数強塾グループの国語専門塾、日本国語塾TOPの藤原進之介です。講師の翔先生と一緒に解説します!
「古文・漢文は意味がわからない」「勉強の仕方がわからないからとにかく後回しにしてきた」——こんな受験生、保護者の方はとても多いです。でも安心してください。高校受験の古文・漢文は、正しい手順で短期間に仕上げることが十分可能な分野です。
この記事では、高校受験国語の古文・漢文について、基礎の「き」から入試本番で点数を取るための実戦的な解き方まで、具体例を交えながら徹底解説します。読み終えたその日から行動できる内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
はじめに|なぜ古文・漢文を後回しにしてはいけないのか
高校受験の国語において、古文・漢文は「配点が低いから後回し」と考える受験生が非常に多いです。しかし、これは大きな誤解です。都道府県によっては古文・漢文の配点が全体の20〜30%を占めることもあり、ここを落とすと合否に直結します。
さらに重要なのは、古文・漢文は正しい勉強法を実践すれば「得点源」に変えやすい分野だという点です。現代文のように読解センスを問われる問題と違い、古文・漢文は「知識+読み方のパターン」さえ身につければ安定した得点が狙えます。
翔先生もよくこう言っています。「古文・漢文を捨てている受験生は、ライバルに対して最初から20点ハンデを負って戦っているようなものです。逆に言えば、ここをしっかり固めれば一気に差がつけられます。」
核心情報|高校受験の古文・漢文を攻略する3つの柱
高校受験国語の古文・漢文で高得点を取るためには、次の3つの柱を理解することがスタートラインです。
①古文単語・漢文の基本句形は「暗記ではなく理解で定着させる」
古文単語の数は、大学受験に比べると高校受験では圧倒的に少なく、頻出語は50〜100語程度に絞られます。ただし、現代語と意味が違う「古語特有の意味」を丸暗記しようとすると必ず忘れます。
例えば、「いとをかし」の「いと」は「とても・非常に」という意味ですが、「糸」や「意図」とは全く関係ありません。こうした語は、実際の文脈の中で繰り返し出会うことで自然に定着します。単語帳を眺めるだけでなく、短い古文を音読しながら意味を確認する方法が効果的です。
②文法の「最小限の知識」を押さえる
高校受験レベルで必要な古文文法は、実はそれほど多くありません。まず優先すべきは以下の3点です。
- 係り結びの法則(ぞ・なむ・や・か→連体形、こそ→已然形)
- 助動詞の基本的な意味(「ず」=打消し、「き・けり」=過去、「む」=推量・意志など)
- 主語の省略に気をつける読み方
特に「係り結び」は入試頻出で、「ぞ」や「こそ」が文中に見えたら文末の活用形が変わるというシグナルです。これを知っているだけで、文末の活用形を問う問題が確実に取れます。
③漢文は「返り点+句形パターン」の2点突破
漢文は多くの受験生が最も苦手とする分野ですが、高校受験レベルでは返り点の読み方と頻出句形10個程度を押さえれば十分です。
返り点とは、漢文を日本語の語順で読むための記号です。レ点は「すぐ下から1文字上に返る」、一・二点は「一→二の順に返る」というルールです。このルールを体に染み込ませることが漢文攻略の第一歩です。
頻出句形の例:
- 「不〜(ず)」:〜しない(否定)
- 「可〜(べし)」:〜すべき・できる(可能・当然)
- 「如何(いかん)」:どのようか(疑問)
- 「有〜(あり)」:〜がある
- 「使A〜(AをしてBせしむ)」:AにBさせる(使役)
これらを例文ごとセットで覚えると、初見の漢文でも構造が見えてくるようになります。
具体的な方法|短期完成のための学習ステップ
ステップ1:まず「過去問」を見て傾向を把握する(1日目)
最初にやるべきことは、志望校や自分の都道府県の公立高校入試の過去問を1〜2年分確認することです。
チェックポイントは次の通りです。
- 古文・漢文それぞれの配点は何点か
- 問題形式は何か(現代語訳・内容把握・文法・語句の意味など)
- 文章の長さはどのくらいか
- 注釈(注)はどの程度つくか
たとえば神奈川県の公立高校入試では、古文は比較的短めの文章に現代文との融合問題として出ることが多く、単独で深い文法知識を問う問題は少ない傾向があります。一方、東京都の入試では古文の内容把握・文脈理解が重視されます。志望校の傾向に合わせた対策が「最短ルート」です。
ステップ2:古文単語50語を「文脈つき」で覚える(2〜5日目)
以下は高校受験で特に頻出の古文単語例です。これらを優先的に覚えましょう。
- あはれ→しみじみとした感動・かわいそう
- をかし→趣深い・おもしろい
- なほ→やはり・それでも
- ありがたし→めったにない・珍しい(「ありがとう」の語源!)
- やがて→そのまま・すぐに(「やがて来る」≠「やがて(しばらくして)」)
- おどろく→目を覚ます・気がつく(驚くではない!)
