はじめに
数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
中学受験を控えたお子さんをお持ちの保護者の方から、こんなご相談をよく受けます。
「算数の勉強に時間を取られすぎて、国語が後回しになってしまっています…」
「国語の読解が苦手で、算数の文章題も解けない。どちらから手をつければいいのでしょう?」
これらの悩みは、中学受験生のご家庭において非常によくあるケースです。算数は計算・図形・場合の数など分野が多く、どうしても学習時間のウエイトが大きくなりがちです。一方、国語は「なんとなくできそう」「読書が好きだから大丈夫」と後回しにされやすい。しかし、実際の入試では国語が合否を大きく左右するケースが多いのが現実です。
私・藤原進之介は、数強塾グループ代表として数学・理系科目の指導を長年行ってきましたが、同時に国語専門塾「日本国語塾TOP」を立ち上げた経緯があります。それは、「算数ができる子が国語でつまずいて合格を逃す」という場面を数え切れないほど見てきたからです。
今回は、中学受験の国語と算数を両立させる学習法について、数強塾グループならではの視点から徹底解説します。翔先生の実践的なアドバイスも交えながら、今日から使える具体的な戦略をお届けします。
核心情報|なぜ国語と算数の両立が難しいのか?
まず前提として、中学受験における国語と算数の関係を正しく理解しておく必要があります。
算数偏重になりやすい理由
中学受験の算数は、小学校で習う内容をはるかに超えた高難度の問題が出題されます。特殊算(旅人算・仕事算・食塩水など)、図形の面積・体積、場合の数と確率など、習得に時間がかかる単元が多く、「算数は毎日やらないと忘れる」という感覚から、保護者もお子さんも算数優先になりがちです。
実際に多くの中学受験塾でも、算数の宿題量は国語の数倍にのぼります。その結果、週に数回しか国語を勉強しない、という状況に陥るご家庭が続出します。
国語を後回しにすると起きること
しかし、国語を軽視すると以下のような深刻な問題が起きます。
- 算数の文章題が解けなくなる:問題文の読み取りができず、何を求めているのかわからない
- 理科・社会の記述問題でも失点:国語力は全科目の基盤
- 試験本番で時間配分を誤る:読解スピードが遅く、算数の解答時間が削られる
- 偏差値が伸び悩む:国語は配点が高く、苦手なままでは総合偏差値が上がりにくい
私が数強塾グループで見てきた経験から言えば、算数が得意なのに国語の偏差値が10〜15ポイント低いという受験生は珍しくありません。その差を埋めるだけで、志望校合格の可能性が大きく変わります。
国語と算数には「共通する思考力」がある
ここが数強塾グループならではの視点です。
算数の文章題を解くとき、子どもは無意識に「情報を整理して→条件を把握して→解法を組み立てる」という論理的思考を行っています。これは国語の読解でも全く同じプロセスです。
つまり、国語と算数は「別々の科目」ではなく、「共通の論理的思考力」を土台として成り立っているのです。この認識を持つだけで、両立の戦略が大きく変わります。
具体的な方法|国語と算数を両立させる学習戦略
① 学習時間の「黄金比」を設定する
受験生が1日に確保できる学習時間は限られています。学年別に目安となる国語:算数の学習時間比率を示します。
| 学年 | 1日の学習時間目安 | 国語:算数の比率 |
|---|---|---|
| 小学4年生 | 1.5〜2時間 | 1:1(均等) |
| 小学5年生 | 2〜3時間 | 1:1.5(算数やや多め) |
| 小学6年生(前半) | 3〜4時間 | 1:1.5〜2(算数重点) |
| 小学6年生(秋以降) | 4〜5時間 | 1.2:1(国語巻き返し期) |
重要なのは、6年生の秋以降は国語の比率を上げることです。算数は基礎が固まったら「維持」に切り替え、伸びしろの大きい国語に注力する戦略が合格を引き寄せます。
② 国語の「毎日5分音読」で算数力も上がる
翔先生が強く推奨しているのが、毎日5〜10分の音読習慣です。
音読は単なる国語の練習ではありません。音読によって文章の論理構造を口と耳から自然に吸収できるため、算数の文章題を読む際の「情報整理力」が上がることが実感として報告されています。
