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和歌の修辞法完全ガイド|枕詞・序詞・掛詞・縁語・本歌取りをマスターする

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はじめに|和歌の修辞法で得点が変わる!

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

「枕詞って何となくわかるけど、序詞との違いが全然わからない…」「掛詞は気づけても、縁語はどこからどこまでが縁語なのか判断できない…」——毎年、こういった悩みを抱えた受験生が塾の門を叩いてきます。

先日も、高校3年生のAさんが「模試の古文で和歌の問題が出るたびに全滅してしまいます。修辞法の名前は覚えているはずなのに、いざ問題になると手が止まってしまうんです」と相談に来てくれました。名前は知っているのに使えない——これが和歌の修辞法における最大の落とし穴です。

この記事では、枕詞・序詞・掛詞・縁語・本歌取りという和歌の修辞法の5大テーマを、単なる用語の暗記で終わらせず、「読んだら即実践できる」レベルまで徹底解説します。大学受験はもちろん、高校の定期テスト対策にも完全対応した内容です。ぜひ最後まで読んで、今日から得点力を上げてください!

【基礎知識】なぜ和歌の修辞法が合否を分けるのか

翔先生からも毎年強調していることですが、和歌の修辞法は大学入試において非常に出題頻度が高い分野です。センター試験・共通テストの古文においては、和歌を含む問題が全体の約30〜40%を占めると言われており、その中で修辞法に関する設問は毎年1〜3問は必ず出題されています。

さらに難関私大(早稲田・慶應・MARCH)や国公立二次試験においては、和歌の修辞法を正確に理解していないと本文の意味すら取れないケースが頻出します。たとえば掛詞を見抜けなければ、和歌の核心的なメッセージを読み違えてしまい、現代語訳も選択肢選びも全滅する可能性があります。

翔先生が過去問を分析した結果、和歌の修辞法に関する問題を正解した受験生と不正解だった受験生とでは、古文全体の得点に平均15〜20点の差が生まれるというデータもあります。これは決して軽視できない数字です。

また、古文の学習において和歌は「後回しにされがち」な分野でもあります。文法や単語の習得に追われて、修辞法の学習が試験直前になってしまう受験生が多いのです。だからこそ、今この記事でしっかりと理解しておくことが、ライバルとの差をつける最大のチャンスになります。

【実践解説】和歌の修辞法5つを完全マスターする方法

① 枕詞(まくらことば)|特定の語を導く「お決まりフレーズ」

枕詞とは、特定の語句を導き出すために使われる、原則5音の決まり文句です。それ自体には直接的な意味を持たず、後に続く言葉を修飾・強調する役割を果たします。音楽で言えば「イントロ」のようなもの、と翔先生はよく例えます。

代表的な枕詞の例:

  • 「ひさかたの」→「光・空・月・天」などを導く
  • 「あしひきの」→「山」を導く
  • 「たらちねの」→「母・親」を導く
  • 「ちはやぶる」→「神・宇治」を導く
  • 「あをによし」→「奈良」を導く

例歌:「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」(紀友則/古今和歌集)

ここでの「ひさかたの」は「光」を導く枕詞。試験では「ひさかたの」の意味や役割を問う問題が頻出です。「枕詞はそれ自体に訳を当てない(または天の、などと訳す)」という原則を覚えておきましょう。

② 序詞(じょことば)|枕詞との違いを徹底攻略

序詞は枕詞と混同されやすいですが、決定的な違いが3つあります。翔先生いわく「この3点セットを覚えれば、序詞と枕詞を絶対に間違えない」とのことです。

比較項目 枕詞 序詞
字数 原則5音 7音以上(制限なし)
決まりの有無 特定の語との組み合わせが固定 作者が自由に作る
訳し方 訳さない(または天の・などと訳す) 比喩・同音反復として訳す

例歌:「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」(柿本人麻呂/万葉集)

「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の」(3句・15音)が「ながながし」を導く序詞。「山鳥の尾が長く垂れ下がっている」という映像を使って「長い夜」へとつなぐ、見事な比喩的序詞の例です。

③ 掛詞(かけことば)|一語に二義を持たせる技巧

掛詞とは、同音異義を利用して一つの言葉に二つ以上の意味を持たせる修辞法です。和歌の修辞法の中でも最も頻繁に入試で問われ、かつ最も得点差が開く技法です。

主な掛詞のパターン:

  • 「あき」→「秋」と「飽き(飽きる)」
  • 「まつ」→「松(木)」と「待つ(動詞)」
  • 「ふる」→「降る(雨・雪)」と「経る(時間)」と「古(ふる)」
  • 「ながめ」→「眺め(ながめる)」と「長雨(ながあめ)」
  • 「たつ」→「立つ」と「裁つ(布を切る)」と「竜(たつ)」

