数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
高校受験の国語において、多くの受験生が「古文・漢文は苦手だから捨ててもいいか…」と考えてしまいがちです。しかし、それは大きな間違いです。古文・漢文は、正しい勉強法さえ身につければ短期間で得点を伸ばしやすい、いわば「高得点の宝庫」なのです。
この記事では、高校受験国語の古文・漢文で高得点を取るための解き方を、基礎から実戦レベルまで徹底的に解説します。受験生の皆さんはもちろん、お子さまの勉強をサポートしたい保護者の方にも役立つ内容をお届けします。ぜひ最後までお読みください。
はじめに:なぜ古文・漢文で差がつくのか
高校受験国語の配点を見てみると、古文・漢文は全体の約20〜30%を占めることが多く、都道府県によっては独立した大問として出題されます。つまり、古文・漢文を「なんとなく」で解いている受験生と、しっかり対策した受験生とでは、10点〜20点近い差がつくこともあるのです。
さらに重要なのは、古文・漢文は「覚えることの範囲が限られている」という事実です。現代文の読解力は短期間では伸ばしにくい面がありますが、高校受験レベルの古文・漢文は、基本的な知識とパターンを押さえれば、2〜3ヶ月の集中学習で劇的に得点アップが狙えます。
翔先生も常々こう言っています。「古文・漢文こそ、努力が点数に直結する科目です。諦めるのはもったいない!」
核心情報:高校受験古文・漢文の出題傾向と攻略の本質
出題傾向を知ることが最短ルート
まず、高校受験国語の古文・漢文で問われる内容を整理しましょう。都道府県によって多少の差はありますが、共通して出題されるのは以下のポイントです。
- 古文:仮名遣い・古語の意味・文法(助動詞・係り結びなど)・内容読解・現代語訳
- 漢文:返り点・書き下し文・漢字の意味・内容読解・句法(ひとつの文法パターン)
重要なのは、高校受験レベルでは「難解な解釈」よりも「基本知識の正確な運用」が問われるという点です。難関私立高校を除けば、奇をてらった問題よりも基本パターンの問題が多く、しっかりと準備した受験生が確実に点を取れる設計になっています。
古文・漢文攻略の3本柱
高校受験国語における古文・漢文の高得点の解き方を支える「3本柱」はこちらです。
- 語彙・知識の暗記(古語単語・漢字・句法)
- 文法ルールの理解(仮名遣い・返り点・係り結び)
- 読解パターンの習得(設問の解き方・本文の読み進め方)
この3本柱をバランスよく鍛えることが、短期完成の鍵です。どれか一つでも欠けると、本番で得点が不安定になります。
具体的な方法:基礎から実戦まで短期完成法
①古文の基礎:歴史的仮名遣いをマスターする
古文学習の第一歩は「歴史的仮名遣い」の習得です。現代語と異なる読み方のルールを覚えることで、本文を正しく読めるようになります。
主なルールは以下の通りです。
- 語頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」→「わ・い・う・え・お」と読む
例:「いはく」→「いわく」、「おもふ」→「おもう」 - 「ゐ・ゑ・を」→「い・え・お」と読む
- 「au」→「お(長音)」と読む
例:「まうす」→「もうす」 - 「iu」→「ゆう」と読む
例:「いふ」→「いう」
これらを丸暗記するのではなく、実際の文章の中で繰り返し読む練習をすることで自然と身につきます。毎日1つの短い古文を音読するだけでも効果的です。
②古文の基礎:重要古語30語を優先的に覚える
高校受験で頻出の古語は意外と少なく、まず30〜50語を押さえれば多くの問題に対応できます。特に以下の語は最優先で覚えましょう。
- 「あはれ」→しみじみとした感動・趣がある
- 「いとをかし」→たいそう趣がある・かわいらしい
- 「なむ」→〜してほしい(願望)
- 「やがて」→すぐに・そのまま(現代語と意味が違う!)
- 「おどろく」→目が覚める・気づく(現代語と意味が違う!)
