで、今日から実践してみてください。


はじめに:なぜ「わかりやすい文章」が書けないのか?

多くの生徒が「わかりやすい文章」を書けない理由は、大きく3つあります。

  • ①「何を伝えたいか」が自分の中で整理されていない
  • ②「読み手の視点」を意識していない
  • ③文章の「型(構造)」を知らない

翔先生も授業でよくこう言っています。

「文章が伝わらないのは、頭の中にあることをそのまま書き出しているからです。書く前に『整理する』という一手間が、文章の質を劇的に変えます。」

「わかりやすい文章を書く技術」とは、ひと言で言えば「読み手への思いやり」を形にするための技術です。これを意識するだけで、あなたの文章は見違えるほど変わります。


核心情報:「わかりやすい文章」の3原則

10の技術を学ぶ前に、まず「わかりやすい文章」の核となる3原則を押さえておきましょう。

原則①:一文一意(いちぶんいちい)

一つの文には、一つのことだけを書く。これが最も基本的なルールです。

悪い例:「私は環境問題に関心があり、特にプラスチックごみの問題は深刻で、世界中の海に広がっており、早急な対策が必要だと思います。」

良い例:「私は環境問題に強い関心を持っている。中でもプラスチックごみは深刻な問題だ。このごみは世界中の海に広がっており、早急な対策が必要である。」

原則②:結論を先に書く(BLOT:Bottom Line On Top)

日本語は「結論が最後に来る」構造ですが、わかりやすい文章では最初に結論・主張を述べることが重要です。読み手は最初の数行で「この文章は何について書かれているか」を把握しようとするからです。

原則③:抽象と具体を行き来する

抽象的な主張だけでは読み手に伝わらず、具体例だけでは全体像が見えません。「主張(抽象)→具体例→まとめ(抽象)」の流れを意識することが、説得力のある文章の基本構造です。


具体的な方法:わかりやすい文章を書く10の技術

技術①:書く前に「3行メモ」を作る

文章を書き始める前に、次の3点をメモ紙に書き出しましょう。

  1. この文章で最も伝えたいこと(結論)は何か?
  2. その理由・根拠は何か?
  3. 具体例・エピソードは何があるか?

たとえば「読書の大切さ」について書くなら——

  • 結論:読書は語彙力と思考力を同時に鍛える最良の習慣だ
  • 理由:本を読むことで多様な表現に触れ、論理的な文章構造を無意識に学べるから
  • 具体例:小学生のころ毎日10分の読書を続けた結果、国語のテストの点数が20点上がった

この3行メモがあるだけで、書き出しに迷わなくなります。

技術②:一文は「40〜60字以内」を目安にする

長い文章は読みにくいだけでなく、書いている本人も何を言いたいかわからなくなりがちです。一文が60字を超えたら、2文に分割することを検討してください。

原稿用紙で言えば、1行半〜2行が目安です。受験作文・小論文では特に意識してください。

技術③:接続詞を正しく使う

接続詞は文章の「道案内」です。適切な接続詞を使うだけで、論理の流れが格段に明確になります。

役割 接続詞の例 使う場面
順接 したがって・そのため・だから 前の内容から当然の結果を導くとき
逆接 しかし・ところが・だが 前の内容に反することを述べるとき
追加 また・さらに・加えて 情報を付け加えるとき
例示 たとえば・具体的には 抽象的な主張を具体化するとき
結論 つまり・要するに・以上のことから まとめを述べるとき

注意点:接続詞を使いすぎると文章がくどくなります。特に「しかし」「そして」の連続は避けましょう。

技術④:主語と述語を近づける

悪い例:「私が昨日、友人から借りた本に書いてあった内容は、とても興味深かった。」

良い例:「昨日、友人から借りた本の内容は、とても興味深かった。」

主語と述語の間に多くの情報を詰め込むと、読み手は「主語が何だったか」を忘れてしまいます。主語と述語はできるだけ近くに置くのが鉄則です。

技術⑤:「〜と思います」を減らし、断定表現を使う

受験作文・小論文で最も多い弱点が「〜と思います」の多用です。

弱い表現:「読書は大切だと思います。」

強い表現:「読書は、思考力と語彙力を育てる上で欠かせない習慣である。」

「思います」は主観の表明に使うことがありますが、論点の核心部分では断定表現を使うことで、文章に説得力が生まれます。

技術⑥:段落を正しく使う

段落は「話題のまとまり」を示すサインです。一つの段落には、一つのテーマだけを書くようにしましょう。

段落の基本構造:

  • トピックセンテンス(段落の主題を示す1文)
  • サポートセンテンス(主題を支える説明・根拠)
  • クロージングセンテンス(まとめ・次の段落へのつながり)

技術⑦:具体的な数字・固有名詞を使う

抽象的な言葉を、数字や固有名詞に置き換えることで、文章のリアリティが大幅に上がります。

抽象的:「多くの人がスマートフォンを使っている。」

具体的:「総務省の調査によると、2023年時点で日本のスマートフォン保有率は約90%に達している。」

受験作文では正確なデータを求められるわけではありませんが、「具体的に考える習慣」は文章の質を確実に上げます。

技術⑧:読んで声に出せるリズムを意識する

書いた文章を声に出して読んでみましょう。つっかえる部分・息継ぎが難しい部分は、必ず書き直しが必要なサインです。

良い文章はリズムがあります。長い文・短い文を意識的に組み合わせることで、読みやすいテンポが生まれます。

例:「環境問題は待ったなしだ。プラスチックごみが海を覆い、気候変動が農業を脅かしている。私たちに残された時間は少ない。」

→短文・長文・短文のリズムが、読み手の心に訴えかけます。

技術⑨:反論を先に想定して潰す(譲歩構文)

