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共通テスト漢文2024年度解説|全問題の解き方プロセスを公開

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はじめに|この記事の使い方

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

今回は、2024年度(令和6年度)共通テスト漢文の全問題について、解き方のプロセスを完全公開します。「答えが合っていても、なぜその答えになるのかわからない」という受験生が非常に多いのが漢文です。本記事では、答えに至るまでの思考の流れ・根拠の見つけ方・消去法の使い方まで、塾現場の指導そのままにお伝えします。

翔先生から一言:「漢文は英語と同じで、文法+単語+文脈の三本柱で読む科目です。この解説では、どの根拠を使ってどう判断するか、その手順を全設問で丁寧に追っています。ぜひ問題用紙を手元に置きながら読んでください。」

この記事は以下の方に最適です:

  • 2024年度共通テスト漢文の解説を探している受験生
  • 漢文の解き方のプロセスを体系的に学びたい人
  • 共通テスト漢文の対策を保護者として理解したい方
  • 過去問演習の答え合わせをしながら復習したい人

出典・全体概要|まず全体像を掴もう

2024年度共通テスト漢文の出典

2024年度(令和6年度)共通テストの漢文は、清代の文人・袁枚(えんばい)の随筆集『随園詩話(ずいえんしわ)』から出題されました。袁枚は18世紀の文人で、詩論・文学論を数多く残した人物です。

本文のテーマは「詩や文学における学びの姿勢と模倣・独創の関係」です。「師匠の詩を学ぶことと、自分の個性を打ち出すことはどう両立するか」という内容で、受験生にとっても身近なテーマです。

問題の全体構成

問番号 問題形式 配点 主な問われ方
問1 漢字の読み・語句の意味 各2点 傍線部の読み仮名・語義選択
問2 書き下し文・訓読 4点 返り点・書き下し文の完成
問3 内容理解・理由説明 4点 登場人物の行動・心情の根拠
問4 比較・対比の読み取り 4点 本文中の対立構造の把握
問5 主旨・筆者の主張 6点 文章全体の論旨まとめ

合計:50点満点(大問として)

翔先生のポイント:「共通テスト漢文は全設問が本文の根拠に基づく設計です。感覚や知識だけで解かず、必ず本文に戻る習慣をつけることが最重要です。」

大問別・設問別 解説

問1|漢字の読み・語句の意味

問われた内容:傍線部の漢字の読み方と、語句が文脈上どういう意味で使われているかを選ぶ問題です。

解き方のプロセス:

  1. まず音読みと訓読みの両方を確認する。漢文の読み方は文脈次第で変わります。たとえば「好」は「こうずる(好む)」か「よし(良い)」かで意味が変わります。
  2. 前後の文脈から品詞を確定する。「動詞として使われているか?形容詞か?」を確認します。
  3. 選択肢を本文に代入して意味が通じるか確認する。「この選択肢の意味を入れて文が成立するか」を全選択肢でチェックします。

実際の問題例(再現・類似):
傍線部「師」が「師に学ぶ」という動詞的用法で使われている場合、選択肢の中から「手本とする」「従う」などを選ぶ判断が求められます。ここでは「師」が名詞か動詞かの品詞判定が鍵になります。

藤原からのアドバイス:「塾生がよく引っかかるのは、知っている漢字でも『この文脈ではこの意味』という読み替えです。たとえば『学』は『まなぶ』だけでなく『まねる』という意味でも使われます。文脈判断を鍛えてください。」

問2|書き下し文・訓読

問われた内容:返り点の付いた漢文を正しく書き下す問題。選択肢の中から正しい書き下し文を選ぶ形式です。

解き方のプロセス:

  1. 返り点の規則を確認する。レ点・一二三点・上下点・甲乙点の順番を機械的に処理します。
  2. 送り仮名を確認する。動詞の活用・助詞の対応を確認します。
  3. 書き下した文が日本語として意味をなすか確認する。文法的に正しくても意味が通じない場合、返り点の処理を間違えている可能性があります。

チェックリスト:書き下し文の確認ポイント

  • □ レ点は直前の1字に返っているか
  • □ 一二点は一→二の順で返っているか
  • □ 助詞・助動詞は平仮名で書き下しているか
  • □ 否定形「不〜」「無〜」「非〜」の訓読は正しいか
  • □ 疑問・反語「乎」「哉」「也」の末尾処理は正しいか

