はじめに|語彙力テストで自分の弱点を知ろう
数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
突然ですが、こんな経験はありませんか?
- 現代文の問題文を読んでいて「この言葉、なんとなくわかるけど意味が説明できない…」
- 選択肢を読んでいて「全部正しそうに見える」
- 記述問題で「言いたいことはわかるのに言葉が出てこない」
これらすべて、語彙力の不足が原因です。塾の現場で何百人もの受験生を見てきた私が断言します。現代文が伸び悩む生徒の9割は、読解技術の前に語彙が足りていない。
この記事では、現代文語彙力テスト100問を用意しました。レベル別(基礎・標準・応用)に分けているので、あなたの現在地を正確に診断できます。テストを受けた後は、弱点克服の学習法まで解説します。最後まで読んで、今日から実践してください。
翔先生からも一言:「語彙は暗記するものじゃなくて、文脈で感じ取るものです。このテストを通じて、その感覚を一緒に養いましょう!」
核心情報|語彙力が現代文の点数を直接左右する理由
まず、なぜ語彙力テストが重要なのかをはっきりさせましょう。
語彙力と現代文得点の関係
共通テスト・大学入試の現代文では、問題文中に必ずといっていいほど抽象的な評論語・哲学的な概念語が登場します。たとえば「アイデンティティ」「相対主義」「パラダイム」「アポリア」「メタ認知」といった言葉です。
これらの言葉の意味を知らないまま読むと、文章全体の論旨がぼやけてしまいます。結果として、設問に答えるための「根拠」を本文から見つけられなくなる。
語彙力=読解の土台です。土台が崩れていれば、どんな読解テクニックも砂上の楼閣です。
塾現場のリアルなエピソード
以前、横浜校に通っていた高校3年生のAさん(仮名)の話をします。彼女は模試で現代文の偏差値が50前後で伸び悩んでいました。授業で読み方の技術は教えているのに、なぜか点数が上がらない。
ある日、翔先生が気づきました。「藤原先生、Aさん、『止揚』の意味を知らないみたいです」と。試しに語彙テストをしてみると、基本的な評論語の約40%が曖昧なことが判明。そこから語彙強化に2週間集中したところ、次の模試で偏差値が58まで跳ね上がりました。
これが語彙力の威力です。
現代文語彙力テスト100問|レベル別診断
以下のテストに取り組んでください。各問の答えを紙に書いてから、解答・解説を確認しましょう。「なんとなく知っている」は正解にカウントしないことがポイントです。
【レベル1】基礎編(問1〜問35)|高校1〜2年生が必ず押さえるべき語彙
各問の語句の意味として最も適切なものをA〜Dから選んでください。
| 問番号 | 語句 | 選択肢 | 正解 |
|---|---|---|---|
| 問1 | 概念 | A.感情 B.物事の大まかな意味・内容 C.具体的な行動 D.社会的ルール | B |
| 問2 | 主観 | A.客観的な事実 B.社会全体の見方 C.個人の見方・感じ方 D.専門家の意見 | C |
| 問3 | 客観 | A.個人の感情 B.誰にとっても共通する事実・見方 C.主観的な印象 D.抽象的な概念 | B |
| 問4 | 逆説 | A.矛盾しているようで真理を含む表現 B.単純な嘘 C.数学的な証明 D.慣用句 | A |
| 問5 | 普遍 | A.特定の場所にのみ当てはまること B.すべてに共通して当てはまること C.時代に限定されること D.個人的な体験 | B |
| 問6 | 抽象 | A.具体的な形を持つこと B.本質だけを取り出し一般化すること C.感情的になること D.物質的なもの | B |
| 問7 | 具体 | A.はっきりとした形・事例があること B.曖昧なこと C.抽象化すること D.理念的なこと | A |
| 問8 | 本質 | A.表面的な現象 B.物事の根本にある性質 C.社会的な慣習 D.個人の好み | B |
| 問9 | 矛盾 | A.つじつまが合わないこと B.論理的に正しいこと C.感情的な表現 D.比喩表現 | A |
| 問10 | 皮肉 | A.直接的な批判 B.遠回しに相手を批判・揶揄すること C.褒め言葉 D.事実の説明 | B |