特に小論文・議論型の作文では、「反対意見を想定して答える」構造が高評価を得ます。

構文例:「たしかに〜という意見もある。しかし、〜という観点から考えると、〜と言える。」

具体例:「たしかに、スマートフォンは子どもの集中力を損なうという意見もある。しかし、適切な使い方を教える教育があれば、情報収集や学習ツールとして非常に有効である。問題はスマートフォンそのものではなく、使い方の教育にある。」

この「譲歩構文」は、読み手に「この筆者はフェアに考えている」という信頼感を与えます。

技術⑩:書いた後に必ず「3回読み直す」

プロの文章家でも、書きっぱなしで完成させることはありません。読み直しの3ステップを習慣にしましょう。

  1. 1回目:内容の確認——言いたいことが正確に書けているか?論理の流れは自然か?
  2. 2回目:表現の確認——難しすぎる言葉・わかりにくい表現はないか?
  3. 3回目:声に出して読む——リズムは自然か?つっかえる箇所はないか?

藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介より

私が長年の指導を通じて感じるのは、「わかりやすい文章を書く技術」と「論理的に考える力」は表裏一体だということです。

文章を書くことは、自分の思考を可視化する作業です。書けない・伝わらないということは、まだ自分の中で考えが整理されていないサインでもあります。だから、文章力を鍛えることは、思考力そのものを鍛えることにつながります。

受験生に特にお勧めしたいのは、毎日1つの「主張メモ」を書く習慣です。ニュースを見て気になったことについて、「私はこう思う。なぜなら〜だからだ。具体的には〜」と3文で書くだけ。これを30日続けるだけで、作文の質は驚くほど変わります。

翔先生より

生徒さんに最もよくアドバイスするのが、「書く前の5分間を投資してください」ということです。

多くの人は「書くこと」に時間を使いすぎて、「考えること」に時間を使わなすぎます。書く前に5分間、構成メモを作るだけで、書いている途中で迷子になることがなくなります。

また、書いた文章を誰かに読んでもらう機会を積極的に作ってください。「伝わった」「伝わらなかった」のフィードバックは、どんな参考書よりも力強い教師になります。日本国語塾TOPでは、そのフィードバックを丁寧に行うことを指導の中心に置いています。


よくある失敗と解決策

失敗①:「起承転結」を意識しすぎて結論が最後になる

解決策:小説ならともかく、作文・小論文・ビジネス文書では「結論→理由→具体例→まとめ」の「PREP法」を使いましょう。

失敗②:難しい言葉を使って「賢く見せようとする」

解決策:中学生が読んでわかる言葉で書くことを目標にしましょう。難しい言葉は使い方を間違えると逆効果です。「平易な言葉で深い内容を書く」ことが、本当の文章力です。

失敗③:体験談だけで終わり、主張がない

解決策:体験談を書いた後、必ず「この体験から言えること(一般化・主張)」を1文加えましょう。体験談はあくまで「証拠」であり、「主張」ではありません。

失敗④:同じ言葉・表現の繰り返し

解決策:同じ段落内で同じ言葉を2回以上使わないことを意識してください。類義語・言い換え表現を辞書で調べる習慣が、語彙力を鍛えることにもつながります。

失敗⑤:文末が「〜です」「〜ます」ばかり

解決策:小論文・論述文では「〜だ」「〜である」調(常体)を使い、文末表現を「〜と言える」「〜と考えられる」「〜が重要だ」など多様にしましょう。


今日からできるアクション

「わかりやすい文章を書く技術」は、知識として知るだけでは身につきません。毎日の小さな実践が力になります。以下の3つのアクションを今日から始めてください。

  1. アクション①:「3行メモ」を書く練習(毎日5分)
    今日のニュースや出来事について「結論・理由・具体例」を3行でメモする。
  2. アクション②:書いた文章を声に出して読む(毎回必ず)
    つっかえた箇所を書き直す。これだけで文章の読みやすさが劇的に向上する。
  3. アクション③:PREP法で1段落書く練習(週3回)
    P(主張)→R(理由)→E(具体例)→P(まとめ)の4文で1段落を書く練習を続ける。

日本国語塾TOPでは、これらの実践トレーニングを授業の中で体系的に行っています。一人での練習に限界を感じたら、ぜひご相談ください。


まとめ・日本国語塾トップについて

今回は「わかりやすい文章を書く10の技術」を解説しました。最後に要点をまとめます。

  • ✅ 書く前に「3行メモ」で思考を整理する
  • ✅ 一文は40〜60字以内、一文一意を守る
  • ✅ 結論を先に書き(PREP法)、読み手の理解を助ける
  • ✅ 接続詞・段落構造を正しく使い、論理の流れを明確にする
  • ✅ 「〜と思います」を減らし、断定表現で説得力を高める
  • ✅ 反論を想定した「譲歩構文」で文章の信頼性を上げる
  • ✅ 書いたら必ず声に出して3回読み直す

「わかりやすい文章を書く技術」は、受験作文・小論文から社会人のビジネス文書まで、生涯にわたって使える最強のスキルです。ぜひ今日から少しずつ実践を積み重ねてください。


日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
前橋校・横浜校・オンラインで全国対応しています。nihonkokugojuku.comからお気軽にお問い合わせください。
また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。

💬 数強塾グループ 公式LINEに登録しよう

情報I・数学・英語・国語に関する有益な情報発信や無料授業の告知をLINEで行っています。英検合格保証の英論会もこちら👇

プレゼント付き公式LINEを友だち追加

こちらの記事もどうぞ!

LINEで無料情報を受け取る