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藤原 進之介

株式会社数強塾 代表取締役。数強塾グループ(日本数学塾・日本英語塾・日本国語塾・英論会)創設者。現役時代に数学で挫折し浪人を経て「なぜそうなるか」を徹底追求する指導哲学を確立。一生の役に立つ勉強を全国にオンライン展開。

早稲田大学の国語を学部別に比較|古文・漢文の比重と併願戦略

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はじめに

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

「早稲田大学 国語」と一口に言っても、実は学部によって出題の中身がかなり異なります。特に古文・漢文の比重、現代文との配点バランス、記述式の有無は学部ごとに個性があり、これを知らずに併願プランを組むと、直前期に「思ったより古文の負担が重い」「漢文対策が間に合わない」といった事態に陥りがちです。

この記事では、早稲田大学の国語を学部別に比較しながら、古文・漢文の比重の違い、設問形式の傾向、そして併願を組む際に国語の負担がどう変わるのかを、翔先生と一緒に整理していきます。なお、試験時間・配点・大問数・出題科目の有無は年度や入試方式によって変更されることがあります。この記事で触れる傾向は一般的な特徴の整理であり、必ず最新の募集要項・入試要項でご確認ください。

出題の全体像

早稲田大学で国語(現代文・古文・漢文)が課される学部は、法学部、教育学部、商学部、文学部、文化構想学部など複数ありますが、学部・入試方式によって国語そのものが課されない場合や、英語・地歌学科目との組み合わせが異なる場合もあります。まず押さえておきたいのは、次の3つの視点です。

視点1:現代文・古文・漢文の配点バランス

早稲田大学の国語は、学部によって現代文の比重が大きいところ、古文の比重が大きいところ、そして漢文の扱いが独立した大問として出るのか、古文の中に部分的に組み込まれる形なのかが異なります。これは年度により変動があるため、「◯◯学部は漢文が出ない」といった断定はできませんが、学部ごとに傾向の違いがあることは事実として押さえておく必要があります。

視点2:選択式と記述式の比率

早稲田大学の国語は、マークシート方式の選択問題が中心の学部と、記述式(部分点がつく短文記述や口語訳、説明問題)が組み込まれている学部があります。記述式が多い学部を受験する場合、単に正解を選ぶ力だけでなく、自分の言葉で本文の論理や古文の文脈を再構成する力が求められます。

視点3:設問の切り口の違い

同じ「古文」でも、文法・敬語の知識を問う設問を重視する学部と、内容把握・心情把握を重視する学部があります。漢文についても、句法や返り点の知識問題として問う場合と、内容理解を中心に据える場合とで対策の仕方が変わってきます。

このように、早稲田大学の国語は学部ごとに「何を測ろうとしているか」が違うため、志望学部の過去問演習を通じて、その学部特有の出題の癖をつかむことが合格への近道になります。

設問タイプ別の解き方

ここからは、早稲田大学の国語で頻出する設問タイプを整理し、それぞれの解き方のコツを翔先生と一緒に解説します。学部ごとの比重の違いはあっても、設問タイプ自体の解法の型は共通していますので、まずは型を身につけることが最優先です。

現代文:内容一致・趣旨把握問題

早稲田大学の現代文では、本文全体の論旨を踏まえた内容一致問題が頻出です。解き方のポイントは以下の通りです。

  • 選択肢を先に読まず、本文の論理構造(対比・因果・具体と抽象の関係)を段落ごとにメモしながら読む
  • 選択肢の中の「言い過ぎ」「本文にない飛躍」「因果関係の逆転」を探す
  • 正解の根拠となる本文箇所に必ず線を引き、根拠を言語化できる状態にしてから選ぶ

例えば、本文が「技術の発展は必ずしも人間を幸福にしない」という趣旨で書かれているとします(これは翔先生が作成した自作の例文です)。このとき、選択肢に「技術の発展は人間を不幸にする」とあれば、これは本文の「必ずしも〜ない」という部分否定のニュアンスを無視した言い過ぎであり、誤答の典型パターンです。こうした部分否定・限定表現のすり替えは、早稲田大学の現代文で繰り返し狙われるポイントです。

現代文:傍線部説明・記述問題

記述式が組み込まれている学部では、傍線部の内容を自分の言葉で説明する力が求められます。解答を作る手順は次の通りです。

  1. 傍線部の指示語・比喩表現を本文中の具体的な言葉に置き換える
  2. 傍線部の前後の因果関係(なぜそう言えるのか)を1文でまとめる
  3. 解答の骨格(主語・述語)を先に決めてから、字数に合わせて肉付けする

記述問題では「傍線部を言い換えただけ」の解答は評価されにくく、本文全体の論理を踏まえた説明になっているかが問われます。

古文:文法・敬語問題

古文の文法問題では、助動詞の意味識別(完了・存続の「り」「たり」、推量の「む」「べし」など)、敬語の種類(尊敬・謙譲・丁寧)と敬意の方向を問う問題が頻出です。解き方のコツは次の通りです。

  • 助動詞は「接続」から先に絞り込む(未然形接続か連用形接続かで候補が変わる)
  • 敬語は「誰から誰への敬意か」を主語の把握とセットで考える
  • 本文中の主語の省略を、敬語の種類から逆算して補う練習をする