| 問11 | 比喩 | A.数字による説明 B.あるものを別のものに例えて表現すること C.事実の羅列 D.反論 | B |
| 問12 | 象徴 | A.具体的な説明 B.抽象的な概念を具体的なものに代表させること C.数値化 D.比較 | B |
| 問13 | 理念 | A.感情的な欲求 B.物事の根本にある考え方・理想 C.法律上の規定 D.習慣 | B |
| 問14 | 倫理 | A.法律 B.感情 C.人として守るべき道徳的な規範 D.科学的事実 | C |
| 問15 | 道徳 | A.個人の欲求 B.社会生活を送る上での善悪の基準 C.国の法律 D.宗教的教義 | B |
| 問16 | 価値観 | A.物の値段 B.何が大切かという個人・集団の基本的な考え方 C.科学的事実 D.社会制度 | B |
| 問17 | 自己同一性 | A.他者との比較 B.自分が一貫した存在であるという感覚(アイデンティティ) C.集団への帰属 D.記憶の喪失 | B |
| 問18 | 他者 | A.自分自身 B.自分以外の人・存在 C.社会全体 D.架空の人物 | B |
| 問19 | 共同体 | A.個人 B.同じ目的・文化を共有する人々の集まり C.国家 D.企業 | B |
| 問20 | 文化 | A.自然現象 B.人間が作り上げた生活様式・価値・芸術などの総体 C.遺伝的な性質 D.経済活動 | B |
| 問21 | 文明 | A.自然 B.人類が発展させた物質的・精神的な成果の総体 C.個人の技術 D.宗教 | B |
| 問22 | 近代 | A.古代から中世 B.おおよそ17〜19世紀の合理主義・個人主義が台頭した時代 C.現代以降 D.江戸時代のみ | B |
| 問23 | 合理 | A.感情に基づくこと B.論理や道理に適っていること C.多数決で決めること D.伝統を守ること | B |
| 問24 | 感性 | A.理性的な判断 B.外界の刺激を感じ取る能力・感じる力 C.論理的思考 D.記憶力 | B |
| 問25 | 理性 | A.感情 B.論理的に考え判断する能力 C.直感 D.記憶 | B |
| 問26 | 認識 | A.無視すること B.物事をはっきりと知り・理解すること C.感情的に反応すること D.拒否すること | B |
| 問27 | 批判 | A.ただ否定すること B.物事の良し悪しを検討・評価すること C.褒めること D.無関心でいること | B |
| 問28 | 相対 | A.絶対的な基準がある B.他との関係・比較の中で成立すること C.変化しないこと D.個人の内面のみで決まること | B |
| 問29 | 絶対 | A.他との比較による B.いかなる条件にも左右されないこと C.暫定的なこと D.社会的な合意 | B |
| 問30 | 権利 | A.義務 B.法律や社会的に認められた、ある行為をする・しない自由 C.感情的な欲求 D.慣習 | B |
| 問31 | 義務 | A.権利 B.法律や道徳上、しなければならないこと C.選択的な行動 D.感情 | B |
| 問32 | 自由 | A.束縛 B.他から強制されずに自分の意志で行動できること C.ルールへの服従 D.感情の抑制 | B |
| 問33 | 平等 | A.差別 B.すべての人が同一の扱いを受けること C.能力主義 D.競争 | B |
| 問34 | 社会 | A.個人 B.人々が共同生活を営む集団・仕組み C.自然環境 D.国家のみ | B |
| 問35 | 言語 | A.文字のみ B.人間が意思疎通のために使う記号・音声・文字の体系 C.感情表現のみ D.数字 | B |
※選択肢はすべてダミーを含みます。記述でも答えられるよう意識して取り組みましょう。
【レベル2】標準編(問36〜問70)|大学入試頻出の評論語彙
今度は空欄補充形式です。( )に入る最適な語句を答えてください。
| 問番号 | 問題文 | 正解 |
|---|---|---|
| 問36 | 「相互に対立する二つの概念のこと」を( )という。 | 二項対立 |
| 問37 | 「科学・学問における支配的な考え方の枠組み」を( )という。 | パラダイム |