- 「わろし」→よくない・下手だ
- 「つとめて」→早朝
特に「現代語と意味が違う古語(古語の意味の変化)」は設問で狙われやすいポイントです。「やがて」を「やがて(将来)」と現代語の意味で解釈してしまうと、全く違う答えになってしまいます。
③古文文法:係り結びと助動詞の基本
高校受験レベルで必ず押さえたい文法事項は「係り結び」です。
係り結びとは、文中に「ぞ・なむ・や・か・こそ」が出てくると、文末の動詞・形容詞の形が変わるルールです。
- 「ぞ・なむ・や・か」→文末は連体形
- 「こそ」→文末は已然形
例:「花ぞ咲きける」(「ぞ」があるので文末が連体形「ける」になる)
このルールを知っているだけで、傍線部の意味を問う問題や書き下し文の問題で正解率が上がります。助動詞については「ず(打消)」「けり(過去)」「む(推量・意志)」の3つを最優先で覚えましょう。
④漢文の基礎:返り点と書き下し文をマスターする
漢文学習の核心は「返り点」の読み方です。返り点のルールを正確に理解することで、書き下し文の問題はほぼ満点が狙えます。
返り点の種類と読み方:
- レ点:直前の1字に返って読む
例:「不レ知」→「知らず」 - 一・二点:「一」のついた字を読んだ後、「二」のついた字に戻る
例:「読二古文一」→「古文を読む」 - 上・下点:一・二点をまたいでさらに返る場合に使う
書き下し文を書く際の注意点は、ひらがなに直す部分(助詞・助動詞にあたる漢字)と、漢字のまま残す部分を区別することです。「不」は「ず」と書き、「於」「乎」などの置き字は書き下し文に含めないなどのルールも確認しておきましょう。
⑤漢文の重要句法:頻出10パターンを覚える
高校受験漢文で頻出の句法(構文パターン)は決して多くありません。以下の10パターンを覚えれば、大半の問題に対応できます。
- 否定「不〜」「無〜」→〜しない・〜がない
- 二重否定「不〜不」「非〜非」→〜しないことはない(必ず〜する)
- 疑問「何〜乎」→どうして〜か
- 反語「豈〜乎」→どうして〜か(いや、そうではない)
- 比較「不如〜」→〜に及ばない・〜の方がよい
- 使役「使〜」→〜に〜させる
- 受身「被〜」「為〜所〜」→〜される
- 仮定「若〜」「如〜」→もし〜ならば
- 限定「唯〜耳」→ただ〜だけだ
- 抑揚「況〜乎」→まして〜は言うまでもない
これらをフラッシュカードやノートにまとめ、毎日5分間の確認を続けるだけで、2週間後には自然と使えるようになります。
⑥実戦:設問の解き方パターンを習得する
知識を身につけたら、次は「設問の解き方」を練習します。高校受験古文・漢文の設問は大きく以下のパターンに分類されます。
- 語意問題:傍線部の古語・漢字の意味を答える→古語単語・句法の知識で解く
- 書き下し文・現代語訳問題:文を日本語に直す→返り点・仮名遣いの知識で解く
- 内容読解問題:「誰が何をしたか」「筆者の気持ちは何か」→本文に根拠を探す
- 文法問題:係り結び・助動詞の形を答える→文法知識で解く
内容読解問題で特に大切なのは、「本文に書かれていないことは答えにしない」という原則です。自分の想像や常識ではなく、必ず本文の言葉・内容に根拠を求めましょう。
藤原&翔先生の実践アドバイス
藤原進之介からのアドバイス:「短期完成」の時間配分
受験生の皆さんに伝えたいのは、古文・漢文の短期完成を実現するための「逆算スケジュール」の大切さです。
入試本番の3ヶ月前から始めるとすれば、以下のような配分がおすすめです。
- 1ヶ月目:基礎固め期。歴史的仮名遣い・重要古語30語・返り点・頻出句法10パターンを完全暗記。
- 2ヶ月目:演習期。教科書の古文・漢文を総復習し、問題集1冊を解き切る。
- 3ヶ月目:実戦期。志望校の過去問・模擬試験問題を繰り返し解き、時間配分と解き方を最適化する。
「古文・漢文が苦手」と感じている受験生ほど、実は勉強量が圧倒的に少ないだけのケースがほとんどです。正しい順序で、毎日少しずつ積み上げる継続力が最大の武器になります。
翔先生からのアドバイス:音読で古文を「体で覚える」
僕が受験生に必ずすすめているのが「古文の音読」です。古文は黙読するよりも、声に出して読む方が格段に理解が深まります。理由は3つあります。