- わびし→つらい・みすぼらしい
- こころもとなし→不安だ・待ち遠しい
特に「おどろく」「ありがたし」「やがて」のように、現代語と意味が異なる語(古語の落とし穴)は入試に頻出です。こうした語を意識的にピックアップして覚えましょう。
学習法のコツは、単語だけ覚えるのではなく「その語が含まれた短文」を音読することです。例えば「をかし」なら『枕草子』の「春はあけぼの。……いとをかし」という一節ごと音読することで、文脈とセットで記憶に刻まれます。
ステップ3:返り点のルールを練習問題で完全定着(6〜8日目)
返り点の練習は、テキストを読むだけでなく実際に書いて読むことが大切です。白文(返り点なしの漢文)に自分で返り点をつけ、書き下し文を作る練習を繰り返しましょう。
例題:「学而時習之、不亦説乎(学びて時に之を習ふ、亦た説ばしからずや)」(論語)
この一文で確認すべき点:
- 「不」の前でレ点が使われている(「不亦」→「亦た〜ず」という否定)
- 「乎」は疑問・反語の助字で「や」「か」と読む
- 全体として「〜ではないか(反語)」という意味
こういった有名な漢文(論語・孔子・孟子・荘子など)の一節は、入試にそのまま出ることも多いです。教科書に出てくる漢文を繰り返し音読し、書き下し文の語順に慣れることが重要です。
ステップ4:問題演習で「解き方のパターン」を身につける(9日目〜)
知識が一通りついたら、実際の入試問題を使って演習します。高校受験国語の古文・漢文の問題を解く際の手順は次の通りです。
- 注釈を最初に全部読む:入試問題には必ず注(語句の意味説明)がついています。これを先に読むことで、読解のヒントを得られます。
- 問題文(設問)を先にチラ見する:何を問われているかを把握した上で本文を読むと、どこに注目すべきかがわかります。
- 主語を意識しながら読む:古文は主語が省略されることが多いです。「誰が」「誰に」という視点を常に持って読みましょう。
- わからない語はスキップして全体の流れをつかむ:1語でつまずいて止まるのではなく、前後の文脈から意味を推測する習慣をつけましょう。
藤原&翔先生の実践アドバイス
藤原より:「古文・漢文は『暗記科目』だと思っている受験生が多いですが、実は『パターン認識の科目』です。単語や句形を丸暗記するのではなく、実際の文章の中で繰り返し出会って感覚をつかんでください。特に高校受験国語の古文・漢文は出題される文章量も限られているので、教科書に載っている文章を徹底的に読み込むことが最も効率的な対策です。」
翔先生より:「私がよく生徒に言うのは、『声に出して読む』ことの重要性です。古文・漢文は黙読していると意味が入ってこないことが多いですが、声に出して読むと不思議と内容が頭に入りやすくなります。特に漢文の書き下し文は、リズムよく音読することで返り点のルールも自然と身につきます。毎日5分だけでも音読を続けてみてください。積み重ねは必ず結果に出ます。」
また、翔先生はこんな具体的なアドバイスもくれました。「漢文の句形は、英語の構文と同じように考えてみてください。たとえば使役の『使A〜』は、英語の『make A do』と構造が似ています。こう考えると、英語が得意な生徒はむしろ漢文が得意になりやすいんです。」
よくある失敗と解決策
失敗①「古文単語帳を最初から最後まで全部覚えようとする」
→高校受験レベルで必要な単語は限られています。まず頻出50語に絞って完璧にし、余裕があれば追加するという戦略が正解です。広く浅くよりも、狭く深くが効果的です。
失敗②「漢文の返り点を理屈なく暗記しようとする」
→返り点は「ルール」なので、一度しっかり理屈を理解すれば応用が利きます。「レ点は1文字だけ上に返る」「一・二点は数字の順番に返る」というシンプルなルールを、実際に手を動かして練習することで確実に身につきます。
失敗③「問題を解くとき本文を最初から全部読もうとする」
→古文・漢文は時間との戦いでもあります。注釈を先読みし、設問の内容を把握してから本文を読む「逆算式読解」を実践してください。試験本番での時間配分が大きく改善します。
失敗④「演習量が少なすぎる」
→知識だけ入れても、実際に問題を解く練習が不足していると本番でアウトプットできません。最低でも10〜15題の入試問題演習は必要です。解いた後は必ず「なぜ間違えたか」を分析する復習セットで進めましょう。
今日からできるアクション
この記事を読んだ今日から、次の3つのアクションをすぐに始めてください。
- 志望校の過去問を1年分だけ印刷して、古文・漢文の問題を「読む」(解かなくていい)。まず傾向を目で確認することが最初の一歩です。
- 今日から3日間、教科書に載っている古文の文章を毎日3分音読する。『竹取物語』『枕草子』『徒然草』など、教科書収録の文章は入試頻出です。
- 漢文の返り点ルール(レ点・一二点)を今日中に紙に書いてまとめる。自分の言葉でまとめることで記憶に定着します。
「3つは多い」と思ったら、まず①だけでも構いません。高校受験国語の古文・漢文の攻略は、「今日の小さな一歩」の積み重ねで完成します。
まとめ・日本国語塾トップについて
この記事では、高校受験国語の古文・漢文を短期間で仕上げるための具体的な方法をお伝えしました。要点をまとめます。
- 古文単語は頻出50語を「文脈つき音読」で定着させる
- 古文文法は「係り結び・助動詞・主語省略」の3点を最優先で押さえる
- 漢文は「返り点のルール+頻出句形10個」の2点突破で攻略できる
- 問題を解くときは「注釈先読み→設問確認→本文読解」の順が鉄則
- 音読と手を動かす練習が、知識を点数に変える最短ルート
高校受験国語の古文・漢文は、正しい順序と継続的な練習によって確実に点数が上がる分野です。苦手意識を持っている受験生こそ、今日から取り組んでほしいと思います。
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