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英作文と日本語作文の共通スキル|論理構成力が英語も国語も伸ばす

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はじめに|「英語も国語も作文が苦手」というお悩み、実は同じ根っこです

数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!

「英作文の授業で何を書けばいいかわからない」「国語の記述問題で点が取れない」「小論文を書き始めると途中で迷子になってしまう」——こうした悩みを抱えた生徒さんから、毎日のように相談を受けます。

実はこれらの悩み、表面上は「英語の問題」と「国語の問題」に見えますが、根本原因はまったく同じです。それは「論理構成力の不足」です。

この記事では、英作文と日本語作文(国語の記述・小論文)に共通するスキル=論理構成力の正体を明かし、どうすれば両方を同時に伸ばせるかを、塾現場のリアルなエピソードを交えながら徹底解説します。読み終えたら、今日から実践できる具体的なアクションプランも提示しますので、ぜひ最後までご覧ください。

核心情報|英作文と日本語作文、実は「同じ設計図」で書かれている

言語が変わっても「構造」は変わらない

作文・英作文・小論文、これらはすべて「伝えたいことを相手に論理的に届ける行為」です。英語で書くか日本語で書くかは、いわばパッケージの違いに過ぎません。中身=ロジック(論理)は共通しています。

具体的に言うと、どんな言語でも説得力のある文章には以下の3層構造があります。

  • ①主張(Claim):自分が一番言いたいこと
  • ②根拠(Reason/Evidence):なぜそう言えるのかの理由・データ・事例
  • ③まとめ(Conclusion):主張を言い換え・強化して締める

英語圏ではこれを「CRE構造」や「PEEL構造(Point・Evidence・Explanation・Link)」と呼び、日本語教育では「序論・本論・結論」と呼びます。名前は違いますが、やっていることはまったく同じです。

「語彙不足」より「設計図不足」が真の原因

英作文が書けない生徒の多くは「英単語が足りないから」と思い込んでいます。しかし実際に答案を見ると、単語は知っているのに文章として成立していないケースが圧倒的多数です。

翔先生がある高校2年生の答案を添削したとき、こんな場面がありました。

「その生徒は”environment”も”global warming”も知っていたのに、英作文は3文で終わって論拠がゼロ。日本語で『なぜそう思うの?』と聞いたら、日本語でも答えられなかったんです。つまり英語の問題ではなく、日本語段階で論理が組み立てられていなかったんですね」(翔先生)

これはとても重要な示唆です。論理構成力は言語横断スキルであり、日本語で鍛えれば英語にも直接転用できます。逆に言えば、日本語の論理力が弱いまま英語を学んでも、英作文は伸びにくいのです。

具体的な方法|論理構成力を鍛える5つのアプローチ

① 「一文要約」トレーニングで主張を研ぎ澄ます

論理構成力の第一歩は、「自分が何を一番言いたいのか」を一文で言えることです。これができていない生徒は、書き始めると内容がぼやけてどんどん脱線していきます。

実践方法:

  1. お題(例:「SNSは高校生に必要か」)を読む
  2. 書く前に必ず「私が最も言いたいことは○○である」という一文を紙に書く
  3. その一文が書けるまで書き始めない

これは英作文でも全く同じです。英語のテストで “Do you agree or disagree?” という設問が出たら、まず日本語で「私は賛成である、なぜなら〜」と一文にまとめ、それを英訳する。この順番が正解です。

日本国語塾TOPでは、この「一文要約」を毎週の授業で繰り返しトレーニングしています。最初は5分かかっていた生徒が、3ヶ月後には30秒で主張文を書けるようになった例が複数あります。

② 「理由3つの法則」で根拠を構造化する

主張が決まったら、次は根拠を用意します。ここで多くの生徒が陥る失敗が、根拠を1つしか出せない、あるいは同じ根拠を言い換えて繰り返すというパターンです。

解決策は「理由3つの法則」です。どんな主張でも、必ず3つの異なる観点から根拠を探すクセをつけます。

例:「高校生にスマートフォンは必要だ」という主張に対して

  • 根拠①(利便性の観点):調べ学習・情報収集が即座にできる
  • 根拠②(社会的観点):緊急時の連絡手段として保護者と繋がれる
  • 根拠③(教育的観点):デジタルリテラシーを実践的に学べる