例歌:「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」(小野小町/古今和歌集)

「ふる」→「降る(雨が)」と「経る(時間が過ぎる)」の掛詞。「ながめ」→「眺め(ぼんやり見る)」と「長雨(降り続く雨)」の掛詞。二重の掛詞が使われているこの歌は、入試の超頻出歌です。

掛詞を見つける実践ステップ:

  1. 和歌の中に自然・植物・天候を表す言葉があったら掛詞を疑う
  2. その言葉を動詞・名詞・形容詞など別の品詞で読めないか考える
  3. 前後の文脈と両方の意味がつながるか確認する

④ 縁語(えんご)|関連語でイメージを広げる技法

縁語とは、ある言葉(中心語)と意味的・イメージ的に関連のある言葉を歌の中に散りばめる修辞法です。掛詞と組み合わせて使われることが多く、和歌全体に統一感と深みを与えます。

縁語の例:

  • 「海」を中心語とした縁語:「浦・波・浮く・澪標(みをつくし)・漕ぐ・渡る・沈む」
  • 「弓・矢」を中心語とした縁語:「引く・射る・的・弦(つる)・羽」
  • 「布・衣」を中心語とした縁語:「織る・縫う・裁つ・紐・褄(つま)・袖」

例歌:「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り舟」(小野篁/古今和歌集)

「わたの原(海)・八十島・漕ぐ・舟・海人(あま)」がすべて海に関連する縁語として機能しており、広大な海のイメージを重層的に作り出しています。

⑤ 本歌取り(ほんかどり)|先人の歌を引用・変奏する技法

本歌取りとは、有名な先人の歌(本歌)の語句や内容を引用・改変しながら新たな歌を作る技法で、主に平安末期〜鎌倉時代の和歌(新古今和歌集の時代)に多く見られます。本歌を知っている読者への「共鳴」を呼び起こす、高度な文学的技巧です。

有名な本歌取りの例:

【本歌】「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」(在原行平/古今和歌集)

【本歌取り】「駒とめて 袖うちはらふ 陰もなし 佐野のわたりの 雪の夕暮れ」(藤原定家/新古今和歌集)

定家は「佐野のわたり」という語句を本歌から引き取り、孤独な旅の情景をより深く描き出しています。入試では「この歌が参照している本歌はどれか」を問う問題が頻出です。

【藤原&翔先生の実践ポイント】塾でしか聞けない和歌修辞法の裏技

ここからは、一般の参考書には載っていない、日本国語塾TOPならではの指導ノウハウをお伝えします。

【裏技①】掛詞は「文脈の不自然さ」から発見せよ

掛詞が含まれる和歌を一つの意味だけで読もうとすると、どこかで「あれ、意味がおかしいな?」と感じる瞬間があります。翔先生はこれを「引っかかり感」と呼んでいます。この違和感こそが掛詞のサインです。一つの意味で通じない箇所があれば、必ず別の読み方がないかを探してください。

【裏技②】縁語は「テーマから逆算」して探す

縁語を見つけるには、まず和歌の「主題となる名詞(海・山・衣など)」を特定し、そこから関連語を逆算していくのが効率的です。「この和歌は何について詠んでいるか」を先に把握することで、縁語のネットワークが見えてきます。

【裏技③】序詞の「切れ目」は動詞・形容詞の連用形の後を狙え

序詞がどこで終わり、主題部分が始まるかを見極めるには、「〜の」「〜に」「〜て」などの接続点を探すのが有効です。序詞は比喩や同音を利用して主題語へ「転換」する構造になっているため、接続助詞や「の」の前後に切れ目があることが多いです。

【裏技④】本歌取りは「有名歌100首」を先に押さえよ

本歌取りを理解するには、「百人一首」「万葉集・古今集・新古今集の代表歌」を先にインプットしておくことが最短ルートです。本歌を知っているだけで、本歌取りの問題は「知っているかどうか」の問題になります。知識が得点に直結するお得な分野です。

【よくある失敗パターン】合格できない生徒がやっていること

翔先生が毎年の指導経験から分析した「和歌の修辞法で失点する受験生の共通パターン」を5つ紹介します。自分が当てはまっていないか、チェックしながら読んでください。

失敗パターン①:枕詞と序詞を「字数だけ」で区別しようとする

「5音なら枕詞、それ以上なら序詞」という覚え方だけに頼っていると、例外ケースで必ず混乱します。「決まりの有無」と「訳し方の違い」もセットで覚えることが正確な判別につながります。

