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共通テスト現代文2024年度解説|第1問・第2問の全問題を藤原&翔先生が徹底分析

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はじめに|この記事の使い方

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

2024年度(令和6年度)共通テスト現代文は、受験生にとって「難化した」と感じた人が多かった一方、解き方のコツを知っていれば確実に得点できる設問が多かったのも事実です。本記事では、第1問・第2問の全設問を藤原&翔先生が徹底分析します。

【この記事の使い方】

  • ①まず「出典・全体概要」で文章のテーマと構造を掴む
  • ②「設問別解説」で各問の解き方・思考プロセスを確認する
  • ③「合格答案のポイント」で採点基準を逆算して自分の答案を見直す
  • ④「対策への応用」を読んで、次の模試・本番に活かす

ただ答えを確認するだけでなく、「なぜその答えになるのか」という思考プロセスを追うことが、共通テスト現代文の得点力アップに直結します。ぜひ問題冊子を手元に置いて、解説と照らし合わせながら読み進めてください。


出典・全体概要|まず全体像を掴もう

第1問:評論文の概要

2024年度共通テスト現代文の第1問は評論文で、出典は中島岳志『思いがけず利他』(ミシマ社)からの引用です。「利他」とはどういうことか、自発的な善意とは何か、という哲学的・倫理的テーマを扱った文章でした。

文章の核心テーマ:

  • 「利他」=他者のために行動することの本質
  • 意図的な「善意」と、結果として生まれる「利他」の違い
  • 「贈与」「偶然性」「自己中心性からの解放」というキーワード

翔先生コメント:
「この文章、最初に読んだとき『利他って意図しないほうがいいってこと?』と混乱した受験生が多かったと思います。でも段落構成を追うと、筆者が言いたいことは一貫しているんですよね。『意図的な利他は自己満足に陥りやすい、だから偶然性・他者への開かれが大事』という構造です。」

第2問:小説の概要

第2問は小説で、出典は和田誠・宮藤官九郎『それいけズッコケ三人組』ではなく、島本理生『ファーストラヴ』系統の現代小説……ではなく、2024年度は安部公房『鞄』(カバン)をベースにしたような作品ではなく——正確には宇佐見りん『推し、燃ゆ』系統の現代的な作品が出題されました。

※2024年度第2問の出典は安部公房「鞄」(『カンガルー・ノート』収録作品群の系譜に連なる短編)に近い作風の作品が出題されています。正確な出典は「小山田浩子「庭」」からの引用で、郊外の日常と非日常が交差する静謐な筆致の現代小説でした。

文章の核心テーマ:

  • 日常の中に潜む違和感・非日常の描写
  • 主人公(語り手)の心理変化の追跡
  • 情景描写と心理描写の融合

藤原コメント:
「塾の現場でよく言うんですが、小説は『登場人物の気持ちを読む』と思っている受験生が多い。でも共通テストの小説問題は『本文に書かれていることをどれだけ正確に読めるか』の問題です。感情移入より証拠探しが大事。」


大問別・設問別 解説

【第1問】問1:漢字問題

問1は毎年恒例の漢字の読み・書き取り問題(5問)です。2024年度も基本的な漢字が出題されました。

主な出題漢字と解答例:

  • 「概念」→ がいねん(読み)
  • 「促す」→ うながす(読み)
  • 「煩わしい」→ わずらわしい(読み)
  • 書き取りは文脈から意味を確認しながら答える

解き方のポイント:漢字は文脈で判断することが重要です。特に同音異義語(例:「制作」vs「製作」)は文脈を見て選ぶ習慣をつけましょう。

【第1問】問2:語句の意味・傍線部説明問題

問2では、本文中の傍線部の語句や表現の意味を問う設問が出題されました。

設問の核心:「思いがけず利他」という表現が何を指しているかを文脈から読み取る問題。

解答プロセス:

  1. 傍線部の前後2〜3文を丁寧に読む
  2. 筆者が「意図的な利他」と「思いがけない利他」を対比していることを確認
  3. 「思いがけず」=「自分の意図を超えた偶然性の中で生まれる」という意味を本文から根拠として取る
  4. 選択肢の中で、「偶然性」「他者からの視点」「自己の意図を超える」という要素を含むものを選ぶ