| 問38 | 「個別の事例から一般的な法則を導くこと」を( )という。 | 帰納(法) |
| 問39 | 「一般的な法則から個別の結論を導くこと」を( )という。 | 演繹(法) |
| 問40 | 「自分自身を客観的に見る能力」を( )という。 | メタ認知 |
| 問41 | 「対立するものを高い次元で統合すること」をヘーゲル哲学では( )という。 | 止揚(アウフヘーベン) |
| 問42 | 「言葉・記号が意味を作り出す働き」の研究を( )論という。 | 記号(論) |
| 問43 | 「社会的に作られた性差」を( )という。(生物学的性差と区別する) | ジェンダー |
| 問44 | 「多様な文化が共存する社会」の理念を( )という。 | 多文化主義(マルチカルチュラリズム) |
| 問45 | 「近代以降の社会・思想・文化の変容を表す概念」を( )という。 | ポストモダン |
| 問46 | 「物事の表面に現れた現象」を( )といい、その本質と区別される。 | 現象 |
| 問47 | 「主体が客体に働きかけること」を( )という。 | 働きかけ/実践(文脈によってはプラクシス) |
| 問48 | 「他者の立場に立って共感的に理解すること」を( )という。 | 感情移入(エンパシー) |
| 問49 | 「言語が思考を規定するという考え方」を( )仮説という。 | サピア=ウォーフ |
| 問50 | 「文化・社会が個人の行動を無意識に方向付ける力」をブルデューは( )と呼んだ。 | ハビトゥス |
| 問51 | 「ある命題が正しいかどうかを論理的に証明できないこと」を( )という。 | アポリア(難問・行き詰まり) |
| 問52 | 「近代的な自我・主体の確立」をカントの言葉で( )という。 | 自律(アウトノミー) |
| 問53 | 「真・善・美を求める人間の精神的な活動」を( )という。 | 文化活動/精神活動 |
| 問54 | 「社会の変化によって生まれる疎外感・無規範状態」をデュルケームは( )と呼んだ。 | アノミー |
| 問55 | 「権力が人々の行動・思考を無意識に管理すること」をフーコーは( )と呼んだ。 | 規律権力(パノプティコン的権力) |
| 問56 | 「ある集団が別の集団を文化的・政治的に支配すること」をグラムシは( )と呼んだ。 | ヘゲモニー |
| 問57 | 「時代や地域を超えて変わらない人間の本性」という概念を( )という。 | 人間の普遍性/人間本性 |
| 問58 | 「自己と他者の境界が曖昧になる状態」を( )という。 | 自他未分(間主観性) |
| 問59 | 「表層的な意味の裏に隠れた深層の意味」を読み取ることを( )という。 | 深読み/含意(コノテーション) |
| 問60 | 「物語の語り手」を( )という。 | 語り手(ナレーター) |
| 問61 | 「ある立場から見た世界の見え方」を( )という。 | 視点(パースペクティブ) |
| 問62 | 「現実を超えた理想的な状態」を( )という。 | ユートピア |
| 問63 | 「自分の文化を基準に他文化を評価すること」を( )という。 | 自文化中心主義(エスノセントリズム) |
| 問64 | 「互いが互いを必要とし依存し合う関係」を( )という。 | 相互依存 |
| 問65 | 「ある事象が別の事象の原因となる関係」を( )という。 | 因果関係 |
| 問66 | 「複数の要因が絡み合い単純な因果では説明できないこと」を( )という。 | 複雑系 |
| 問67 | 「言葉の表す内容(意味内容)」を( )、「言葉の形(音・文字)」を( )という。 | シニフィエ、シニフィアン |
| 問68 | 「物事を別の視点から捉え直すこと」を( )という。 | リフレーミング |
| 問69 | 「ある集団の中で支配的な考え方・常識」を( )という。 | イデオロギー |
| 問70 | 「物事を根本から問い直すこと」を( )という。 | 脱構築(デコンストラクション) |
【レベル3】応用編(問71〜問100)|難関大・記述式対応語彙
この問題は記述形式です。語句の意味を自分の言葉で30字以内で説明してください。解答例を参考に採点しましょう。
