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高校受験国語「文学的文章」高得点の解き方|心情変化・主題・表現技法を攻略

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

高校受験の国語において、多くの受験生が「なんとなく読めるけど、点数が取れない」と悩む分野があります。それが文学的文章です。

説明文・論説文であれば「筆者の主張を探す」という比較的明確な戦略が立てやすいのですが、文学的文章(小説・物語・随筆)は感情や情景が複雑に絡み合い、「どこが答えなのか分からない」という声を非常によく耳にします。

実は、文学的文章には得点を最大化するための明確な解法パターンが存在します。「心情変化の読み取り」「主題の把握」「表現技法の理解」という3つの柱を正しく攻略すれば、文学的文章は一気に得点源に変わります。

この記事では、高校受験国語の文学的文章で高得点を取るための具体的な方法を、実際の例文・設問パターンを交えながら徹底的に解説します。受験生本人はもちろん、保護者の方にもぜひ読んでいただきたい内容です。


文学的文章の核心情報|なぜ点数が取れないのか?

まず、多くの受験生が文学的文章で失点する根本的な原因を整理しましょう。翔先生が日々の指導で感じていることも交えて説明します。

原因①「感覚」で解こうとしている

文学的文章の設問に対して、「なんとなくこの選択肢が合っている気がする」という感覚で解答してしまうケースが非常に多いです。しかし入試問題は、必ず本文中に根拠があるように設計されています。感覚ではなく、本文の言葉をもとに論理的に答えを導く習慣が必要です。

原因②心情変化を「点」でしか捉えていない

「この場面で主人公はどう感じましたか?」という問いに対し、その一文だけを見て答えようとすると、ほぼ必ず失敗します。心情は「変化の流れ(線)」として捉えることが重要です。前後の文脈・出来事の積み重ねが心情を形成しているからです。

原因③表現技法を「名前を知っているだけ」で終わらせている

「比喩」「擬人法」「体言止め」などの表現技法の名前は知っていても、「それが文章の中でどんな効果を生んでいるか」を説明できない受験生が多いです。入試では技法の名称だけでなく、「その表現がなぜ使われているか・どんな効果があるか」を記述させる問題が増えています。


具体的な方法|文学的文章・高得点の解き方3ステップ

ここからは、高校受験国語の文学的文章を攻略するための具体的な方法を3つの柱に沿って解説します。

【柱①】心情変化を「出来事→心情→行動・言葉」の流れで読む

文学的文章における心情変化の読み取りは、高校受験国語の配点の中でも最も大きなウェイトを占めます。ここを制することが高得点への最短ルートです。

■心情変化の読み取り公式

心情変化は次の3点セットで整理してください。

  1. きっかけとなる「出来事・状況」(何が起きたか)
  2. その結果生まれた「心情」(どう感じたか)
  3. 心情が表れた「言動・描写」(どう行動したか・どう描かれているか)

■具体例で確認しましょう

たとえば、次のような文章があったとします。

「部活を辞めると告げた翌朝、健太は誰よりも早く登校した。教室の窓から校庭を眺め、ぎゅっと唇を結んだ。」

この場面の健太の心情を問われたとき、「教室の窓から校庭を眺め、ぎゅっと唇を結んだ」という描写だけに注目するのではなく、「部活を辞めると告げた翌朝」という出来事(きっかけ)があってこその心情であることを押さえることが重要です。

「唇を結ぶ」という身体的描写は、感情を堪えている・決意を固めているなど複数の解釈が可能に見えますが、「部活を辞める」という文脈を踏まえると、「後悔と寂しさを抑えながら前を向こうとする心情」と読み取れます。

■心情を表すサイン一覧(本文に登場したら必ずチェック)

  • 身体的描写:「涙が出た」「胸が痛んだ」「手が震えた」「唇を噛んだ」
  • 行動の変化:「足が止まった」「走り出した」「何も言えなかった」
  • 会話・独白:「どうして…」「もういいや」などの台詞・心の声
  • 情景描写:暗い空・冷たい風・明るい光など(後述の表現技法とも連動)

これらのサインにアンダーラインを引きながら読む習慣をつけるだけで、心情変化の読み取り精度は格段に上がります。


【柱②】主題を「登場人物の変化+作者が伝えたいこと」で捉える

主題(テーマ)の把握は、文学的文章の読解において最終ゴールと言える問いです。記述問題や選択問題の最後に「この文章が伝えたいことを書きなさい」「この文章の主題として最もふさわしいものを選びなさい」という形で出題されます。

■主題を見つける手順

  1. 主人公(中心人物)が物語の最初と最後でどう変わったかを確認する
    →人物の「変化」こそが主題の核心に直結しています。
  2. その変化をもたらした「出来事・他者との関わり」を整理する
    →誰と出会い、何を経験したから変わったのかを言語化します。
  3. 「なぜ作者はこの物語を書いたのか」を問いかける
    →読者に何を感じてほしかったのか、という視点で主題を言葉にします。

■具体例

たとえば「転校してきた主人公が孤立しながらも、一人の友人との交流を通じて自分の居場所を見つける」という物語であれば、主題は「他者との本物のつながりが、自己肯定感や居場所を生み出す」といった形で表現できます。

主題を問う選択問題では、「具体的な出来事の説明」になっている選択肢は誤りであることが多いです。主題はあくまで「普遍的なメッセージ・教訓」として表現されるべきものです。この視点を持つだけで、選択問題の正答率が大きく上がります。


【柱③】表現技法を「効果」とセットで覚え、記述に使いこなす

高校受験国語の文学的文章では、表現技法に関する問題が毎年必ずといっていいほど出題されます。重要なのは技法の名称を覚えることではなく、「その技法が文章にどんな効果をもたらしているか」を説明できるようになることです。

