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現代文の参考書「現代文読解力の開発講座」の使い方と効果的な進め方

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

先日、こんな質問が塾に届きました。

「先生、『現代文読解力の開発講座』って買ったんですけど、最初のページで挫折しました……。なんか問題の解き方が違いすぎて、何をやっているのかさっぱりわからないんです。」

これ、あるあるすぎて翔先生と思わず顔を見合わせてしまいました(笑)。

そうなんです。「現代文読解力の開発講座」(駿台文庫・霜栄著)は、現代文参考書の中でも屈指の「玄人向け」参考書として知られています。本屋でパラパラとめくって「なんかすごそう!」と買ってみたものの、自己流で取り組んでもほとんどの受験生がその真価を引き出せないまま本棚の肥やしにしてしまう……そんな悲劇が全国で毎年繰り返されているのです。

でも安心してください。この記事では、「現代文読解力の開発講座」の正しい使い方・効果的な進め方を、藤原流のポイントも交えながら徹底解説します。読み終わるころには、あの分厚くて難解な参考書がむしろ「頼れる相棒」に見えてくるはずです。

なぜこれが重要なのか

まず前提として確認しましょう。なぜ「現代文読解力の開発講座」がここまで重要視されるのか?

現代文という科目は、「なんとなく読んで、なんとなく答える」という勉強法では絶対に伸びません。英語なら単語を覚えれば点数に直結しますが、現代文にはそういった「即効性のある暗記」が存在しない。だからこそ、文章を読む「方法論」=読解の型を体系的に身につけることが、現代文攻略の最短ルートになるのです。

その「読解の型」を徹底的に鍛えることに特化した参考書が、この「現代文読解力の開発講座」です。著者の霜栄先生は、駿台予備校の看板現代文講師。その授業エッセンスが凝縮されたこの一冊は、東大・京大・早慶上智といった最難関大学の現代文対策においても、長年にわたってバイブル的な地位を保ち続けています。

具体的に何が優れているのかというと、

  • 「要約」を軸にした読解訓練:文章の構造を把握し、筆者の主張を正確につかむ力が養われる
  • 記述問題への対応力:国公立大学の記述式問題で求められる「論理的に答えをまとめる力」が鍛えられる
  • 読解の根拠を言語化する習慣:「なんとなく合ってた」から「なぜこれが正解か言える」レベルに引き上げてくれる

要するに、現代文を「感覚の科目」から「論理の科目」に変えるための最重要参考書、それが「現代文読解力の開発講座」なのです。

具体的な方法・ステップ解説

ステップ①:この参考書を使うべき「タイミング」を確認する

まず大前提として、「現代文読解力の開発講座」は初学者向けではありません。翔先生がよく言うのですが、「包丁の研ぎ方を学ぶ前に、まず包丁の使い方を知っていないといけない」という話です。

この参考書に取り組む前に、以下のいずれかを終えていることが理想です。

  • 「入試現代文へのアクセス(基本編)」(河合出版)
  • 「現代文キーワード読解」(Z会)
  • 「田村のやさしく語る現代文」(代々木ライブラリー)

これらで基礎的な読解の考え方と現代文頻出テーマの語彙を身につけてから「開発講座」に進む、というルートが黄金パターンです。偏差値でいえば50〜55以上を目安に手を伸ばしましょう。

ステップ②:「解説」を読む前に、必ず自分で要約する

「現代文読解力の開発講座」の最大の特徴は、各問題に「要約トレーニング」が組み込まれていることです。多くの受験生がやりがちな失敗は、「とりあえず問題を解いて、答え合わせして終わり」というパターン。これでは全く意味がありません。

正しい取り組み方はこうです。

  1. 本文を通読し、段落ごとに「この段落は何を言っているか」を3〜5語でメモする
  2. 設問を解く(時間は本番に近い形で測る)
  3. 本文全体を100〜150字で要約してみる(解答解説を見る前!)
  4. 解答解説と見比べて、自分の要約と何が違うかを徹底分析する
  5. 模範要約を何も見ずに書き直す(アウトプット練習)