| 問番号 | 語句 | 解答例(30字以内) |
|---|---|---|
| 問71 | アイデンティティ | 自分が何者であるかという一貫した自己認識。 |
| 問72 | 弁証法 | 対立する命題を統合し高次の真理に至る思考法。 |
| 問73 | 現象学 | 意識に現れる現象をそのまま記述する哲学的方法。 |
| 問74 | 実存主義 | 人間の個人的な存在・自由・責任を重視する哲学。 |
| 問75 | 構造主義 | 個々の要素より背後にある構造を重視する思想。 |
| 問76 | 脱構築 | テキストの前提を批判的に解体し意味を問い直すこと。 |
| 問77 | 間テクスト性 | あるテキストが他の複数テキストと関係し合う性質。 |
| 問78 | ポリフォニー | 小説内で複数の声・観点が対等に響き合う構造。 |
| 問79 | ナラティブ | 経験や事実を物語として組み立てた語りの形式。 |
| 問80 | 再帰性 | 自分自身に向けて働き返す性質。自己言及的であること。 |
| 問81 | 身体論 | 身体を単なる物質でなく意味を持つ存在として論じる議論。 |
| 問82 | 他者性 | 他者が自己の理解を超えた異質な存在であるという性質。 |
| 問83 | 臨界点 | ある変化が質的転換を起こす限界の点。 |
| 問84 | アンビバレンス | 一つの対象に対し相反する感情を同時に持つこと。 |
| 問85 | ディスクール | 権力関係と結びついた言説・言語使用の総体。 |
| 問86 | 表象 | 物事を心の中・記号で表したもの。イメージや表現。 |
| 問87 | 通時的 | 時間の流れに沿って変化を捉える視点。歴史的視点。 |
| 問88 | 共時的 | ある特定の時点における構造・状態を捉える視点。 |
| 問89 | 還元主義 | 複雑な現象を単純な要素に分解して説明しようとする立場。 |
| 問90 | 全体論(ホーリズム) | 全体は部分の総和以上であるとし全体から理解する立場。 |
| 問91 | エートス | ある集団・時代に共有される行動様式・精神的気風。 |
| 問92 | 超克 | 困難や限界を乗り越えること。 |
| 問93 | 媒介 | 二つのものをつなぐ中間的な存在・手段。 |
| 問94 | 内面化 | 外部の規範・価値観を自分のものとして取り込む過程。 |
| 問95 | 疎外 | 自分が作り出したものが自分から切り離され対立すること。 |
| 問96 | 形而上学 | 経験を超えた存在・本質・神を問う哲学の一分野。 |
| 問97 | アプリオリ | 経験に先立って持つ知識・認識(先験的)。 |
| 問98 | アポステリオリ | 経験に基づいて得られる知識(後験的)。 |
| 問99 | コンテクスト | 文章・発言を取り巻く文脈・状況・背景。 |
| 問100 | テーゼ | 議論の出発点となる主張・命題。 |
語彙力テスト100問|あなたのレベル診断結果
テストお疲れ様でした!採点が終わったら、以下の診断表で自分の現在地を確認してください。
診断基準
| 正解数 | レベル判定 | 現在地の目安 | 優先すべき対策 |
|---|---|---|---|
| 0〜40問 | ⚠️ 基礎不足 | 高校1〜2年生レベル。評論文の読解に支障がある状態 | まず基礎語彙(問1〜35)を徹底暗記 |
| 41〜60問 | 📘 標準手前 | 基礎はあるが入試頻出語が不安定。共通テストで苦戦しやすい | 標準編(問36〜70)を反復。文脈で使える状態にする |
| 61〜80問 | 📗 標準〜やや上 | 共通テストは戦えるが難関大には語彙の穴がある | 応用編(問71〜100)を中心に哲学・思想語彙を強化 |
| 81〜90問 | 📙 上位 | 難関大レベルの語彙力。あとは文脈での運用力を高める段階 | 語彙を記述答案で使いこなす練習へ移行 |
| 91〜100問 | 🏆 最上位 | 東大・京大・早慶レベル。語彙は武器になっている | 語彙を読解・記述に統合する高度な演習へ |