■頻出表現技法と「効果」の説明テンプレート

表現技法 説明 効果のテンプレート
比喩(直喩・隠喩) 「〜のような」「〜だ」で別のものに例える 〇〇の様子・心情を、〇〇に例えることで読者に鮮明にイメージさせる効果がある
擬人法 人以外のものを人のように表現する 〇〇を人のように描くことで、親しみや感情移入を生む効果がある
体言止め 文末を名詞・代名詞で終わらせる 文末を名詞で止めることで、余韻・印象の強調・テンポのよさを生む効果がある
反復(リフレイン) 同じ言葉・表現を繰り返す 同じ表現を繰り返すことで、感情の強さや強調を表す効果がある
倒置法 通常と逆の語順にする 語順を逆にすることで、前に置かれた語を強調する効果がある
情景描写 自然や景色の描写 景色・天気・季節の描写を通じて、登場人物の心情を間接的に表す効果がある(心象風景)

特に情景描写と心情の連動は、高校受験国語の文学的文章で非常に頻繁に出題されます。「暗い空」「冷たい雨」が描かれていれば主人公の心も沈んでいる、「朝の光」「澄んだ空気」が描かれていれば前向きな変化が起きている、という対応を読めるようにしておきましょう。


藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原進之介より

私が長年の指導の中で気づいたことがあります。文学的文章で点数が取れない生徒の多くは、「読む力」が足りないのではなく、「整理する力」が足りないのです。

文章は読めている。でも答えを書こうとすると言葉が出てこない。この状態を打破するために私がすすめているのが、「登場人物感情メモ」を作る習慣です。

読みながら欄外に「主人公:悔しい→諦め→決意」のように矢印でつなぐだけでいい。この一手間が、記述問題や選択問題で「根拠をもって答える」力に直結します。

翔先生より

生徒さんからよく聞くのが「選択問題で最後の2択に絞れるけど、そこで間違える」という悩みです。これを解決する方法をお伝えします。

最後の2択で迷ったときは、「本文に書かれていないことが含まれている選択肢」を消すという鉄則を使ってください。入試の文学的文章の選択問題では、「本文に書かれていないこと(読み手の想像や過剰な解釈)を含む選択肢」が必ず1〜2個混じっています。

「この言葉、本文のどこかに書いてある?」という問いかけを習慣にするだけで、最後の2択の正答率は大幅に改善されます。実際にこの方法を徹底した生徒が、模試の国語偏差値を3ヶ月で12ポイント上げた実例もあります。


よくある失敗と解決策

失敗①「自分の感想」を答えに書いてしまう

状況:「主人公の気持ちを書きなさい」という問いに対して、「私も同じ経験があるのでよくわかる」「かわいそうだと思った」など、自分の感想を書いてしまう。

解決策:答えはすべて「本文の言葉・描写を根拠にした主人公の気持ち」で書く。自分の感想は一切不要。「本文のどこを見てそう答えたか」を必ず明示する習慣をつける。

失敗②長い選択肢を最後まで読まずに選ぶ

状況:選択肢の前半が合っていると感じたら後半を確認せずに選んでしまい、後半に誤りが含まれていて失点する。

解決策:選択肢は必ず一文節ずつ本文と照合しながら読む。特に「〜だから〜した」という因果関係の部分に誤りが仕込まれることが多いので、接続部分を重点的にチェックする。

失敗③記述問題を「思ったまま」書いてしまう

状況:記述問題で何を書けばいいか分からず、とりあえず思ったことを書いたら部分点すら取れなかった。

解決策:記述問題には「型」があります。心情記述なら「〇〇(出来事・状況)によって、〇〇(心情)という気持ち」という構造で書く。設問に含まれるキーワードを必ず使い、字数の8割以上を埋めることを意識する。


今日からできるアクション

理論を学んだあとは実践あるのみです。以下のアクションを今日から取り入れてください。

  1. 過去問・問題集の文学的文章を1題、「3点セット」で読む練習をする
    出来事→心情→言動の3点セットを意識しながら読み、欄外にメモする。まずは1日1題から始める。
  2. 表現技法リストを手元に置いて問題を解く
    本記事の表現技法一覧表を印刷し、問題を解きながら「この表現はどれに当たるか」「どんな効果があるか」を毎回確認する。
  3. 選択問題を解いたあと、必ず「根拠探し」をする
    正解・不正解に関わらず、「この選択肢のどの言葉が本文に対応しているか」「どの言葉が本文にない(誤りの根拠)か」を確認する。これを繰り返すだけで読解精度が劇的に変わる。
  4. 記述問題を「型」通りに書いて、自分で採点してみる
    本文のどの部分が根拠になっているか確認しながら、採点基準(キーワード・構造)を自分で設定して採点する練習を週3回行う。

高校受験国語の文学的文章は、正しい方法で練習を積めば必ず得点が上がります。感覚に頼らず、根拠・型・技法理解の3本柱で着実に力をつけていきましょう。


まとめ・日本国語塾トップについて

今回の記事では、高校受験国語「文学的文章」で高得点を取るための解き方を以下の3つの柱で解説しました。

  • 心情変化は「出来事→心情→言動」の3点セットで流れとして読む
  • 主題は「登場人物の変化+作者が伝えたい普遍的メッセージ」で捉える
  • 表現技法は名称だけでなく「効果」とセットで覚え、記述に活かす

文学的文章は「センスが必要」と思われがちですが、正しい解法を身につければ誰でも得点を伸ばせる分野です。この記事で紹介したアクションを今日から実践し、高校受験国語の文学的文章攻略を進めてください。

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