ORIGINAL LEARNING MATERIAL · VOL.5
段落の役割を地図にする
問題提起・主張・理由・具体例を並べ直す
見つける → 指さす → 言いかえる → つなぐ → 書く
数強塾グループ 国語専門塾「藤原進之介の日本国語塾TOP」 無料公開オリジナル教材
制作:日本国語塾TOP 教材制作チーム/代表・総合監修:藤原進之介
この巻で身につくこと
長文を一文ずつ覚える必要はありません。各段落に短い役割名を付ければ、文章全体の道筋が見えます。
- テーマ:段落の役割
- 対象の目安:中1〜中3
- 今巻の鉄則:段落を「何が書いてあるか」ではなく「全体の中で何をしているか」で名付けます。
基礎ドリル|5題
DRILL 1
「なぜ学校には校則があるのだろうか。」この段落の役割を答えなさい。
解答と解説を開く
解答:問題提起。
読者へ問いを立てています。
DRILL 2
「たとえば、廊下を走らないという決まりがある。」役割を答えなさい。
解答と解説を開く
解答:具体例。
「たとえば」が明確な標識です。
DRILL 3
「以上から、校則は安全を守るために必要だ。」役割を答えなさい。
解答と解説を開く
解答:結論。
前の論証をまとめています。
DRILL 4
理由の段落と具体例の段落は何が違いますか。
解答と解説を開く
解答:理由は主張が成り立つわけを示し、具体例はその内容を目に見える場面で示す。
例だけでは論理の橋にならない場合があります。
DRILL 5
反対意見の段落を入れる効果を答えなさい。
解答と解説を開く
解答:別の見方を認めたうえで、主張の条件や限界を明確にできる。
反対意見は主張を弱めるだけではありません。
実践1|地域の図書館
地域の図書館は本を貸すだけの場所だろうか。近年、読書会や学習相談、子どもの読み聞かせも行われている。こうした活動は、年齢の異なる人が知識を分け合う機会になる。したがって図書館は、本と人、人と人を結ぶ場所として捉え直せる。
問1(8点)|四文へ順に役割名を付けなさい。
模範解答・採点の窓を開く
模範解答(15字):問題提起・具体例・理由・結論。
- 要素:問いに必要な内容
- 根拠:本文中の語句・関係
- 形:設問の文末・字数条件
問2(8点)|筆者の結論を25字以内で答えなさい。
模範解答・採点の窓を開く
模範解答(20字):図書館は本と人、人と人を結ぶ場所である。
- 要素:問いに必要な内容
- 根拠:本文中の語句・関係
- 形:設問の文末・字数条件
実践2|速さより確認
問題を速く解くことは大切だ。しかし、速さだけを目標にすると、条件の見落としが増える。まず正しい手順を身につけ、その後に時間を縮めるべきだ。正確さが固まってこそ、速さは得点につながる。
問1(6点)|第二文の役割を答えなさい。
模範解答・採点の窓を開く
模範解答(19字):速さだけを目標にする問題点を示す理由。
- 要素:問いに必要な内容
- 根拠:本文中の語句・関係
- 形:設問の文末・字数条件
問2(10点)|文章全体の主張を答えなさい。
模範解答・採点の窓を開く
模範解答(31字):先に正しい手順と正確さを身につけ、その後で速さを高めるべきだ。
- 要素:問いに必要な内容
- 根拠:本文中の語句・関係
- 形:設問の文末・字数条件
解き終わったら
- 答えの根拠を本文中で指させるか。
- 自分の常識や感想を足していないか。
- 主語と述語、因果の向きが合っているか。
- 設問に合う文末で答えたか。
- 間違いの原因を一言で説明できるか。
見つける → 指さす → 言いかえる → つなぐ → 書く
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