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中学受験国語「説明文」の要約力を上げる練習法|段落ごとにまとめる技術

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数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

「説明文を読んでも何が言いたいのか分からない」「要約しようとすると、どこを抜き出せばいいのか迷ってしまう」——中学受験を目指す小学生のお子さんから、こんな声を本当によく聞きます。

説明文の読解は、中学受験国語の得点源であると同時に、多くの受験生がつまずくポイントでもあります。特に難関校の入試では、長文の説明文を正確に読み取り、筆者の主張を的確に把握する力が問われます。

この記事では、中学受験国語「説明文」の要約力を上げる練習法として、段落ごとにまとめる技術を徹底解説します。今日から実践できる具体的な方法をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

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はじめに|なぜ「説明文の要約力」が中学受験で重要なのか

中学受験の国語において、説明文(論説文・説明的文章)は出題の中心を占めます。難関中学として知られる開成・麻布・女子学院・雙葉・桜蔭といった学校でも、説明文の長文読解は毎年必ず出題されます。

では、なぜ「要約力」がそこまで重要なのでしょうか。理由は三つあります。

  • ①記述問題の得点に直結する:「筆者の主張を〇〇字以内でまとめなさい」という問題は、要約力そのものを問うています。
  • ②選択肢問題の正答率が上がる:本文全体の流れを把握できていれば、紛らわしい選択肢に惑わされにくくなります。
  • ③読解速度が上がる:段落ごとの要点をつかむ習慣がつくと、長文でも短時間で内容を理解できるようになります。

つまり、説明文の要約力を鍛えることは、国語全体の得点力アップにつながる最も効率的なトレーニングなのです。

核心情報|「要約力」の正体と段落構造の基本

要約力を上げるためには、まず「要約とは何か」を正確に理解する必要があります。要約とは、文章の中から重要な情報を取り出し、筆者が最も伝えたいことを短くまとめることです。

「あらすじを書くこと」でも「気に入った文をつなぎ合わせること」でもありません。この認識のズレが、多くの受験生の要約力が伸びない原因です。

説明文の基本構造「三部構成」を知る

説明文は、ほぼ例外なく以下の三部構成になっています。

  1. 導入部(話題提示):「何について話すのか」を提示する部分。具体的な事例や問いかけで始まることが多い。
  2. 展開部(論証・説明):筆者が主張を説明・証明していく部分。具体例や対比が多用される。
  3. まとめ部(結論):筆者が最も言いたいことが書かれている部分。「つまり」「このように」「だから」などの接続語が目印。

この三部構成を意識するだけで、「どこを重点的に読むべきか」が分かるようになります。特にまとめ部は要約の核心になることが多いため、線を引きながら読む習慣をつけましょう。

段落と「形式段落」「意味段落」の違い

説明文には「形式段落」と「意味段落」という二種類の段落があります。

  • 形式段落:文章の改行によって分けられた、見た目上の段落。
  • 意味段落:複数の形式段落をまとめた、内容のまとまり(ブロック)。

要約の練習では、まず形式段落ごとに一文で内容をまとめ、次に意味段落のまとまりを把握するという二段階のステップで進めることが大切です。

具体的な方法|段落ごとにまとめる「5ステップ練習法」

ここからは、日本国語塾TOPで実際に指導している段落ごとにまとめる5ステップ練習法を紹介します。この方法は、説明文の要約力を系統的に鍛えるために設計されています。

ステップ1|形式段落に番号を振る

まず、問題文の形式段落(改行のたびに始まる段落)に①②③……と番号を振ります。これは一見シンプルに見えますが、非常に重要な作業です。

番号を振ることで、「この文章は全部で何段落あるか」「自分は今どこを読んでいるか」が常に把握できます。長文で迷子になりやすい受験生には特に効果的です。

【実践例】
「①環境問題は、現代社会が直面する最も重要な課題の一つである。②その中でも、地球温暖化は……③科学者たちの研究によれば……」のように、①②③と振っていきます。

ステップ2|各段落の「キーワード」に丸をつける

次に、各段落を読みながら、繰り返し出てくる言葉・重要そうな言葉に○をつけます。これが段落のキーワードです。

説明文では、筆者が特に強調したい言葉は何度も繰り返されます。「環境問題」「持続可能」「生態系」といったキーワードが各段落でどう使われているかを追うことで、文章全体のテーマが見えてきます。

【注意点】:キーワードは「難しそうな言葉」ではなく「繰り返し出てくる言葉」「接続語の後に来る言葉」を優先して選びましょう。

ステップ3|各段落を「一文20字以内」でまとめる

最も重要なステップです。各段落の内容を、一文20字以内で自分の言葉にまとめます。ノートの余白や、問題文の余白に書き込むのが効果的です。

なぜ20字以内かというと、「だいたいのことを書けばいい」という甘えを排除するためです。文字数の制限があることで、「この段落で最も大事なことは何か」を真剣に考える習慣がつきます。

【具体例】

  • 第①段落(原文):「現代社会では、インターネットの普及によって情報が瞬時に世界中に広まるようになった。その一方で、誤った情報もまた簡単に拡散してしまうという問題が生じている。」
  • まとめ(一文):「ネットで誤情報が拡散しやすくなった」(17字)

このように、「原文の言葉をそのまま使う」のではなく、自分の言葉に置き換えることが要約力の核心です。自分の言葉に変換できるということは、内容を本当に理解しているということだからです。

ステップ4|意味段落のまとまりを見つける

形式段落を一文でまとめたら、今度はそれらを「内容のつながり」でグループ分けします。これが意味段落の把握です。

グループ分けのヒントは接続語にあります。

  • 「しかし」「ところが」「だが」→ 話題が転換している(新しいグループの始まり)
  • 「また」「さらに」「加えて」→ 同じグループの続き
  • 「つまり」「要するに」「このように」→ まとめの段落(結論部)

