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敬語の完全マスター|尊敬語・謙譲語・丁寧語を入試と実生活で使いこなす
語彙・表現強化
入試対策
高校生・中学生
はじめに
先日、こんな相談が生徒から届きました。
「先生、先生に電話して『先生はいらっしゃいますか?』って言ったんですよ。
そうしたら後で翔先生に『ちょっと待って、それ誰に言ったの?』って突っ込まれて……。
何がまずかったのか全然わかりません!」
……わかります。この生徒のように、「なんとなく丁寧に言えた気がする」でも、
実は敬語が混乱している、というケースはものすごく多いんです。
しかも入試でも職場でも日常でも、敬語の間違いは「気づかれにくいけれど確実に評価を下げる」という恐ろしい性質を持っています。
今回は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の「三種の神器」を、入試問題を解けるレベルまで、
かつ実生活でもスラスラ使えるレベルまで、完全に解説していきます。
翔先生の補足コメントも随所に入れながら、一緒に学んでいきましょう!
なぜこれが重要なのか
敬語は「礼儀の話でしょ?」と思われがちですが、入試の観点から言うと話は別です。
① 入試での出題頻度が非常に高い
中学・高校受験の国語において、敬語問題は文法・語彙問題の定番中の定番です。
「次の下線部を敬語に直せ」「この文の敬語の使い方として正しいものを選べ」といった形式で、
毎年多くの学校で出題されています。
大学入試共通テストでも、現代文・古文を問わず敬語の知識が読解の鍵を握る場面があります。
特に古文では、誰から誰への敬意か(敬意の方向)を読み取れるかどうかで、
主語の判定が変わり、文章全体の解釈が大きく変わります。
② 実生活・社会でのコミュニケーション力に直結する
就職活動の面接、アルバイトの電話、学校の先生へのメール、保護者への挨拶……。
敬語を正しく使えるかどうかは、「この人は信頼できる」という印象に直結します。
逆に言えば、受験生の今のうちに敬語をマスターしておけば、
社会人になってから慌てる必要がなくなります。これは一生モノのスキルです。
③ 日本語の構造を深く理解できる
敬語の学習は、単なる暗記ではありません。
「誰が主語か」「誰への敬意か」を常に意識することで、文の構造を論理的に読む力が養われます。
これは現代文読解にも、古文読解にも、そして作文・小論文にも活きてくる汎用的な国語力です。
具体的な方法・ステップ解説
STEP 1|まず「3種類の敬語」の定義を正確に押さえる
敬語には大きく分けて3種類(文化庁の分類では5種類)あります。
まずは基本の3分類を完璧に理解しましょう。
| 種類 | 誰を高めるか | 主語は誰か | 一言で言うと |
|---|---|---|---|
| 尊敬語 | 動作をする人(目上の人) | 相手・第三者 | 「相手を持ち上げる」 |
| 謙譲語 | 動作を受ける人(目上の人) | 自分・身内 | 「自分を下げることで相手を高める」 |
| 丁寧語 | 聞き手 | 誰でも可 | 「話し方を丁寧にする」 |
💡 翔先生のひとこと
「尊敬語は相手がする動作に使う、謙譲語は自分がする動作に使う、と覚えておくと混乱が減りますよ!
『先生が来る』→尊敬語で『いらっしゃる』、『私が行く』→謙譲語で『参る・伺う』。
動作の主語が誰かを常に意識してください!」
STEP 2|頻出の敬語動詞を一覧で覚える
入試で頻出の動詞変換を、まとめて確認しましょう。
これを丸ごと覚えてしまうことが、敬語問題を素早く解く最短ルートです。
| 基本形 | 尊敬語(相手の動作) | 謙譲語(自分の動作) | 丁寧語 |
|---|---|---|---|
| いる | いらっしゃる・おいでになる | おる | います |
| 行く | いらっしゃる・おいでになる | 参る・伺う | 行きます |
| 来る | いらっしゃる・おいでになる・お越しになる | 参る・伺う | 来ます |
| 言う | おっしゃる | 申す・申し上げる | 言います |
| 食べる・飲む | 召し上がる | いただく | 食べます |
| もらう | (お受け取りになる) | いただく・頂戴する | もらいます |
| あげる・与える | (くださる) | 差し上げる | あげます |
| くれる | くださる | ― | くれます |
| する | なさる・される | いたす | します |
| 見る | ご覧になる | 拝見する
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