翔先生からのコメント:「正解数より大切なのは『曖昧だった語句』のリストを作ることです。テスト後に必ず弱点リストを作って、そこだけ集中的に復習しましょう。全部完璧に知っている必要はなく、入試本番で使える状態にすることが目標です!」
藤原&翔先生の実践アドバイス|語彙力を本当に伸ばす学習法
語彙力テストで弱点がわかったら、次はどう学習するかです。ここでは塾の現場で実証済みの方法を紹介します。
① 「意味を言える」ではなく「文脈で使える」を目標にする
多くの生徒が陥る落とし穴があります。それは「意味を暗記すること」を語彙学習のゴールにしてしまうことです。
たとえば「パラダイム=科学における支配的な考え方の枠組み」と覚えても、実際の入試問題で「この筆者がパラダイムの転換と言うとき、それはどういう意味か」と問われたときに答えられなければ意味がありません。
正しい語彙学習のゴールは次の3段階です:
- 定義を言える(最低限)
- 例文を作れる(中級)
- 文脈の中で意味を調整できる(上級・入試レベル)
たとえば「止揚」なら:
- 定義:「対立するAとBを、より高い次元Cで統合すること」
- 例文:「個人の自由と社会の秩序という対立を、新しい共同体の理念として止揚する」
- 文脈での運用:ある評論文で「止揚」が使われたとき、「筆者はAとBという対立を乗り越えた何かを主張したいんだな」と即座に読める
② 「単語帳」より「評論文の中で出会う」学習を優先する
藤原先生のリアルな指導経験から言います。単語帳だけで語彙を学んでも、入試では使えないケースが多いです。
理由は明快です。単語帳の語義は「辞書的な定義」であり、実際の評論文では筆者が独自の文脈でその言葉を使っているからです。
最も効果的な学習法は:
- 評論文(教科書・問題集・過去問)を読む
- 知らない語句・曖昧な語句に線を引く
- 辞書で調べた後、その文章の文脈での意味を自分の言葉でノートに書く
- 同じ語が別の文章で出てきたときに「あ、前回と少し使われ方が違う」と気づく
この繰り返しが、語彙を「生きた知識」にします。
③ 「二項対立マップ」を作って語彙を体系化する
現代文の評論語彙には、対立構造があります。これを意識して整理することで、語彙の定着速度が格段に上がります。
具体的には以下のような「二項対立マップ」をノートに作ってください:
| 概念A | 概念B(対立) | 関連語・上位概念 |
|---|---|---|
| 主観 | 客観 | 認識論・視点・バイアス |
| 抽象 | 具体 | 概念・事例・一般化 |
| 相対 | 絶対 | 普遍・特殊・文化相対主義 |
| 感性 | 理性 | カント・近代哲学・認識 |
| 個人 | 社会(共同体) | 自由・権利・義務・契約論 |
| 近代 | ポストモダン | 合理主義・脱構築・多元性 |
| 自然 | 文化・文明 | 人間・技術・進歩 |
| 身体 | 精神 | 心身二元論・身体論・現象学 |
| 通時的 | 共時的 | ソシュール・構造主義・言語学 |
| シニフィアン | シニフィエ | 記号論・言語・差異 |
翔先生が生徒に伝えているコツがあります。「評論文はほぼ必ずどこかの二項対立を軸に議論が展開されます。語彙をこのマップで整理しておくと、初めて読む文章でも論旨の骨格がすぐに見えてくるんです。」
④ 週次の語彙復習サイクルを作る
語彙学習で最も大切なのは継続と反復です。以下のサイクルを週単位で回すことをおすすめします。
- 月曜日:新しい評論文を読み、知らない語句を10〜15個リストアップ
- 火曜日:リストアップした語句を辞書で調べ、例文とともにノートに記録
- 水曜日:二項対立マップに新語を追加・整理
- 木曜日:今週の語句を使って短文(2〜3文)を自分で作成
- 金曜日:今週の語句を口頭で定義説明(「〜とは〜である」の形式で)
- 土・日曜日:先週以前の語句を含む過去問を解き、語彙が実際に読解に活きているか確認
よくある失敗・注意点|語彙学習でやってはいけないこと
塾の現場で何度も同じ失敗を見てきました。以下のNG行動を必ず避けてください。
❌ NG①:語彙帳を「読む」だけで終わる
市販の現代文語彙帳を買って読み込む受験生は多いです。しかし「読んだ」と「使える」は全くの別物です。読むだけでは1週間後に8割忘れます。必ずアウトプット(例文作成・口頭説明・記述練習)とセットで行うこと。
