非A不B ―― Aでなければ Bしない
「非A不B」は「AでなければBしない」という限定条件を表す句法です。Aが唯一の条件であることを示し、二重否定の一種として強い主張になります。
非A不B の一覧
| 項目 | 働き | 例(白文) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 非A不B | AでなければBしない | 非其人不教 | 其の人に非ざれば教へず |
| 非A不可 | Aでなければならない | 非君不可 | 君に非ざれば不可なり |
| 微A不B | Aがなければ Bしない | 微斯人吾誰与帰 | 斯の人微かりせば吾誰と与にか帰せん |
| 苟非A不B | もしAでなければ Bしない | 苟非其人不伝 | 苟くも其の人に非ざれば伝へず |
項目別の解説
例文はすべてこのページ用に作成したものです。
非A不B
- 働き
- AでなければBしない
- 例
- 非其人不教 → 其の人に非ざれば教へず
- ポイント
- 適した人でなければ教えない。
非A不可
- 働き
- Aでなければならない
- 例
- 非君不可 → 君に非ざれば不可なり
- ポイント
- あなたでなければだめだ。
微A不B
- 働き
- Aがなければ Bしない
- 例
- 微斯人吾誰与帰 → 斯の人微かりせば吾誰と与にか帰せん
- ポイント
- この人がいなければ、私は誰と共に行こうか。
苟非A不B
- 働き
- もしAでなければ Bしない
- 例
- 苟非其人不伝 → 苟くも其の人に非ざれば伝へず
- ポイント
- 適した人でなければ伝えない。
間違えやすい点
| 限定条件 | Aだけが条件であることを示す。「A以外ではだめだ」という強い限定。 |
|---|---|
| 二重否定との関係 | 「非」と「不」の二つの否定が重なるが、結論は「AのときだけBする」という限定。 |
| 非 の直後 | 「非」の直後は名詞(または名詞句)。動詞なら「不」を使う。 |
入試ではどう問われるか
条件と結果の対応を正しく取れるかが問われます。「其の人に非ざれば教へず」を「その人でなければ教えられない」と受身に取り違える誤りにも注意してください。
本ページは漢文訓読法の解説です。特定の大学・年度の出題内容については扱っていません。
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よくある質問
「非A不B」はどう訳しますか。
「AでなければBしない」と訳します。Aが唯一の条件であることを示します。
二重否定ですか。
否定が二つ重なりますが、意味は「AのときだけBする」という限定条件になります。
「非」の直後には何が来ますか。
名詞または名詞句です。動詞を否定する場合は「不」を使います。
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