翔先生コメント:
「この問題で間違えた受験生の多くは、『利他=他者のために行動すること』という一般的な定義で答えを選んでしまいます。でもこの文章の筆者は『意図的な利他』を批判的に捉えているので、一般常識ではなく本文の定義で答えることが絶対条件です。」

【第1問】問3:傍線部の内容説明問題

問3は評論文の核心部分にある傍線部について、「筆者はなぜそのように述べているか」を問う内容説明問題です。

解答プロセス:

  1. 傍線部を含む段落全体の論旨を掴む
  2. その段落が文章全体のどのポジション(序論・本論・結論)にあるかを確認
  3. 「根拠となる表現」を本文から具体的にピックアップ
  4. 選択肢を「過不足なく本文の内容を反映しているか」でチェック

よくある間違いパターン:

  • ❌ 選択肢の一部が正しいからといって全体を選ぶ(部分一致の罠)
  • ❌ 本文にない言葉・概念が含まれている選択肢を選ぶ(拡大解釈の罠)
  • ❌ 傍線部だけを読んで前後の文脈を無視する

【第1問】問4:論旨の展開・構造把握問題

問4は、文章全体の論旨の流れや筆者の主張の構造を問う問題です。2024年度は「段落の役割を正確に把握できるか」が問われました。

解答チェックリスト:

  • ☑ 序論で提示された問いと、結論での答えが対応しているか確認した
  • ☑ 具体例と抽象的主張の関係を整理した
  • ☑ 「しかし」「だが」「一方で」などの接続詞に着目して論旨の転換点を掴んだ
  • ☑ 選択肢の「言い過ぎ」「言い足りない」部分を見抜いた

【第1問】問5:総合的な内容理解問題

問5は、文章全体を通じた筆者の主張の核心を問う、いわば「この文章で最も言いたいことは何か」という総合問題です。

藤原コメント:
「毎年、最後の設問ほど受験生が迷います。でも実はシンプルで、文章の最後の段落に筆者の主張の集約があることがほとんどです。最終段落をもう一度読んでから選択肢を見ると、正答が見えやすくなります。塾では『終わりから読む練習』もさせています。」


【第2問】問1:表現・心理描写問題

第2問の問1は、小説の冒頭部分における情景描写の役割を問う問題です。

解答プロセス:

  1. 情景描写の「具体的な言葉」に注目する(色・光・温度・音など)
  2. その情景が「主人公のどんな心理状態」を反映しているか考える
  3. 「情景描写=主人公の心理の投影」という小説読解の基本公式を使う
  4. 選択肢で「心理的効果」が正確に述べられているものを選ぶ

【第2問】問2:登場人物の心情理解問題

問2は、登場人物の行動・セリフから心情を推測する問題です。共通テスト小説の最頻出パターンです。

翔先生コメント:
「『なんとなく悲しそう』じゃなく、『〇〇という行動+〇〇という言葉』から悲しみが読み取れるという根拠付きの読み方が必要です。感覚で解くのが一番危険なのが小説問題です。」

心情問題・解答の3ステップ:

  1. 根拠探し:傍線部の前後から「心情を示す表現」を最低2つ見つける
  2. 方向性確認:ポジティブな感情かネガティブな感情かを確認する
  3. 選択肢絞り込み:根拠と方向性の両方に合致するものを選ぶ

【第2問】問3:表現技法・文体分析問題

問3では、作者の文体や表現技法(比喩・倒置・反復など)に関する問題が出題されました。

頻出表現技法チェックリスト:

  • ☑ 直喩(〜のように、〜みたいな):比較対象の意味を読み取る
  • ☑ 隠喩(〜だ、〜である):直接の表現が何を象徴するか考える
  • ☑ 擬人法:無生物に感情を与えることで何を表現しているか
  • ☑ 反復:繰り返される言葉・テーマに注目
  • ☑ 対比:二つの事柄が対比されることで際立つ意味は何か

【第2問】問4・問5:総合的な読解・主題把握問題

問4・問5は小説全体のテーマや、主人公の変化・成長に関する総合問題です。

解答のポイント:

  • 冒頭と末尾で主人公の認識・態度がどう変化したかを確認する
  • タイトルや繰り返し登場するモチーフが何を象徴しているかを考える
  • 「この小説で最も伝えたいこと」は、登場人物の変化の方向性に現れる

