数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
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はじめに|「先生、現代文って何を読んでるのかわかりません」
こんにちは、数強塾グループ代表の藤原進之介です。
先日、授業後に生徒からこんな相談を受けました。
「先生、現代文って何を読んでるのかわかりません。
一応全部読んでるんですけど、問題を解こうとすると
“あれ、本文に何が書いてあったっけ?”ってなるんです」
これ、笑い話じゃなくて、実はほとんどの受験生が抱えている悩みです。
「読んだ気がするのに、内容が頭に残っていない」。
これは読解力の問題じゃなくて、「読み方」の設計図を持っていないことが原因なんです。
今回は、現代文の中でも特に配点が高く、多くの受験生が苦手とする
論説文の構造を5分で理解する方法を、
藤原流のコツとともにわかりやすく解説します。
これを読めば、次に論説文を読むときから「見える景色」が変わりますよ。
なぜ論説文の構造を理解することが重要なのか
まず大前提として確認しておきましょう。
現代文の読み方は、小説を読む感覚とは根本的に違います。
小説は「物語の流れを楽しむ」ために書かれていますが、
論説文は「筆者の主張を論理的に伝える」ために書かれています。
つまり、論説文には必ず「設計図」があるのです。
受験の現代文で出題される論説文には、以下のような共通構造があります。
- 筆者が「言いたいこと(主張・結論)」が必ず存在する
- その主張を支える「根拠・具体例」が配置されている
- 「対比」「逆説」などの論理展開パターンが繰り返し使われる
この構造を意識せずに読むから、全部読んでも何も残らないんです。
逆に言えば、構造を意識して読むだけで、読解スピードも正答率も劇的に上がります。
実際に私が指導してきた生徒たちも、この「構造読み」を身につけた途端に
偏差値が10〜15上がるケースを何度も見てきました。
決して大げさじゃないですよ。
具体的な方法・ステップ解説|論説文を5分で構造理解する手順
ステップ①:最初と最後を「先に」読む(1分)
論説文を「最初から順番に精読する」のはやめましょう。
まず最初の段落と最後の段落を先に読むことを習慣にしてください。
なぜか? 論説文の筆者は、最初か最後に「自分が最も言いたいこと」を置く傾向があるからです。
特に日本語の論説文では、「最後の段落に結論が来る」パターンが非常に多い。
冒頭で問題提起をして、最後で答えを出すという構成ですね。
この「先読み」をするだけで、本文全体を読む際の「軸」が生まれます。
「ああ、この文章は最終的にこういうことを言いたいんだな」という仮説を持った状態で
読み始めると、内容の定着率がまったく違ってきます。
ステップ②:「接続詞」をマークしながら読む(2分)
論説文の読み方で最も重要なテクニックのひとつが、接続詞への注目です。
接続詞は「論理の道しるべ」であり、文章の展開を示す標識です。
特に以下の接続詞は絶対にマークしてください。
| 種類 | 代表的な接続詞 | 意味・機能 |
|---|---|---|
| 逆接 | しかし・だが・ところが・それでも | 前の内容を否定→筆者の本音が来る |
| 換言 | つまり・すなわち・要するに・言い換えれば | 前の内容を別の言葉で言い直す→重要な定義や主張が来る |
| 結論 | したがって・よって・だから・以上より | 論の結論→筆者の主張のまとめが来る |
| 転換 | では・さて・ところで | 話題の転換→新しいパートの始まり |
特に「逆接(しかし・だが)」の後ろは要注意です。
筆者が「一般論を否定して自分の主張を出す」ために使うケースが非常に多く、
入試問題でも頻繁に問われるポイントです。
「しかし」が出てきたら心の中で「お、来た!」と思ってください(笑)。
ステップ③:「対比構造」を探す(1分)
論説文のもう一つの重要な読み方ポイントが対比構造の把握です。
論説文の筆者は、自分の主張を際立たせるために、必ずと言っていいほど「対立するもの」を提示します。
たとえば、
- 近代 ⇔ 現代
- 西洋的思考 ⇔ 東洋的思考
- 科学的合理性 ⇔ 人間的感性
- 表層的なもの ⇔ 本質的なもの
このような対比軸が設定されていることがほとんどです。
読みながら「A(否定的なもの) ⇔ B(肯定的なもの)」という図を
頭の中や余白に描いておくと、筆者の主張がクリアに見えてきます。
筆者が最終的に肯定している側=主張、否定している側=批判対象、という構図です。
ステップ④:各段落に「一言ラベル」を貼る(1分)
時間があれば、各段落の横の余白に一言でその段落の役割を書いておきましょう。
- 「問題提起」
- 「具体例」
- 「筆者の主張」
- 「反論の紹介」
- 「結論」
これをするだけで、後から問題を解くときに「あの内容は何段落目だったか」が
すぐ見つかるようになります。
時間がない場合は、最重要段落(主張・結論)にだけ印をつけるだけでも効果大です。
藤原流のポイント|「著者の感情の温度」を読め
ここからは、私が長年の指導経験から編み出した「藤原流」の視点をお伝えします。
論説文は「論理的な文章」ですが、だからといって完全に感情が排除されているわけではありません。
筆者は必ず「何かに怒っていたり」「何かに危機感を持っていたり」「何かに希望を見ていたり」します。
私はこれを「著者の感情の温度」と呼んでいます。
たとえば「〜は問題である」「〜を忘れてはならない」「〜こそが重要だ」という表現に注目してください。
これらは筆者の価値判断や感情的な強調が滲み出ている箇所です。
こういった表現の前後こそ、設問で問われる「筆者の主張」が凝縮されていることが多い。
論理だけを追うのではなく、「この筆者は今何に熱くなっているのか」を感じながら読む。
これができるようになると、現代文の読み方が根本から変わります。
文章が「論文」ではなく「人が書いたもの」として立体的に見えてくるんですよ。
もう一つ。「具体例はスキップしていい」という視点も持ってください。
長い具体例・エピソードが来たときに、受験生はそこに引っ張られて迷子になりがちです。
具体例は筆者の主張を支えるための素材に過ぎません。
「あ、具体例が始まったな」と判断したら、最後の一文(まとめ・教訓)だけ拾って
次に進む勇気を持ちましょう。
よくある間違いと対策
間違い①:「難しい語句でつまずいて先に進めない」
現代文の論説文には哲学・社会学・自然科学など、なじみのない専門用語が出てきます。
しかし、受験の現代文では「その語句の意味を知っているか」ではなく
「文脈からその語句がどんな役割を持つかを読み取れるか」が問われています。
わからない語句が出てきたら、一旦スルーしてOKです。
前後の文脈から「この語句はプラス方向で使われているか、マイナス方向か」を判断するだけでも
十分に設問に対応できます。辞書なしで読めるように設計されているのが受験現代文です。
間違い②:「自分の意見や知識で読んでしまう」
これは意外と多い失敗パターンです。
たとえば「環境問題についての論説文」を読んでいるとき、
自分が以前授業で習った知識や個人的な意見が混ざり込んでしまうケースです。
現代文の読み方の鉄則は、「本文に書いてあることだけを根拠にする」こと。
問いに答えるのは「自分」ではなく「筆者」です。
「筆者はこの文章の中で何と言っているか」を常に問いながら読む習慣をつけてください。
間違い③:「全文を同じ密度で読もうとする」
先ほど具体例のところでも触れましたが、
論説文のすべての段落が同等の重要度を持っているわけではありません。
重要度の高い段落(主張・結論・逆接の後)と、
重要度の低い
また、数学・理系科目は数強塾(sukyojuku.com)もあわせてご利用ください。