この「要約→比較→書き直し」のサイクルこそが、この参考書の真骨頂です。面倒くさがらず、必ず実践してください。

ステップ③:解説の「読み方の根拠」を言語化する

「現代文読解力の開発講座」の解説は非常に丁寧で、「なぜこの選択肢が正しくて、なぜ他がダメなのか」が論理的に説明されています。ここを流し読みするのは大損です。

解説を読むときは、以下を必ずノートに書き出してください。

  • 「この問題で使った読解のルール・テクニックは何か?」
  • 「自分はどこで判断を誤ったか?」
  • 「次に同じタイプの問題が出たら、どう対処するか?」

これを「読解ルールノート」として蓄積していくと、後から見返したときに自分だけの最強の参考書になります。翔先生も「解説の言語化が一番効く」と太鼓判を押しています。

ステップ④:1題に最低2〜3日かける

「現代文読解力の開発講座」は全部で12題前後で構成されています。「少ない!」と思うかもしれませんが、1題あたりの密度が非常に濃い。1日1題ガンガン進めるのは完全にNGです。

理想的なペースはこちら:

  • 1日目:本文読解・設問解答・自分で要約
  • 2日目:解説精読・読解ルールノートに記録・模範要約の写経
  • 3日目:本文を再読して「読み方が変わったか」確認・要約を再度書く

この3日サイクルで進めることで、知識が定着し、次の問題に活かせる「読解の型」として身につきます。

ステップ⑤:全題終了後に「通しレビュー」をする

12題すべてを終えたら、最初の問題に戻って全部読み直します。このとき、「最初はわからなかったことが今はわかる」という感覚が生まれれば、読解力が確実に上がっている証拠です。通しレビューで抜け漏れを確認し、苦手だった問題だけをもう一周すれば完成です。

藤原流のポイント

ここからは、私・藤原が日本国語塾トップの指導経験から得た、ちょっと踏み込んだアドバイスをお伝えします。

①「要約は採点基準を自分で作れ」

模範要約と見比べるとき、「なんか違う」で終わらせる生徒が多い。そうじゃなくて、「この要約には筆者の主張論拠キーワードの3要素が入っているか?」という採点基準を自分で設けてください。この3要素がそろっていれば、多少表現が違っても「合格レベルの要約」です。模範解答と一字一句同じにしようとすると迷走します。

②「難しい評論文は、テーマを事前に仕込め」

「開発講座」に出てくる評論文は、哲学・言語学・文化論・科学哲学など、抽象度の高いテーマが多い。読んでいて「何を言っているか全くわからない」という状態になるのは、多くの場合、そのテーマの背景知識がゼロだからです。「現代文キーワード読解」などで頻出テーマの概念を先に仕込んでおくと、文章の見え方がガラッと変わります。

③「1冊完璧主義より、1冊深堀り主義で」

「現代文読解力の開発講座」は1冊をしっかり深掘りすることで真価を発揮します。「他の問題集も並行して……」と浮気したくなる気持ちはわかりますが、この参考書に取り組む期間は、ほぼこれ一本に集中するくらいの気持ちでいてください。

よくある間違いと対策

❌ 間違い①「答えだけ確認して次へ進む」

→ 対策:必ず「なぜこれが正解か」を自分の言葉で説明できるまで解説を読む。説明できなければ、その問題は「まだ終わっていない」と判断すること。

❌ 間違い②「要約を省略する」

→ 対策:要約こそがこの参考書の核心。面倒でも絶対に省かないこと。むしろ「設問より要約の方が大事」くらいの優先度でOKです。

❌ 間違い③「基礎ができていないのに手を出す」

→ 対策:前述のとおり、「アクセス基本編」などを先に終わらせてから取り組む。基礎なしで挑むと「解説を読んでも解説がわからない」という二重苦に陥ります。

❌ 間違い④「1回やったら終わり」

→ 対策:現代文の参考書は、英単語帳と違って「何周もする」という発想が薄い人が多い。でも、読解の型は繰り返しの中で定着します。少なくとも2周は前提と考えましょう。

❌ 間違い⑤「時間を測らずにダラダラ解く」

→ 対策:評論文1題あたり20〜25分という制限時間を設け、本番に近い

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