改善策:上記の比較表を使い、3点セットで区別できるよう練習問題を繰り返す。

失敗パターン②:掛詞を「有名なもの」しか覚えていない

「まつ=松・待つ」「あき=秋・飽き」などの有名パターンしか覚えず、初見の掛詞に対応できない受験生が多いです。

改善策:掛詞を「見つける思考プロセス」を身につける。語句に違和感を感じたら必ず別の読みを探す習慣をつける。

失敗パターン③:縁語を「掛詞と同じもの」だと思っている

掛詞は一語二義、縁語は複数語の意味的連関、という根本的な違いを理解していない受験生が意外に多いです。

改善策:「縁語はチームプレー、掛詞はソロプレー」という翔先生のたとえを思い出し、歌全体を俯瞰する視点を持つ。

失敗パターン④:本歌取りを「難しすぎる」と後回しにする

本歌を知らないと解けないと思い込んで、本歌取りを完全に捨てている受験生がいます。しかし問題文に本歌が示されていることも多く、「捨て問」にするのは大きな損失です。

改善策:問題文をよく読み、本歌が提示されている場合はそれを手がかりに問題を解く。本歌が示されていなくても、百人一首の知識で対応できることが多い。

失敗パターン⑤:修辞法の名前を答えるだけで満足している

「この修辞法は何ですか?」という問いに答えられても、「この修辞法によって作者はどのような効果を生み出しているか」という記述問題に対応できない受験生が多いです。

改善策:修辞法を特定したあと、必ず「それによって何が伝わるのか」「なぜこの表現を使ったのか」を言語化する練習をする。

【実践演習】今すぐできる和歌修辞法トレーニング

ここでは、実際に手を動かして修辞法を見つける練習をしましょう。翔先生監修の演習問題です。

【問題1】次の和歌の修辞法を特定し、その効果を説明しなさい。

「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山」(持統天皇/百人一首)

解説:「白妙の(しろたへの)」が枕詞で、「衣・袖・雲」などを導きます。ここでは「衣」を導いています。「白妙の=白い布・衣の」という視覚的イメージが「衣干すてふ」と結びつき、夏の清潔で明るい到来を印象的に描いています。

【問題2】次の和歌の掛詞を抜き出し、二つの意味を説明しなさい。

「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」(在原行平/古今和歌集)

解説:「いなば」→「因幡(地名)」と「去なば(去ってしまったら)」の掛詞。「まつ」→「松(木)」と「待つ(動詞)」の掛詞。「因幡の山の松のように、あなたが私を待っていると聞けばすぐに帰ってくる」という意味と、「去ってしまっても、待っていると聞けば帰ってくる」という別れの情が重なり合う名歌です。

【問題3】次の和歌の序詞を特定し、何語を導いているかを答えなさい。

「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」(柿本人麻呂)

解説:「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の」(1〜3句、15音)が序詞で、「ながながし」を導いています。山鳥の尾が長く垂れ下がるイメージが「長い夜」へとなめらかにつながる比喩的序詞の代表例です。

【問題4】次の和歌の縁語を3つ以上抜き出しなさい。

「みをつくし 恋ふるしるしに ここまでも 浪路をわけて ふねはきにけり」(源氏物語)

解説:「みをつくし(澪標・身を尽くし)」「浪路」「わける(波を分ける)」「ふね(船)」がすべて海・舟旅に関連する縁語。さらに「みをつくし」は「澪標(海の目印)」と「身を尽くし(命を捧げて)」の掛詞にもなっており、縁語と掛詞が組み合わさった高度な技法の好例です。

まとめ・日本国語塾トップのご紹介

今回の記事では、和歌の修辞法の5大技法である枕詞・序詞・掛詞・縁語・本歌取りを完全解説しました。要点を整理しましょう。

  • 枕詞は原則5音・特定語との組み合わせ固定・訳さないのが原則
  • 序詞は7音以上・作者が自由に作る・比喩として訳す
  • 掛詞は同音異義を利用・「引っかかり感」から発見・前後の文脈で確認
  • 縁語は中心語からテーマを逆算して関連語を探す・掛詞と組み合わせが多い
  • 本歌取りは百人一首・三大歌集の代表歌を先にインプット
  • ✅ 修辞法の名前を答えるだけでなく「どんな効果を生むか」まで言語化する
  • ✅ 入試では和歌問題が全体の30〜40%を占め、修辞法の理解が得点差を生む

和歌の修辞法をマスターすることは、古文全体の読解力を底上げし、確実に合格ラインへ近づける最短ルートです。今日学んだことを、実際の過去問や練習問題でどんどん試してみてください!


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