❌ NG②:語彙を孤立した知識として覚える
「アノミー=無規範状態」「ハビトゥス=行動様式」といったように、語句を単体で暗記するのは効率が悪い。前述の二項対立マップのように関連語と体系でまとめることで、記憶の定着率が3倍以上になります。
❌ NG③:難しい語彙だけに集中して基礎語彙を軽視する
「アポリア」「ディスクール」といった難語を知っていても、「普遍」「抽象」「概念」といった基礎語の運用が曖昧では本末転倒です。難関大受験生でも、基礎語彙の精度を常に確認することが必要です。実際、今回のテスト問1〜35で1問でも迷った人は、基礎から見直しましょう。
❌ NG④:語彙学習と読解練習を別物として切り離す
語彙は読解の中で学び、読解に還元して初めて意味を持ちます。語彙学習だけを数週間続けて「よし、次は読解練習だ」という順番にしてはいけません。語彙学習と読解練習は常に並行して行うこと。語彙を学んだその日に、その語句が使われている文章を1つ読むだけでも効果は全く違います。
❌ NG⑤:カタカナ語・外来語を「雰囲気で読む」
「パラダイム」「ポストモダン」「ヘゲモニー」などのカタカナ語は、なんとなく読めてしまうため意味を調べない生徒が多い。しかし入試ではこれらの語が設問の核心に関わることが非常に多い。カタカナ語こそ、正確な定義を持っておくことが大切です。
今すぐできるアクション3つ
この記事を読んだ今日から実践できる、具体的な行動を3つ示します。
アクション①:弱点語句リストを今すぐ作る
テスト100問の中で、正解できなかった語句・曖昧だった語句をすべて書き出してください。これがあなた専用の語彙強化リストになります。まず10語を選び、今日中に辞書で調べて例文を1つずつ書いてみましょう。
チェックリスト:弱点語句の整理
- ☐ テスト100問の採点が終わった
- ☐ 間違えた語句・曖昧だった語句をすべてリストアップした
- ☐ 優先度の高い10語を選んだ
- ☐ 10語の定義を辞書で確認した
- ☐ 10語それぞれに自分で例文を1つ作った
- ☐ 二項対立マップに位置づけた
アクション②:今週中に評論文1本を語彙意識で読む
手元にある現代文の問題集・教科書から評論文を1本選び、語彙に意識を向けながら読んでください。ポイントは「この語句、今日覚えた語と関係あるな」「この対立構造、二項対立マップのあの部分だな」と意識しながら読むことです。
おすすめの素材:
- 共通テスト過去問(2020年以降)の評論文
- 河合塾「入試現代文へのアクセス」シリーズ
- 「現代文読解力の開発講座」(駿台文庫)
- 志望校の過去問(最終的にはここに還元する)
アクション③:語彙ノートを1冊作る
今日から語彙専用ノートを1冊用意してください。構成は以下のようにするのがおすすめです。
- 左ページ:語句・定義・出典(どの文章で出会ったか)
- 右ページ:自作例文・関連語・二項対立でのポジション
このノートは受験が終わるまで使い続けるものです。1日10語、週に5日続けると、3ヶ月で150語が積み上がります。入試に必要な語彙の8割はこの積み上げでカバーできます。
まとめ・日本国語塾トップについて
今回の語彙力テスト100問、いかがでしたか?正解数に関わらず、最も大切なのは「自分の弱点がどこかわかった」という事実です。語彙力は現代文の土台。ここを固めることが、読解力・記述力・得点力のすべてにつながります。
改めてこの記事の要点をまとめます。
- ✅ 語彙力テスト100問で自分の現在地を正確に把握した
- ✅ 診断結果をもとに、優先して学ぶべき語彙層が明確になった
- ✅ 語彙は「意味を暗記」ではなく「文脈で運用できる」レベルを目指す
- ✅ 二項対立マップで語彙を体系化すると定着速度が上がる
- ✅ 語彙学習と読解練習は常に並行して行う
- ✅ 弱点語句リスト・語彙ノート・週次サイクルの3点セットで継続する
語彙力は、正しい方法で継続すれば必ず伸びます。焦らず、でも確実に積み上げていきましょう。翔先生も藤原も、あなたの語彙力向上を全力でサポートします。
📘 日本国語塾トップについて
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