例えば「〜給ふ」という表現があれば尊敬語なので、動作主が敬意を払われる立場の人物だと推測できます。このように文法・敬語の知識は、単なる暗記事項ではなく、主語把握・場面把握のための「読解の武器」として使うことが大切です。

古文:内容把握・和歌解釈問題

古文の内容把握問題では、登場人物の心情の変化とその理由を本文の描写から読み取る力が問われます。和歌が本文中に含まれる場合、掛詞・縁語・本歌取りなどの技法を踏まえた解釈が必要になることがあります。翔先生からのアドバイスとしては、和歌が出てきたら「誰が」「誰に対して」「どんな気持ちを込めて」詠んだ歌なのかを、前後の地の文から必ず確認する習慣をつけることが重要です。

漢文:句法・返り点・書き下し文問題

漢文が出題される場合、句法(使役・受身・比較・否定など)の知識と、返り点・書き下し文のルールを正確に理解しているかが問われます。基本句法は数が限られているため、早い段階で一通り覚えきってしまい、あとは問題演習で運用力を鍛えるのが効率的です。

藤原&翔先生の実践アドバイス

藤原:早稲田大学の国語対策で最初にやるべきことは、志望学部の過去問を数年分眺めて、現代文・古文・漢文の配点イメージと設問形式の傾向をつかむことです。学部によって古文の比重が大きい場合は古文の精読トレーニングに時間を割き、記述式が多い学部を受ける場合は、答案を実際に書いて添削を受ける経験を積むことが欠かせません。

翔先生:私が受験生に伝えているのは、「早稲田大学の国語は学部ごとにクセがある」という前提を早めに持ってほしいということです。同じ古文の実力があっても、文法重視の学部と内容把握重視の学部では、問題を解くときの意識の置き所が変わります。過去問演習の際は、正解・不正解だけでなく「この学部はどこを狙って問題を作っているか」を分析するようにしてください。

藤原:併願戦略の観点からも重要な話をします。早稲田大学の複数学部を併願する場合、古文・漢文の負担が学部によって異なるため、併願先を決める前に、それぞれの学部の国語の出題傾向を一度は確認しておくべきです。特に、記述式の有無は対策の質と量に直結します。選択式中心の学部だけを想定して勉強していると、記述式のある学部を急に受けることになったときに対応が難しくなります。

翔先生:併願を組む際の考え方として、まず「自分が最も得意な設問形式は何か」を把握し、その形式が多い学部を軸に据えるという方法がおすすめです。例えば古文の文法・敬語問題を得意とする受験生であれば、文法重視の出題傾向がある学部を優先的に受験計画に組み込む、といった発想です。もちろん、これは一般的な傾向であり、年度によって出題形式が変わる可能性がありますので、最終的な判断は必ず最新の過去問と募集要項で確認してください。

よくある失敗と解決策

失敗1:古文単語・文法の仕上げが遅れる

早稲田大学の国語では、古文の基礎知識(単語・文法・敬語)が固まっていないと、内容把握以前に文章の意味が取れず、時間切れになるケースが多く見られます。解決策としては、単語帳・文法書を夏までに一通り仕上げ、秋以降は実戦形式の問題演習で運用力を磨くという学習計画を組むことです。

失敗2:漢文を後回しにしすぎる

漢文は覚えるべき句法の数が少ないにもかかわらず、後回しにされがちな分野です。基本句法さえ押さえれば得点源になりやすいため、早い段階で基礎を固めておくと、他の分野の学習時間を圧迫せずに済みます。

失敗3:記述問題の練習不足

選択式の問題演習ばかりを重ねてしまい、記述式の答案を実際に書く練習が不足しているケースも多く見られます。記述式が出題される可能性がある学部を受ける場合は、必ず答案を書いて、第三者に添削してもらう経験を積んでください。

失敗4:併願校の国語の負担を後から知って慌てる

併願スケジュールを組んだ後に、実は古文・漢文の配点や設問形式が学部ごとに大きく異なることに気づき、直前期に対策が追いつかなくなるケースがあります。併願を組む段階で、各学部の国語の出題傾向を一度確認しておくことが、直前期の慌ただしさを防ぐポイントです。

今日からできるアクション

  1. 志望する早稲田大学の学部の過去問を最低2〜3年分用意し、現代文・古文・漢文の分量と設問形式を実際に確認する
  2. 古文単語・文法・敬語の基礎を、夏までに一通り仕上げるスケジュールを立てる
  3. 漢文の基本句法を、一覧表にまとめて繰り返し確認する
  4. 記述式が出題される学部を受ける場合は、月に数回、答案を書いて添削を受ける機会を作る
  5. 併願を組む前に、各学部の国語の出題傾向(古文・漢文の比重、選択式と記述式の割合)を比較し、自分の得意分野との相性を確認する
  6. 最新の募集要項・入試要項を必ず確認し、年度による変更点をチェックする

まとめ・日本国語塾TOPについて

早稲田大学の国語は、学部ごとに古文・漢文の比重や設問形式が異なり、この違いを理解しておくことが、効率的な対策と無理のない併願戦略の両方につながります。現代文の内容一致・記述問題、古文の文法・敬語・内容把握、漢文の句法・返り点といった設問タイプごとの解き方の型を身につけたうえで、志望学部の過去問演習を通じてその学部特有の出題の癖をつかんでいきましょう。併願を組む際は、国語の負担が学部によって変わることを前提に、自分の得意分野と各学部の出題傾向を照らし合わせながら計画を立てることが重要です。

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