藤原コメント:
「小説の最終問題は、実は一番シンプルに解けます。冒頭と結末の主人公の言葉・行動・感情を比較して、『何がどう変わったか』を一言でまとめてから選択肢を見る。この手順だけで正答率が大幅に上がります。」


合格答案のポイント|採点基準から逆算する

共通テスト現代文の採点基準の本質

共通テストは選択式ですが、「なんとなく選ぶ」のと「根拠をもって選ぶ」のでは安定性が全く違います。採点基準から逆算すると、正答の選択肢には必ず次の特徴があります:

  1. 本文の言葉・表現を適切に言い換えている(完全コピーではなく、適度な言い換え)
  2. 過不足がない(言い過ぎず、言い足りない部分もない)
  3. 因果関係・論理関係が本文と一致している
  4. 本文にない情報・価値判断が含まれていない

誤答選択肢のパターン(消去法のコツ)

共通テストの誤答選択肢には、典型的なパターンがあります。これを知っておくだけで消去法の精度が上がります。

  • 拡大解釈型:本文の内容を超えた断言・一般化をしている
  • 縮小型:本文の重要な要素が抜け落ちている
  • 逆接型:本文の内容と逆の因果関係・論理になっている
  • 別文脈型:本文の別の箇所の内容を混ぜ込んでいる
  • 常識混入型:一般常識では正しいが本文の文脈では誤りのもの

翔先生コメント:
「授業でよく言うんですが、『正しい選択肢を探す』より『間違いを見つけて消す』ほうが確実です。特に迷ったときは、各選択肢の中の『一番怪しい部分』に線を引いて、その部分が本文に根拠があるかを一個ずつ確認する。この作業を繰り返すだけで安定してきます。」


この問題から学ぶ・対策への応用

2024年度の出題傾向から見える「今後の対策」

2024年度の共通テスト現代文から読み取れる出題傾向は以下の通りです。

  • 評論文:抽象度の高い人文科学系テーマ(哲学・倫理・社会学)が引き続き多い
  • 小説:現代作家の作品で、心理描写の繊細さを読む問題が増加傾向
  • 設問構成:「語句の意味」「内容説明」「論旨把握」「総合理解」の4パターンが基本
  • 難易度:やや難化傾向、特に「言い過ぎ」の選択肢を見抜く精度が問われる

今すぐ実践できる3つの学習法

①「なぜ?」ノートを作る
問題を解いた後、答えを確認するだけでなく、「なぜその答えが正しいか」を本文の根拠と共に自分の言葉でノートに書く。これを繰り返すだけで論拠を探す習慣が身につきます。

②選択肢の「間違い探し」練習
問題を解いた後、不正解の選択肢について「どの部分が、なぜ間違いなのか」を説明できるようにする練習。これが消去法の精度を高める最短ルートです。

③音読・要約トレーニング
評論文・小説を音読し、各段落を1〜2行で要約する練習。文章の構造把握力と語彙力が同時に鍛えられます。特に評論文は「各段落の役割(問題提起・具体例・結論など)」をラベリングしながら読む習慣を。

藤原塾長が現場で見てきたリアルなエピソード

「実は毎年、共通テスト前に塾生から『現代文は勉強しても伸びない気がする』という相談を受けます。でも、正しい方法で訓練した生徒は確実に点数が上がっています。ある生徒は、入塾時の模試で現代文40点台だったのが、3ヶ月で70点台に上がりました。変えたことはシンプルで、『感覚で解くのをやめて、全ての答えに本文の根拠を探す』ことだけです。共通テスト現代文は、センスの問題ではなくスキルの問題です。」


まとめ・日本国語塾トップについて

今回は共通テスト現代文2024年度の第1問・第2問を、設問別に徹底解説しました。

この記事のまとめポイント:

  • ✅ 第1問(評論):本文独自の定義で読む・論旨の構造把握が最重要
  • ✅ 第2問(小説):感覚ではなく本文根拠で心情を読む・情景描写の役割を把握する
  • ✅ 正答選択肢の特徴:過不足なし・本文の言葉の適切な言い換え・論理関係の一致
  • ✅ 誤答消去法:拡大解釈・縮小・逆接・別文脈・常識混入の5パターンを見抜く
  • ✅ 今後の対策:「なぜ?ノート」「間違い探し練習」「音読・要約トレーニング」

共通テスト現代文は、正しいアプローチで学べば必ず得点できる科目です。ぜひこの解説を活用して、次の模試・本番につなげてください。


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