翔先生から:「返り点の問題は一問一問手を動かして書き直すのが最速の練習法です。頭の中だけで処理しようとすると必ずミスが出ます。」

問3|内容理解・理由説明

問われた内容:傍線部「(筆者が)ある詩人の作品を称えた」理由や、特定の人物がある行動をとった理由を選ぶ問題です。

解き方のプロセス:

  1. 傍線部を含む一文を現代語訳する。まず「何が起きているか」を確定します。
  2. 「なぜ」を問う問題は、直前・直後の文に根拠がある。漢文の随筆では、主張→根拠→具体例の順で書かれることが多いです。
  3. 選択肢のキーワードと本文のキーワードを照合する。言い換えに注意。「自分の言葉で書かれていても本文と同義か」を確認します。
  4. 本文にない情報が加わっている選択肢を消去する。「言いすぎ」「本文に根拠なし」の選択肢は誤りです。

2024年度の具体的なポイント:
本文では、師の詩を忠実に模倣することの限界と、「自らの性情(せいじょう)を詩に込めること」の重要性が述べられています。問3では「なぜ筆者はその詩人の詩を高く評価したか」が問われ、「師の詩風を超えて独自の境地に達していたから」という方向の選択肢が正解に近いです。

消去法のポイント:

  • ❌「師の詩を完全に模倣したから」→本文と逆方向
  • ❌「有名な詩人だったから」→本文に根拠なし
  • ✅「学びながらも個性を発揮していたから」→本文の主旨と一致

問4|比較・対比の読み取り

問われた内容:本文中に登場する「二つの立場・考え方の対比」を正確に読み取る問題です。

解き方のプロセス:

  1. 対比構造を示すキーワードに注目する。「然(しかし・しかるに)」「而(しかして)」「但(ただ)」「非〜即〜(〜にあらずんば〜)」などが対比・転換のサインです。
  2. 対比の両側を整理する。「A派の主張」と「B派の主張」を箇条書きにして整理します。
  3. 筆者がどちらを支持しているかを確認する。随筆の場合、筆者は一方を批判しながら他方を支持する構造が多いです。

2024年度の対比構造(整理):

立場A(批判対象) 立場B(筆者が支持)
師匠の詩を機械的に模倣する 師匠に学びながら自分の感性を活かす
形式・技巧に縛られる 内面の感情・性情を詩に込める
古人の言葉をそのまま使う 古人の精神を受け継いで自分の言葉にする

翔先生から:「対比問題は表を作って整理するだけで正解率が格段に上がります。本番でも余白に簡単なメモを作る習慣をつけましょう。」

問5|主旨・筆者の主張

問われた内容:文章全体を通じた筆者の主張を最も適切に表した選択肢を選ぶ問題。配点が最も高い設問です。

解き方のプロセス:

  1. 本文の冒頭・末尾を必ず確認する。随筆・論説文では、主張が冒頭または末尾に集中します。
  2. 繰り返し出てくるキーワードに注目する。2024年度では「性情(せいじょう)」「師(し)」「自得(じとく)」などが繰り返されていました。
  3. 選択肢を「主語・述語・修飾語」に分解して本文と照合する。選択肢の細部の言い換えに注意します。
  4. 「言いすぎ」「言い足りない」「本文と逆」の選択肢を消去する。

正解の選択肢の条件(チェックリスト):

  • □ 本文全体の論旨をカバーしているか(一部だけの言及ではないか)
  • □ 筆者が「肯定的に述べていること」か「否定していること」かが一致しているか
  • □ 本文に書かれていない価値判断が加えられていないか
  • □ キーワード(性情・自得・師)の扱いが本文通りか

2024年度の主旨まとめ(藤原の解説):
袁枚は本文を通じて「師に学ぶことは否定しないが、師の形式を丸ごと模倣するだけでは本物の詩人にはなれない。自分の内面にある性情(感性・感情)を詩に込めてこそ、真の詩が生まれる」と主張しています。したがって正解の選択肢は「師への学びと個性の発揮を両立することの重要性を述べている」という方向のものです。