この「3つの観点」を見つけるために使えるフレームが「個人・社会・未来」の三軸です。どんなテーマでもこの三軸で考えると、異なる根拠が自然に出てきます。英作文でも “From a personal perspective…” / “From a social perspective…” / “In the long term…” という流れで使えます。

③ 「反論処理」で論理の穴をふさぐ

上位校の英作文・小論文で差がつくのは、反論(Counter-argument)を自分で想定してつぶせるかどうかです。

「スマホは必要だ」と主張したとき、採点者は「でも依存症になるリスクは?」と必ず思います。そこを先回りして「確かに〜というデメリットもあるが、〜という条件のもとでは…」と書ける生徒は、論述力が格段に高く評価されます。

英語では: “Although some people argue that…, I believe that…”

日本語では:「たしかに〜という批判もある。しかし〜という点を考慮すると…」

この「譲歩→逆接→強調」の流れは英語・日本語で完全に共通です。翔先生は「この一手間で、同じ内容でも採点者の印象が劇的に変わる」と塾生によく話しています。

④ 「日→英」翻訳ではなく「設計図→日英同時展開」

ここが他のサイトではあまり語られない、日本国語塾TOPオリジナルの視点です。

多くの生徒は「日本語で作文を書く練習」と「英作文の練習」を完全に別の科目として分けて勉強しています。しかしこれは非常に非効率です。

私たちが推奨するのは「ロジックメモ(設計図)を先に書く」という方法です。

  1. お題を読む
  2. 言語を問わず、箇条書きでロジックを設計する(主張・根拠3つ・反論処理・結論)
  3. その設計図をもとに「日本語版」と「英語版」を両方書いてみる
  4. 日本語版と英語版を見比べて「どこで論理が変わったか」を確認する

この訓練をすると、「英語だと根拠が薄くなる」「日本語だと反論処理を忘れる」など、自分の弱点が言語別に可視化されます。結果として、英語と国語を同時に効率よく鍛えることができます。

⑤ 「接続詞マッピング」で論理のつなぎ目を意識する

文と文の間の「つなぎ方」が論理構成力の最終仕上げです。接続詞・接続表現は、論理の地図における道路標識のようなもの。これが正しく使えると、読み手は迷わず筆者の論理を追えます。

英語・日本語対応の主要接続表現を対比してみましょう。

論理の役割 日本語表現 英語表現
理由を示す なぜなら・その理由は because / since / as
逆接・譲歩 しかし・たしかに〜だが however / although / while
追加・補足 また・さらに・加えて furthermore / in addition / moreover
結論・まとめ したがって・以上より therefore / thus / in conclusion
具体例の提示 たとえば・具体的には for example / for instance

この対応表を意識しながら作文の練習をすると、日本語と英語が同じ「論理の骨格」でできていることが体感できます。

藤原&翔先生の実践アドバイス|塾現場からの声

藤原進之介からのメッセージ

私が数強塾グループで長年見てきた中で確信していることがあります。それは「国語力は全教科の土台であり、英語力の土台でもある」ということです。

特に大学入試の英語では、近年「意見論述型」の英作文が増えています。共通テストはもちろん、GMARCHや難関国公立の英語でも、論述力を問う問題は増加傾向にあります。単語と文法だけを詰め込んでも、論理構成力がなければ高得点は取れない時代になっています。

逆に言えば、国語の記述・小論文で論理構成力を鍛えた生徒は、英作文でも急速に伸びます。実際に当塾でも、国語の論述指導を受けてから英語の記述模試の点数が上がったという報告を複数いただいています。これは偶然ではなく、同じスキルを使っているから当然の結果です。

翔先生からのメッセージ

私が授業で必ず伝えているのは「書く前の3分が作文の9割を決める」という言葉です。いきなり書き始める生徒ほど、途中で詰まって書き直しを繰り返し、結果的に時間を無駄にします。

ある中学3年生の女子生徒の話をします。彼女は英作文も国語の記述も苦手で、模試では両方で平均以下の点数でした。でも授業で「書く前に設計図を書く」習慣をつけてもらったところ、3ヶ月で国語の記述偏差値が9ポイント上昇し、英語の自由英作文も安定して部分点が取れるようになりました

「何を書くか」より「どう組み立てるか」。この視点の転換が、彼女の成績を変えました。

よくある疑問・失敗パターンと解決策

Q1. 英語の語彙が少ないと論理構成を学んでも意味がないのでは?