具体的な音読の進め方:
- 中学受験用の説明文・論説文の素材を1日1段落音読する
- 読み終えたら「この段落で言いたいことを一言でまとめる」練習をする
- 慣れてきたら物語文も取り入れ、登場人物の心情を一言で言う練習をする
これを算数の勉強を始める前の「ウォーミングアップ」として行うと、脳が「文章を読んで理解するモード」に入りやすくなります。
③ 算数の文章題を「国語的に解く」練習
中学受験の算数で差がつく文章題。これを国語の読解スキルで攻略する方法を紹介します。
「条件の箇条書き」技法:
算数の文章題を読んだら、まず問題文に出てくる条件をすべて箇条書きにします。これは国語の記述問題で「本文の根拠を書き出す」作業と全く同じです。
【例題】
「A君は家から学校まで歩いて20分かかります。B君はA君より3分速く着きます。ふたりが同時に家を出た場合、B君が学校に着いてからA君が着くまでの間に、B君は何分待ちますか?」
→ 条件を書き出す:
・A君:20分
・B君:A君より3分速い=17分
・問いたいこと:B君の待ち時間
このように「条件整理→問われていることの確認」を習慣化すると、国語の記述問題にも同じアプローチが使えるようになります。
④ 「読解→記述」の段階的トレーニング
国語が苦手な受験生に多いのが、「読めるけど書けない」という状態です。これを解消するために、日本国語塾TOPでは以下の段階的トレーニングを実施しています。
ステップ1:選択肢問題から始める(読解力の基礎)
まず選択肢問題を徹底的に解き、「正しい答えがなぜ正しいか」「誤りの選択肢はどこが違うか」を説明できるようにします。
ステップ2:抜き出し問題で根拠を見つける練習
本文中の根拠となる箇所に線を引き、「この部分がなぜ答えになるか」を言語化します。
ステップ3:字数制限つきの記述問題に挑戦
30字→50字→100字と段階的に字数を増やしながら、「必要な情報を過不足なく書く」練習をします。
この3ステップは、算数でいえば「基礎計算→基本問題→応用問題」の順序と全く同じ構造です。中学受験の国語と算数の両立において、同じ学習原則が使えることを強調したい点です。
⑤ 週間スケジュールの組み方
具体的な週間スケジュールの一例を示します(小学6年生・平日ベース)。
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 帰宅後15分 | 国語:音読+一言要約(ウォーミングアップ) |
| その後60〜90分 | 算数:その日の塾の復習・問題演習 |
| 休憩10分 | 軽いストレッチ・水分補給 |
| 夜30〜45分 | 国語:読解問題1題+漢字・語彙 |
ポイントは、国語を「前後に分散」させることです。算数を真ん中に挟み、前後に国語を配置することで、算数の集中力を維持しながら国語の学習量も確保できます。
藤原&翔先生の実践アドバイス
藤原進之介からのアドバイス
数強塾グループを代表して、私からひとつ強調したいことがあります。
「算数の得意な子ほど、国語の論理的な側面から入ると伸びが速い」
算数が得意な受験生は、論理的に物事を考える力がすでに育っています。だから、国語の読解問題も「感覚」で解こうとせず、「根拠を論理的に探す」アプローチを教えると、驚くほど短期間で偏差値が上がるケースを何度も見てきました。
国語が苦手だからといって「センスがない」と諦めないでください。国語は正しいアプローチと十分な練習量があれば、必ず成績が上がる科目です。数強塾グループが国語専門塾・日本国語塾TOPを設立したのも、この確信があるからです。
翔先生からのアドバイス
私が生徒たちに必ず伝えるのは、「国語の勉強は算数の勉強と同じ日にやる」というルールです。
よくあるのが「今日は算数を頑張ったから国語はいいや」という気持ちになること。でも、それが積み重なると国語の学習量は週に数時間しか確保できなくなります。
私のおすすめは「国語を先にやる日」を週に2〜3日作ることです。その日は国語の読解問題を30〜45分じっくりやってから算数に移る。すると国語の問題に対する「向き合い方」が変わり、「算数に比べて国語は楽」という感覚も生まれてきます。この感覚の転換が、国語嫌いを克服する第一歩になります。
