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徒然草の読み方入門|兼好法師の思想と入試によく出る段

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徒然草の読み方入門|兼好法師の思想と入試によく出る段


はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

先日、こんな質問が生徒から届きました。

「先生、徒然草ってなんかぼんやりした文章が続いていて、何を言いたいのかよくわからないんですよね……。しかも入試でどこが出るかも読めないし、正直どこから手をつければいいのかわからなくて。」

うんうん、その気持ち、めちゃくちゃわかります(笑)。翔先生も「徒然草は最初とっつきにくいですよね」と言っていました。

でも聞いてください。徒然草って、実は兼好法師というおじさんの「ひとりごと集」なんですよ。友人に語りかけるように、あれやこれや書いてある。だから読み解き方のコツをつかむと、一気に面白くなるし、入試でも得点源になる。

今回は、徒然草の読み方入門として、兼好法師の思想と世界観、そして入試によく出る段をわかりやすく・しっかりと解説していきます。古典が苦手な受験生も、最後まで読んでみてください!


なぜこれが重要なのか

徒然草は、大学入試・高校入試を問わず頻出の古典作品です。共通テスト(旧センター試験)でも繰り返し出題されており、国公立二次・私大の個別試験でも「徒然草の一節」が読解問題として登場することは珍しくありません。

それだけではありません。徒然草は随筆文学の代表作であり、「随筆とは何か」「作者の心情・思想をどう読むか」という読解の訓練になります。これは枕草子や方丈記など他の随筆文学を読む際にも直結するスキルです。

さらに、徒然草には仏教的無常観・隠遁思想・人間観察の鋭さが詰まっており、「作者の言いたいこと(主旨)」を問う問題は非常に多い。ここをちゃんと理解しているかどうかで、記述問題の出来が大きく変わってきます。

要するに――徒然草を制する者は、随筆古文を制する!というわけです。


具体的な方法・ステップ解説

ステップ1:まず「徒然草とは何か」を整理する

徒然草は、鎌倉時代末期(14世紀前半)に書かれた随筆文学です。作者は兼好法師(吉田兼好・卜部兼好)。出家した元宮廷人で、俗世を離れながらも世の中をするどく観察し続けた人物です。

基本情報をまとめると:

  • 成立:鎌倉時代末期(1330年代頃)
  • 作者:兼好法師(吉田兼好)
  • ジャンル:随筆(日本三大随筆のひとつ)
  • 段数:序段+243段(全244段)
  • 特徴:短い段が多く、人生観・無常観・人間観察が中心

日本三大随筆は「枕草子(清少納言)・方丈記(鴨長明)・徒然草(兼好法師)」。この三つはセットで覚えておきましょう。

ステップ2:兼好法師の思想・世界観を押さえる

徒然草を読むうえで最も大切なのは、兼好法師がどんな価値観を持っていたかを理解することです。ここを押さえずに本文を読むと、「何が言いたいの?」となってしまいます。

兼好法師の思想の柱は、大きく3つあります。

① 無常観(むじょうかん)

「この世のすべては変わりゆき、永遠のものは何もない」という仏教的世界観。桜は散るから美しく、人の命も有限だから尊い。「変化・消えゆくもの」に美を見出す感性が徒然草の根底にあります。方丈記の鴨長明とも通じる世界観ですが、兼好は少しユーモラスで毒舌な味わいがあります(笑)。

② 隠遁思想(いんとんしそう)

世俗の名誉や権力から距離を置き、静かで自由な生き方を理想とする思想。兼好自身が出家・隠遁した人物であり、「物欲・出世欲にとらわれることへの批判」が随所に見られます。

③ 鋭い人間観察・批評眼

世間の人々の行動・習慣・心理を冷静に観察し、時にユーモアを交えて批評します。「あの人の行動、おかしくないですか?」という感じで語りかけてくる段も多く、現代の読者が共感できる部分も多いのが魅力です。

ステップ3:入試によく出る段を読み込む

全244段をすべて読む必要はありません(それができれば最高ですが!)。まずは入試頻出の段をしっかり理解しましょう。

【序段】「つれづれなるままに……」

最も有名な冒頭。「することもなく、ぼんやりと心に浮かぶことを書きつけた」という執筆動機を述べた段です。「徒然なり(=することがなく、退屈だ)」という語義は必須知識。序段は入試で単独で出ることは少ないですが、他の段の読解問題に付随して「作者の執筆姿勢」として問われることがあります。

【第11段】「神無月のころ……」

「神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里に尋ね入ること」で始まる段。侘び住まいの美しさと、わずかなことで興ざめしてしまうことへの嘆きが主題です。「あはれ」「興ざめ」という概念の理解が問われます。兼好の美意識・無常観が凝縮された名段です。

【第52段】「仁和寺にある法師……」

受験生ならほぼ全員が一度は読む、徒然草で最も有名な段のひとつ。仁和寺の法師が石清水八幡宮に参拝したつもりが、山の上の本殿まで行かずに帰ってしまった話です。「先達(せんだち)はあらまほしき事なり(=案内人・先輩の存在は大切だ)」という結びが重要。経験不足・思い込みへの戒めというテーマで問われます。

【第92段】「ある人、弓射ることを習ふに……」

弓の稽古をする話。「二本の矢を持つとき、後の一本に甘えてしまう」という心理を指摘し、「一瞬一瞬を真剣に生きることの大切さ」を説きます。入試では「怠り(=なまけ心)」が生まれる心理の説明や、「先生の前だから頑張る」という人間の性質について問われることが多いです。

【第137段】「花は盛りに……」

「花(桜)は満開のときだけが美しいわけではない」という兼好の美意識を語った段。「見えぬ月を思い、散った花を惜しむ」という想像力の美学が主題です。現代の受験生にも「なるほど!」と感じさせる哲学的な内容で、現代語訳・内容説明ともに頻出です。

【第243段】「八つになりし年……(終段)

最終段。兼好が幼少期に父から受けた教えを回想する場面で、人生観・処世術についての問答が描かれます。「終段」であることも含めて問われることがあります。

ステップ4:読解のための語彙・文法を固める

徒然草の読解で頻出する重要語彙と文法ポイントをまとめます。

  • 徒然なり(つれづれなり):することがなく退屈だ・もの寂しい
  • あはれなり:しみじみとした趣がある・感慨深い
  • をかし:趣がある・おもしろい(枕草子と比較して問われやすい)
  • 興ざめ(きょうざめ):興が冷める・幻滅する
  • あらまほし:あってほしい・理想的だ
  • 怠り(おこたり):なまけること・油断
  • 先達(せんだち):先輩・案内人・経験者

文法では「係り結びの法則」「助動詞(けり・なり・べし)」「敬語(尊敬・謙譲・丁寧)」が頻出です。特に徒然草は地の文と会話文が混在するので、誰の発言か・誰に対する敬意かを丁寧に確認する習慣をつけてください。


藤原流のポイント

ここからは、私・藤原進之介と翔先生が受験指導の中で発見してきた「徒然草を攻略する独自のポイント」をお伝えします。

ポイント①「兼好はツンデレ批評家だ」と思って読む

兼好法師って、実は世の中のことが大好きなんですよ(笑)。「俗世なんて興味ないよ」と言いながら、めちゃくちゃ細かく世間を観察している。「人間って面白いよなあ、でもこういうところはダメだよなあ」という愛情ある批評者として読むと、急に親しみやすくなります。「出家したおじさんの毒舌日記」だと思ってみてください。

ポイント②「落ちを探す」読み方をする

徒然草の多くの段には「最後に兼好が結論・教訓をまと

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