A. そんなことはありません。むしろ逆です。論理構成が明確であれば、シンプルな語彙でも高評価を得られます。採点者が見ているのは「難しい単語を使っているか」ではなく「伝えたいことが論理的に伝わっているか」です。”I think this is good because…” という中学レベルの英語でも、理由が3つ揃い、反論処理がされていれば、難語を並べただけの文章より高く評価されます。

Q2. 日本語の作文が苦手なのに、英作文だけ練習しても効果はある?

A. 効果はありますが、非効率です。日本語で論理構成を鍛えてから英語に転用するほうが、スピードも精度も上がります。まず日本語で「設計図を書く→日本語で書く→英訳する」という順番を試してみてください。

Q3. 学校の英語の先生は「まず英語で考えろ」と言います。どちらが正しい?

A. 英語学習の最終目標としては「英語で考える」は正しいです。ただし、論理構成力を鍛える段階では、母語(日本語)を使って構造を作ることが最短ルートです。英語で考えようとして論理が崩れるくらいなら、日本語で設計図を作ってから英語に転換する方が実践的です。受験期には特にこのアプローチが有効です。

Q4. 小論文と英作文で文字数・語数が全然違うのに同じ方法が使える?

A. 使えます。構造の比率は変わりません。200語の英作文なら「主張20語・根拠120語・結論60語」程度、600字の小論文なら「序論100字・本論400字・結論100字」程度というように、比率のモデルを身につけておくと、字数・語数が変わっても対応できます。

失敗パターン:「書けた満足感」で終わる

作文・英作文の練習でよくある失敗が、「書き終わった=勉強した」で終わってしまうことです。書いた後に必ず「論理の設計図に戻って構造を確認する」作業をしてください。主張は明確か・根拠は3つあるか・反論処理はされているか・結論は主張と一致しているか。この4点チェックを毎回行うことで、論理構成力は格段に速く上がります。

今日からできるアクション|論理構成力を鍛える実践チェックリスト

以下のチェックリストを印刷またはスクリーンショットして、毎回の作文練習に活用してください。

【書く前】設計図チェック

  • ☑ 主張(最も言いたいこと)を一文で書いたか
  • ☑ 根拠を3つ、異なる観点から用意したか
  • ☑ 予想される反論を1つ以上書き出したか
  • ☑ 結論は主張と一致しているか

【書いた後】セルフ採点チェック

  • ☑ 読み返して「何が言いたいか」が30秒以内にわかるか
  • ☑ 「なぜなら」「しかし」「したがって」などの接続表現が適切に使われているか
  • ☑ 具体例は抽象的な主張の直後に配置されているか
  • ☑ 最後の文は「主張の言い換え+強調」になっているか

【週1回】スキル強化トレーニング

  • ☑ 同じお題で「日本語版」と「英語版」を両方書いて比較する
  • ☑ 新聞・ニュースの社説を読み、「主張・根拠・結論」に分解してみる
  • ☑ 書いた作文を先生・保護者・友人に見せ、「何が言いたいかわかる?」と聞く

【おすすめお題一覧(論理構成力トレーニング用)】

  • 「制服は必要か不要か」(日・英両方で書く)
  • 「AI技術は人間の仕事を奪うか」
  • 「読書と動画視聴、学びに向いているのはどちらか」
  • 「高校生の部活動は義務化すべきか」
  • 「グローバル化の中で日本語をどう守るか」

まとめ|英作文も国語も、伸ばす鍵は「論理構成力」という一点にある

この記事で最もお伝えしたかったことを改めて整理します。

  • 英作文と日本語作文は、言語は違っても論理の構造は同じ
  • 「語彙不足」より「設計図不足」が作文の点数を下げている
  • 論理構成力は言語横断スキルであり、日本語で鍛えれば英語にも転用できる
  • 「主張→根拠3つ→反論処理→結論」のフレームを染み込ませることが最短ルート
  • 書く前の3分(設計図づくり)が作文の質を9割決める

受験生の皆さん、保護者の皆さん。英語も国語も「伸び悩んでいる」と感じているなら、それは個別の科目の問題ではなく、論理構成力という土台が弱いサインかもしれません。今日紹介したアクションを一つでも実践することで、確実に変化が起きます。ぜひ取り組んでみてください。

日本国語塾トップは、数強塾グループ代表・藤原進之介が監修する国語専門塾です。
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