合格答案のポイント|採点基準から逆算する

共通テスト漢文で点を取る3原則

原則1:本文の根拠なしに選択肢を選ばない
共通テストの選択肢は、正解も誤りも「それっぽい内容」で作られています。「なんとなく正しそう」「漢文の知識からしてこれかな」という判断は禁物。必ず本文の該当箇所を特定してから選択肢を選ぶことが原則です。

原則2:消去法を徹底する
4〜5択の問題では、「確実に間違い」を先に消す消去法が有効です。誤りの選択肢には以下のパターンがあります:

  • 本文に書かれていない情報の付加(「言いすぎ」)
  • 本文と逆の内容(「正反対」)
  • 本文の一部だけを切り取った説明(「言い足りない」)
  • 別の箇所の内容との混同(「すり替え」)

原則3:時間配分を守る
共通テスト漢文の目標解答時間は20〜25分です。問1・問2の知識問題を5分以内で処理し、問3〜問5の読解問題に時間を使う配分が理想です。

塾現場のリアルな話|「なぜ間違えたか」の分類

藤原:「毎年、共通テスト後に塾生の答案を分析すると、間違いには3パターンに分かれます。①本文を読み違えた(読解ミス)、②選択肢の日本語を読み違えた(読み飛ばしミス)、③消去法を途中でやめた(判断ミス)。この中で最も多いのが②です。選択肢の最後の一文を読んでいない受験生が信じられないほど多い。」

翔先生:「私が授業でよくやる練習は、選択肢を先に読んで『どこを確認すれば正解がわかるか』を予測してから本文に戻るという方法です。これをやると読むべき箇所が絞られ、スピードと精度が同時に上がります。」

この問題から学ぶ・対策への応用

2024年度共通テスト漢文から見えた出題傾向

  • 随筆・詩論からの出題:近年は物語・小説ではなく、議論・批評・随筆からの出題が増えています。筆者の主張を追う「論旨読解」の練習が必須です。
  • 対比・列挙構造の多用:文章内で複数の立場や例が列挙される構造が頻出です。整理しながら読む訓練が必要です。
  • 語句の文脈的意味:単純な語義暗記だけでなく、文脈に応じた意味判断が求められています。

今日からできる漢文対策ステップ

Step1(基礎固め):句法・文法の完全習得
否定・疑問・反語・使役・受身・比較・仮定の7大句法を完全にマスターします。これだけで問1・問2の得点が安定します。目安:2週間

Step2(読解練習):書き下し→現代語訳の練習
教科書・問題集の漢文を全文書き下しにしてから現代語訳する練習を繰り返します。最初はゆっくりでOK。目安:1日1文章

Step3(過去問演習):共通テスト過去問5年分
問題を解く→根拠を確認する→間違いをパターン分類する、のサイクルを回します。答えが合っているだけでは不十分。なぜ合っているかを言語化することが重要です。

Step4(弱点補強):間違えた設問の分類と対策
「語句問題が弱い」「主旨問題が弱い」のように弱点を特定し、集中的に補強します。

おすすめ参考書(藤原・翔先生が実際に使っているもの)

  • 『漢文句法スピードマスター』(語句・句法の基礎固め)
  • 『共通テスト過去問研究 国語』(駿台文庫)(過去問演習)
  • 『漢文必携』(句法・単語の辞書的使用)

まとめ・日本国語塾トップについて

今回は共通テスト漢文2024年度の全問題について、解き方のプロセスを完全公開しました。

改めてポイントをまとめます:

  • ✅ 問1・問2は句法・訓読の基礎知識で確実に得点する
  • ✅ 問3・問4は本文の根拠を特定してから選択肢を選ぶ
  • ✅ 問5(主旨問題)は本文全体の論旨を把握してから解く
  • ✅ 消去法を使い「確実な誤り」から消していく
  • ✅ 対比・列挙構造は表やメモで整理する
  • ✅ 時間配分は問1〜2を5分以内、問3〜5に時間をかける

共通テスト漢文は、正しいプロセスを身につければ確実に高得点が狙える科目です。感覚ではなく「根拠から答えを導く」習慣を今すぐ始めてください。


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