- 仮名遣いのリズムが自然と身につく
- 文章の「切れ目」(文節・文の区切り)が感覚的につかめる
- 語の意味をセットで記憶しやすくなる
おすすめの練習法は、教科書や問題集の古文を現代語訳を見ながら音読することです。「あはれなり」と読んだら「しみじみとした趣がある、という意味だ」と頭の中で変換しながら声に出す。これを繰り返すだけで、古語が自然に頭に定着します。
漢文も同様に、書き下し文を音読することで句法のリズムが身につきます。特に「豈〜乎(あに〜や)」「不〜乎(〜ずや)」などの反語・疑問の句法は、声に出して読むと格段に覚えやすいです。
よくある失敗と解決策
失敗①:現代語の感覚で古語を読んでしまう
失敗例:「やがて大きくなった」という文を「将来、大きくなった」と解釈してしまう。
解決策:「現代語と意味が違う古語リスト」を作り、テスト直前まで毎日確認する。「やがて=すぐに」「おどろく=目が覚める」「わろし=よくない」など、意味のズレがある語を集中的に覚えましょう。
失敗②:返り点を「なんとなく」読んでしまう
失敗例:返り点のルールをあいまいに覚えているため、複雑な一・二点と上・下点が混在する文で読み順を間違える。
解決策:返り点の読み順を番号で書き込む練習を徹底する。実際に漢文の各文字に「①②③…」と番号を振る作業を繰り返すことで、読み順の感覚が確実に身につきます。
失敗③:内容読解問題で「思い込み」で答えてしまう
失敗例:「主人公は悲しかった」という選択肢を、本文に根拠がないのに「なんとなく合ってそう」と選んでしまう。
解決策:選択肢を選ぶ前に必ず「この根拠は本文の何行目にあるか」を確認する習慣をつける。本文に根拠のない選択肢は、どんなに「それらしく」見えても不正解です。
失敗④:試験直前に新しい問題集に手を出す
失敗例:入試1ヶ月前になっても「もっと問題数をこなさないと…」と新しい問題集を次々と購入し、どれも中途半端になってしまう。
解決策:問題集は1〜2冊に絞り、同じ問題を繰り返し解いて完璧にすることの方が圧倒的に効果的です。「やり切った1冊」が自信と実力の両方を作ります。
今日からできるアクション
この記事を読んだ今日から、すぐに始められる行動を3つお伝えします。
アクション①:古語単語帳を1ページ開く(所要時間:5分)
今すぐ教科書の巻末や市販の古語単語帳を開き、最初の10語を読んでみてください。「読む」だけで大丈夫です。まず触れることが第一歩です。
アクション②:返り点の練習問題を1問解く(所要時間:10分)
教科書や問題集の漢文から1文を選び、返り点の読み順を番号で書き込んでみましょう。答え合わせをして、間違えた箇所のルールを確認する。たった1問でも、積み重ねれば大きな力になります。
アクション③:過去問の古文・漢文問題を1つ時間計測して解く(所要時間:15〜20分)
都道府県の公立高校入試の過去問を入手し、古文または漢文の大問を1問、時間を計りながら解いてみましょう。現在の実力を正確に把握することが、効率的な学習計画の出発点になります。
まとめ・日本国語塾トップについて
この記事では、高校受験国語「古文・漢文」高得点の解き方を、基礎から実戦レベルまで体系的に解説しました。重要なポイントをまとめます。
- 古文・漢文は高校受験で得点差がつきやすく、短期間での得点アップが狙いやすい科目
- 攻略の3本柱は「語彙・知識の暗記」「文法ルールの理解」「読解パターンの習得」
- 古文は歴史的仮名遣い・重要古語・係り結びを優先的に習得する
- 漢文は返り点・書き下し文・頻出句法10パターンをマスターすることが鍵
- 現代語との意味の違いに注意し、内容読解は必ず本文に根拠を求める
- 音読・繰り返し演習・逆算スケジュールで短期完成を実現する
高校受験国語の古文・漢文は、正しい方法で取り組めば必ず結果が出る科目です。今日ご紹介した解き方・勉強法を、ぜひ明日からの学習に活かしてください。皆さんの受験を全力で応援しています!
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