例えば、①〜③が「導入・話題提示」、④〜⑦が「具体例と説明」、⑧〜⑨が「まとめと結論」というように分けられれば、文章全体の骨格が見えます。

ステップ5|文章全体を「3文要約」にまとめる

最後に、意味段落ごとの要点を使って、文章全体を3文でまとめる練習をします。

3文要約の型は以下の通りです。

  1. 第1文(話題):この文章は何について書かれているか。
  2. 第2文(展開):筆者はどのような理由・根拠でその主張を説明しているか。
  3. 第3文(結論):筆者が最終的に最も伝えたいことは何か。

【3文要約の例】
「この文章は、情報社会における誤情報の問題について論じている。筆者は、インターネットの普及によって誤情報が拡散しやすくなった実例を挙げ、情報リテラシーの重要性を説明している。結論として、筆者は私たちが情報を批判的に読む力を身につけることが現代社会では不可欠だと主張している。」

この3文要約ができれば、記述問題の「筆者の主張を〇字以内でまとめなさい」という問題にも自信を持って答えられるようになります。

藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介より

要約力の向上で私が最も大切にしているのは、「自分の言葉で再現できるか」というテストです。文章を読み終わったあと、本を閉じて「この文章は何について書かれていた?」と自分に問いかけてみてください。

すらすら答えられれば理解できています。答えられなければ、段落を一つひとつ遡って「どこで理解が止まったか」を特定することが重要です。この「自己テスト→特定→再読」のサイクルが、中学受験国語の説明文対策として最も効率的なトレーニングです。

また、要約は「書いて終わり」ではありません。翌日見返したときに「昨日まとめたこの要約は正確か?」と批判的に見直す習慣も、国語の力を伸ばす上で非常に効果的です。

翔先生より

生徒さんを指導していて気づくのは、「要約が苦手」という子の多くは、何を削っていいか分からないという点で悩んでいることです。

そこで私がよくやる練習が「削りゲーム」です。まず段落全体を書き写し、そこから「なくても意味が通じる言葉」を一つずつ削っていきます。最終的に削れなくなったところが「その段落の核心」です。

例えば「環境問題は、地球上に住む私たち人間が毎日の生活の中で出し続けている大量のゴミや排気ガスによって引き起こされる深刻な問題である」という文なら、削っていくと「環境問題は、ゴミや排気ガスが原因で起きる深刻な問題だ」になります。この訓練を繰り返すことで、「何が大事で何が飾りか」を見極める力が自然と身につきます。

よくある失敗と解決策

失敗①「長い要約」になってしまう

原因:「全部大事に見えてしまう」「何を削っていいか分からない」

解決策:字数に上限を設ける。「この段落は20字以内でまとめる」とルールを決めると、取捨選択が鍛えられます。また、接続語の前後を意識し、「接続語の後ろの方が大事」という原則を活用しましょう。

失敗②「本文の言葉をそのままコピーする」

原因:内容を理解できていないため、自分の言葉に置き換えられない。

解決策:まず「この段落を友達に口で説明するなら?」と考えてみましょう。話し言葉でいいので、声に出して説明する練習をすると、自分の言葉への変換力が鍛えられます。

失敗③「具体例をそのまま要約に入れてしまう」

原因:具体例と主張・結論の区別ができていない。

解決策:「たとえば」「例えば」「〜の場合」という言葉が出てきたら、その後の内容は「具体例」だと判断し、要約には原則として入れないようにしましょう。要約に入れるのは「具体例から導き出された結論・主張」の部分です。

失敗④「文章の最初の段落だけ丁寧に読んで後半が雑になる」

原因:集中力の低下と、「後半が大事」という認識の欠如。

解決策:説明文は後半ほど重要です。導入部は「何について書かれているか」の確認程度に留め、展開部・まとめ部を特に丁寧に読む習慣をつけましょう。時間配分を意識するためにも、通し読みの前に「この文章は何段落あるか」を確認することをおすすめします。

今日からできるアクション

理論を学んだだけでは力はつきません。以下のアクションを今日から実践してみてください。

  1. 今日の宿題の説明文に段落番号を振る:習慣化が最初の一歩です。
  2. 各段落を20字以内で一文にまとめる練習を毎日1題:最初は難しく感じますが、2週間続けると感覚が変わります。
  3. 接続語に赤ペンで印をつける:接続語の種類を意識するだけで、文章の流れが見えやすくなります。
  4. 読み終わったあとに「3文要約」をノートに書く:書いた要約は翌日見返して精度を確認しましょう。
  5. 週に1回、親御さんや先生に要約を声で説明する:アウトプットの機会を作ることで定着が加速します。

これらの練習を継続することで、中学受験国語の説明文に対する読解力・要約力が着実に向上します。焦らず、毎日少しずつ積み重ねることが合格への最短ルートです。

まとめ・日本国語塾トップについて

今回の記事では、中学受験国語「説明文」の要約力を上げる練習法として、段落ごとにまとめる5ステップ技術を解説しました。

  • ステップ1:形式段落に番号を振る
  • ステップ2:キーワードに丸をつける
  • ステップ3:各段落を20字以内の一文にまとめる
  • ステップ4:意味段落のまとまりを把握する
  • ステップ5:文章全体を3文要約にまとめる

この5ステップを毎日の学習に組み込むことで、説明文の要約力は必ず伸びます。そして要約力の向上は、記述問題・選択肢問題・読解速度のすべてにプラスの影響を与えます。

「もっと個別に指導してほしい」「志望校別の対策をしたい」という方は、ぜひ日本国語塾TOPにご相談ください。


日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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