また、国語の記述問題の答え合わせは必ず保護者の方も一緒に確認してほしいです。「なぜこの表現では減点なのか」を会話の中で理解させることが、記述力向上の最短ルートです。
よくある失敗と解決策
失敗①「語彙の暗記だけやって読解をサボる」
症状:漢字や語彙の問題は解けるが、読解問題の点数が伸びない。
解決策:語彙・漢字の勉強は「インプット」に過ぎません。読解問題という「アウトプット」の練習なしに点数は上がりません。語彙の勉強を10分したら、必ず読解問題を1題セットでこなすルールを作りましょう。
失敗②「算数の文章題は問題文を読まずに数字だけ拾う」
症状:計算は速いのに、文章題で間違いが多い。
解決策:これは読解力の問題です。問題文を「一文ずつ区切って」読む練習をさせてください。特に「〜ですが」「〜のとき」などの条件を示す接続表現に線を引く習慣をつけると、読み飛ばしが激減します。これは国語の接続語・指示語の学習と完全にリンクしています。
失敗③「模試の国語の見直しをしない」
症状:模試を受けるたびに国語の点数がバラバラで安定しない。
解決策:国語の模試見直しは算数以上に重要です。算数は「解き方の手順」を見直せばよいのに対し、国語は「なぜその選択肢が正解なのか」という本文との対応関係を丁寧に確認する必要があります。見直しに少なくとも30〜40分を確保し、すべての問題について根拠を言えるようにしましょう。
失敗④「国語は直前期に詰め込めばいい」という誤解
症状:6年生秋まで国語をほぼ放置し、11〜12月に慌てて取り組む。
解決策:読解力は一朝一夕では身につきません。毎日少しずつ文章に触れ、論理的に読む力を積み重ねる必要があります。直前期の詰め込みで語彙や漢字は補えても、読解・記述の力を2〜3ヶ月で大幅に伸ばすのは非常に困難です。4〜5年生のうちから、毎日最低15〜20分の国語学習時間を確保することが、中学受験の国語と算数を両立させるための最大の前提条件です。
今日からできるアクション
難しいことは何もありません。今日からすぐに始められる3つのアクションをお伝えします。
アクション1:今夜の算数勉強の前に「音読5分」を追加する
お手持ちの国語テキスト、または書店で手に入る中学受験用の読解問題集から一段落選び、声に出して読みましょう。読んだ後に「この段落の言いたいことは?」とお子さんに問いかけてみてください。
アクション2:算数の文章題1問を「条件箇条書き」してから解く
今日の算数の宿題から文章題を1問選び、いきなり計算を始めずに「問題文の条件をすべて箇条書き」してから解く練習をしてみてください。最初はぎこちなくても、2週間続ければ自然な習慣になります。
アクション3:日本国語塾TOPの無料相談を活用する
「うちの子の国語の弱点がどこにあるのか」「算数との時間配分をどうすればいいか」——こういった個別のお悩みは、実際にプロに相談するのが最も効果的です。日本国語塾TOPでは、無料の学習相談を実施しています。nihonkokugojuku.comからお気軽にお問い合わせください。
まとめ・日本国語塾トップについて
今回は中学受験の国語と算数を両立させる学習法について、数強塾グループならではの視点から解説しました。
重要なポイントをまとめます:
- 国語と算数は「共通の論理的思考力」を土台にしている
- 毎日の音読+一言要約で読解力と算数の文章題読解力が同時に伸びる
- 算数の文章題は「条件箇条書き」で国語的に解くアプローチが有効
- 6年生秋以降は国語の学習比率を意識的に引き上げる
- 直前期の詰め込みは効かないため、4〜5年生から毎日の国語習慣を
- 模試の国語見直しは必ず本文根拠の確認まで行う
算数が得意なお子さんも、国語が苦手なお子さんも、正しい戦略と継続的な努力があれば必ず両立できます。そのサポートのために、私たち数強塾グループは存在しています。
日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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